2017年5月の映画  戻る


マンチェスター・バイ・ザ・シー MANCHESTER BY THE SEA
アカデミー脚本賞、主演男優賞
2016年 137分 米国
監督・脚本 ケネス・ロナーガン
撮影 ジョディ・リー・ライプス
編集 ジェニファー・レイム
キャスト ケイシー・アフレック(リー・チャンドラー)/ミシェル・ウィリアムズ(リーの元妻ランディ)/カイル・チャンドラー(リーの兄ジョー)/グレッチェン・モル(ジョーの元妻エリーズ)/ルーカス・ヘッジズ(リーの甥パトリック)/C・J・ウィルソン(ジョーの仲間ジョージ)/マシュー・ブロデリック(ジョーの元妻の恋人)
メモ 2017.5.27(土)テアトル梅田
あらすじ
ボストンでアパートの管理人兼便利屋のリーが雪かきをしていると電話がかかってくる。心臓に持病を持っていた兄が倒れたという一報だ。
リーは兄が住んでいるマンチェスターに向かう。ボストンから車で1時間半の距離。
感想
ケイシー・アフレックに何かが憑依したんやろうか。 いや降臨か。
  (ケイシー・アフレックといえばウチの中では「オーシャンズ」シリーズの手におえない双子の片割れ・・・。)
元妻との遭遇のシーンが・・・・すごい。  痛みがこちらにまで伝染する。
 
女の人は泣いたり喚いたり、自分の感情を吐露したり思いのままにできる。してもいい。 ”か弱い動物”やから逃げることも可。
そやけど、男の人には二種類あるんやな。 人前で自由に泣ける人と泣けない人と。思いを言葉にできる人とできない人と。
 
とても悲しい話やねんけど、16歳の甥との会話とかところどころ笑える。
 
  ・・・「避妊しろというべきか?」
 
おすすめ度★★★★1/2戻る

ラ・ラ・ランド LA LA LAND
アカデミー監督賞、主演女優賞、撮影賞、主題歌賞、作曲賞、美術賞
2016年 128分 米国
監督・脚本 デイミアン・チャゼル(「セッション」、「グランドピアノ 狙われた黒鍵」
キャスト ライアン・ゴズリング(セバスチャン・セブ)/エマ・ストーン(ミア)/J・K・シモンズ
メモ 2017.5.13(土)大阪ステーションシティシネマ
あらすじ
女優を目指してLAにやってきて5年のミア。いまだ芽はでない。オーディションに落ち続けるのにも疲れて来た。
そんな日に出会ったのがセブ。3度も遭遇している縁のあるふたり。セブはピアノ弾きでジャズに心酔しているが、いささか時代遅れのレッテルを貼られ演奏する場さえままならない。
感想
とてもおしゃれな映画。 で軽目のミュージカル たぶん軽妙洒脱に見えるってのが技やねんね。
冒頭のミュージカルシーンが見もので、あんたらヤマカシかと思うような人たちもいた。
才能ある人たちが溢れていてスターになるのは狭き門なんですってのがここでさっさと説明されている。
出口が見つからなかったふたりが接することで化学反応が起こり突破口を見つけ、勇気を持ってアクセルを踏む。
この映画を観ていると、ジャズは聴くより演奏する方が楽しい音楽なんやろなとしみじみ思うのです。それが絶滅危惧種になってきた理由のひとつかと。
(音楽には疎いんですけれど、クラシックのバイオリニストの演奏は楽しんでいるというより苦行のように見える)
ラストもよかった。こういうラストなんは「シェルブールの雨傘」へのリスペクトなんかな。
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T2 トレインスポッティング T2 TRAINSPOTTING
2016年 117分 英国
監督 ダニー・ボイル
原作 アーヴィン・ウェルシュ
脚本 ジョン・ホッジ
キャスト ユアン・マクレガー(マーク)/ジョニー・リー・ミラー(サイモン)/ユエン・ブレムナー(スパッド「ハウエルズ家のちょっとおかしなお葬式」)/ロバート・カーライル(ベグビー)/ アンジェラ・ネディヤルコーヴァ(サイモンの彼女ベロニカ)/シャーリー・ヘンダーソン(スパッドの妻ゲイル)/ケリー・マクドナルド(ダイアン)
メモ 2017.5.4(木)大阪ステーションシティシネマ 画の日
あらすじと感想
「トレインスポッティング」から20年(めまいがする)。やつらが帰ってきた! いささかくたびれた中年男になって(ひとりを除く)。
 
金を持って逃げたマーク(ユアン・マクレガー)がエジンバラの実家に戻ってくる。母は亡くなり父がひとりで暮らしていた。スパッド(ユエン・ブレムナー)は相変わらずのヤクびたりで妻子と別れ独り暮らしの身。サイモン(ジョニー・リー・ミラー)はおばのパブを引き継いだが閑古鳥が鳴いている。年寄りの常連しかこない。ベグビー(ロバート・カーライル)はヤケになって人を殺して20年の刑。こいつだけは元気だ。が、ベグビーにも使わなかったためある機能が錆びついていた。吸い寄せられた4人にまたしてもすったもんだが起こる。
今「エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY」にはまっているもんでサイモン役のジョニー・リー・ミラーをじっと見る。(当時はアンジェリーナ・ジョリーのだんなさんやったんか。ちびさぼに「おかあさん、好きやな」と言われるからここでやめるけど) エレメンタリー(elementary)とは「初歩的なことだよ(Elementary)。ワトソン君」からきているそうです。この映画でもしぐさにところどころホームズ入っているみたいでおかしい。
<ネタバレ 注意>
 
 
 
 
 
1996年の「トレインスポッティング」と同じ4人のスコットランドの俳優さんが20年後くたびかけた不良中年を演じる。
また20年後集結して「ステイル・クレージー」みたいな初老の映画ができたらええねんけど。
それまで監督さんも俳優さんもお元気で活躍していただきたいもんやわ(ウチも頭も体もたっしゃでいたいもんです)
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グレートウォール 長城/THE GREAT WALL
2016年 103分 中国/米国 3D
監督 チャン・イーモウ
キャスト マット・デイモン(ウィリアム)/ジン・ティエン(鶴隊隊長)/ペドロ・パスカル/ウィレム・デフォー(囚われた男)/アンディ・ラウ(軍師ワン)
メモ 2017.5.1(月)TOHOシネマズくずは 映画の日
あらすじ
60年に一度化け物の群れに襲われる国。それを阻止するため「万里の長城」は築かれていた。次の襲来はまもなくだ。備えるピリピリした中国隊はうろうろしていたふたりの西洋人を捕える。ふたりは百戦錬磨の傭兵で黒色火薬を求めて地の果てに現れた。騎馬民族に襲われ仲間は殺され残ったのはふたりだけ。その上夜に正体不明の怪物に襲われ切り落とした手を持っていた。