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アンサンブル・アメデオ 第3回サマーコンサート
パンフレットより

Ensemble Amedeo The 3rd Summer Concert
1997年7月21日(月)
於:ティアラこうとう
 


曲目解説

映画「夏の日の恋」より

 第2回サマーコンサートでも取り上げました。すっかり、サマコンのオープニングナンバーとして定着しました。(というほどでもありませんね。まだ2回目ですから。)とてもさわやかな曲で、「風と光の音楽会」の幕開けにはもってこいです。
 抜けるように澄みきった青空。海から吹いてくる潮風は一段と心地良い。すっかり日常のしがらみから解き放たれひねもすゆったりと過ぎて行く時の流れに身をまかせてみましょう。6拍子のギターのリズムは寄せては返す波頭を捉え、微妙に交差するトレモロの調べは眩しい光の輝きをイメージしました。

 


映画「ニューシネマパラダイス」より「ナタの愛のテーマ」

 ジョゼッペ・トルナトーレ監督作品「ニューシネマパラダイス」のメインテーマ。
 パラダイス劇場という古い映画館にまつわる愛すべき物語、それはだれでも心のなかにそっと大切にしまってある、数々の映画の思い出そのもののようでもありました。
 作曲者エンニオ・モリコーネの音楽は、愛の思い出を手探りしているかのような音の肌ざわりで、聞くものの心をつかまえて離そうとしません。それは彼がイタリア映画とのかかわりの中出育んできた数えきれない映画体験を集大成したような豊かさにささえられたものといえましょう。


「ロンドンデリーのうた」「アニーローリーのうた」

 いずれも「クリスタルマンドリンアンサンブル」のアンコールピースとして編曲したもの。
 マンドリンのトレモロを点描のように扱いながら、光の陰影を捉えようと試みたものです。
 ともするとモノトーンに陥りがちなマンドリンアンサンブルに、光のさまざまな色合いや表情を表そうと試みたもの。
 「ロンドンデリー」は八ヶ岳のペンションで誕生しました。そこにあったチェンバロで、そよ風の音や野鳥の声を聴きながら書きました。たしか早朝だったと思います。その場になにものかが降りてきたのです。書いたのは僕の体でしたけど、なにものかが乗り移ってきたのです。気がつくと仕事は終わっていました。
 「アニーローリー」のときは埼玉でした。正月に浦和に遊びに行った際に、こたつにあたりながらぼんやりと、なかば義務感に悩まされながら、5線紙に向かっていました。そうすると、すーっとやってきたのです。いや、やってきたかどうかはほとんど認識できないくらいでした。きっとやつが来たにちがいない。そいつとは、いったい、だれだったのでしょうか。
 


「フランスの子供のうた」より

 偶然というのは、ときどき起こるものです。この間は電車に乗ったら、目の前に高校のときの友人がいるではありませんか。そうしたら、それから2週間もたたないうちに、そのころつきあっていたおなじ仲間の別な友人に電車で出くわしました。不思議なことってあるものですね。ところで、この曲はたまたまピアノ連弾のオムニバスCDのなかで見つけたものです。
 「Nettle nad Markham in France」というのがアルバムのタイトルでCDの番号は3036600142、レーベルはIMP Mastersです。フランスでのいろいろな作曲家の作品をちりばめたとても楽しいCDで、これは超お薦め版です。このなかにアンゲルブレシュトの「アヴィニョンの橋の上で」があったのです。そこには「La Nursery」よりとありましたから、当然「La Nursery」が気になったのです。さっそく本郷のアカデミアミュージックで注文して取り寄せたところ、その全容があきらかになりました。サラベールという出版社から出ているもので全6巻31曲(うち肝心の「アヴィニョン」がはいっている第3巻は絶版でした。残念!)からなる連弾曲集でした。どれもフランスの童謡を主題に引用され、楽しいものばかり!
 なかから9曲を抜粋してマンドリンアンサンブル用に編曲しました。


行進曲「マンドリンマーチ」

 カンナはフランスの作曲家でマンドリンのためにさまざまな曲を残しています。なかでも「村祭り」は代表作で、森の情景や村のお祭りを楽しく描写した作品で、よくマンドリンの演奏会でもとりあげられているようです。「マンドリンマーチ」は、きらきらときらめく陽気な行進曲です。2部のオープニングにふさわしく、元気はつらつオロナミンCドリンクみたいな曲で、夏の暑さもこれでひとっとび!みたいなもんです。どうぞアメデオの清涼飲料をおためしください。副作用もふくめて効用のほうはいまだに解明されていません。


組曲「東洋の印象(第1組曲)」より「エジプトの舞姫の踊り」

 もうタイトルからして怪しいですよね。アラビアンナイトに出てきそうな不思議なランプを擦ると、たちまち煙が立ちこめたと思う間もなく妖々しい乙女が目の前にヌゥッと現われる。
 こういうときは、きまってドラの音が鳴りますね。ジャーンゴワーーーーン!
 ヨーロッパからみると、東洋の神秘的なものに対するあこがれみたいなものが常にあったのでしょうね。
 我ら合奏団の団体名にあやかったアメデオ・アマデイ先生も、そのおひとりでありました。東洋の印象という組曲は少なくとも2曲残されており(原曲は管弦楽)、いずれも中野二郎氏の手によりマンドリンアンサンブルに編曲されています。
 曲はゆったりとした円舞曲。全体に物憂い叙情と気高く優雅な風情に満ちています。きびしい砂漠の旅の疲れを癒やしてくれるオアシスにまどろみ、はるか平原の彼方にたちのぼる蜃気楼を眺めては、桃源郷への淡い憧れの思いを巡らします。


組曲「田園組曲」より「夕べの鐘」

 南欧の田園地帯を歩くと、きまってどこまでもどこまでも続くなだらかな丘に遭遇するものです。緑色の草は波のように風に揺られて、遠くの方にゆったりとまわる風車や重たく垂れこめた納屋が見え隠れしたりします。そういうときは、思わず立ち止まって風景の中に自分も吸い込まれてしまうような錯覚を覚えるものです。パストラール。田園の牧場に吹く風は、とても心地よい幸福な気持ちにさせてくれます。そんな田舎の風景を綴った組曲。そのなかからもっとも愛すべき「鐘」の音楽を抜粋しました。ミレーの絵画を彷彿とさせるような、セピア色のなつかしい調べが聞こえてきます。教会の晩鐘の音は人生の傷ついた心をつねに癒やしてくれるものです。


組曲「華燭の祭典」

 こちらは田舎の結婚式からの実況中継。都会のような、きらびやかなシャンデリアというイメージとは、まったく無縁です。毎日厳しい野良仕事、麦を育てて、畑を耕す。そんな村の生活のなかで、いよいよ待ちに待った結婚式の日がやってくる。村中は朝からてんやわんやの大騒ぎ!やがて花嫁の登場。穏やかな日差しをうけて花嫁の瞳に一筋の涙が走る。いろいろ辛いこともありました。おとうさん、あかあさん、いままでありがとう。そして教会での祈りと誓いのことば。二人は永遠の愛によって結ばれます。式が終われば、あとは祝宴。夜を徹して飲めや歌えやの大騒ぎ。ほんとうに良かった。おめでとう。はやく元気な子供を産めよ!(余計なお世話だ!)ほんとうはおれが惚れてたのによ。あとの祭りだ。すべて水に流そう!いろいろな思いが交錯しながら、祝宴はどんどん盛り上がって止むところを知りません。


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