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- 新しいカセットスプロケットです。 クロスレシオ化するという目的に合ったものを探したところ、 ロード系の ULTEGRA の 12-27T を使用することにしました。 12-13-14-15-17-19-21-24-27T という構成です。 なお、MTB系はワイドレシオ指向で目的に合いませんでした。 ロード用も ULTEGRA 以外は最も軽いギアが 25T までしかありませんでした。 峠で辛くならないように 27T はどうしても欲しかったのです。
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- カセットスプロケットの構成です。 左上から、ギアユニット(21-24-27T)、ギアユニット(17-19T)、スペーサー、ギア(15T)、 スペーサー、ギア(14T)、スペーサー、ギア(13T)、ツバ付きギア(12T)、ロックリング という構成になっています。 この構成からギアを1枚抜くのですが、ユニットになっている部分からは抜けません。 カセットスプロケットの選択の際には、どこがユニットになっているかに注意する必要があります。
- 7速のハブに取り付けるために9枚のギアから1枚抜くのですが、 途中のギアを抜くと、その部分で変速がスムーズにできなくなってしまいます。 当初は 14T のギアを抜いて使用したのですが、13T→15T の変速が困難になってしまいました。 ギアの歯の形は変速をスムーズに行なえるように、一部で形が違っています。 1枚抜いたために位置関係が合わなくなったのが原因と思われます。
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- 変速の問題を発生させずに1枚抜くためには、両端のギアを抜く必要があります。 今回の場合、12Tギアを抜けば良いのですが、このギアは特別な形をしていて(ツバ付き)、 単純に抜くことはできません。 そこで、補修用部品として、ツバ付きの 13Tギアを取り寄せました。 13T(一般)と 12T(ツバ付き) を外して、これを取り付けます。
- 結局、ギアの構成は 13-14-15-17-19-21-23-27T になりました。 通常使う部分は 1〜2T 間隔です。
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- スプロケットを変えた場合には、シフターも変える必要があります。 使用できるギアは8速しかありませんが、9速用のスプロケットを使っているので、 シフターも9速用でなければなりません。
- 元々付いていたシフターはグリップシフトですが、 操作の感触がいまいちだったので、ラビットファイアーに変えてみました。 ブレーキレバーのグレードに合わせて LX にしました。 このグレードだと SRAM のグリップシフトより安いようです。
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- チェーンも9速用に変える必要があります。
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- スプロケットの交換手順はマニュアル本に載っている通りで、ほぼ大丈夫ですが、 内装ギアの制御用のチェーンを外さないと作業が行い難いと思います。 チェーンはシャフトの中心にネジ込んで固定されているので、 反時計回りに回してやれば外すことができます。 取り付けも、その逆の手順でOKです。
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- 新しいスプロケットを装着した状態です。 ロックリング外しの工具は、シャフトの無いタイプを使う必要があります。 シマノの TL-HG10 が使えます。 TL-HG16 は使えません。
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- 新しいシフターを装着した状態です。 ラビットファイアーのカチカチと決まる変速はとても良い感じです。 グリップも新しくなっています(交換が必須です)。 一定の太さなので、手が痛くなるのが減ったように思います。
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- 新しいシフターの左側を前側から見たものです。 SRAM の内装ギアをラビットファイアーで引けるのか、 ちょっと心配だったのですが、ちゃんと変速できています。 操作のフィーリングも上々です。
外装ギアをクロスレシオ8速化した後は、まだ、あまり多く走っていませんが、 「このギアだと軽いけれども次のギアでは重い」 という状況が無いので、 疲れ難くなったようです。 また、駆動系のグレードが上がったためだと思うのですが、 チェーンなどの音が静かになりました。 この改造はお勧めです。