G3以前のPower Macintoshをお使いの方もまだまだ使おうと思っている方も多いと思います。しかし、この頃はG3以前のPower
Macintoshが起動しなくなったというお問い合わせを頂いております。
そのほとんどの理由はMacintoshの内臓バックアップ電池の寿命が終わったことにあります。
これらのMacintoshの内臓バックアップ電池の寿命に関してはアップルコンピュータ社に電話で問い合わせた場合には「ユーザーの使い方によって大幅に異なるのでお答えしかねる」という回答です。
もちろん、その他にも起動しない原因はありますので、それらの全般的なことはアップルコンピュータ社に問い合わせ頂くこととして、この件に関してのみご報告します。
1. 原 因
Power
Macintosh 6100 シリーズ(6100/60、6100/60AV、6100/66 を含む。) 8100/80AV
Performa 400、500 シリーズ
このシリーズでは「内蔵電池が切れると時計ばかりでなく、システムの電源を切った後でパラメータ RAM の内容が維持されなくなるのでシステム障害及びビデオ信号が途絶えてしまうものがあり画像が表示されなくなることがアップルコンピュータ社で公式に確認が取れてます。
Macintosh Performa 5200、5300、5410シリーズ
このシリーズでは内臓バックアップ電池は”主に”パラメータRAMの保持に使われていますが、”その他”に「パラメータRAMの記録内容保持のためにP-RAMバッテリー=コンデンサー」ありますので、「データには特に問題ない」と思われてますが、やはりそれでも下記の理由で障害が起こります。
起動動作自体は、内臓バックアップ電池が切れても、コンセントから「パラメータRAMの記録内容保持のためにP-RAMバッテリー=コンデンサー」に溜めてある微弱電流を使いますので、コンセントを差し込んだままで背面スイッチをONにしておけば、「Power
Macintosh 6100 シリーズ〜Performa 500 シリーズ」ように内臓バックアップ電池がバッテリー切れを起こしても起動不可能になる事(*1)は有りません。
とは言え内臓バックアップ電池のバッテリー切れ状態のまま起動させると、1/3程度の確率でエラーが出て、COM+CTR+POWERのショートカットを使って再起動しないと起動出来ない事が多発します。
これらの違いは「Power
Macintosh 6100 シリーズ(6100/60、6100/60AV、6100/66 を含む。) Power Macintosh
8100/80AV やPerforma 500 シリーズ」のロジックボードとMacintosh Performa
5200、5300、5410シリーズのロジックボードCordycepsとは異なるものだからです。
2.対 策
・バッテリーを交換する。
但し、サポート打ち切りもあり、純正バッテリーは年々入手困難になっています。
・コンセントを差し込んだままで背面スイッチをONにしておく。
但し、1/3程度の確率でエラーが出始めたらその場合いつ起動できるかは保証できません。
これらをご理解上、「ある日突然」ということの無いようにしてください。