ふたり殺ってジェームズ・ボンドは晴れて”殺しのライセンス”00(ダブルオー)となる。”00(ダブルオー)”となれば自分の判断で人も殺せるのだ。「冷戦時代が懐かしいワ」とつぶやく百戦錬磨のM(ジュディ・デンチ)から見れば、まだまだあぶなっかしい甘ちゃんのボウヤではあったが。
”007”の初任務は「テロリストの資金を増やす男」を突き止めること。マダガスカルで爆弾男(モロカ)を追う007は大使館という人様の領土で爆弾男を撃ち殺してしまう。新聞ネタになって窮地に陥るMI6。そんな事は事務方がなんとかしろと現場で働く007は爆弾男のケータイに入っていたメールの送り手”エルプシス”を追ってバハマへ飛ぶ。メールの発信源は武器商人のディミトリオスだった。後くされのない人妻好きのボンドは仕事を兼ねてディミトリオスの妻をユーワクする。人妻からディミトリオスがマイアミに発った事を知った007はディミトリオスを追う。そしてディミトリオスから金を受け取った男(カルロス)を空港まで追跡。本部からの情報で狙いは最新の航空機(スカイフリートS500)と知る。爆破して株価をさげようという魂胆だ。
ボンドのお働きで株相場で大金をすった「資金を増やすはず」の闇の男ル・シッフルはモンテネグロのカジノロワイヤルで起死回生を図る。カレは天才的に数学能力が高い。一方ボンドはMI6きっての”人の心を読む男”だ。結局ポーカーは心理戦なのだとボンドは思っている。そんなボンドのお目付け役は財務省のお堅い美女・ヴェスパー。取り付く島がなく無駄に美人ってやつだ。MI6のプランはル・シッフルを破産させてテロリストの情報を白状させる。ボンドはル・シッフルに勝てるのか? そんな勝負の最中、ガードが固くクールなボンドは恋に落ちる。いわゆるフォーリンラブ。不意打ち。彼女はあまりに可憐で美しい。ボーイミーツガール、俺のために生まれてきた女だ(と思った)。
感想
金髪碧眼のボンド誕生。身体能力を使ったアクションあり、LOVEあり、車を使ったアクションあり、心理戦あり、ゴーモンまでついているという盛りだくさんな内容。タイトルデザインはけれんみたっぷり。
ゴージャス。
つかみの走りでは追われる方のモロカが「あなたジャッキー・チェンですか」って動きでびっくり。
ダニエル・クレイグ、カッコイイ。ジュディ・デンチのMもさすが。やり手さがびんびん。
そして財務省のお役人エバ・グリーン。チャールズ・ブロンソンの「雨の訪問者」の人妻役マルレーヌ・ジョベールの娘さんらしい。マルレーヌ・ジョベールはそばかすいっぱいでキュートなフランス人ぽっかったけど、似てはれへんなぁ。エバ・グリーンはしっとりしていて
たおやかで日本人好みかも。