映画を見ている最中、「この世には、『この男の子供が欲しい』『この男の遺伝子を残したい』と多くの女が本能的に思う男がいるんやろなあ。
たとえばクリント・イーストウッドのような。(まあ、女好きってこともあるが) と思ってた。
加えて、この世に子供を出現させる、させないは女の選択な訳で。
(なにゆえ本筋とは関係ないところに妄想が逝っちゃうのか)
姿を消した歌手「タッカー・クロウ」に憑りつかれているダンカンが言う。
「アートは、作者のものじゃない。 水も配管工のものじゃない」
・・・ウチもそう思う。世に放たれた時から作り手の手を離れるのじゃ。
そやから、映画の感想も本の感想もあさっての方向でもいいのだ。(居直りました)
映画に戻って、イーサン・ホークは「しあわせの絵の具」の学のない不器用な男の役といい、本作のさまよえるミュージシャンといい、うまいこと歳を重ねてはると思う。