ソール11遊星主のひとり、ピーヴァータのメカノイド形態時における遠距離破壊用装備。外観はその名の通り巨大な杭打機であるが、実質は重力波フィールド発生装置およびその制御装置からなる複合ユニットである。
極度に圧縮した重力波フィールドによって強制的に歪曲させた空間の復元力を、コヒーレント化して指向性を与え打ち出す事により、発生する衝撃波によって目標を破壊する。この衝撃波は空間そのものの振動が伝播するものであるから、物理的な距離を進行することでそのエネルギィが減衰することはない。そのため空間歪曲に反発して発生する空間の自己復元力のエネルギィの実質上殆ど全てを目標に叩きつける事が出来るのである。目標は自身の存在する空間ごと振動し、基礎構造から破壊されることになる。基本的には限定的な地点における建造物の破壊を目的としているが、出力を絞れば穿孔作業にも対応でき、またコヒーレント化を緩和すれば広域大量破壊を行うことも可能である。
本来は建造物を迅速かつ自身への被害を最小限に破壊、倒壊させるための装備であるが、物体を破壊するという一点のみに運用されるものである以上、武器としても使用することは充分可能である。しかもその際は、発生する衝撃波が空間そのものの振動であるために、現在人類が保有する殆どのセンサーではこれを検知することは出来ず、回避や防御が極めて困難なものとなっている。
複製地球のインド・タージマハルにおける戦闘では、超竜神に対して容赦のない一撃を加えている。
ちなみに同名のプロレス技がむしろ一般的といえるが、これも対象を杭(pile)に見立てていることに由来する。大変危険な技なので真似る際には、安全上の充分な配慮が期待される。