2007年7月の映画  戻る


ダイ・ハード4.0
2007年 米国 129分 字幕:戸田奈津子
監督 レン・ワイズマン
原案 マーク・ボンバック/デヴィッド・マルコーニ
脚本 マーク・ボンバック
撮影 サイモン・ダガン
音楽 マルコ・ベルトラミ
キャスト ブルース・ウィリス(ジョン・マクレーン)/ジャスティン・ロング(マット・ファレル)/ティモシー・オリファント(ガブリエル)/マギーQ(マイ・リン)/ クリフ・カーティス(ボウマン)/シリル・ラファエリ(ランド)/メアリー・エリザベス・ウィンステッド(ルーシー・マクレーン)/ケヴィン・スミス(ワーロック)
メモ 2007.7.29(日) HEPナビオ・ナビオTOHOプレックス
あらすじ
アメリカ。独立記念日まじかの今日この頃、FBIのコンピュータシステムに何者かが侵入した。FBIは全米のブラックリストに載っている千人のハッカー達を、一斉検挙する事に。そこに借り出されたのが我らがジョン・マクレーン。ニュージャージの大学に通っている娘の素行を監視していた所、上司から「ニュージャージのハッカーをワシントンのFBI本部に連れて行け」と命令される。渋々マットのアパートを訪ねた所、突如の銃撃。いったい誰が? なんのため? こんなチンケな男をねらうのだ? いー年して人形遊びしてるヤローだぜ。
感想
12年ぶりに帰ってきた決して諦めない野郎ジョン・マクレーン(アナログ)と、おたくのハッカー・マット(デジタル)のバディムービー(相棒物語)。マットが「サンドイッチが食べたい」だの「せめて、ケッチャップだけでも」、「血糖値が・・」とか言うから「こいつ、若いのに糖尿病か? 発作でひっくりかえるんか?」と思っていたら、そんな事は何もありませんでした。迫力あるアクションにつぐアクションと、何をしているかさっぱりわからんコンピュータ操作の繰り返し。「ダイ・ハード3」の時のように頭使う必要なし。ぼぉーっと楽しめるお祭り映画。おたくのハッカー・マットの好感度が高いな。非力やのにその道では頼りになるんだ。マクレーンが巨大トラクターで傾いた道路を這い上がろうとするシーンが好きだ。そこからは漫画やねんけどね。4作品とも映画館で見た。 これからもついていくから(笑)ね。
 
「ファイヤーウォール」見た時も思ったんやけど最近の映画、ワルが仲間を使い捨てにする。大切にしない。風潮なんだろうか。
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キサラギ
2007年 日本 106分
監督 佐藤祐市(「シムソンズ」
原作・脚本 古沢良太「ALWAYS 三丁目の夕日」
撮影 川村明弘
音楽 佐藤直紀
エンディングテーマ ライムライト
出演 小栗旬(家元)/ユースケ・サンタマリア(おだゆうじ)/小出恵介(スネーク・「のだめカンタービレのティンパニ奏者真澄ちゃん」)/塚地武雅(安男・(ドランクドラゴン))/香川照之(いちご娘)
メモ 2007.7.21(土) シネ・リーブル梅田
あらすじ
ブレイクしないまま去ったアイドル・如月ミキが亡くなって1年。ネットで知りあったファン5人(家元、おだゆうじ、スネーク、安男、いちご娘)は一周忌追悼集会を開くことにした。初顔合わせだ。彼女を偲び、在りし日のかわゆい姿を堪能するはずであったが・・・・ひとりが言い出す。「彼女は殺されたんだ・・・」。あの優しいコが人の迷惑になる死に方をするはずがないっ。自宅アパートで焼身自殺なんて、そんなショーゲキ的な事をしでかすなんて。。。
感想
安楽椅子探偵モノ。次々に飛び出す秘密。二転三転する状況。悲劇の中の喜劇。面白かった。大の男の真剣なロリータ狂いという土台からして、こちとらちょっと落ち着かない(笑)が。一途ですてきだとも思う一方(小栗旬、小出恵介のイケメンがいるから見てられるんだ。5人とも塚地武雅や香川照之やってみ?)、成熟した女は嫌いか?とも思えるし。でも面白い。イチゴのカチューシャを気に入っている香川照之ってすごい人だね。狂っているね(笑) (「イチゴのカチューシャを頭にのっけながら、まるで何も付けていないかの様に演技する瞬間がたまりませんでした」と言ってはります・・・・)。 家元(小栗旬)が「彼女が田舎の主婦になっても、それはそれでいい。ずっと好きだ」とか言うのもいいな。 (男5人に慕われてアイドル冥利に尽きるんじゃなかろか>如月ミキ)
 <ねたばれ>皮をめくっていったら、オリエント急行殺人事件みたいな顔ぶれで。よく出来てましたわ。
 
如月ミキの「ラブレターはそのままで」に会わせて踊るラストのダンスシーン♪・・・・・ほほえましい・・・なんて思えるわきゃなく、ドン引きしました(ここまでやるか~~~)。
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憑神 つきがみ
2007年 米国 157分
監督 降旗康男
原作 浅田次郎
主題歌 米米CLUB
脚本 降旗康男/小久保利己/土屋保文
撮影監督 木村大作
出演 妻夫木聡(別所彦四郎)/西田敏行(伊勢屋(貧乏神))/赤井英和(九頭龍(疫病神))/森迫永依(おつや(死神))/夏木マリ(別所イト)/佐々木蔵之介(別所左兵衛)/鈴木砂羽(別所千代)/江口洋介(勝海舟)/香川照之(蕎麦屋の甚平)/佐藤隆太(小文吾)/笛木優子(井上八重)/石橋蓮司/鈴木ヒロミツ
メモ 2007.7.4(水)梅田ブルク7
あらすじ
御家人の次男坊・別所彦四郎は将来を嘱望されていたにも拘らず、婿入り先を離縁され実家に出戻り。肩身狭く暮らしている。時は幕末で世の中はざわざわしていた。ふらふらしている自分とは対照的に、昌平坂学問所のライバルだった榎本武揚は軍艦頭に出世している。先祖がお金で御徒士株を買った金上げ侍であるにもかかわらず。この世は金しだい、か。そこで蕎麦屋の甚平に榎本は向島の三囲(ミメグリ)稲荷にお参りしたから出世したって噂ですぜ、彦四郎様も参りなされと勧められるが、取り合わない彦四郎。しかし家に帰る途中酔っ払った彦四郎は、道から転げ落ちたところにあった小さな祠に手を合わせた。。。そして次々現れる神がお三方。神は神でも、貧乏神、疫病神、死神であった。
感想
お大尽風で、実は貧乏神(伊勢屋の西田敏行)だったり、魔法のランプの魔人のような大男でありながら、願いを叶えるどころか災厄をもたらす疫病神(相撲取り九頭龍の赤井英和)だったり、愛くるしい幼い少女が死神(おつや・森迫永依)だったりと、見かけと違う面々を取り揃えてあるのが面白い。
ケッサクだったのは佐々木蔵之介扮する別所左兵衛。彦四郎の兄で家長でありながら、極めつけのえーかげんなヤツを好演。明治の世もこいつだったら、しぶとく生き抜くに違いない。夏木マリの母・イトと左兵衛の妻・鈴木砂羽の3人がよかったな。
エピローグは余計だったと思う。浅田先生、出んでいいって。
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ゾディアック ZODIAC
2007年 米国 157分
監督 デビッド・フィンチャー(「セブン」「ファイト・クラブ」
原作 ロバート・グレイスミス
脚本 ジェームズ・ヴァンダービルト
撮影 ハリス・サヴィデス
キャスト ジェイク・ギレンホール(風刺漫画家ロバート・グレイスミス)/マーク・ラファロ(デイブ・トースキー刑事)/ロバート・ダウニー・ジュニア(記者ポール・エイブリー)/アンソニー・エドワーズ(アームストロング刑事「ERのグリーン先生」)/ブライアン・コックス(ベリー)/クロエ・セヴィニー(メラニー)
メモ 2007.7.1(日)梅田ピカデリ
あらすじ
1969年アメリカ・カリフォルニアで起こった実在の連続殺人を映画化。アメリカでは殺人に時効はなく、事件はいまだ未解決のまま。
犯人は警察に通報し「犯人は俺だ」と言い残こす。サンフランシスコ・クロニクル紙には手紙が届き、それは犯人からの声明文だった。 暗号文も同封されていた。このアメリカ犯罪史に残る劇場型の犯人は自らをゾディアックと名乗る。この男を追う刑事と記者は事件に執り憑かれていく。
感想
巷の評判はいいんやけど・・・退屈やった。犯人は「猟奇島」という映画が好きだという話が出てくるんやけど「猟奇島」はマンハントの話やろ? どう関係があるん? 理由なく人を殺すのがぞくぞくするほど好みって事? ウチはこの監督さん苦手なんだな。それでも最後は重く暗い余韻を残す秀作である。もてる力を全てそそぎ家庭を顧みず何年も何年も捜査しても、犯人は捕まらない。やりきれない思いだけが残る。
 
(トースキー刑事)は、スティーブ・マックィーンの「ブリット」のモデルとかの話があるらしい。
 
「猟奇島(THE MOST DANGEROUS GAME)」は昨年かな、シネフィル・イマジカで放映されていたのを見たよ(私も好きねぇ)。1932年のアメリカ作品。アーネスト・B・シュードサックって監督さんで、この人は翌年「キング・コング」を撮るん。 「猟奇島」のヒロインのフェイ・レイはキングコングの手のひらの上で叫んでいた女の人らしい。「昼下りの決斗」のジョエル・マックリーが主人公で、難破して島に辿り着いたら、りっぱな館に金持ちの変人が住んでいた。その島主の趣味は人狩り(マンハント)。漂着した人間を島の密林に放しては”眼をギラギラさせて”狩るの。狐狩りやライオン狩りと同じ感覚。 その趣味人というか○チガイが「暗殺者の家」のレスリー・バンクス。大昔の映画でのんびりしてんねんけど、すんごく好みやってんから。
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