前述の選択基準に照らし合わせてカメラを選択することになりますが、現時点で販売されている代表的な一眼レフタイプのデジカメを下の表にまとめます。
カメラ | 画素 | 定価 |
ニコン D1 | 274万CCD | 65万円 |
キャノン EOS D30 | 325万CMOS | 35万8000円 |
フジフィルム FinePix S1 Pro | 340万スーパーCCDハニカム | 37万5000円 |
オリンパス CAMEDIA E-10 | 400万CCD | 19万8000円 |
ううう〜、高い〜(;_;) ちなみに、CAMEDIAはレンズ固定式で他のものはレンズ交換式です。
次点として、一眼レフではないものの、歯科用として使用可能と思われるものを挙げておきます。
カメラ | 画素 | 定価 |
ニコン COOLPIX 950 | 211万CCD | 12万5000円 |
ニコン COOLPIX 990 | 334万CCD | 12万5000円 |
キャノン PowerShot Pro90 IS | 324万CCD | 16万円 |
フジフィルム FinePIx 4900Z | 240万スーパーCCDハニカム | 12万8000円 |
オリンパス CAMEDIA E-100RS | 151万CCD | 16万円 |
オリンパス CAMEDIA C-2100 Ultra ZOOM | 211万CCD | 13万8000円 |
オリンパス CAMEDIA C-3040 ZOOM | 334万CCD | 9万9800円 |
オリンパス CAMEDIA C-2040 ZOOM | 211万CCD | 7万4800円 |
このうち、いくつかはリングフラッシュとセットにして歯科用デジタルカメラとして販売されています。個別にデジカメを購入した場合、マクロレンズやリングフラッシュも別途購入する必要がありますので、そのことも考えて予算を組む必要があります。
上記の表では画素数だけを表示してありますが、デジカメの画質を決定する要素は画素数だけではありません。
CCDの画素数 : 画像の解像度/粒状性
CCDのサイズ : 諧調表現(色の濃淡)
内蔵するデジタル回路 : 色再現性(グラデーションなど)
レンズの性能 : 像再現性(像の歪み)、集光能力
画素数が大きくても、一定寸法内のCCDのサイズが小さくなるとCCD自体の感度が落ち、また高密度に配列されたことによるノイズが発生します。同じ300万画素であったとしても、明るいレンズを使用してCCDの感度を補うなどの工夫が必要となります。また、銀塩カメラ用のレンズ交換式のものでも、CCDは直線的に入ってきた光しか正しく認識できないため、色再現性や諧調表現に問題が出てきます。
機能と予算からオリンパスのCAMEDIA E-10を選択しました。実は書店で『キャメディアE-10の全て(デジタルCAPA特別編集、Gakken)』という本をみつけ、昆虫をマクロ接写した写真をみてデジカメやるじゃん!! と思い購入意欲をそそられました。リングフラッシュが接続可能か確認した上で購入に踏み切りました。
最初に購入した品のリストを挙げます。
購入品 |
実売価格 |
CAMEDIA E-10 |
178,000円 |
純正マクロエクステンションレンズプロ(MCON-35) |
11,700円 |
オリンパスACアダプター(C-7AC) |
3,600円 |
スマートメディア(64M) |
8,480円 |
リングフラッシュ(サンパック auto DX12R) |
23,650円 |
合計(消費税込み) |
236,701円 |
これ以降はCAMEDIA E-10を用いた設定について記載しますが、方法論については他のデジカメでも参考になると思います。
尚、E-10のレンズ径は62mmですが、マクロエクステンションレンズを装着すると、レンズ径は72mmになります。リングフラッシュのauto DX12Rに入っている接続用のアダプターリングは62mmと67mmですので、別売りの72mmのアダプターリングを購入する必要があります。