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マンドリン悠々(2004年3月21日-3)
指揮者兼アレンジャーの呟き




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2004年3月21日(日)
選曲のこと
この頃は暇さえあれば選曲のことを考えています。それで、とても貴重な資料を入手しました。バラライカの名手北川さんの稽古場を訪れました。東京バラライカアンサンブルっていう団体です。もう随分前になりますが、ぼくも一度だけ賛助で出演させていただいたことがあります。

そのときはドゥムラを弾きました。普通のソプラノの音域の楽器だったと思います。我家にはドゥムラがありますが、いわゆるおみやげやさんにぶら下がっているようなやつです。それで、銀座1丁目のとらやさんのとなりくらいにある白樺っていうお店でバラライカも手に入れて、ちょっとしたロシア楽器コーナーを設けています。なんだかスプーンのような形のカスタネットもあります。これはきれいな絵が書いてあるので装飾品としても楽しめます。ドゥムラはマンドリンに良く似ていますが、弦は1本ずつしか張ってありませんのでトレモロのはかなり違った感じになります。震えるような、凍えるような、そういう響きが出ます。バラライカオーケストラの最大の魅力は迫力のあるピアニッシモだと思います。あの感じはマンドリンではなかなか難しいようです。あの感じはやはり1本の弦にあるのではというふうに思います。それで、念願の楽譜をお借りできると伺って音羽の練習場に行ってきました。結構ひとが集まっていて、それでバラライカが沢山いました。行商人のよう馴染みのある曲を練習していました。いいですね。こころまで震えてしまうようなトレモロ。それからバラライカは凄い迫力です。指でかき鳴らすのですが、和音で弾くんですね、まるで太鼓のような躍動感で、寒い国の楽器なんだなぁということが分かります。お目当ての「2つのロシア民謡を主題とする幻想曲」はありませんでしたが、同じ作曲家ベラ、ゴロドフスカヤさんの曲で「ロシアの冬景色」という曲のスコアをお借りしました。ほんとうに貴重なものだと思います。ちょうど今度の演奏会でも取り上げることになっていて、なんとその曲を披露していただきました。前のほうに座らされて、それで聞かせてくださったのです!紹介していただき、スピーチまでさせられました。ただ、楽譜をお借りするだけだったのに、なんだかすっかり長居してしまいました。

それにしても、音楽というのはハートだということがつくづく伝わってきました。それで、じつにしみじみとした調べで満たされていました。家に帰ってお借りした楽譜のなかに、なんと「アコーデオン弾き」があったではありませんか!これは実は3大お気に入り曲っていうのがあったんですけど、その3番目のやつです。マンドリンのオリジナルだとアマディの奇想的間奏曲みたいな曲なんですけど、なんていうか洒落ていて、これはもう大好きな曲なんです。そのスコアが眼の前にあるなんて!もう大感激です。それにオシポフの編曲した「カマリンスカヤ」も入っていました。うぅ、、、いかん、これはめらめらとしたものが込み上げてきたぞ!やってみたいですねぇ。まぁ、ロシア路線というのは最近の傾向ですが、やはり日本人の魂にも通じるところはあるのでしょうね。「ロシアの冬景色はグスリがないとできないよ」 って北川さんに一括されました。できないものをいただいても、って、ちょっとしゅんとしましたが、たしかにグズリはちょっと他の楽器では代用できません。作曲者のゴロドフスカヤさんはこのグズリ弾きだったそうです。グズリって結構便利な楽器で、ピアノの弦を横において、それを円盤のようなピックでかき鳴らすような楽器です。

ハープのグリッサンドのような効果を醸し出します。でも中間部の旋律は泣かせます。ドゥムラコンチェルトの2楽章みたいな世界です。

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