3. 六つの感覚器官と六つの認識領域(感覚器官の対象)
[ENGLISH]
修行者は、六つの内外の
感覚器官
は六つの内外の感覚器官にすぎない、わたしのものでもなく、わたしでもなく、自分でもなく、現象にすぎない、といつも感じて生きるのです。
では、どうすれば、六つの内外の感覚器官は六つの内外の感覚器官にすぎない、といつも感じて生きることができるでしょう。
視覚と光景 (eye and visible objects)
を感じます。視覚と光景を感じるので、それらに
束縛されている
のを自覚します。また、まだ束縛されていないが、これからどのように束縛されるかを自覚します。生じた束縛がどのように消滅するかを自覚します。消滅した束縛が、将来、どのようにすれば生じないかを自覚します。
聴覚と音 (ear and sounds)
を感じます。聴覚と音を感じるので、それらに
束縛されている
のを自覚します。また、まだ束縛されていないが、これからどのように束縛されるかを自覚します。生じた束縛がどのように消滅するかを自覚します。消滅した束縛が、将来、どのようにすれば生じないかを自覚します。
嗅覚と匂い (nose and odours)
を感じます。嗅覚と匂いを感じるので、それらに
束縛されている
のを自覚します。また、まだ束縛されていないが、これからどのように束縛されるかを自覚します。生じた束縛がどのように消滅するかを自覚します。消滅した束縛が、将来、どのようにすれば生じないかを自覚します。
味覚と味 (tongue and tastes)
を感じます。味覚と味を感じるので、それらに
束縛されている
のを自覚します。また、まだ束縛されていないが、これからどのように束縛されるかを自覚します。生じた束縛がどのように消滅するかを自覚します。消滅した束縛が、将来、どのようにすれば生じないかを自覚します。
体性感覚と感触を生むもの (body and tactile objects)
を感じます。体性感覚と感触を生むものを感じるので、それらに
束縛されている
のを自覚します。また、まだ束縛されていないが、これからどのように束縛されるかを自覚します。生じた束縛がどのように消滅するかを自覚します。消滅した束縛が、将来、どのようにすれば生じないかを自覚します。
心と心の中味 (mind and mind objects)
を感じます。心と心の中味を感じるので、それらに
束縛されている
のを自覚します。また、まだ束縛されていないが、これからどのように束縛されるかを自覚します。生じた束縛がどのように消滅するかを自覚します。消滅した束縛が、将来、どのようにすれば生じないかを自覚します。