2005年5月の映画  戻る


バタフライ・エフェクト

2003年 アメリカ 114分
監督・脚本 エリック・ブレス&J.マッキー・グラバー(「デッドコースター」「セルラー」)
撮影監督 マシュー・F・レオネッティ
エンディング曲 オアシス「ストップ・クライング・ユア・ハート・アウト」
キャスト アシュトン・カッチャー(エヴァン)/エイミー・スマート(ケイリー)/エルデン・ヘンソン(レニー「マイ・フレンド・メモリー」)/ウィリアム・リー・スコット(トミー「アイデンティティ」)/メローラ・ウォルターズ(アンドレア・エヴァンの母)/エリック・ストルツ(ジョージ・ケイリーの父)/カラム・キース・レニー(ジェイソン・エヴァンの父)/イーサン・サプリー(サンパー)
メモ 2005.5.14(土) 心斎橋 BIG STEP パラダイス・スクエア
あらすじ
エヴァンは13歳。ときどき記憶を無くす。治療のため精神科医から日記を付ける事をすすめられている。母は一人息子のエヴァンの事をとても心配している。というのも、父親が精神病院に隔離されたままなのだ。夫はとても頭のいい人だった。
感想
サスペンスと思い込んでいたのに、、、、、、こういうジャンルの映画だったのか(驚)。ちょうど読んでいる本もこいつ系で。なにかの因縁のような気が・・・・・もしかしたらあるのかも(ないない)。
映画には前知識がないと「はあ?」となる映画と、ぜーんぜん知らなくてのほほんと見に行ったらビンゴ!の映画があるねん。スリラーサスペンスミステリは後者が多いかな。 映画が始まったらガチンコ勝負で仕事の時とは比べ物にならんくらい集中するねんけど、この映画はあれよあれよという感じで。映画に「ついて来てるか〜」と言われているようだった。
 
「バタフライ・エフェクト」とは北京で蝶がはばたけば、一週間後アメリカで雨、竜巻が起こるというカオス理論のこと。「タイムマシン」の博士はたった一度であきらめたけれど、エヴァンはあきらめない。事態は悪化する一方なのであきらめられへんねんけど。「タイムアクセル12:01」とか「七回死んだ男」はどうあがいても同じ運命となるお話でコレはちょっと違う。最近ちょっと似た映画を見たはず見たはず見たはず・・・・ライアン・フィリップの「Re:プレイ」やった。意欲は買いやけどアレはわかりにくかったな。散々付き合ったあげくのオチがこれですか・・・ってな思いもあったな。
主演のアシュトン・カッチャーは「世界で最も美しい50人」(2003年度)を選んだピープル誌の表紙を飾ったイケ面ですー。
おすすめ度★★★★1/2戻る

火星人メルカーノ MERCANO EL MARCIANO

2002年 アルゼンチン 75分
監督 ファン・アンティン
脚本 ファン・アンティン/ラウタロ・ヌニェス・デ・アルコ
原画・動画 アジャール・ブラスコ
音楽 レアンドロ・フレスコ
キャスト メルカーノ(地球に来てしまった火星人)/フリアン(地球人の少年)/メルカーノの仲間/フリアンのママ/フリアンのパパと仲間たち/ガードマン/警官/火星犬
メモ 2005.5.12(木) シネ・ヌーヴォ
あらすじ
のほほんと暮らしていたメルカーノは、ある日地球から送られた火星探査機にペットの火星犬をつぶされてしまった。悲しみと怒りで怒髪天。復讐のため後先考えず地球に向かったメルカーノは、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスに墜落不時着する。船はおしゃかになってしまって、戻れない。インフレと失業のダブルパンチで混乱のブエノスアイレスの地下に潜り、高度な科学力でなんとか生きている。しかし、、、孤独だ。やっとの思いでパクって来たパソコンを使い火星に通信するも仲間達はどでかいへまだとせせら笑って助けに来てくれない。 望郷の思いからバーチャルの世界に火星を作り出す。そこにのこのこやってきたのが小学生のフリアンだった。度の強いメガネをかけた太っちょの子。体育が苦手で算数やSFが好き。つまり絵に描いたようなマニアックな子(絵に描いてあるけど)。金持ちのひとりっこのフリアンにとって、メルカーノは初めての友達だった(と思われ)。フリアンのパードレ(パパ)は実業家。事業のためなら息子の友達を利用するのなんかヘでもない。「宇宙船を作ってやる」と言われたメルカーノはシャンパンで酔っ払ってしまい、と捕まってしまうのであった。あわれメルカーノの運命やいかに。
感想
アルゼンチン発のアニメ。カワイイ系のアニメがいきなりブラックで。びっくりした(**)。。。CGで作られてるんやけど、紙芝居のような印象が残る。スペイン語という耳慣れない音(おん)がいいな。フリアンはちょっとぜいぜいした喘息持ちの子供のような音がする。
「サウスパーク」ぽいけど、こちらはおふざけながらもかなり真面目。 「サウスパーク」は豊かな国のハスにかまえた話で、一方「火星人メルカーノ」はイタイタシイくらいだ。 でもどちらも愛国心というか国を愁いている気持ちが感じられて。それはそれは不思議。 かなりのシュールさで終わる。
歯列矯正をしている(うちにも約一名いる)ぼんぼんのフリアンがかわいくて、けなげでね。天井からつるしてあった模型の宇宙船が一隻なくなっている事からパードレの悪巧みを察知するするどさ。一方メルカーノを助けに行く場面では、大真面目なのがおかしくてつぼにはまるんやけどジーンとしたりして。 なぜか日本の絵本「ぼくのじしんえにっき」が思い浮かんだな。 かわいいのにシビアだからか。・・・やはり・・・・子供が主人公の映画は手放しで好きとはいえない。
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レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語

2003年 アメリカ 114分
監督 ブラッド・シルバーリング
原作 レモニー・スニケット
キャスト ジム・キャリー/リアム・エイケン(クラウス「ロード・トゥ・パーテション」)/エミリー・ブラウニング(ヴァイオレット)/カラ&シェルビー・ホフマン(サニー)/ティモシー・スポール/キャサリン・オハラ(「ホーム・アローン」)/ビリー・コノリー/メリル・ストリープ/ダスティ・ホフマン
語り ジュード・ロウ
メモ 2005.5.12(木) 梅田ピカデリー
あらすじ
ボードレール家のヴァイオレットは発明家だ。弟クラウスは本の虫、知識の倉庫。末っ子のサニーの歯はすごい。なんでもバリバリ。裕福な両親の元ですこやかに育った3姉弟妹は突如不幸に襲われる。それからは不幸のオンパレード。
感想
竹中直人のような濃い演技のジム・キャリーを是とするかどうかで評価が分かれると思う。原作を読んでおらんのでなんともいいがたいが、さぼてんはいい人イメージのトム・ハンクスが演じた方が意外性があってよかったんではなかろか、と思う。(別段そういうオファーがあったという噂は聞いとりません。ハイ)。
 
美術はすばらしくいいのよね。見所。 そして、女の子も男の子もあかんぼも、ほんまかわいい。幼い妹を腰を使って抱っこする姿がどうにいっている(驚)。腕でささえるんやなしに腰でささえるんやね。 塩沢ときかと思たメリル・ストリープもおもろい。が、なにかが不満なのよ。あかんぼがあんまり活躍しないところかな。鳥かごなんぞ歯でかみきれー。できるっ、お前なら。  それか、ためが多くて緊張感が持続しない演出かも。ぬるいんだよー。それとも子供たちがあんまり悲惨に見えないところとか。まあ救いなんやけど、、、、半端なんだよー。やはり演出がよくないという所に落ち着きそう。それとも脚本か。原作を読まなくては。
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