2011年2月の映画  戻る


英国王のスピーチ
2010年 イギリス/オーストラリア 118分
監督 トム・フーパー
脚本 デヴィッド・サイドラー
撮影 ダニー・コーエン
キャスト コリン・ファース(ジョージ6世)/ジェフリー・ラッシュ(ライオネル・ローグ)/ヘレナ・ボナム=カーター(エリザベス)/ガイ・ピアース(エドワード8世)/デレク・ジャコビ(大司教)/ティモシー・スポール(ウィンストン・チャーチル 「ハリー・ポッター」ペティグリュー)/マイケル・ガンボン(ジョージ5世 「ハリー・ポッター」ダンブルドア)/ジェニファー・イーリー(ローグ夫人)/クレア・ブルーム(メアリー王妃)
メモ 2011.2.26(土)TOHOシネマズ梅田
あらすじ
1925年、大英帝国博覧会閉会式でジョージ5世の次男ヨーク公アルバート王子は、閉会式のスピーチを行った。しかし、言葉はなかなかでてこず、聴衆もいたたまれない。内気な王子であったが、王家の大事な公務であるスピーチから逃れる事はできない。エリザベス妃とともに、いくつもの吃音症の治療を受けるが芳しくない。1934年、エリザベス妃は思い余って「型破りな治療だが、成果はあがっている」言語聴覚士のローグの元を身を隠してたずねる。ローグは、オーストラリア人だった。ローグは、ヨーク公をバーティと呼び、自分をライオネルと呼ぶことを強要する。
感想
英国人の誇りを感じる。
エリザベス皇太后がご存命の内は、お芝居や映画にできなかったお話らしい。
幼い王女エリザベスとマーガレットに、ヨーク公が話す物語が面白いような悲しいような。
ヨーク公は、燕尾服姿でペンギンを演じた後、娘ふたりにせがまれて寝る前のお話をする。
 
  「悪い魔女にペンギンにされてしまい、南極に飛ばされる。
   ペンギンは海を泳いで泳いで英国に戻ってきて、サウサンプトン港につき、
   テムズ川を泳いで館について、台所にあらわれて、ママにキスされたんだ」
  娘が聞く 「それで、王子様になったの?」
     (・・・・・いや、王子にはなりたくなかったんだ・・・もちろん王様にも)
 
王室や皇室という制度は、人にこんなにも緊張と努力を強いるものなんだ。エリザベス二世は、生まれた家はしかたがないが、「弟が生まれますように」と毎夜祈っていたそうだ。家族や多くの人に支えられないと、乗り越えていけない。(他所の国の話として見ていてえーんやろか、という声がする)
お薦め度★★★★★戻る

ヤコブへの手紙
     フィンランド・アカデミー作品賞、監督賞
2009年 フィンランド 75分
監督 クラウス・ハロ
原案 ヤーナ・マッコネン
脚本 クラウス・ハロ
撮影トゥオーモ・フートリ
キャスト カーリナ・ハザード(レイラ)/ヘイッキ・ノウシアイネン(ヤコブ牧師)/ユッカ・ケイノネン(郵便配達人)/エスコ・ロイネ(刑務所長)
メモ 2011.2.12(土)テアトル梅田
あらすじ
少し昔のフィンランド。終身刑のはずだったレイラは、思わぬ恩赦によって12年ぶりに釈放される。行く宛のないレイラは、刑務所長にすすめられたヤコブ牧師の元に身を寄せる。ヤコブ牧師宛に送られた手紙を読んで、盲目の牧師に代わり、返事を書くのが仕事だ。人生に絶望し、全てに心をとざしているレイラは、牧師の温かい言葉も、思いやりに満ちた返事を書く仕事も偽善に感じられ、嫌でたまらない
感想
しょっぱなから「レイラが犯した罪は何なのか?」が映画をひっぱる。 そして、謎。
何故、牧師に手紙が来なくなったのか? 郵便配達人は何者なのか? 郵便配達人の自転車が新しくなったのはなんで? 謎。手紙がけーへんようになったのは、レイラに心を開かせるための必然なん? 新しい自転車は、盲目のヤコブ牧師には何もかも分かるという事を現すためなん?
  
ええ話なんよ。これはファンタジー
さだめっていうのかな。そういうのを感じさせるつくりがいいな。
レイラの仏頂面もいい。郵便配達人と半目するところも。ひょっと間違えるとほのぼの大甘になる映画が緊張に満ちている。
お薦め度★★★★戻る

完全なる報復 LAW ABIDING CITIZEN(法を守る良き市民)
2010年 米国 108分
監督 F・ゲイリー・グレイ(「ビ クール」「ミニミニ大作戦 」「交渉人」
脚本 カート・ウィマー
撮影 ジョナサン・セラ
キャスト ジェラルド・バトラー(クライド「300 <スリーハンドレッド>」「オペラ座の怪人」)/ジェイミー・フォックス(ニック・ライス)//レスリー・ビブ(サラ)/ブルース・マッギル(ニックの上司検事ジョナス)/コルム・ミーニイ(刑事「スナッパー」)/マイケル・アービー(刑事)/グレッグ・イッツェン(刑務所長)
メモ 2011.2.5(土)敷島シネポップ1・2・3
あらすじ
北米の都市フィラデルフィアで幸せに暮らしていた一家を、二人組の強盗が襲う。自らも刺され、妻と娘を目の前で殺されたクライドは、主犯のダービーが、死刑はおろか短い禁固刑となることを知る。それは、やり手の検事ニックが、有罪率を下げないように、独断で司法取引をしたためだった。
そして10年がたち、用意の整ったクライドの復讐が始まる。
感想
最後がなんだかなぁ。罪のなさそな人もよーさん死んだのに、これでええのん? 「おいおい」という感じだ。
まあ、この人を生かすことで、これからこの世が少しでも、いい方に変わるということか。
 
R15+の血まみれショックシーンも多いけど、結構知的やったよ。 おススメ!
お薦め度★★★★戻る