2018年3月の映画  戻る


シェィプ・オブ・ウォーター THE SHAPE OF WATER 水の姿
2017年 124分 米国 ピクサー/ディスニー
原案、脚本、監督 ギレルモ・デル・トロ
撮影 ダン・ローストセン
編集 シドニー・ウォリンスキー
キャスト サリー・ホーキンス(話せないイライザ)/マイケル・シャノン(警備ストリックランド)/オクタヴィア・スペンサー(ゼルダ)/リチャード・ジェンキンス(ジャイルズ)/ダグ・ジョーンズ/マイケル・スタールバーグ(ドクター・ホフステトラー)
メモ 2018.3.29(木)大阪ステーションシティシネマ
あらすじ
米ソ冷戦下の1962年の米国。しゃべれないイライザは秘密の研究所で夜の掃除人をしている。
その研究所の水槽には何かがいた。
感想
「パンズ・ラビリンス」のギレルモ・デル・トロ作品。
口が利けないイライザは「僕と世界の方程式」のママ、「しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス」のモード役サリー・ホーキンス。
ふたりを追う悪役は「ノクターナル・アニマルズ」の保安官マイケル・シャノン。
イライザの友ゼルダは「ドリーム」のコンピュータ技術者ドロシー役オクタヴィア・スペンサー
と主役も脇も渋く地味に豪華なブラックファンタジー(おとなテイスト)。
  
考えたら[E.T.」や「ターザン」やねんけど美男美女ではなく、異形の半漁人とひっそり世界の片隅で息をしている女の恋。
 
ダークなぬめりとした映像は月明かりに美しく、月フェチ(ウチのこと)の心をつかむ。
そして怪談でもよく登場するように水は異界へつながる道なのだ。
 
↑のちらしの絵はクリムトの「接吻」に似ている。
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リメンバー・ミー COCO
第90回アカデミー 長編アニメ賞、歌曲賞
2018年 105分 米国 ピクサー/ディスニー
監督 リー・アンクリッチ/エイドリアン・モリーナ
キャスト ミゲル/ヘクター/ココ/エルネスト・デラクルス(マリアッチ)
メモ 2018.3.28(水)TOHOシネマズ梅田
あらすじ
メキシコで靴屋を営むミゲルの家は、”ノーミュージック!”、音楽は厳禁だった。
理由はミゲルのひいひいじいちゃんが妻と幼い娘を残し、音楽の道を進み姿を消したからだ。
しかし、ミゲルの血はマリアッチに惹かれ家族の反対を押して音楽祭に出たいと家出する。
その日は「死者の日」。日本のお盆と同じくご先祖様が死者の国から子孫の元にやってくる日。
ミゲルは死者の国に紛れ込んでしまう。夜明けまでに戻らないと死者の国の住民になってしまう。
時がたつたびに体がスケルトンになっていく。。。
感想
子孫繁栄するのはそらめでたい事やろうけど、ひっそり塵になって消え去るのもえーと思うけどな。
たとえたくさんの人が周りにいたとしても、人はひとりで生まれひとりで死んでいくんやから。
 
肌とか目とかしっとりしていてびっくりするくらい質感のあるアニメーションやった。3Dはいらんのんちゃうやろか。
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犬猿 
2018年 103分 日本
監督・脚本 吉田恵輔
出演 窪田正孝(弟・金山和成)/新井浩文(兄・金山卓司)/江上敬子(姉・幾野由利亜)/筧美和子(妹・幾野真子)
メモ 2018.3.10(土)テアトル梅田
あらすじ
真面目に印刷会社の営業をして親の借金をほそぼそと返す弟。彼には強盗未遂で捕まり刑務所から出てきたばかりの暴力的な兄がいる。
こいつはこれからどうやって暮らしていくつもりなんだ?
親の印刷所を継いで日々忙しくしている姉。頭はきれるが見た目がいまいち。それにひきかえ妹はべっぴんさん。周りにちやほやされている。
感想
面白いような、、、まあそうやろなという作品。へえーと思うことはなかったな。
 
パープリンな兄、気の小さい弟、プライドの高い姉、軽〜い妹。
下の子は基本甘えた。上の子は子供時代の力関係を永遠に続けようと背伸びをする。
性格も見た目もまったく似てない兄弟姉妹の愛憎劇。
兄はなかにし礼さんの「兄弟 兄さん、お願いだから死んでくれ」を思い出す。
 
親子でも兄弟姉妹でも、同性は似てないとわかりあえず友達にはなれずさりとて離れることもできず、近いがゆえに反発しあい「ほど良い関係」が築きにくい。やっかい。
また男と女の話でもあり、男女の魅力は「女子はルックス(見た目が9割)、男子は経済力」は世のことわりなり。
おすすめ度★★★1/2戻る