豊穣のレバノン〜ジェイタ洞窟
 
Jeita Grotte
 
 
ジェイタ洞窟
 

  「レバノンでどこか一個所だけ観光したい」と言われたら、迷わずジェイタ洞窟をお勧めします。山の中腹に上部と下部ふたつがある鍾乳洞は、規模と美しさのいずれもが世界最高級で、これを見た後では日本の秋芳洞が幼稚園の砂山に思えてきます。  

 
ジェイタ洞窟
 


   
ロープウェイ
まずはロープウェイに乗って上部洞窟へ。新交通システムといった外観の最新車両は意外とスピードがあり、これだけで子供みたいにワクワクしてきちゃいます。ところで、洞窟内部は写真撮影厳禁。見つかるとフィルムごと没収されてしまうそうです。行って見るしかないな。損はしませんよ。
   

   
送迎列車
上部洞窟を見終わったらディズニーのような列車を模した車に乗って下部洞窟へ。子供だましのようなアトラクションですが、乗ってみるとこれがなかなか楽しい。下部洞窟は地底湖になっていて、ボートに乗って見学します。水のせいか、入口に近づくと急にひんやり。暑い夏に観光すると天国です。
   

       
 
絵葉書
というわけで、必殺絵葉書攻撃。ちょっと後ろめたいですが、ひとりでも多くの方にこの素晴らしさを伝えたい。ライトアップの仕方も良く考えられていてドラマチックです。
 
とろろ昆布
見学路を進んでいくと、薄いひだのような形をした鍾乳石が天井からぶらさがっているのに多く出くわします。これって、とろろ昆布そっくりだと思いませんか?
 
イリュージョン
下部洞窟の地底湖は、ライトアップされた鍾乳石や水面に何色もの光が反射して、本当に夢のような世界です。見終わって現実に戻るのに少し時間がかかります。
 

 
街角の風景から
 


   
金融センター
観光を離れて、ちょっと社会科のお勉強を。複数の宗教が共存するレバノンは、中東の金融センターでもあります。ジェイタ洞窟へ向かう途中の東ベイルートには、ヨーロッパを代表する銀行や証券会社のビルがいくつも建ち並び、ウォール街やシティ、兜町と変わらぬ日常が営まれています。
   

   
海の玄関口
アラブ諸国を後背地に控えるベイルート港はまさに中東の玄関口。石油をはじめとする鉱物資源や農産物を送り出し、自動車をはじめとする工業製品を受け入れています。観光も基幹産業で、地中海を周遊する豪華客船が就航し、ヨーロッパからのクルーズ客が多く降り立ちます。
   

   
ジュニエ
東ベイルートの郊外にあるジュニエはキリスト教徒の街。海岸からすぐに切り立つ斜面にへばりつくように、瀟洒なマンションが建ち並んでいます。その丘の上に救世主像を見つけました。空に向かって両手を拡げるその姿はリオデジャネイロ・コルコバードの丘を連想させます。
   

       
 
止まった鉄道
かつてハイウェイと平行して走っていた鉄道は、内戦で分断されたまま現在に至っても修復されていません。線路上には錆びた貨車が今も放置されたままです。
 
広告のモニュメント
ビブロスへ向かう海岸沿いのハイウェイに空缶の入ったカゴがありました。高さ10mくらい、もちろん造り物です。ジュースの広告? それにしてはいろいろ種類があったような。
 
遊園地
バスの車窓から遊園地も見つけました。こじんまりとしていますがカラフルでなかなか楽しそう。でもどんなアトラクションがあるんでしょうか。少なくとも観覧車はあるぞ。
 


   

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