ぎらぎらとお天とさんが照りつける、ここはテキサスの片田舎。ヒッチハイクで農場にやってきた青年は「町で人手が足りないと聞いた」と言う。住み込みで働くと言うのだ。困っていたグレースは、警戒しながらもこの青年トビーを試しに雇うことにした。
感想
すんげぇ余韻のないラストに、
衝撃を受ける(**)~~。
さぼてんはこのサバサバサバサバした生き方に、あやかりたい。
しょっぱなはジェイムズ・M・ケインの
「郵便配達は二度ベルを鳴らす」(シネマ「バーバー」)みたいで、「じゃまな亭主もいないのにどうなるん?」と心配していたところさっさと杞憂に終わり、めくるめくスピードで話は展開する。
人を選ぶ本かもしれん。
タランティーノ好きは必読と思う。
町に近づいたとき、南西の方向の遠いかなたに見えたものに、トビーは思わず背筋をのばした。
「あれはなんだろう」と、トビーは指差して訊いた。
「どれ?」
「太陽が沈みかけているところにあるものだよ」
ダナは微笑んだ。「トビー・・・・・・あれは山よ」
これまた衝撃をうける。そこは、、、、アメリカなんだ。大陸なんだ。山と海に挟まれた大阪とはまったく違う土地なんだ。