2018年4月の映画  戻る


ミッドナイト・ランナー
2017年 108分 韓国 MIDNIGHT RUNNERS
監督・脚本 キム・ジュファン
キャスト パク・ソジュン(ギジュン)/カン・ハヌル(眼鏡ヒヨル)/パク・ハソン(メデューサ)/ソン・ドンイル(教官「探偵なふたり」
メモ 2018.4.30(月)シネマート・心斎橋
あらすじ
警察学校の学生ふたりは休みの日にナンパに出かけるが、ふたりぼっちで夜がふける。
酔っぱらいながらかわいい女の子の後ろをフラフラつけていたら、その子がバンで拉致される現場を目撃!
警察に走るが「忙しい」と後々回し。らちが明かない。それなら俺たちで捜査しようやないの。と夜の街を駆けずり回る。
感想
図体のでかい若い男ふたりとブラックマーケットの戦いというのに、どこか気楽に見れる作品。
エグイんだか爽やかなんだか。
凄惨でどろどろながら、乙女は乙女のままってのがきれいにしてあると思う。これはコメディなの。
コメディやから悪もんの雑魚がよわっちいの。頭数しかいない人材不足。まあふたりで殴り込みに行くという設定やから。
     なにはともあれ「メデューサ」というネーミングが面白い。
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レディ・プレイヤー1 READY PLAYER ONE
2017年 140分 米国 ワーナー
監督 スティーヴン・スピルバーグ
原作 アーネスト・クライン「ゲームウォーズ」
脚本 ザック・ペン/アーネスト・クライン
編集 マイケル・カーン/セーラ・ブロシャー
キャスト タイ・シェリダン(ウェイドとパーシヴァル)/オリヴィア・クック(サマンサとアルテミス)/リナ・ウェイス(アーチとヘレン)/森崎ウィン(ダイトウとトシロウ)/フィリップ・チャオ(シャオ)/ベン・メンデルソーン(悪者)/T・J・ミラー(雇われ悪もんアイロック)/サイモン・ペッグ(モロー)
メモ 2018.4.21(土)TOHOシネマズ梅田
あらすじ
2045年の地球。貧富の差が拡大し貧乏人はスラムに暮らし日々の楽しみは新世代バーチャル・リアリティ・ワールド“オアシス”だ。
そこではアバターとなって夢の自分で生きられる。“オアシス”を作ったハリデーは亡くなり遺言を残す。それは、自分が”オアシス”に隠した謎を解いた者に全財産を残すという内容だった。
感想
色んなものがわんさか現われるんやけど、映画以外まったく歯がたたない。めくるめく世界。
 
スティーヴン・スピルバーグ監督は「激突!」 「ジョーズ」とすごい人やなあと思うねんけど、あまり好みの監督さんではない。
メッセージが赤裸々強いねんね。ほのめかすという事がない。
この作品もサブカル(うーんバーチャルか)で遊んでばっかりやなくて、リアルも充実しよう。現実の友達を作ってみたら? 恋人はどう? 結婚もいいよ。 子供ももって大切に育てよう。あれこれあれこれ。
・・・・世界を憂う気持ちはわからんでもないねんけどね(−−) 遺言か。これは。
そのメッセージと共に71才のスピルバーグが「いつまでもいつまでも(若い子と)遊んでいたい」っていうのもひしひし感じる。
 
としろうが言う
           俺はガンダムでいく 
                         ひゃー かっこいー
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女は二度決断する AUS DEM NICHTS どこへ
2017年カンヌ国際映画祭 主演女優賞
2017年 106分 独逸
監督・脚本 ファティ・アキン(「ソウル・キッチン」トルコ系ドイツ人)
キャスト ダイアン・クルーガー(カティヤ「ナショナル・トレジャー」)/デニス・モシット(ダニーロ)/ヌーマン・アチャル(ヌーリ)
メモ 2018.4.14(土)シネ・リーブル梅田
あらすじ
ドイツの都市ハンブルグで暮らすカティヤは国際結婚をしていた。夫はトルコ系移民のヌーリ。息子も6歳になり順風満帆な仲睦まじい家庭。
今日は息子を職場の夫にあずけ、出産間近の女友達とサウナを楽しみ羽を伸ばす。
あーえー湯やったわと夫と息子を迎えに車でトルコ街に戻ると通りは消防車や警察の車でごったがえしている。
感想
哀しい。
カティヤは裁判でもトルコ人の姑の言葉にも、打ちひしがれてしてしまった行動にも二重三重に苦しめられ追い詰められる。
疑わしきは罰せずの裁判の限界。理不尽な世の中。ネオナチの幼稚で単純な思考と危険な行動が見る側にせまってくる。
でもやったよ。よーやった。
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ラブレス NELYUBOV
2017年カンヌ国際映画祭審査員賞
2017年 127分 ロシア/フランス/ドイツ/ベルギー
監督 アンドレイ・ズビャギンツェフ
脚本 オレグ・ネギン/アンドレイ・ズビャギンツェフ
キャスト オレグ・ネギン(ジェーニャ)/アンドレイ・ズビャギンツェフ(ボリス)
メモ 2018.4.7(土)
あらすじ
ロシアで一流企業に勤めるボリスと美容サロンを経営するジェーニャの裕福な家庭は、いがみあう毎日で破綻していた。
それぞれすでに新しい相手がおり早く離婚したい。ジェーニャの相手は子供もすでに独立している。ボリスの恋人は出産寸前だ。
離婚で障害となっているのは12才のひとり息子アレクセイをどちらが引き取るか。どちらも新しい生活では息子はじゃまで押し付けあっていた。
そして両親の争いを聞いていたアレクセイが行方不明となる。学校から来てないと連絡があるまで両親は気づかずすでに1日半たっていた。
感想
厳しい内容やった。どちらの親からも求められない子があわれ。哀しい。
 
反面、プロのボランディアの人たちに頭が下がる。自分に関係ない子の捜索に携わる偉い人達だ。ここが救い。
 
 
幸せを求めることは悪い事やないけど、人生のリセットって簡単にできるもんやないねんね。
それをするには自らも傷を負いを流すしかない。
「猿の手」(The Monkey's Paw)みたいに。舞い上がっている時は、それがなかなかわからない。 人生に落とし穴っていっぱいあるねん。
 
 
 
 
 
 
 
 
ラストは「アイス・ストーム」のシガーニー・ウィーヴァーを思い出す。虚しい。
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イカサマ貴婦人とうぬぼれ詐欺師 THE DUCHESS AND THE DIRTWATER FOX
1976年 104分 米国
監督 メルヴィン・フランク
キャスト ゴールディ・ホーン(アマンダ、ブルーバード)/ジョージ・シーガル(チャーリー・マロイ、ダートウォーター)
メモ 2018.4.6(金)ザ・シネマ録画
あらすじ
1882年のサンフランシスコ、バーバリコーストの酒場。コーラスガールのひとりブルーバードは店主の彼女と取っ組み合いの喧嘩。結果首になる。
あー。男にコビ売ったり春を売ったりして暮らすのも嫌になったとブルーバードはモルモン教徒の金持ちおやじの妻になろうと目論む。7人目の妻になればおつとめは週に1回で済むし後の6日は遊び放題。ひとまず貴婦人を装って子供たちの家庭教師になり一家にもぐりこもうとする。
そこに絡むのがチンケなカード詐欺師のマロイ。こいつは銀行強盗の金を持ち逃げしていた。
感想
ゴールディ・ホーンがコケティシュというかほぼ下着姿で「でも、その裏のプラムに触れてはダメ♪(プラムの歌)」と歌い踊る。
この方あんまり胸がなかったのね(驚)
どんなタイプかというとあんたはルパンの峰不二子かアンパンマンのどきんちゃんかで、味方のような味方でないような。
金を巡ってマロイと出し抜きあう。コメディ西部劇にはこういう女の人ってつきものなんかな。
昔みた「西部二人組」のサリー・フィールドとか。(色っぽくはなかったけど)
「マーヴェリック」のジョディ・フォスターはもうひとつ。コメディエンヌやないのね。
 
ジョージ・シーガルが脱力系の抜けている口先男を演じてはる。この男に比べて「ブラックジャック」という愛馬がごっつ賢いねん。
なんでこんな「常に危機」みたいな男につき従っているのかわかりません。 面白いからか?
ユダヤの結婚式にまぎれこみブルーバードとマロイが強盗団から逃げ回るシーンは、笑えます。
終わり方がまた変わってる。なんか背中向けて「ほんじゃ」と手だけ降るみたい。
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