2012年11月の映画  戻る


その夜の侍
2012年 119分 日本
監督・脚本 赤堀雅秋(THE SHAMPOO HAT)
撮影 月永雄太
主題歌 UA「星影の小径」
出演 堺雅人(中村健一)/山田孝之(ひき逃げした男・木島宏)/綾野剛(木島の子分・小林)/新井浩文(中村の義兄・青木)/高橋努(従業員・久保)/山田キヌヲ(川村先生)/坂井真紀(妻・中村久子)/谷村美月(警備員・関由美子)/安藤サクラ(ホテルの女・ミカ)/田口トモロヲ(木嶋の子分・星)/でんでん(従業員)
メモ 2012.11.24(土)梅田ブルク7
あらすじ
5年前、木島(山田孝之)に妻をひき殺された中村(堺雅人)は、刑務所から出てきた木島をストーカーし、「お前を殺して、俺も死ぬ」と手紙を送り続けていた。
感想
非生産的、非効率的、非合理的、非論理的なお話で、何か目的があるのかないのか、よくわからん人たちが多数出てた。カメラもだらだらしてる。
「ピンポン」でアラタが言っていた「人生なんて、死ぬまでの暇つぶし」なのか? 妻をひき逃げされた中村は、妻を悼んでいるというより、うじうじしているのが惰性になっている。木島は、気分によって人をなぶるのが大好きだが、反省は微塵もなく、人生どこにも向かっていない。義理の弟を立ち直させようとする義兄・青木もどうしてそこまでするのかわからん。先生で夏休みは暇なのか? という、全編不条理な人間劇。
 
山田孝之が「闇金ウシジマくん」で磨きがかかったのか、いたぶるのが堂にいってた。「電車男」と同一人物とは思えん。
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アルゴ ARGO
2012年 120分 米国
監督 ベン・アフレック
脚本 クリス・テリオ
撮影 ロドリゴ・プリエト
編集 ウィリアム・ゴールデンバーグ
音楽 アレクサンドル・デスプラ
キャスト ベン・アフレック(CIAトニー・メンデス)/ヴィクター・ガーバー(カナダ大使ケン・テイラー)/テイト・ドノヴァン(『監督』ボブ・アンダース)/クレア・デュヴァル(『脚本家』コーラ・ライジェク)/スクート・マクネイリー(『製作補佐』ジョー・スタッフォード)/ケリー・ビシェ(『美術監督』キャシー・スタッフォード)/クリストファー・デナム(『ロケーションマネージャー』マーク・ライジェク)/ロリー・コクレイン(『カメラマン』ヘンリー・シャッツ)/ブライアン・クランストン(CIAジャック・オドネル)/アラン・アーキン(映画のプロデューサ・レスター・シーゲル)/ジョン・グッドマン(特殊メイクアップアーチスト・ジョン・チェンバース)/
メモ 2012.11.7(水)大阪ステーションシネマ
あらすじ
1979年イランでは、革命が起こりパーレビ国王は国外に逃げ、ホメイニ師が帰国する。1980年1月、癌の治療の名目でアメリカ入りしたバーレビ元国王の引渡しを求め、イランのアメリカ大使館は、怒ったイランの民たちに占拠される。
その時、大使館員の内6名は脱出し、カナダ大使の家に駆け込んでいた。
感想
「アルゴ」とはギリシャ神話にでてくる巨船らしい。大国アメリカを現しているんかな。
米国のアカデミー賞とれるかも・・・らしい。アメリカ人好みかな。きっと気持ちいいと思う。「映画」が題材、同胞を異境から奪還するお話、おまけにイスラムを出し抜くのだ。そしてヒーローがいる。
 
30年前ということで、世界はアナログ。それをうまく使ってあるねん。シュレッダーで裁断された大使館員の顔写真を、ペルシャ絨毯を織る子供達を使って再生する。「追いつめられて」のケヴィン・コスナーの顔がだんだん現れてくるのを思い出すスリリングなシーン。 そしてケータイがないっ。 固定電話のみで、これが映画のキーになってててね。事務所で電話が鳴るシーンなんか、「ダイヤルMを廻せ!」みたいに電話に存在感があったわ。
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