2002年のクラシック音楽鑑賞日記

12月31日
既に妹はどっかに出かけ、私を筆頭に家族全員から早々と見放された紅白。華原朋美の「応援」で出てきたZ○NE、踊って楽器から手を離してるときに音が出てしまうのはさすがにどうなのか?…はなから合ってなかったけど。てか、たまちゃんってお魚じゃないし。テレビ放映50年とも関係ないし。ありがとうって?…大体、BeethovenのSym. No.9なんてべたべた過ぎる開始はどうなの?やけくそなんだか適当なんだか。こんなことのために奔走させられる現場の人間はたまったもんじゃないだろうな。そんなわけで、朝娘で技術的制約をどう突破するのかで興味が尽きたり。へたっぴぃなバンドなんかではカメラワークに苦労の跡が見えますな。あぁ、島谷ひろみで会場ノイズが飛び込んでるし。何と言うか、ご苦労さまなことで。

12月30日
色々考えた挙げ句、オーディオの電源は落とさずに実家へ帰ってしまったり。どうせD/Aコンバータが来るとは言え、せっかくの冬休み。帰ってからひどい音を聴かされるんではたまったものではない。というわけで、四日間ほどつけっぱに。をいをい。それはともかく、ちっとも届かなかったSR Composites SRX-BX、先ほど運送会社のサイトで確認したところ、配達完了になっていた。今日、管理人さんがいるんだっけ?どの道、受け取りは年明けだな。駅前の本屋さん2軒でStereo Soundを探したが、無かったりしたのはどういうことか。

12月28日
朝の光の中で聴くThe Glass Prison。音量は普段よりワン・クリックだけ上げて。これが我が家の精一杯の音量。隣近所への迷惑以前に、これ以上上げると音が部屋を完全に飽和させてしまう。耳ももたない。部屋が変われば、装置が変われば、音量も変わるのかもしれない。でも、今はこれが目一杯。時折、空間がよじれるような感じがした。例によっていいんだか悪いんだか判然としない表現だが、でも、これでいいのだ。

12月27日
とりあえず、風邪でくたばってるんだが、CDをリピートにしてぐるぐるかけたりしているのはどうなのか?KocsisのBeethoven、最近どういうわけかPCで聴く機会が多かったりするのだが、改めて寝転がりながらでもメインのシステムで聴くと感心することしきり。起き出してじっくり聴きたいのをぐっと我慢。病気なんてするもんじゃない。

12月25日
止まりません。走り出したら、後は息絶えるまで走らなければならないのです。というわけで、迷わず注文。ものはSR CompositesのSRX-BX。現在、SRX-1b用のボードがパワー・アンプの下に入ってしまっているが、これは本来D/Aコンバータ用に買ったもの。というわけで、ボードのみ仕様のSRX-BXをパワー・アンプ下に入れ、SRX-1bは今使っているSRX-2と組み合わせて、前段機器を乗せる算段。次のターゲットはステップアップ・トランス!

12月24日 その2
…これは催促かな?参りましたね。仕事が遅いと言われたら反論のしようがないし。幸か不幸か年末は実家でぐだぐだしているだけなのに、休みの初日から帰省することが決まってしまったため、ちっとは進む…はずです。あまり期待されませぬよう。

12月24日
世間は誰かの誕生日の前日らしいが、とりあえず我が家にはプレゼントの予告が。そう、D/Aコンバータの発注メールの返事が。出荷は年明けになるとのこと。ついに、あれがやって来る。もうすぐ、もうすぐだ。

12月22日 その2
偽Skylineを壁に張り付けの刑に処した。音が狂った。…この場合、いい意味で使われていることに注意。狂気の中に放り込まれる、その一歩手前とまではいかなくても、2、3歩のとこまでは来れたのではないかと。それも、もうすぐ。もうすぐ、一気に放り込まれる時が来る…はず。

12月22日
とりあえずで買ってしまったHilary HahnのShostakovich。終楽章だけとりあえずで聴いてみたが、思いの外良かった。とりあえず、タイムが4分36秒というのは立派。Repinとほぼ同じと言えば、分かる人には分かるか?録り方の関係もあるのだろうが、極めて線の細い音で、かなり小編成であるように思われるオケにやや押され気味に感じる部分も。オケはOslo POにしては健闘してるが、所詮はOslo PO。あちらこちらでぼろが…(特に金管)。ヴァイオリンに話を戻すと、頑張って音を捌いていて、その余裕の無さが率直で好感が持てる反面、若干不安定な個所も。しかし、解釈という点では到底賛同はしかねる。一言にまとめると、健康的過ぎる。もっと禍々しくないとこの曲はこの曲にならない。そして、先述の線の細さは私にはちと耳についてならない。解釈に話を戻せば、結局のところ、この曲でなければならなかった必然性が感じられない。そういう意味では、いい演奏ではあるが、認めることのできない演奏でもあると思う。じゃあ、認めることのできる演奏とは何か?Oistrakhにせよ、Koganにせよ、Julian Sitkovetskyにせよ、「この曲でこうしたかった」という確かな意思が感じ取れる。それは彼らがその演奏につぎ込んだ単位時間辺りの情報量(音の数というだけでなく創意まで含めて)が示している。その点、私にはこのHilaryの演奏は音の数だけに留まっているように思えてしまう。はまれば面白いヴァイオリニストだと思うのだが。

12月21日
某店にデジタルケーブルの納期を尋ねたところ、まだ不明とのこと。D/Aコンバータを購入予定で、それが届くのに間に合わせたい旨を伝えると、「それなら、間に合わない場合は他のケーブルをお貸ししますよ」とのこと。おおぅ。これで準備は整ってしまった。では、いっときますか。有休取るか?まずはメールだ。

12月20日
音楽と日本酒の部屋と相互リンクに。使ってわれているオーディオもさることながら、今後の展開に期待してしまう話の運び方が素晴らしい。毎日が行き当たりばったりのうちとはえらい違いだ。それはさておき、Jeff Beckを聴いてみたが、ふむふむと思う反面、かなり抵抗を感じるものもあって、う〜む。

12月19日
最近、チャットで祭り中。第3楽章祭り…。何故か第3楽章のみをひたすらかけ続ける。とりあえず、まだ当分続く模様。某企画に昼休みに電話して、デジタル・ケーブルの納期を問い合わせようとしたら、食事中で担当がいなかった。残念。D/Aコンバータが来ても、繋ぐケーブルが無いんじゃ話にならないからな。

12月18日
先日、行った中国人の同期の部屋が面白いと別の同期に言ったら、「行ったことあるから知ってる。でも、絶対に君の部屋の方が面白いから」と言われた。そう?

12月17日 その2
我が家で最も再生が困難な演奏…40年代のロシアものとか、20年代の録音とか無理なことを言わないという前提で、Rian de WaalのGodowsky: Passacagliaだと思う。そもそも「音」として成り立たせることすら難儀であるのだから。演奏困難、録音困難とくれば、当然再生も困難を極めるのは納得のいくところではないかと。音の混濁を極力避け、より立体的に聴かせることに終始しているHamelinの演奏は録音もいいのだが、それが故にこの曲がその一方で確実に持っている凶暴なまでの強大さが今一つ感じられない。Stanhopeのものはそのまま弾いたような率直さが個人的には好きだが、凄みはやや控え目。ピアノのポテンシャルで別の凄みを演出できてはいるが。そういう意味で、この曲のある一面を最も引き出せているのがde Waalの演奏だと思うのだが、それをオーディオで引き出してやろうというのはさらに難儀なわけで、今、我が家で聴いても「まだまだ、ふふん」と言ってきやがる。なかなか手強いな。こいつを鳴らし切るには極限的なまでの解像度、立ち上がりの鋭さ、上下のレンジの伸びが必要だな。…なるほど手強いわけだ。

12月17日
現在、グループで買ったデジタルカメラを私しか使っていなかったり、故に管理をしているのが私だったりするのだが、えーと、つまるところこんな写真を撮ってみたりしたわけで。勢い余って左側、事のついでに禁断の右側。面倒なのでスピーカーの後ろも。そして、禁断のアンプの電源の様子。冷静に見ると、この部屋、おかしいね。

12月16日
どう頑張っても平日に銀行や郵便局には行けないので、発注は早くても30日だな。それはさておき、音楽と日本酒の部屋をリンクに追加。以前よりちょくちょく寄らせて頂いていたのだが、某氏のお陰でお知り合いになることができた。私がまだ知らない、Avalonの別の可能性がそこにはある予感…。LortieのPetrouchkaを久し振りにかけて、思わず納得。そうそう、自分はこういう方向を目指しているんだったな。走るのに夢中になりすぎて、どこに向かっているのかを忘れてしまわないよう、そういう確認作業も時にはいいかもしれない。

12月14日 その2
一緒に卓球をやった中国人の同期の部屋に遊びに行ったら、中国製海賊盤がてんこもり。微妙な表記ミスがあったりして、一緒に行ったもう一人の同期と散々大笑いした。あの国は凄いわ。それはともかく、MTTのMahler 1。6番と同様、異常なまでに平板な音場に唖然呆然。5.1ch→2chのミックスダウンの弊害が露骨過ぎるくらい強烈に出ている。音はよく取れているが、それ故にその一次元音場が許し難い。演奏は鮮やかさと鮮烈さにくどさがぎりぎり一杯のラインで混ざり合う、相変わらずな調子。終楽章冒頭などはいいと思うが、くどいところが全面に出てきてしまう、ちょっと遅めの部分はちょっと食中りしそう。弦楽器のバランスの取り方とかリズムの処理で面白い部分もあるし、録音も大太鼓の出方なんかいいと思うが、この平板さは何とかならないものか。こういったことが続くのであればいっそマルチ・チャンネルなんて止めてしまえ、というのは言い過ぎ?

12月14日
返事は未だ来ず。もめてたりして…。D/Aコンバータ導入に向けて複数の計画が密かに(?)進行中。さて、どうなることやら。そう言えば、昨日、忘年会の真っ最中に「Contour 3.3が良かった!」という電話が…。それなら許してもいいでしょう。…って、許可制なのか?低音が膨らむかもという話だが、それなら3.0にしたら駄目だろうか?と思ったり。

12月12日 その2
某氏のたっての希望により、某メーカーにメールを送付。返事に期待。代理店が変わってしまったら私のせいかも?

12月12日
King CrimsonのLark's Tongue in Aspic…う〜ん、分からん。い、今、蝿が飛んでませんでした?微妙にオリエンタルな雰囲気だったり、むぅ。Moving Pictures以上に厄介な予感…。それはさておき、次の給料日辺り以降がかなり危険。…どこまで我慢できるか見ものだ。でも、行かないわけにはいかないのだ。日頃から「使うために貯めるのだ」と放言して止まず、そのために就職したわけだし、そもそも走り出して止まれるような設計になっておりません、わたくし。…覚悟を決めますか。

12月11日
RUSHのMoving Picturesがもう一つしっくり来ない。うーん。Counterpartsのときもそうだったような気がするので、しばらく聴き続けるとしようか。Six Degrees of Inner Turbulenceはかなりお気に入り。2枚目もいいんだが、今のお気に入りはThe Glass Prison。パトカーが走ったりして楽しい…とか馬鹿なことを言ってると怒られます。切羽詰った感じが好きなのは昔からだな。The Great Debateは内容が自分と関係あり過ぎてちょっと困ったり。それはさておき、Moving PicturesはCounterpartsよりかなりヴォーカルが引っ込んでいるように感じる。本来声は無くていいとか言っている私にはその方が都合がいいという話もあるが、中途半端にあるのはかえって困るという説もあったりなかったり。わがままだな。それはともかく、思わずD/Aコンバーターを注文しそうになってたりするのはどうなのか。ぎりぎり間に合うことが判明したせいだが、とりあえずデジタル・ケーブルが到着するまでは我慢しておこう。危ない危ない。

12月10日
最大出力が12〜22dBuということで、プリを通さないという選択肢が浮上したり。我が家のコンポの中で一番気に入っているのがプリアンプだったりするんだけど…。

12月9日
殆ど無理矢理なスピード感はいいとして、ちょっと低域の解像度が足らんなぁと思う今日この頃。吸音材の位置でどうにかならないかしら?目下、宇多田ヒカルが明るい色っぽさで鳴るのはどんなものだろうとか、気になる点は挙げだしたら切りが無い。変に艶めかしいのは私の担当じゃないしな。

12月8日 その2
早速Dream Theaterから聴いてみたり。何だ、この二枚目は聴いたことがあるぞ。先輩のCDM-9NTお披露目のときに最後の方で聴いたんだったな。個人的には2枚目のいけいけなのが結構好きだったり。それはさておき、Scherchenマニアに日本のHMVのアドレスを(勿論、ScherchenのBeethoven集を検索して)送りつけてあげたら、「送ってくれるって、でも送料で8000円もかかっちゃうよ。お金貯めなきゃ!」だって。頑張れ。ってか、それは私の担当じゃない。というわけで、私の担当の(なのか?)Saint-Saens=YsayeのWaltz Etude。重音を駆使したりとかなり頑張った編曲だが、とりあえず、ピアノ伴奏付きじゃいやん。とは言え、メインをヴァイオリンに置いているのは確かで、やっぱりかなり無理がある。元曲を知っていても苦しく感じるところがあるくらい。さすがのSitkovetskyでもどうにもこうにもって言うより、曲が終わってる。努力してみたで賞。

12月8日
アメリカのScherchenマニアからメールが来た。何て返そうかな?

12月7日
ざくざくCDを買ってみたり。まるで買い出しだ。クラシックはYedangから出ていたGilels, Kogan & RostropovichのTrioが2枚、MTT/SFSのMahler 1、RattleのMahler 5、Hilary HahnのMendessohnとShostakovichのVn. Con.、KegelのShostakovich 7、RepinのTchaikovskyとMyaskovsky、SYDのSitkovetsky Vol.2、ロックでJeff BeckのYou Had it Coming、King CrimsonのLark's Tongue in Aspic、RUSHのMoving Pictures、Dream TheaterのSix Degrees of Inner Turbulence。Trioはとりあえず買わねばならんだろ。MTTとRattleも買わないわけにはいかないし、Rattleの第9は国内盤しか出てないし。Hilary HahnはAbbadoとの来日で割といい印象だったので期待。Kegelは何となく。Repinはとりあえず。つけてるのがGergier/Kirovってのが嫌だがしょうがない。SitkovetskyのJulianの方は最近のお気に入りなのだが、個人的にはSaint-Saens=YsayeのWaltz Etudeが気になる。ロックは人の薦めを元に適当に選んでみた。どっかの家ほどではないにせよ、未開封CDの増殖を止める努力はすべきかもしれない。

12月5日
力仕事。えっちらおっちらCD棚を動かす。右側の棚の方が若干手前だったのを、左右を揃えてみた。さて、効果やいかに?検証は後ほど。

12月3日
というわけで、ケーブルを注文してしまったり。届くのはいつだろう?何を頼んだかは内緒…にしてても仕方がないので、大人しく白状するとSynergistic ResearchのResolution Reference MkII Digital RCA。Phase Twoとの価格差、Designer's Referenceとの価格差、この二つを比較すると、この辺が妥当かな、と。いずれはAES/EBUへ交換することが前提なので、ここで目一杯頑張ってしまうのも勿体無いし。願わくばこのケーブルが某氏の攻撃に耐えられますように(謎)。

12月2日
TokarevのRosenblattはようやくこの作曲家の曲のあるべき姿を見せたと今頃言っても始まらないな。オーディオの調子が良くなるに連れ、差が開くのはRUSHとDream Theater。前者の影響を強く受けたのが後者というか、前者を目指している…らしい。我が家でよくかかるのは前者はCounterparts、後者はAwakeなのだが音楽的充実度という以前の問題で差が生じる。それは音と音の間の気配とでも言おうか、Awakeでは常にすかすかとした寒風が音の隙間を駆け抜ける。それが突き詰めるとそもそも各パート間の一体感の欠如とすら感じられたり、それ故の空疎感へ繋がったり、なかなか困ったことに。結構気に入っているアルバムなので、なおさら困ったり。

12月1日
ケーブルの浮気は許されないらしい(笑)。それはさておき、SRのボードとパワー・アンプの間のj1青四角が馴染んできたのか、屋内配線のBreak-inがぐんと進んだのか、はたまたRE-9の下のj1ハイブリッド・コーン&スパイク受けを4つに増やしたのが良かったのか、原因はともかく何かが確実に来た。思えばMullovaのBach: Partitasを聴いていた段階で「お?」と思うところがあった。StarkerのSaint-Saensでそれが間違いようの無いほど確かなものであることが判明。Szellの来日公演のMozartでもはや疑うことすら不可能に。CDが止められない…。尋常ならざる緊張感に一切の操作を拒まれる。そして、心構えも出来たところで「火の鳥」…聴きながら泣きたくなるやらガッツポーズが出るやら。もう何がなんだか。終いにはAcid Rainで大笑い。音が狂ってるんだか自分が狂ってるんだか。大きな音の背後の細かな、本当に些細な音まで辿れる精細度が、驚異のスピード感を維持したまま展開される。思わずDACはいらないかもとか思ったが、いや、どうせならさらにその先が見てみたくなるじゃないか。もう止まりませんよ?

11月30日 その2
というわけで、目下SRのボードのみヴァージョンを探そうか、BDRにしようかと考えが頭の中を錯綜するがそれはともかく、DAC導入にあたって必要なのがデジタル・ケーブルであるという避けられない事実。というわけで、順当にいけばSynergistic ResearchのPhase Two Reference Digital CooridorかResolution Reference Digital、頑張ってDesigner's Reference Digitalというところだと思ってきたが、ここへきてPS AudioのxStream Digitalがにわかに気になってきた。値段がお手頃なのもだが、メーカーのサイトの紹介文にやられた。例えば…
Now, as audiophiles and consumers of audio gear ourselves, we know all too well how annoying it can be to repeatedly hear from every manufacturer how great their new product is and how they have once again re-invented the wheel (sigh - yawn) and will change your life, your religion and your underwear.
「我々自身、オーディオファイルとして、そしてオーディオ機器の消費者として、嫌なほど分かっている。メーカーが繰り返し自分たちの新製品がどれほど優れていて、彼らがとっくに分かりきったことをどのようにやり直して(やれやれ…)、それがあなたの人生を、宗教を、そして下着までをどのように変えるかということを聞かされることが鬱陶しいことを。」…和訳するとこんな感じ?このメーカー、ノリがよくっていい。前にメールで問い合わせたときも元気のいい返事が来たっけ。おっと、こんなもんを訳している場合じゃないな。「常識を持って欲しいものです」って怒られちゃう?それはさておき、一日置いたせいか、シンバルの音もほぐれてかなりいい。このままではこのボード、外せないぞ。

11月30日
というわけで、改めてボードの効果を検証。LeinsdorfのMahlerは大太鼓の「ずっど〜ん」が凄いことに。うふぇ。で、Acid Rainだが…ひょー。はえー。ずこずこ言ってますよ、どうします?音の輪郭と色がきりっと立つあたりがかなり気持ちいい。鮮やか過ぎて少々きつい辺りが無いでもないが、個人的には許容範囲。シンバルが今一つなあたりをどうにかしたいが、基本的要素は圧倒的に素晴らしいので、これを活かしながらどうにか…って、このボード、DAC用のストックなんですけど。

11月29日
チャットで玄茶屋主人にそそのかされて、現在休眠中のSR Compositesのボードをパワー・アンプの下に敷くことに。30kg超のアンプを持ち上げることは造作ないが、持ち上げると当然両手が塞がるわけで、ボードは誰が下に入れるのん?結局、足でずいっと入れて対処。かなり無理があるのは、配線を外すのが嫌だったから。何となく音がきりっとしたかなぁとか思いながら聴いていたらそのまま寝てしまった。それも3時間も!…よく眠れ過ぎですよ、この椅子だけは。

11月28日
D/Aコンバータの発注は年内になるかもしれない。…いいのか?

11月27日
Kyung-Wha ChungのSaint-Saensを聴いて、「もうちょっとエッチィ音でもといいのになぁ」と思い、ShahamのDevil's Danceを聴いて、「これでいいじゃん」と思う。人って勝手だな。

11月26日
MTTの弾く2台ピアノ版「春の祭典」はごつんとした感じがいいが、やはりこの曲には「ずどん」を求めたくなってしまったり。それはさておき、Placebo効果。プラセボとかプラシーボとか言う人もいるが、はっきり言ってどっちも発音正しくないし。それはともかく、このPlacebo、まあ、お薬の治験なんかでは欠かせません。本来偽薬なので、効果があったりしてはいけないのに、病は気からとばかりに効果が出てしまうのを称してPlacebo効果と人は呼んだりするようです。つまるところ、思い込みということ。その概念をオオーディオに適用するのが近年は流行りなのか、よく使われている模様。早い話、「ケーブルで音が変わるのはプラシーボ効果」とか。…皆、心が狭いよね?私はPlaceboだろうが思い込みだろうが神のお告げだろうが、別に何だっていいと思ふ。思い込んで良くなるんならそれでいいじゃん。というか、思い込みに勝てない程度の変化しかもたらさないなら買う意味ない。試聴する際に、虚心坦懐、心を空っぽにして聴き入らないと分からないようなものが普段分かるか?…逆に言うと、思い込みと先入観で一杯一杯になって聴いたのにそれがすってんころりんと覆されたりした場合、人はどうするのかね?私の場合、往々にして結局、「行くしかない」という結論に達してしまうあたり、どうだろうと思わないでもないが。どうでもいいが、左からもピアノが聴こえてくると違和感あるな(振り出しに戻る?)。

11月24日
不覚。うっかり宇多田ヒカルで背筋がぞくっときてしまった。Final Distanceにドキドキ。…我が家はそういうことを狙ってるんではないんだけどね。

11月23日
昨日はいまいちな音だった。でも、焦らない。経験的にこれは「そろそろ来る」合図だから。そして、「それ」は来た。もうちっと速くならんかなぁという懸念が瞬間的に一掃された。ようやくずばずば言うようになりましたよ?…丁度一週間か。某店のサイト、某氏のコーナーとアドレスがさりげなく無くなってますな。更新されてないことになってるし、これは更新とは言わないだろうし…。残しておいてほしかった反面、それが許されないこともまた分かるわけで。優秀な前任者の後というのは得てして難しいものだが、敢えて全くの素人を持ってくるという決断は正しいかもしれない。少なくとも、余計な期待を持たせて裏切らせないという点においては。

11月22日
TestamentのKogan全集。どこから聴こうか迷うところだが、まずはBrahms & Mendelsshonから。Brahmsはやっぱり嫌いなのでMendelsshon…というところだが、やっぱ巧いでござるよ、Brahmsも。大嫌いな曲だが、そんな些細な問題以前にその腕っ節の確かさが嫌なほど伝わる。こともあろうにTestamentのリマスターの出来がいいからますます困る。で、Mendelssohn。泣ける。意外とSilvestriが健闘していたりするのにもまた涙。というか、どうなっとるんですか、このヴァイオリンは一体?いかなる場面においても身じろぎすらしない音程、最弱音でも崩れない病的な安定感とダイナミックレンジの広さ。終楽章での小回りの効き具合といったら!可愛らしい曲想と裏腹な切れ味を潜ませながら、終盤へ向かってどんどん盛り上がり、さらに切れ味を増していく。最後は怒涛のラッシュ。って、そういう曲だっけか?でも凄いからOK!

11月21日
玄茶屋主人によると、私は「メラメラしてる」らしい…。某店の某氏が新たな道を歩み出したのは知っていたし、その区切りが既に到来していることも知っていた。でも、真っ先に私が触れるのはやはりどこか気が引けたり。とは言え、まだ学生だった頃に今のスピーカーを買わされた身としてはそのような事態を招いた極悪人の新天地での活躍を応援する権利くらいは主張したいじゃないですか。そこに、「ありがとうございました」の一言を付け加えるくらいは許されるかな?お世話になりました…。

11月20日 その2
最近の傾向。音色が鮮明です。びっくり。かつては「つや消し」、「モノトーン」とまでの評価を受けるほどに音色に関する感受性の鈍い私でもこれは分かるぞ(笑)。表現の幅はそのままに、よりスピード感が出てきていい感じ。部屋の見た目はどうにもならんけど…。
それはさておき、先日の試聴をより多角的に見てみる企画。ということで、各音源ごとに各アンプの印象を記述してみることに。結局、何も見えるものは変わらなかったりしても気にしないということで。
  • Alkan: 4th Mov. from Sym. for Solo P. | Lewenthal (piano)
    私が好きなRCAのHigh Performanceシリーズより。悪魔のような難曲に強引すぎる打鍵と決死の疾走感で唸りをあげるBoesendorferの低音が聴きもの。魔人のような暴れっぷりから何をどこまで感じ取ることが出来るのか?No.434Lではこれがまるで律儀で丁寧な演奏に聴こえるから驚く。整理されたリズムと適度な盛り上がりがまるで普通の演奏に仕立て上げてしまう。ある意味徹底していて凄いと思うが、違うんじゃないだろうか?一方でX350はまさに怪獣大戦争状態。轟く低音、砕け散る高音、疾走するフレーズ。それでいて、ピアノのフレームを感じさせる音像の確かさ。とんでもない暴れん坊だが、調教次第では面白い転び方をしそうじゃないですか?FM-111では私は何も感じることが出来なかった。思えばこれが違和感の始まりで、どこを切っても普通の演奏が出てくる。それはNo.434Lで聴かれた普通と表現は同じでも似ても似つかぬ普通さ。No.434Lでは感じられなかった、確固とした音の力強さを持ちながらも節度がある。どこかが飛び出すわけでも引っ込むわけでもない、全域での充実ぶり。でも、それだけだった…。その意味するところにこの時点ではまだ気付かなかったのだが…。
  • Mahler: 2nd Mov. from Sym. No.5 | Solti/CSO (1970)
    国内盤というところが若干気になるところで、近いうちに買いなおしたいところだが、さしあたって無い袖は振れないし、私にとって十分使用に耐える内容である上、これでないと分からないこともあるので外せなかった。No.434Lはさすがモノラル・アンプと言うべきか、空間の広さを感じる。一方で、この演奏に私が求めるごりっとした低弦の質感はどうも今一つ。持続系の低音はやや苦手か?ステレオ・アンプのX350にオケは不利かと思いきや、意外にも音場の均質感はこちらの方がむしろ良かったりするから難しい。シンバルが詰まっていたのは電源投入後間もなかったこともあるようで、他のソースで時間の経過により解消に向かっていた経験からこの辺は差し引いて考えるべきか。FM-111は…低音が仕事してません。さすがにサイズの限界なのか?左右の広さは感じるが奥行き方向はむしろ平板で、且つ、空気のつながりはNo.434Lよりも劣るように思う。
  • Mahler: 4th Mov. from Sym. No.1 | Leinsdorf/BSO
    基本的に、この音源はバスドラムを聴くためだけに持っていった。はっきり言ってしまえば、一発目の大太鼓で殆ど勝負は決まり。この大太鼓がどのように響くか、本当にそれだけ。勿論、オケものだから左右の広さなんかを聴いてもいいんだが、それは上のSoltiで聴けばいいので、わざわざ同じ点を何度も確かめることもあるまいよ。No.434Lは悪くないが、もう少し鮮やかでもいいと思う。パルス系の低音を案外苦にしないあたりが面白い。X350で聴いたこの大太鼓には心底感動した。叩きつけられた太鼓の振動が空気を揺るがし、それが太鼓からホールに放たれるその一瞬の鮮やかさ。それがホールを駆け抜ける最後の一瞬まで、何の遠慮もなくこのアンプは見せてくれる。FM-111はこの点において、私にとっては致命的と言っていい「失態」を犯した。「失態」という言葉を用いることが正しいかどうかは分からないが、それが私とこのアンプの仲を修復不能なまでに切り裂いたという点においては間違いない。言ってしまえば、「一体何を考えていやがる!」という罵声すら浴びせたくなるほどに。打ち鳴らされるその大太鼓は素晴らしい定位と安定感であった。そう、それが放つ空気までも!音はその場で「しか」鳴らなかった。どこへも行かなかった。そこにはホールは無かった。大太鼓があっただけ。その瞬間、私は今回の試聴においてこれ以上無いほどに苦々しい顔をしていたに違いない。私に一かけらの理性も無ければ、このアンプを蹴っ飛ばして帰ったかもしれない。その瞬間に全てを悟ったような気すらした。「ああ、このアンプは私が買うアンプではないのだ」と。断っておくと、この大太鼓一つを以ってこのアンプの全てを否定するものではない。あくまで、私との間に埋まることの無い溝があることを気付かせるきっかけであり、その溝自体はやはりもっと根本的で根源的な、複雑なようでこれ以上無いほどに単純な、それ故に決して譲ることの出来ないところにあること、それが私自身も気付かぬほどに融通の効かないものになっていたこと、…あるいは一生気付かずに終わったかもしれない、それが私の頭の中で急速に形あるものとしてその存在意義を強烈に訴え出したことに戸惑ったのは他ならぬ私自身だった。気付けば、心なしかFM-111の金色の筐体は幾分くすんで見えるようだった。
  • Acid Rain from Liquid Tension Experiment 2
    元々クラシック以外のジャンルに興味が無いわけではなかったが、気が付けば試聴にまで登場する有り様。これ一曲でかなりの要素をこなすことができるので、試聴に使えるという点でちょっと代替は考えつかない。…勿論、我が家での話でしかないが。No.434Lでは詰まらない演奏になるかと思ったが、几帳面すぎるリズムがむしろいい方向に働いたようで、程よい疾走感とともにこれだけ聴いている分にはそれほど不満も無い。しかし、X350で叩き鳴らされたのはもはや同じ楽器ではなかった。キーボード一つとってもまるで何か強化パーツでもつけたかのよう。激烈という表現がこれほど相応しいものは無かった。情報は何一つとして整理されていない。やたらめったら全部をそれもとんでもない勢いで叩き出す。暴れん坊どころの騒ぎではない。暴走トレーラーがS字カーブを超高速で突破するような信じ難い強引さに半ば呆れるほど。行く手を阻もうものなら問答無用で弾き飛ばされそう。このアンプには過去も明日も無く、ただ今があるだけだ。今を全力で突っ走る、その異常なまでに白熱したぎりぎり一杯の、限界ぎりぎりどころかところどころ限界を超えてしまったような極度の危うさ。無茶苦茶だよ、あんた…。FM-111で鳴らされたこの演奏についてはもはや私には語る言葉が無い。聴いていなかったからだ。いや、聴いていたはず。でも、記憶に無い。そのとき、私は間違いなく醒めた目で演奏が目の前を過ぎ去るのを眺めていた。演奏が終わるのが待ち遠しくてしかたがなかった。そして、目の前で繰り広げられる何もかもが嫌だった。「勝手にやってれば?」…そんな目で見ていたに違いない。一方でFM-111からすり寄ってくるようなこともまた無かった。それが腹立たしくもあり、然りという思いもあり、それ故にますます一層、このアンプとの間の距離を感じずにはいられなかった。
    「こんなはずじゃなかった」…今回の試聴でそう一番強く思ったのは恐らくこの私だろう。DACを後回しにして、パワー・アンプにそれもFM-111に予定が変更になる可能性まで覚悟していたのだから。しかし、お陰でどうやら自らの進むべき道が以前よりもはっきりと見えるようになった…かも知れない。少なくとも短期的には自らの中にあったほんの僅かな迷いの最後の一滴まで振り払うのに十分であったようだ。

    11月20日
    現在、ブレーカーの容量を巡って会社の福利担当と交戦中。

    11月19日
    感覚を言葉にすることは難しい。しかし、言葉にすらできないものをましてや人に伝えようなど無理な話。だから、人は推敲に推敲を重ね、言葉を選びに選び、どうにかして言葉にしてみる努力を言葉が生まれたその日からしてきたに違いない。FM-111の音は確かに良かった。完成された音と言ってもいいくらいに。でも、それが駄目だった。完成されているが故に、それ以上が無いように思えてならなかった。コンスタントに90点は取れても、100点は取れないみたいな。そして、それが揺るぎの無いものであればあるほど、私には「使いたい」と思えなくなった。何より、それがそうであることを絶対に譲ろうとしないアンプの意思の強さとも言いたくなる揺ぎ無さ!私は私でこの性格だから、お互いに平行線になってしまうという構図。難しいことを書いているような気もするが、私の中ではもっともっと単純で簡単なことなのだけど、それ故にそれは譲れないところ。

    11月18日
    というわけで、専用線を引いて丸一日。多少落ち着いてきたようだが、その変化は驚くべきもので、なるほど、機器の直前の電源ケーブルで影響が出るならさらに上流で影響がふ無いはずがないと納得した次第。どれを聴いてもまず思うのは情報量の増加。まるで音と音の隙間がびっしり埋め尽くされたような感じさえする。低音の深みはおそらく以前のKappaの時も含めて、これまでで間違いなく最高。低音のみならず、全般的に表現に余裕が出てきて、結果的に聞かせ上手なところが出てきた。でも出すときは出すところがやはりいい。調子に乗って、デジタル系にも引いてみようかと思ったり。気が付けば、以前から使っていたChikumaのタップにはSynergistic ResearchのMPCしか繋がっていない。こいつを外して、中身を取り出して、好きなコンセントにして…妄想が暴走に。とりあえず、今回引いた線が落ち着くまでにまだしばらくかかるだろうから、それまでは大人しくしていることにしよう。それ以前に、あまり小物に手を出し過ぎると、大物を逃してしまうかもしれないし。

    11月17日 その2
    帰宅したら電気工事。おおよそ考えられうる限りにおいて最も醜悪な事態に発展。天井を蛇のように這うケーブル、それが降りた先にはChikumaのボックスに入れられたWATTGATE 381×2。そして、2本のケーブルの根元はそれぞれ別の小ブレーカーに繋がっていたり。さあて、音はどうなる!?

    11月17日
    余裕で終電が無くなったりして、某e氏宅に世話になってしまうことに。ひとしきりオーディオな話をして、寝て、余裕で叩き起こされている自分の図々しさはどうにかならないものか?ルームチューンの難しさを改めて体験する一幕があったりして、考えさせられた。逆に言えば、ルームチューンでどうにでもなるということでもあり、希望の光が見えるということにしておくのが健全ではないかと。

    11月16日 その3
    結論としては、X350 > No.434L >> FM-111ということに。あくまで、私が使うとしての話で、客観的に見るとまた評価は異なるのだが、そんなことをうだうだ言っても仕方が無い。X350はあの暴れん坊ぶりがうまく活かせれば間違いなく無敵。No.434は大人しいところを強引にひん剥いて無理矢理ぶいぶい言わせたら面白いかも。…無茶苦茶な表現やな。FMはどうにもなりません。ということで、アンプが思いのほか難しくてげんなりしながらちょいと覗きに行った先でDACを比較してみたり。こちらは逆に簡単に結論が出てしまったり。やはり、dCSは私が買うべきDACではないようだ。さあ、道は定まった。後は…!?

    11月16日 その2
    ということで、前座を滞りなく済ませたところでいざ本日のメインイベントへ。「因縁と恩讐渦巻く怒涛の大アンプ試聴会」(by 玄茶屋主人)。というわけで、パワー・アンプを徹底聴き比べ。対象機種は、Mark Levinson No.434L、Pass Labs X350、FM Acoustics FM-111の3種類。機器はトランスポートにEsoteric P70、DACはChord DAC64、プリアンプはPass Labs X0.2、スピーカーはEclipse Classicという、かなり我がままを通させて頂いてしまったり。試聴に使ったソースは、Solti/CSOのMahler 5の第2楽章(旧録音)、LewenthalのAlkan: Sym. for Solo P.の終楽章、Leinsdorf/BSOのMahler 1の終楽章、Liquid Tension Experiment 2のAcid Rain、必要に応じてA. JansonsのMozart: Requiemと宇多田ヒカルのDeep Riverの2曲目も使用。ケーブルはデジタルにAET Ultimate Referenceを指定した以外は全てお任せ。というわけで、早速試聴開始。
    まずはNo.434L。非常に素直な音調な反面、ありとあらゆる音を一旦整理して吐き出す、同席した某S氏の言うところの「高性能フィルター」的なところが好き嫌いの分かれるところだろうけど、パルシヴな音への反応もよく、反面コントラバスの持続系の低音はやや力が足りないところも見受けられるが、少々暴れる方向へ持っていければ面白そう。
    続いてX350。やはりでかい。そして重そう。電源投入時の冷え冷えの段階でその尋常ならざるパワーを容赦なく発揮。Acid Rainでの大暴走には大笑い。ノイズも楽音も区別無く全部出す。それもとんでもない勢いでとにかく出す。音が荒いとか、高音がばらばらとか、低音が緩めとか言う以前にその勢いに圧倒される。無茶苦茶だけど凄いね、これは。時間が経って、アンプが温まってくると粗い部分は大分解消されたので、本調子になるまでかなりの時間を要するように思う。一番驚いたのが、No.434Lよりも遥かに空気の動きを感じることが出来たこと。こういうのはモノラルの方が得意なものだと思っていたが、そう単純なもんでもないようだ。難しい。
    最後は本日の主役?FM-111。正式な販売開始は年明けということで、プロトタイプという話。一聴して普通の音。本当に何の変哲も無く普通の音。低音に若干力の足りないところはあるにしても、あまりに普通過ぎて正直驚いた。しかし、どこかに残る違和感。そして、その違和感はLeinsdorfのMahler 1で決定的に。このアンプからは空気が感じられない。空気の動きが見えない。言葉で端的に表現可能なところはまさにこの点に尽きるが、それ以前にもっと根源的なところで私とこのアンプは相容れないものがあるように感じる。とどめを刺したのはAcid Rainで、どう頑張っても私には目の前で展開される演奏を冷静に、冷めた目で聴いてしまう。私には絶対にのめり込めない。言葉で表現するのは極限的に、少なくとも私ごときの表現力では到底無理なのだが、でも、違うのだ。これじゃない。これだけは違う。断っておくが、客観的に見ればいいアンプだと思うし、人には安心して薦められると思う。でも、自分では使いたいとはどうしても思えない。例えただでくれるとしても、使いたいと思えない。仮に使うことになったとしたら、音楽を聴く時間が劇的に減ってしまうような気すらする。言葉にできないのがもどかしいが、でも、この感覚に少なくとも現時点では誤りは無いと確信している。

    11月16日
    いざ秋葉原。ということで、はるばる静岡から自腹で出てくるのはどんあもんだろう?まず向かうは某○マギワ。目標はSR Compositesのラック。前回、試聴で来たときに転がっていたのだが、まさかここへ来てもう一段必要になるとは…。SRが置いてあった部屋へ一目散に向かうと、「準備中」の札が。恐るべき勢いで店員をひっ捕まえ、「前回来たときにはSR Compositesのラックがあの部屋にあったんですが、まだありますか?」と問い質し、「ありますよ」と言うので、有無を言わせぬ勢いで「見せていただけますか?」と部屋を開けてもらう。現物を拝見し、おもむろに「これ、下さい」。…ちっとは悩んだり迷ったりしたまへよ。というわけで、包んでもらって、それを抱えて次の目的地へ。って、自分で持って帰るのか?…冷静に考えたら、今すぐ乗せるものがあるわけでもないのだから、送ってもらったってよかったはず。この時点で既にまともな判断ができてないな。

    11月14日
    もうすぐパパになる同期がうちへ遊びに来たいというので、今日来ることに。ちょこちょこ聴かせたらやたらと喜んでた。ジャズが聴きたいと言うので、Waltz for Debbieを聴かせたら、「ライヴにいるみたいだねぇ〜」…ぱちぱちぱちぱち〜。「ライヴなのかぁ〜」…微笑ましい光景。何か、満足して帰ったみたいですよ?

    11月13日
    死ね、死ね、地獄へ落ちろ!多分、間違って買ってしまったGringoltzのShostakovich: Vn. Con. No.1。最低だ。第1楽章の出だしからしておよそ神経の存在すら感じさせない音色に唖然。第2楽章は適当だし、Cadenzaに至ってはぐちゃぐちゃのリズムに無闇な弾き飛ばし、いんちきな不協和音…背筋が寒くなるくらいひどい演奏。極めつけは終楽章。細かい音はどんどん引き飛ばす鬼のような適当ぶりに呆然。リズムは最低。だらだら。見せ場(と思っているのであろうと思われる個所)だけ妙に早弾きしてみせるその救い難いまでのあざとさといい、はっきり言って頭悪いよね。極めつけは支障の(←変換ミスに非ず)Perlmanが振る(!)Israel PO!こんなごみオケは逝ってよし。やる気のかけらも感じられない。そこの金管、お前だ、お前。木管とか打楽器も総じて適当。っていうか、何よりも指揮が果てしなく適当なのであろうことは疑いの余地も無く。そして、そもそもがPerlmanの弟子という時点で予見されて然るべき事態であったにも関わらず、それを大きく上回るゴミ屑ぶりにもはや言葉も無い。二度と聴くものか。一緒にTchaikovskyが入っているが、もはやそれを聴く行為に一つとして意義を見出すのは困難極まり無いことは自明に過ぎ、つまるところ、何で私はそんなものをそうなることを覚悟して買っているのだ?

    11月12日 その2
    Solti/CSOのオケコン、やっぱり輸入盤の方が音がいいでやがんの。これとDance Suiteとかのために弦チェレが3枚もあるってどういうこと?それはさておき、うちの分電盤、よく見るとあと二つ空きがあるじゃないですか。パワー、プリアンプ用に一系統ずつ、デジタル系に一系統、その他(Active Shielding Centerとか?)用にもう一系統?…楽しそうだ。

    11月12日
    明後日、同期がうちに聴きに来るそうな。どんな感想がもらえるか楽しみ。

    11月11日 その2
    課題はデジタル・ケーブルか…いちかばちかってのもまあ、それはそれでいいと思うので、悩ましいところ。さくっと注文するか?

    11月11日
    無事にもう一つのコンセントはWATTGATEで決まり。「いらないのがあるから売りますよ」という申し出、感謝感謝。あとはボックスと屋内配線か。専用線、引くよ?引いちゃいますよ?といいうわけで、ざくざくメールで問い合わせたり、見積もりをお願いしたり。にわかにどたばたしてきていい感じだ(笑)。

    11月10日 その2
    にわかに友人のスピーカー買い替え候補がAvalonのAvatar MkIIに。問題はその理由だ。とてもここには書けませんぜ?

    11月10日
    ここのGydolonには参った。よう作るわ。

    11月9日
    勉強しながら音楽を聴いていると、気が付いたら聴く方がメインになっていたというのはよくある話だが、そこからさらに「コンセントボックスをどう置こう」とかまで考えが発展してしまうのはいかがなものかと。とりあえず、先日、某m氏の助言により分電盤の蓋を外してみたり。意外と変化があるもので、う〜んな感じ。低音の伸び、情報量の増加、パルス系の音の立ち上がりの向上の反面、やや表情が均質化されてしまうようなところがあって、どう捉えるか難しいところ。目下の問題は、専用線を空いている小ブレーカーから引っ張ってくる場合、どの道もう一つ壁コンセントを用意する必要があるということ。うちはRE-9をプリアンプに使用しているので、こいつの電源は同じ系統から取ってやるのが望ましい…はずという前提の下で。となると、アナログ系は最低三つ(プリ、パワー、RE-9)が必要。かと言って、デジタル系に引くとなると、現在アナログ系に使用している壁コンセントを持ってこない限り、やはりもう一つ必要になる。…なかなか悩ましいねぇ。というわけで、めでたく相互リンクしていただいた玄茶屋主人の助言によると小ブレーカーでも2.6mmを2本突っ込めそうだということなので、まずはアナログ系に一つ壁コンセントとボックス、2.6mm VVFの3点セットで引こうかということに。壁コンセントに何を使うかで悩むところだが、何だかんだ言いながら結局WATTGATE 381に落ち着くんじゃないかという予感。やり過ぎになるようならデジタル系で対処するということで。

    11月8日
    オーディオ製品に関税はかからないみたいですよ?…消費税は取られることがあるかも知れないらしいけど。それはさておき、我が家の配電盤には小ブレーカーが4つあって、一つはエアコン用の200V、もう一つはその他全ての家電製品の電源をまかなっている。残りの二つのうち一つには「冷蔵庫」というラベルがあるが、移動した箪笥の後ろにでも隠れてしまったのか、この小ブレーカーで切れるコンセントは見当たらない(配線はされている)。残りの一つに至ってはラベルすらない。そして、ここで当然のようにある雑念が生まれる。…空いている、もしくは使っていない小ブレーカーからオーディオ用に配線したいよね?どうせなら、コンセントボックスに直接突っ込んで、コンセントに直付けしたいよね?…2口用のボックスって売ってないかな?個人的な好みだとChikumaになりそうだけど。配線は何を使おうか?この辺は色々と助言という名の悪魔の囁きがあちこちで聞けるに違いない。例えば、下の玄茶屋主人とか…。

    11月7日
    円高にならないかなぁ(ぼそっ)…。税金対策に頭を使う今日この頃。

    11月6日
    先日、ここにリンクしたりしました。とりあえず、0.9mのKimber Select KS-3033は見て損はない。チャットでの強力なキャラクターから考えて、きっと面白いページに仕立て上げてくれることでしょう。え、私?私は日記のあちこちから漂う気品と控えめな性格なので、しっとりと楽しんでおりますことよ。…某Sさんから蹴りが飛んできそうだ(笑)。

    11月5日
    誰かさんの調査報告がなかなか来ないので、自分でちょろちょろ動いてみたら…。思わず小躍りしてしまいそうになったよ。来るところには来るのに、来ないところには来ない。あるところにはあるのに、無いところには無い。知っている人は知っているのに、知らない人は知らない。…今更ながら、そういった違いの理由がようやく分かった。そう、待っていても向こうからやって来てくれるものではないのだ。やるべきことはまだある…。

    11月4日 その3
    私の気まぐれ放言にもめげずに御覧になってくださっている皆様こんばんは。思うところがあり過ぎるのも困ったもので…。内容はね、自伝に書いてあることが殆どなんです。一部、新聞記事の切抜きなど「ほ〜」な情報もありますが。私にしてみれば今の今までこのようなサイトが無かったことそのものが不満でしかなかったのだけど。やっぱり、私にとっては原点であり、かつ終着点であるようにも思われる(←残念ながら終着点には程遠いところにいる身としては断言するのは憚られる)、そういう指揮者なわけで、つまるところこの日記もその範疇にあるということになるのではないかと。帰る家があるのはいいものだ、と言うけれど、まあ、帰る音楽家があるというのもまたいいんじゃないかと、私にしては湿っぽいことを言ってみたりしたくなるときもたま〜にはあるということで。前置きはさておき(前置きかよ!?)、上司様が「Chaconneが聴きたい」と仰せられるので、ヴァイオリンとピアノで焼いてみたりしていて、そういえば最近聴いていないな、と取り出したのがKyung-Wha Chungの演奏(←これは焼いた中には入っていないけど)。とりあえずChaconneとSonata No.3の終楽章だけ聴いてみたが、Chaconneは相も変らぬ過剰な感情の揺さぶりが凄いとは思うが、こうであるべきかどうかは微妙だと思われたり。聴いてぐったりする演奏。Son.の方はもう少し快速調でえいやってところが強くて、これはこれでよいかも。で、メインだが(←今までのは前座?)、WeissenbergのBusoni編。EMIで国内盤でHS-2088リマスター。ちょっと知っている人ならどこを取ってもいい音がしなさそうな最強トリオ。勿論、我が家でもボケ録音の名を欲しいままにしているシリーズ。…なのだが、だ。どいうことですか、これは?確かに中高音に若干歪みっぽいところがあるのだが、それを差し置いて、特に低音の表情!予想をことごとく裏切り打ち破る生々しさ。…ええっ!?EMIで国内盤でHS-2088リマスターだ、間違いない。なのに、この音だ。あのくぐもった音は一体どこへ?この立ち上がり、この打鍵は何?…よく分からないけど、知らないうちに我が家はちょっと変化があったみたいですよ?毎日見ていると(聴いていると)気付かないけど、それでも前には進めているのかも知れない。時としてこけたり、すべったり、穴にはまったりすることはあっても。やはり、人は歩み続けなくてはいけないのですよ。止まってしまってからではものを言うことも許されないのかも知れない。

    11月4日 その2
    ここへ行け。行ってなおもの思わぬ者は立ち去るがよい。

    11月4日
    Solti/CSOのMahler 7はWilkinsonが録音に関与してるんだね。道理で私好みの音がするはずだよ。そして、録音はKrannert Center…あそこか。周辺事情で微妙な感情が渦巻いてみたりはしても、しかしやはりこの演奏は私は好きですよ。確かに彼の他のMahlerに比べると荒削りな部分も多い。多分に録音スケヂュールの関係もあったんじゃないかと思わないでもないが。Krannert Centerってなかなかどうしてとんでもないところ(←失礼?)にあるし。わきめも振らずにずいずいと進むそのテンポだけならBoulezだって近いものがあるし、録音すればDohnanyiも総演奏時間はあまり変わらないかも知れない。でも、この二人とは決して交わることの無い演奏。感傷を排除しながらさらに陽性で前向きな演奏。「それでも私は前へ進むのだ」という決意のようなもの。これが感じられる限りにおいて、私の中でこの演奏が輝きを失うことは多分、ないだろう。

    11月3日 その2
    某氏へ私信。演奏は駄目だけど録音がいい例…Horowitz, Ormandy/Philadelphia OのRachmaninov: P. Con. 3でいかが?ただし、Hiくぐもったgh Performance盤で。

    11月3日
    現代のオーディオで70年前の録音を聴く。それは歴史を聴くと言ってもいい行為かもしれない。というわけで、パパKleiber/BPOの紙ジャケ…取り出しにくいのでやめて欲しい。世間が何と言おうと、私はプラケースを支持するぞ。それはともかく、まずはSaint-Saens: Danse macabreを聴いてみたり。…そんなところから始めなくても。前半は悠然としたテンポで折り目正しく、でも重厚で骸骨が踊っていると言うよりは行進しているかのよう。終盤を上手く盛り上げるあたりはさすがだが、最後の方の木管が少々おざなりなのはご愛嬌?驚かされたのはその次の次。うしなうことSuppe: Light Cavalry。有名な「軽騎兵」ですな。呆れるくらい馬鹿真面目に弾いているのだが、そこで鳴っている弦の音!1933年の録音とは言え、これが間違いなく下のBarenboim/CSOよりよく揃っていることは分かる。いや、実際問題、相当なレベルだと思われる。時代は移り、技術や教育が進歩した「はず」なのに、結局こういったところは必ずしも一部の例外を除くと順調に上向きに推移してきたわけではないという紛れもない事実。いい加減、どうにかならないものかと思わないでもない。個人的に最も感銘を受けたのはSchubert: Sym. No.8だったり。全体的に速めのテンポで、特に第1楽章は相当な駆け足になる部分もあるのだが、それでいて一つ一つの音が軽くない。テンポの動きにもそうせねばならなかったという確固とした意思が感じられる。故に自在であり自然に鳴る。然るに、そもそも何故その曲を演奏せねばならなかったというところにまで行き着く。とりあえず振ってみた、とりあえず最後は加速してみた、とりあえずでかい音を鳴らしてみた、とりあえず悲痛な表情を出してみた…そんな指揮者は国へ帰れ。

    11月1日
    チャット中に「当ててみて」ということでボイスチャット経由で流され、ラップトップのSPで出てきたのを聴いて、Solti/CSOのMahler 8を当ててみたり。というか、これを外したら大問題だし(笑)。どんな演奏かを判断するのに必ずしもいい装置が必要なわけじゃない。でも、それだけでその演奏の全てが分かるというものでもないと思う。何を以って必要十分とするかは人にもよるだろう。少なくとも、今の自分には十分どころか必要条件すらまだ満たせていない。だから、ここで止まるわけにはやっぱりいかないのだ。

    10月31日 その2
    CSOの今…ろくでもないことは友人のレポートでもはや明白過ぎるくらいに明らかなのだが、やはり確かめずにはいられない。というわけで、オケの実力を明らかにすることに関してはこれ以上ないと言ってもいい、Stravinsky: Le Sacre du printemps。…これは上手いオケの弦じゃない。管楽器を個別に聴こうじょうしてきているわけではく限りではまだ許せる。弦は駄目だ。こんなピンぼけ演奏はReinerやSoltiのどのCDを引っ張り出してきても見当たるまいよ。そして、全体。オケという集団が個の集まり以上のものになれていない。冒頭からしてそうだ。何の関係も無いかのように唐突に出てくるファゴットを始め、どいつもこいつも勝手に吹き鳴らしてるだけじゃん。最後の金管はおならか?ありとあらゆる響きが雑然ととっ散らかっていて、はっきり言って耳が腐るかと思った。次に入っているDebussy: La Mer…馬鹿馬鹿しいくらいわざとらしく、しかもごっちゃに盛り上がる最後の方を筆頭に、病的なまでのデリカシーの欠如(この私が言いたくなるほどの!)に唖然。指揮者としてというより、音楽演奏を行う者としての資質に問題があるのではないか?…これは言い過ぎかもしれない。でも、彼は辞めるべきだ。彼を引き取るほど自虐的なメジャー・オケも無いだろうから、彼としてもしがみつかないわけに行かないだろうが、彼の代替はあってもあのオケの代替は無いはずなのだ。彼ごときのためにReiner以来50年近くに渡って築かれてきたものが失われるとしたら、それは歴史的な損失に他ならないから。そして、彼自身にはそれを補うだけの歴史的価値が備わっているとはとても思えない。彼もまたCSOの暗黒時代を招いた疫病神としてMartinonよりもさらに下の存在として認知されるのだろうか?…そのためには、彼の後に誰かがCSOを立て直さなくてはならないのだが、その手腕の期待できる指揮者が今何人いると言うのだろう?

    10月31日
    微妙な足踏み状態が何やら不安定な我が家。こういうときはほんのちょっとしたことで全てがちゃぶ台ごとひっくり返ったりするから注意が必要だ。MehtaのMahler 2の合言葉は「大袈裟」と見た。この曲、そして作曲家の生き方や心理状態も大袈裟であったであろうことは想像に難くないことから、ある意味で極めて素直な演奏なのかもしれませんな。久し振りにSolti/CSOのBeethoven: Sym. No.4(70年代の方)を聴いてみたら、やっぱり上手くて舌を巻いた。確かに、底抜けに上手かった時代があったのだなぁ、としみじみしてみたり。色々聴いているうちに戻ってくることが出来なくなってしまう演奏家が続出の我が家だが、Soltiについては当分は大丈夫そうだ。帰る場所があればこそ、ちょっと出かけてみることもできるというもの。次は何に手を出してみようかな?「お主が求めているものはプログレとは違うかも知れん」とか。そうなのか。とは言え、聴いてみないことにはいいたくなるほ分からないし、聴いてみれば違うものを見つけるかも知れない。というわけで、地味に守備範囲拡張していく次第。

    10月30日
    ラックが手に入らない場合の対策その1。ラックのボードと同程度の大きさのボードを買って、高さがある程度あるスパイク型インシュレータでラックの足に乗せて、擬似的にもう一段にする。…案外いいかも。ただし、間に入れる機器は1Uサイズくらいが限界だが。

    10月29日
    何とかPCに取り込めたものの、25分を過ぎたあたりでノイズの乗り方が極端になったので、結局25分を2回取り込む羽目に。職場で時間が中途半端なのをいいことにいそいそと編集したり。でも、WAV形式のまま共通サーバに置くのはひんしゅく一直線間違い無しなので、早いところMP3にしてしまおうかと思ったり。微妙にノイズが乗ってるし、そもそも音質にこだわるような代物じゃないし。

    10月28日 その3
    PerahiaのChopin: Etudes。なかなかやりたい放題やっているが、それでいて破綻を見せない節度が彼の良心か。こういう挑戦的なことを彼のようなピアニストがやってみせたということに何よりも価値を見出すべきかと。こういうChopin: Etudesもありなのだ。もっともっと色々できるのかも知れないが、Cziffraまで行くとやっぱりやりすぎと言うかそもそも節度という言葉が似合わないピアニストでもあるのだが…。録音は若干ぼわつき気味か。

    10月28日 その2
    学会収録したDATをPCに取り込む作業は依然難航。とりあえず、メモリを使うソフトはメモリが一杯になったところで止まりやがるので却下。というわけで、メモリを使わなさそうなソフトを片っ端からあたってみたり。表示上は録音できていることになっているのに、蓋を開けたら15分しか録音できていなかったりして最低。さあ、次のソフトはどいつだ?

    10月28日
    Solti/LSOのMahler 1を聴いて以来、すっかり私に疑いの眼差しを向けられる羽目になったJames Lock。ところが、友人が彼の録音を誉めたり、彼の録音を試聴で使ったという人が出てきたりするので今一度その実力を確かめてやろうではないかと思ったり。Mahler 1は恐らくはまだ駆け出しと言っていい頃の録音であったことも少なからず影響しているのかも知れないし。というわけで、Solti/CSOのDvorak: Sym. No.9で。83年の録音だから、20年近くも経っていることになる。これで成長の跡が無ければ無能で済ませられる話でも無くなるのだが…。で、聴いてみたのだが、これがどうしてまっとうな録音じゃないですか。少し奥まって、左右に広大に広がる弦楽器群、スポットライトを浴びたように浮かび上がる木管、奥でごろごろ言うティンパニ…国内盤でこれだけ綺麗に左右奥行きが出るのはかなり立派と言ってもいいんではなかろうか。見直したぜ、Jamesおじさん。やっぱり若気の至りってのはあるみたいだ。

    10月27日
    KorngoldのVn. Con.にミッキーの影を見てしまうのは問題があるかもしれない。

    10月26日
    方々で絶不評のKissinのSchumann: P. Son. No.1。彼が「いい」演奏にしようと創意工夫を重ねるほどにどんどんおかしな方向へ向かっている気がする。曲を部分ごとに切り出して、それぞれについて聴いてみたところで、既にこの段階で???な演奏なのだが、それを繋ぎ合わせたときにまるで全く違うパズルから持ってきたピースのように、ありとあらゆる局面で整合性の不一致を生じるのはある意味で凄いことかもしれない。これをもって、彼がSchumannの精神分裂的側面を〜と言ってみたところで、こういう現象は彼の場合、Schumannに限った話ではないので、詰まるところ構成力が無いと言うか、そもそも構成するという意思が無いのではないだろうかとすら思う。彼は今、何がしたいのだろう?

    10月25日
    一度落ち着いてしまうとなかなか動き出さないことで有名な私だが、来月はぼちぼち本格的に動き出す予定。決断の時は近い?

    10月24日
    DATからPCに取り込もうとするも、どうもうまくいかない。メモリ分録音したところで固まる。何で?というか、ソフトは何を使えばいいのだ?そもそも、DATから送った信号をPC側で再生する方法自体が不明。…まるで使いこなせていないRoland UA-1D…。

    10月21日
    AVALONのInteract Forum、一度投稿すると、"Welcome back ○○!"と表示されるんだね。びっくり。FM Acousticsのサイトは「6ヵ月分の注文が控えていてサイトを作っている場合じゃねぇ」って書いてあって、これはこれで面白いが。

    10月20日
    一流にはなれるかもしれないが、超一流にはなれないピアニストは結構多い気がするが、Matsuevがその一人であると言うことに私は何の疑問も感じない。ピアノそのものに指を叩き付けるかのような尋常ならざる打鍵の強さと異常なまでの陶酔ぶり、それに伴う極端に拡大された感情表現の振幅など、早い話が典型的なロシアのピアニストであり、それであるが故に、その枠を超えられないがために、超一流にはなりえないのではないかと思う。例えば、CDになっているProkofievのSon. No.7はいい演奏であるがベストな演奏ではないように思う。が、久し振りに聴いてみて、彼のスタイルではこうならざるをえないのだなぁと思うところもあったり。このCD、そんなに凝った録り方はしていないのだろうが、それ故にその生ものな感じが彼の暴風のようなライヴにうっかり接してしまったことのある身としては思い出されるところがあったりもするわけで。少々乾いたYAMAHAのピアノからYAMAHAらしくもない轟音を強引に引き出してしまうあの打鍵では例えば第3楽章を以前、テレビで流した来日ライヴ以上のスピードで弾くのはまず不可能。彼の指は完全に鍵盤を押し切っている。その無理矢理な感じが凄いやらおかしいやらで、来月の演奏会に思わず行きたくなってしまったりするのだが、何で火曜日かなぁ?こういう、理屈抜きでとりあえず腕力でねじ伏せる演奏を生で聴くのもたまにはいいのだけど。

    10月19日 その2
    某所のさる方にもDACはお墨付きをいただけた模様。…着実に外堀は埋まり、内堀も埋まりつつある昨今。困ったことに、我が家のオーディオが最近、妙に鳴りっぷりがいい。これより上にあっさり行かれた日には…借りる時期は慎重に見定める必要がありそう。

    10月19日
    というわけで、結局我が家はNyChairの下に12mm厚の合板を敷いた状態だったりするのだけど、それはさておき。ShahamのDevil's Danceという小曲集は思いの外楽しい。一曲目のJohn Williams: Devil's Danceはちょっとした遊びも入っていたり、曲自体は至極分かりやすいというか、何の遠慮も無くそのまんまな風情だし、Shahamは上手いし、ピアノは結構よく録れているし、勘違いして聴かなきゃOKでないかと。Saint-Saens: Danse macabreは所々(主にピアノの)音数に不満が無いでもないが、骸骨踊りが強調しされる形になるこの編成の方が楽しい部分もある。SarasateのGounod Fantasyはオケがバックの方がしっくり来るなぁ。

    10月18日
    某所とはAvalon AcousticsのInteract Forumだったり。耳の高さはどの辺がよろしいので?と訪ねてみたら、「リラックスできるポジションでいい音になるようにせいぜい精を出したまへ」とのこと。…Avalonの担当者はそんな尊大な書き方はしてません。サランネットとApex Couplerは使うようにとのこと。使っておりますのことよ。

    10月17日
    220V駆動…Power Plantはサポートしてるかな?某所に投稿してみたり。これぞという解答は得られず、う〜ん。

    10月16日
    世の中は悪い人で一杯だ…。検索して見付けた取扱店のうち、一店から「デモ機を貸しますよ」というとんでもない申し出が。それは、あれですか?聴いたが最後、外せなくなるという恐怖の罠ですか?恐怖と言えば、検討中のDAC、マニュアルを眺めていると結構とんでもないことが平気で書いてある。ジッタ除去の件に始まり、オーヴン(笑)、Deglitcher回路まで来るともう何が何だか…。誰か説明してくれい。マニュアル眺めるだけでお腹一杯。そこへさらに、「デジタル・ケーブル貸します」のメールが。…全世界的に私を貶めようとしていませんか?していませんか??ちなみに、貸し出しを申し出てきたのはどうやら代理店の模様。IECコネクタはRCAで合ってるとのこと。クロックはAES/EBUで受ける形になるのかな?…992で繋ごうなんて考えてませんよ。ほほほ。それはともかく、Word Clock(BNC)ではないので、例えばP-70を買ったとしても、すぐにSlaveさせることができないあたり、悩ましいかも。貸し出し、どうしよっかなぁ?

    10月14日
    DAC導入へ向けて加速化する我が家。…家が動くのは怖いって。見積もりを出してもらったり、方々でデジタル・ケーブルの情報を集め(というか、むしろやって来る(笑)。皆さん、煽り好きなんだから…)、電源事情を確かめたりといつになく精力的に対外的活動が活発化する今日この頃。おかげで試験勉強が何一つとして進んでいないのは内緒だ。っていうか、落ちるんじゃないのか?とりあえず、まず帰ってきたDACの見積もりにショックを受けたりしている場合じゃない。機器が増えるということは、それを受け入れる準備も必要なわけで、ラックはどうなるとか、115V電源の確保は?とか、デジタル・ケーブルの選択は?などなど課題は山積み。中古は極力避けたいが、状況が状況なのでラックは地道に探すしかあるまい。電源についてはこれが機能、評判ともに良いのでほぼ確定。この手のものをとっかえひっかえし始めると、わけが分からなくなるので、この辺は殆ど直感で決めるしかない。一応、機能について確認のためメールを送ったところ、某代理店へ来月末に最新版を発送する予定とのこと。何と。お値段が気になるところ。ちなみに、某店経由でも結構いい値段。デジタル・ケーブルは現在だけで既に4、5本候補が挙がっているのだが、このDAC、RCAが受けられるんだろうか?IEC ConnectorってRCAでいいのか〜?

    10月13日 その3
    現用の機器を全て残すことをほぼ確定したせいか、ラックのスパイク受けが馴染んできたのか、はたまた電源入れっ放しの効果か、それともスピーカーのBreak-inが進んだのか、なかなか良い鳴りっぷりなのが嬉しい今日この頃。それはさておき、Brittenの続き。上手い演奏か?と言われると、全面的に認めるわけにいかないところもないでもないんだが、とりあえず、当初の目的は演奏ではなく録音だったりしたことを思い出した。Wilkinsonが録ったConcertoということで、買ったのだった。ピアノの高音はよく録れているが、低音はやや曇り気味か。オケとの距離感、音像のサイズのバランスは見事。何より素晴らしいのが、やっぱり弦楽器群の拡がり。彼の録音はやや弦楽器が出過ぎる嫌いがあるが、私は好き。この弦楽器の展開は他のエンジニアでは得られない、独自のものだと思う。同じDECCA Treeといえども、本当に使いこなせる人は案外少ないということか。実際に、私が以前、ミキサー卓を少しいじっきめるしかなた感触ではとても繋がるとは思えなかったし。そして、この広がりがきちんと大きさを持っていることも明記すべきだな。編成の大小が、例えばSolti/LSOのBartokなんかと比べるとよく分かる。こういうのを聴くと、明確なヴィジョンをもって仕事をしていた人なんだなぁとつくづく感心する。ただ目一杯に録ればいいってもんじゃない。

    10月13日 その2
    鰤にびっくり。…違う、Brittenにびっくり。しばらく前に買ったCurzonのMozart: P. Con.、20番と27番はBritten & English COがつけているのだが、これにちょっと感動。雅な感じとでも言えばいいのか、その気品高く柔らかな指揮にめろめろ。作曲家としても指揮者としても縁遠い存在だったが、少なくとも指揮者としてある一面において超一流だと思う。実は案外、こういうことがきちんとできる指揮者って少ないかも知れないと思う今日この頃。

    10月13日
    買おうと思っているDAコンバータ、国内でも業務用機器を扱っているところからも買える模様…。なんて眺めていたら、FURMANの安定化電源が目に止まったり。こいつも100Vから120Vに上げられるらしい。一番容量の少ないAR-1215Jでも、アウトレットは9つ。そんなに要らない…。値段もPS AudioのPower Plantと大差ないが、アウトレットの品質でPower Plant優勢か?

    10月12日 その2
    …なんて言ってる先から、RostropovichとGiuliniのSaint-Saensの終楽章を聴きながら、「無茶しやがるな、このおっさん」とか面白がっているんだから世話は無い。

    10月12日
    ふと気が付けばCDの話なんてちっとも書かなくなって久しい。もっぱら装置とその周辺、たまに書くと下のような適当っぷり大爆発。音に対する情熱はヒートアップして留まるところを知らないが、音楽への情熱なんてもはやとうの昔に滅んでしまったのか?そういうわけでもないはずなんだが、ちっとも減らない未開封CDの棚が既に丸々一段分に達しようとしているのを目の当たりにすると、思うところが無いでもない。「舌(耳)が肥えた」と言うには程遠いにしても、今更ちょっと上手かったり、ちょっと速かったり、ちょっと遅かったり、ちょっと下手だったりするくらいでは驚かなくなったというか、刺激を感じなくなっているかもしれない。最近、ロックを聴く時間が増えてきているのもその辺の関係もありそう。それでも、好きな演奏は好きだし、嫌いな演奏は嫌いだし、Boleroを指揮することすら放棄して指揮台上で無能っぷりを全開させたという評判のBarenboimなんてとっとと辞めて欲しいし、それに甘んじて自己満足の世界に浸ることに恥も感じぬオケもオケだと思うし、DohnanyiがCOでやり遂げたことというのはSzellというフィルターを通しては見えないもので、後任のWelser-Moest(Moestって呼ぶととある方に怒られます)のインタヴューなんかの話を聞く限りではこの人もとんでもない曲者で、全く違う味付けの料理をCOという素材から引き出す能力と、それを長期的に維持する、そして短期的に飛躍させる若さ、同世代の有能な指揮者との関係など、期待できる要素盛り沢山で、きっと驚くようなことをしてくれるに違いない。でも、やっぱりSzellというフィルターを通しても、Dohnanyiというフィルターを通しても、彼のやりたいことは見えてこない気がする。いずれにしても、違うべくして違うわけで、それら当たり前に「違う」ことを「違う」と言うことに意義を感じない昨今。先日、買ったBarenboimの「春祭」にしても、下手になるべくして下手になっていることが事前にそれもかなりの確率で予測されるものを聴いて、「やっぱり下手だった」と言っていても面白くないし、読む方も退屈しようというもの。好き嫌いだけで判断するのは簡単だが、その基準に則ってカテゴライズしていくだけの作業…これからどうにか脱却したいという思いの強い昨今。「素晴らしいが、それは正しくない」…こういうことが言えるようになってみたい。

    10月10日
    GekicのLiszt。La Campanellaとか、彼が弾いてもあんまり嬉しくないことが分かったり。89年録音ということで、芸風もまだ固まっていない模様。Mephisto Waltzは沈美的な表情付けがメインで面白くない。まあ、こういうのが好きそうという一面があるのは知ってたけど、少なくとも現在の彼の芸風はもっと別のものも求めていいはず。Figaro Fantasyは、やっぱりライヴの方がいいのは仕方が無いか。ぬるく感じる場面がところどころに。

    10月9日 その2
    悪くないどころか、なかなかよいと思う、適度にj1の良さを発揮しながら、悪さはしていない感じ。電源関係の、信号を直接扱わないところに入れるのがいいのかも。うちでは、ね。で、RUSHのVapor Trailsを聴いてみたり。「らしくない」という話もあったが、何分にもサンプル数が少ないからなぁ…とは言え、一曲目だけ聴いていたらCounterpartsと同じバンドだとは思えないかも。2曲目以降はそうでもないようだが。ドラムの鳴りっぷり(←主に録音面で)はちょっと好き。関係ないが、Clevelandは凄いところだったらしい。二重の意味でwか。行けば誰でも分かりそうな話だったが、行かなきゃ誰にも分からない話でもあるようだ。

    10月9日
    左手が使えないというのはなかなかに不便で、先日ラックのスパイク受けに入れたBlack Metalをj1に戻そうなんて思ってもちょっと無理そう。今のところ、結果良好なので戻す予定も無いが。で、余ったj1のスパイク受けをRE-9(←j1ハイブリッド・コーンで直に逆スパイク)に使ってみた。案外変わった気がする…。う〜む。とりあえず、悪くないのでこのまま。

    10月7日 その2
    先日、オーディオ店を訪れたその帰り際、ふっと思い出した。そう、ラックのスパイク受けとして使っているj1 Projectのハイブリッド・スパイク受けを変えてみたいと思ったりしていたことを。というわけで、相談してみたところ、クリプトンのBlack Metal KA-2505を薦められた。かなり小さいものだが、このサイズがいいのだとか。値段も手頃だったので、騙されて買ってみることに。とりあえず、目下我が家ではj1 Projectが次々に外される方向なので、ついにラックのスパイク受けにもその流れがやってきたという次第。東京から戻ってきたその日にえっちらおっちら入れてみたのだが、如何せん電源を投入したばかりでは何が何だか…。今日になってようやくある程度は鳴るようになったのだが、「制震」を謳っている割に細かい音がマスクされるような、詰まりは感じられないのがまずは好印象。ベースがぶにぶに鳴っている後ろで「かしゃ〜ん」と叩かれるシンバルがささやかに鳴る様子にはちょっと感心。余韻の出方も悪くない。パルシヴな音への追従性は悪くないが、むしろそういう期待していた点よりも懸念していた点で問題が(今のところ)出ていないことに好感を覚える。もう一セット買って、パワー・アンプの下に試してみたりするのも面白いかも(←ついにメイン・コンポーネントで唯一j1使用中)。

    10月7日
    一言だけ。私が「こう鳴らしたい」と思う音…。一言で表すと、「こっちへ突っ込んでくる音」。同じ空間の広さでも、その中からこっちへ体当たりしてくるような音。音を広げるのではなく、広がったところからこっちへ向かって収束してくるような音(音像がという意味ではなく、もっと抽象的に)。もっと言うなら、「こちらへ勝負を挑んでくるような音」…「猛々しい音」と言ってもいいかもしれない。一曲聴くだけでぐったりしてしまうくらいの緊張感を孕んだ音でいいとすら思う。…現状では甘過ぎて仕方が無いのだけど。…気が付けばちっとも一言で済んでないや。

    10月6日 その2
    というわけで、時間軸上の歪みが若干生じたりしているけど、それは気にしないということで。本日のメインイベントは某mさん宅の訪問だったり。運命のいたずらか、どういうわけか予定がすれ違い続けたが、ようやくその音を自らの耳で確かめる機会に恵まれた。何しろ積極的な方なので、調子の良し悪しの振れ幅も凄いという噂もあったりなかったりだが、今回はその良い方に振れているときに当たった模様。というか、これで「さっぱりですよ」なんて言われた日には…私にどうしろと?「誹謗・非難・悪口、歓迎」などと言われてたりするのだけど、そんな難しいことを…。まずは、持参したソースでの印象を一つずつ再構築してみますか。必ずしも聞いた順番通りとは限らないので、その辺はご容赦。主に低音の具合と音場・定位感を確認するために持っていったLeinsdorf/BSOのMahler 1だが、その低音にまず驚き。密閉とバスレフの違い、アンプの底力、音量…同じメーカーの2 Wayスピーカーとは言え、あまりに条件・状況が異なるで違うのは当然だが、それを覚悟した上でもなお驚かされた。ベースのエッジが明確な辺りはとてもじゃないがバスレフの音とは思えない。バスドラムの底無しの深さにしても、まさに「轟く」という言葉が似合う。ただ、音圧がこちらに吹き飛んでくるような凄みというのはやや希薄だったかもしれない。これは、先日のトランスポート&DACの試聴の際に感じたのに似ていて、その分、というべきか、その場で鳴り響く様子は一層克明に描かれる…この辺りの両立は予想以上に難しいのかもしれないし、そもそも相反するものなのかもしれない。Spectralと言えば、何と言っても「ホログラフィック」とまで形容される音空間の描写で名高いものだが、その実態をようやく知ることが出来た。いくら色々な人の話を総合的に取りまとめてみたところで、やっぱり一回聴いてしまうのが分かりやすい。失礼を承知で言うと、その空間描写は「何の変哲も無い」。何一つ意識させることなく、あるべきところで鳴るべき音がするりと浮かび上がる…まるでそうであることが当然であるかのように。こういう音像表現があるものなのか、と最初から驚きっぱなしなのだが、やっぱり驚いた。そして、Spectralと言えばもう一つ、ハイ・スピードの代名詞でもある。バスドラムを始め、パルス系の音の立ち上がりにはもう降参。実は、その後、LPでもっと凄いことになるのだが…。ピアノはHamelinのAlkan: Grand SonataとGekicのLiszt: Grand Gallop Chromatiqueを聴かせてもらったり。前者は久し振りに家で聴いたら記憶にあるよりいい録音であるという結論に至ったのだが、何故か、低音の凄みを感じることが出来なかった。これが、後者になると(聴いた時間に隔たりがあるので、アンプの暖まり具合もあるだろうが)えらい低音が聴けたりするから分からない…。最近、よく聴いているLTEのAcid Rainはさぞかしハイ・スピードな音になるだろうと、どきどきする反面、「うちで聴けなくなったらどうしよ」とか心配だったりしたのだが、蓋を開けてみるとこれが意外なほど丁寧な鳴り方で、むしろ少しゆっくりに聴こえた。面白いのは、昨日、V-5xでEclipse Classicを鳴らしたときには、LeinsdorfのMahlerが遅く聴こえ、Acid Rainが速く聴こえたこと。残響の具合の違いに原因があるのではないかと見ているが、さてどうだろう?つまり、残響が多いクラシックでは純粋な音の立ち上がりが、逆に残響は殆ど無いロックでは音の立ち下がりが速い・遅いの決めてとなっているのではないかと。…そう一括りにできるほど簡単ではないだろうけれど。…とか何とか言ってるが、とりあえず、情報量、解像度、駆動力どれも素晴らしい水準の中での話なので、決して我が家と比較してという話ではないので、その辺はご注意を。我が家と比較のしようの無い話としては、CDより断然良いと自ら評されているLPの音がある。これには(こればっかりだが)本当に驚いた。上述のCDの音がスーパーサイヤ人化したかのような、強烈なエネルギーは衝撃的。LPの方が良いという人は数多いが、ようやく納得。デジタル万歳の現在、未だに一定以上の人気を保ち続けているLPというメディアの持つ歴史の重みは伊達じゃない。どこがどういいと言うより、ただただ凄い。そういう鳴らし方はずるい。これは自分もLPを始めなければ…となりそうで、怖い怖い。しかし、ここへ来て何より驚いたのがその行動力。インターコネクトだけで3種類、電源ケーブルに至ってはタップ経由と壁コンセントダイレクトを含めた変更が繰り出され、インシュレータの変更なんて朝飯前。終いには超弩級宇宙要塞のようなボード(?)が飛び出たり。この家だけは何が出てきてもおかしくないな…(笑)。とまあ、書いてきましたが、一番羨ましいのはね、可愛らしい音がちゃんと出せるところだなぁ。…うちじゃ絶対にそういう風には鳴らないし、鳴らす努力もしてないし、むしろ反対方向へ突っ走りつつあるし、そもそもそんな風に鳴らすソースが無いし(爆)。というわけで、我が家へいらっしゃる折にはその手のソースは禁止です(笑)。純真無垢な美少女がヤンキーねーちゃんになっても知らないから。

    10月5日 その2
    日付が前後して申し訳ないが、思い出しながら書いているとどうしても時間軸だけで整理するのは難しかったり。というわけで、新千歳空港からオーディオ屋さんに電話したり、携帯電話ってあると便利だなぁ。で、羽田空港から某店へ直行。Eclipse ClassicをAyreのV-5xで聴かせてもらったりしたが、これでないと、という説得力を感じるには至らず、う〜んと考え込んでいたら、「FM Acousticsしかないですよ!」と言われたり。そういや、今度、モノラルで出ますね…予算を遥かにオーバーしてるけど。「あとはKrellの最新シリーズか…」…Krellと来ましたか。どの道、モノラルだと予算オーバーだし。その辺にしか求めるものがないとすると、大分待たなくてはならないのだが、そこまで待てるか?…無理だろ。というわけで、現在7:3くらいでDACの方向に。そのうち、アンプをいくつか聴いて、やっぱ予算内では駄目だということになったら、問答無用でDACだろうな…。場合によってはさらにトランスポートがパワー・アンプより先になるということもありうる。気が付けば当初の買い替え計画なんてどこへいったのやら。まあ、予定というのは覆されるものだし。

    10月6日
    東京へ来てもやっぱりCDを買っている。結局どこへ行ってもやることは変わらないらしい。でも、RUSHのVapor TrailsとDream TheaterのFalling into Infinityの二枚で済ませたのは誉めてほしい。…財布の状態の都合でしかないんだけどさ。

    10月5日
    自分でも、思うんですよ。好きなのは分かるけど、分かってるけど…でも、でもね、北海道でまでCD屋に入らなくってもいいじゃない!って。そら、確かにうっかりどっきり探し物は何ですか〜が見付かったりするかも知れないよ。でも、結局、買ってきたのってMichael Tilson Thomasがピアノ弾いている「春祭」やCage、PerahiaのChopin: Etudes、Perlman(←大っ嫌い)の弟子という噂のGringoltzのShostakovich、ShahamのDevil's Dance、Barenboim/CSOの「春祭」ってどういうこと?…別に他所でも買えるじゃない。何もわざわざ出先で荷物を増やさなくてもいいじゃん。…でもね、前半の3枚はまあ、いずれ買わないといけないんですよ。別に一枚が1kgあったりするわけじゃないんだから、これくらい全重量を考えれば誤差範囲。後の2枚にしても、Shahamの小品集なんてたまたま見かけて「欲しいかも」って思ったその時に買わなかったら、その後一生買わないかもしれないでしょう?苺一画っていうか、字間違ってるし、旅の恥は掻き捨てっていうか、恥なのかよ?、ワン・ナイト・ラヴっていうか、買ったの昼間だし、…何なんだか。Barenboim/CSOは誰かさんが聴きに行ってきて、そのまんまの評価だった模様だが、とりあえず、一枚くらいは持っていないことには私が大っぴらに文句が言えないということで。…十分に言っているとか冷静に指摘するのはやめて。っていうか、積極的に聴きたくもないCDをわざわざ札幌で買うか、普通?…普通じゃないとか言わないで。以上、前半は説教調で、後半は言い訳調でお届けしてみました。

    10月2日
    j1 Projectのハイブリッド・スパイクを遊ばせておくのも勿体無いという貧乏根性から、パワー・アンプの下に3点支持で入れてみた。下に敷いている合板なんて安物極まりないし、予備にあと2枚あるし(前にCDプレーヤーとプリアンプに使っていたもの)。というわけで、下に敷いている合板にぐっさりと刺さった状態で試聴。低音の伸びはいい。…が、これじゃモノクロ写真だ。中低域の表情など、生かしておきたい特徴もあるのだが、この色彩感の欠如は尋常でなく、ちょっとどうにもなりそうにない。というわけで、元のj1青四角に戻している最中に音が生き返っていく様子が体感できたりしているのはどうなのかと思わないでもない。なお、試聴に際して、加速試験と称して上からむぎゅ〜っと押し付けて、スパイクをより深くめり込ませたりした。むぎゅ〜ってやると、低音の深みは増すが、色彩感の無さは変化無し。ひょっとすると0.01が0.05くらいになっているのかも知れないが、そんなの誤差範囲。そんなわけで、現在、このハイブリッド・スパイクはRE-9にしか使っていなかったり。以前はQS-1にも使っていたが、最近になってこいつが枕元(ベッドの「宮」)に異動になというkったため(壁コンセントに直結できるから)、寝惚けて手の平を刺したりするのを防止するためにQS-1はスパイク無しになった。ときに、購入を検討中のDACだが、某氏に及第点くらいはいただける模様。でも、改造したくなっちゃいそうなのだそうな…。かないませんな。

    10月1日
    前からちょくちょく行っていたサイトの一つが活動を停止した。残念なことこの上ない。とは言え、始まりがあればいつかは終わりが来るもので、それがたまたま少し早かったというだけと言えばそれだけのこと。早めることに寄与した輩どもについてはくれてやる言葉も見付ける気にならないが。気が付けばこのサイトも5年以上に渡って続けてきたわけで、まだ当分続けるつもりだが、いつかは終わるときが来るのかも知れない。そのときに、惜しんでくれる人がいればなんてらしくないことは言わない。ただ、それを決断する際に一瞬でも自分の中に迷いが生じればそれで十分だと思う。少なくとも今はまだ続けていくと心に決めるのに何の躊躇も必要としてはいない。

    9月30日 その2
    某氏に「聴くがよい」と貸してもらった、Dream TheaterのMetropolis Part IIを「味見」してみた。CD一枚をじっくり聴くことが難しい今日この頃。もう少し時間の使い方を考えねば。とは言え、このアルバム、思わぬしかけがあって面白そう。某チェック・ディスクみたいにも使えそう。

    9月30日
    日頃の行いがいいからですかね(←よお言うわ)、嬉しいメールがあったりしてご機嫌だったり。単細胞ぶりがいい感じです>自分。先日の長文に思いの外、反応があって嬉しかったり恥ずかしかったり、読み直して「誰だ、これ書いたの?」とか思ってみたりとなかなか多感な青春を過ごす昨今(←そろそろ青春て年齢でもあるまいよ)。皆さん、背中を押す力にちっとも遠慮が感じられなかったり、思いもよらぬ変化球が真っ直ぐ飛んできたり(←どっちだよ?)、反応も様々。でも、「やっぱりお主がまず買うべきはパワー・アンプである」と言うのは今のアンプの引き取り希望者くらいみたいですよ?ど
    「m?ほほほ。実際問題、候補になるアンプを聴いておかないと話にならないという説も有力なことこの上ないので、とりあえず、そのうち何かしら行動を起こさないといけない気はしているわけで。

    9月29日 その3
    やっぱり座布団無しがイイ!音が元気でよろしい。非常に健康的。というわけで、座布団は押入れへ。聴け聴けと言われ続けたLeinsdorf/BSOのMahlerだが、これは録音がよい。とりあえず、1番の終楽章。どっご〜んと打ち鳴らされる大太鼓の音圧が周囲を圧しながらざあっと迫ってくるあたりがちょっと気持ちよかったり。「どっご〜ん」…ははは、とか言いながら聴いてるときっと頭が悪くなるのだ。というわけで、演奏はきちんと聴いてない。大太鼓で笑っただけ。演奏についてはまた後ほど。

    9月29日 その2
    スピーカーの前、床の一次反射点に置いていた座布団を外してみた。若干、音像のフォーカスが甘くなるけど、音のばちばちとした勢いは無しの方がいいようだ。やっぱり、スピーカーより前に吸音系の素材を持ってくるのは駄目かもと思う今日この頃。壁の一次反射点に使っている吸音材もそのうちどかすかも。こいつまでどかすと散漫になりすぎる可能性が高いけど…。拡散板でも作ろうかなぁ?

    9月29日
    SzellのMozart: Sym. No.40、途中で別テイクになっているのか…。アナログもってことは来日公演ではなくて、スタジオの方かな?時間のあるときにゆっくり聴いてみよう…。

    9月28日 その2
    さる方へメールの返事を書きながら、最近、日記を本気で書いていないなぁとふと思ったり。若輩の分際で言うのもどうかと思うが、この年齢になると本気って必ずしも歓迎されないと思う。むしろ、疎まれることの方が多いのじゃないだろうか?まさに、本気であるというそのことによって。少しでも方向性のずれた本気ってのは一番たちが悪い。本気であるがために、それを指摘することがためらわれるし、本気であるので進むスピードは何より速いから。どんどん間違った方向へ進むのをただただ避けられる、つまり疎まれる状態。実際、本当は鬼のように大変でもスマートを装う人の方が周りには多い。まあ、汗みどろって年齢じゃなくなったということなのかもしれない。ただ、それはそれで何か間違った方向に行くような気もして、たまには本気にならないといけないかもしれないとも思ったり。別に、見てくれる人に失礼にならないようにとかいうわけではなく。極論だが、日記なんて本来面白いものじゃないと思う。日記ってその日に残しておきたいと思うことを記すものでしょう?そんな毎日毎日面白おかしいわけないじゃん。面白くない日に面白いことを書くのはどこか無理があるし、何か違う気がする。でもって、日記はそもそもが書いた本人のが自分のために書くものであって、じゃあ、何でWEB上で公開するのかと言われると返答に困ったりもするんだが…。日記に対して反応があればやっぱり嬉しいしね。とにかく、何よりもまずは自分のためにやっぱり適当にごまかしておいてはいけないような気がしてきたので、こんな時間(朝6時)に書き始めているのはどうかと思ったり。メールはパワー・アンプ買い替えの話が主だったりしたのだが、書いているうちにやっぱり自分がまず買うべきはD/Aコンバータじゃないのか?という思いが一気に膨れ上がって止まらなくなってきた。そもそも何故パワー・アンプが先かということになるのだが、今のアンプを引き取りたがっている友人がいるとか、置き場所の問題とかいう細かい話以前に、やっぱり土台をしっかりしたいからというところが一番大きいと思う。上流から来た情報をしっかり伝えきって欲しい。それには今のアンプでは少々厳しいところがあるから。ここまでは別に何の問題も無く、まあ分かりやすい話。問題は、欲しいパワー・アンプは決まらないけど、欲しいD/Aコンバータは既に確定してしまっている点。それも洒落にならない惚れ込みよう。パワー・アンプの次はまず間違いなくそのD/Aコンバータだろう。そう心に密かに(かどうかは怪しいが)決めていた。ところが、下のトランスポート&DAC攻撃。恐らくは無意識のうちにも核心をつくのを避けていたのだけど、やっぱり避けているわけにはいかないし、避けられないし、避けるべきではないとも思う。下で書いた内容で伝わるその何倍も私は困ってしまった。自分が次にどうしたいのか、今一度考えさせられたから。考えた結果、今までの計画に解決困難な疑問を見出してしまったから。それは結局、今の自分にとってパワー・アンプ購入はD/Aコンバータ導入の布石以上のものにならないのではないかということ。それは、例えば金銭的な面をとっても、勿論目一杯の予算だが、限界以上ではない(スピーカーは限界以上だった)。そして、限界を超えることは絶対にしない…次が控えているから。そういう枠がいつからかパワー・アンプ購入の意欲まで削っていることに、この異形の機器は気付かせたのだ。困ったことに。もう少し分かりやすく言うなら、家を見て綺麗だと思う人はいても、土台に美点を感じる人は少数派ということ。私にしてみれば、しっかりした土台の構築は全く無意味でないどころか、極めて重要な位置にあったはずだが、家の美しさを見せ付けられて、思わず、土台よりも家に興味が飛んでしまった。そして、どうもその興味が土台に帰ってこないのだ、困ったことに。「ああ、自分が欲しいのはあの家だ…」とD/Aコンバータに行ったっきり…。もっとずっと長い目で見れば、最終的に行き着く先はどちらが先でも一緒なはずだ。ただ、そこへ行き着くまでの間が随分違う気がする。そうぽいぽい買えるわけじゃないから、一つ一つの間はどうしてもそれなりの時間が必要になる。その時間をどのように過ごせるかというところが問題。パワー・アンプは土台だから、こいつがあまりドラスティックな仕事をするのは困る。Stradaに対して最も問題だと思ったのはこの点。だから、今考えている中ではMark Levinsonが一番安心できる(友人には「面白くない」とまで言われたが…)し、少なくとも現状よりはそれでも随分よくなるはず。でも、その音に自分は納得できるだろうか?惚れ込めるだろうか?「布石だから」と割り切れるだろうか?逆に、まずD/Aコンバータに行った場合、土台の不安定さはきっとどうにかしようとするんじゃないだろうか?少なくとも、どうにかしてやろうという気にはなるだろう。ここに、布石という妥協による割り切りと決定的な違いが見出せる。そして、D/Aコンバータ導入だけでも相当な効果を見込めることを、某極悪人が突きつけてきたのだ。こんなの送ってくるなんてひどいよ…。やっぱり、まずはD/Aコンバータじゃないのか?という思いがどうにも抑えきれない程に膨らんできた。何人かがまとめて背中を押そうものなら、D/Aコンバータ先という結論に簡単に転びそうな程。だから、CDプレーヤーのVer. Up以外にもう一つ手を打つことを決めた。そう、我が家のオーディオの行く末はあなたの手にかかっているかもしれないんですよ?…なんてね。幸か不幸かまだもうしばらくはD/Aコンバータであれパワー・アンプであれ、手を出すことが出来ないので、それまで十二分に悩めそうだ。Ver. Upその他の結果も待てる。大抵のことに一瞬で答えを出してしまう今日この頃にあっては悩むなんて珍しいことだ。まあ、それもたまにはいいんじゃないかと思いつつも、一番悩ましいのは、本当はD/Aコンバータ先という結論がもう出てしまっているんじゃないのか?というところだったりするかもしれない。何しろ、「あれが来たらどう置こうかなぁ」などと考えたりしているくらいだから…。勿論、「このアンプだったらここ」とも考えているが…。幸いにして、今はネットの接続を切っているので、この文章をアップするかどうかも明日(というか今日か?)まで考えることができる…。やれやれ。

    9月28日
    下のLavry Engineeringの新しいDAC、どうも業務用ではなく、民生用っぽいな。早く情報がアップされないかな?

    9月27日 その2
    dB Technologiesが知らないうちにLavry Engineeringになってた。ラヴリーって…。でも、新しいD/Aコンバータを出すみたい。気になる…。そのせいでDA924が安く手に入るようになったりするといいんだけどなぁ(←都合よすぎ)。

    9月27日
    でも、やっぱりあの高音の伸びが恋しくなったりもする今日この頃。人って勝手だ。

    9月26日
    知っている人は知っているが、この日記、あまりリアルタイムで書いていない。大体、前日のことを書くことが多い。それは時間の都合だったり、一番音楽に集中しているのが寝る直前だったりしているせいだったりするのだが。まあ、そんなことはどうでもよくて、要するにCDプレーヤーを元に戻した。ただ戻したのではなく、先日仕入れた情報を元にインシュレータの置き場所を若干変えている。さしあたって、CDプレーヤーは前1後ろ2の3点支持(前は前2後ろ1だった)に。プリアンプのインシュレータの位置も若干変更してある。気に入らなければまたいじればいいし。もっとがいあmっかりするしkkしかと思ったが、思っていたほどこちらも悪くない。勿論、情報量とか音色とか細かいことを言い出したらきりが無いのだが、それでも、この音の出はやっぱりうちの音だ。一瞬、やっぱりVer. Upは無しにしようかと思ったりしないでもなかったりするのだが、まあ、この際なので音の入り口を出来る範囲で改善するのも悪くないはず。勿論、良いに越したことは無いのは言うまでも無い。

    9月25日
    というわけで、結論が先になる形になったりしたのだが、流れとしてはこのトランスポートとDACのコンビは誰か近くの友人の家にでも置いてあったらちょくちょく聴きに行きたいと思うが、自分の手許にこれしかないのはちょっと困ると思うというのがまず第一。それは試聴してすぐに「あれ?」という感覚で残っていたのだが、結局最後までそこは自分の感覚とのずれとして埋められないままだったし、このまま鳴らしつづけてもどうにかなるとも思えなかった。総合的かつ全体的にうちの25xと比べると、正直なところどう贔屓目に見ても25xの方が情報量と解像度、音場の広さ、音色、音の立ち上がりで負けている。ただ、25xにやや歩があると思えるところがそれでもあって、一つは直接音の芯の強さ、もう一つは低音の深さ。前者は情報量と無関係ではないのだろうが、響きがその形まで見えそうなほど再現される一方で、あるいはそのせいでどこか芯が相対的に薄いように感じる。どこまでも伸びやかな高音の代わりということなのか、低音の力強さでも25xが若干優れているように思う。勿論、25xにはこの高音の伸びは無理なのだが…。そして、恐らくはこの二つの要因のもたらす効果が、私がこのトランスポート&DACのコンビから「音が前に出ない」と感じるところなのだろうと思う。その場の様子、その場の在り方の再現は見事な一方、と言うよりはむしろそうであるがためにと言うべきか、音がその場からこちらへやって来ないような印象がどうしても残る。決定的だったのがMahlerの8番で、素晴らしい奥行きが出る反面、音が一切こちらに届かないような(誇張だが)思いがした。それでも、このトランスポート&DACの音はやっぱりいいと思う。同じ値段と見栄え(笑)で25xと並んでいて、知人が迷っていたりすれば、迷わずこちらを薦めるところ。ただ、この流れで突き詰めていった先にあるものは自分の求めるものとすれ違い、気が付けば随分遠かったりするような気がする。それでも、強引に自分の好みへ引っ張って近づけてしまうというのもありだろう。でも、私の腕じゃ難しいだろうなぁ。明日にはCDプレーヤーをVRDS-25xに戻してみようと思う。もう一度このトランスポート&DACを聴きたくなるだろうか?…ならない気がする。そして、結論としては我が家のVRDS-25xはVer. Upすることにした。やるとしてもアンプを替えてからと思っていたのに、こんなものが送られてきてしまったせいで順番が入れ替わってしまいましたよ…。都合もあるので、メーカーへ出すのはもう少し先になる予定。

    9月24日
    一日目はびっくり。そんな状況では全てが把握し切れている訳も無く、二日目になってようやく状況がつかめてきた。そして、ある確信に近いものが得られつつある…過程は進行形なのに、結論が実は既に完了形だったりするあたりが相変わらず適当と言うか、先走りすぎというか、暴走一直線というか。まあ、いずれは、と思っていたことなので、ちょっと順番が入れ替わっただけなんだけど…。一応、明日で結論に達するはず。…電源を入れてから二日が経つし。

    9月23日 その2
    というわけで、鳴らしたての状態なのに、結構困った状況ですよ、これは。とりあえず、RUSHのCounterpartsでびっくりしたりしているのはどうなのか。もう、音色の表現力、ハーモニーの調和がまるで違う。こんなことをされるとちょっと困っちゃいます。強いて挙げると、LTE2のAcid Rainなんかでもう一つ音が前に飛んでこないところ。でも、細かい音ちかづはと負けっぱなし。をいをいをい。宇多田ヒカル辺りを聴くと、彼女が非常に優しく歌っているように聴こえますな。え〜と、どうしたものかなぁ?あ、そういえば、彼女、結婚したらしいですな(←話題が遅すぎ)。前にも書いたけど、この人の歌は欲求不満をそのままぶつけてくるようなところが多々あるので、結婚って歌手としての彼女にとって本当にプラスになるのかどうか、ちょっとどうだろうと思ったり。別にファンでもないのでいいのだが(←聴いているのは歌声よりもエフェクトだったりする人)。ああ、エフェクトと言えば、Deep Riverの2トラック目、なかなか凄いことになってて参っちゃいます。というかだな、上で「強いて」挙げた不満もかなり頑張って捻り出していると言うのはどういう事態だ?…困ったものを送ってきますなぁ、本当に。

    9月23日
    ついにこの日が来てしまった。我が家は現在、こんな状態。何ですか、これ(苦笑)?上から見るとこんな感じ。見た目だけはどうにもこうにも。繋いですぐはときどきロックが外れたりしてたけど、今は問題無いみたいだ。肝心の音は、とりあえず二日くらい繋いでおいてくれとのことなので、2、3日後に報告予定。既に、困った状態だったりするんだが…ひどいよ、こんなの送ってくるなんて…。

    9月21日 その3
    オーディオ・ショウ後、とある集まりへ。と、その前に、会場では評論家の方々を数名目撃したが、その中で、傅さんがNautilus(801かな?)ユーザーと話していて、「今、8.2を使っているんですが、何がいいでしょう?」という質問に、「29、それもバイアンプで使うの。これ、最高、間違い無し」と言って豪快に笑って去っていったのが面白かった。集いの方は…皆さん、機器や手段は違えど、頑張っておられますなぁ。私も頑張らねば。

    9月21日 その2
    出展されていた製品で気になったもの。その1。Mark LevinsonのNo.431 & 432。ステレオのパワー・アンプ。正面からの見た目はモノラルのNo.434 & 436と大体一緒。問題は、だ。こいつらにはファンがついていないということ。…ファン無しでも作れるんじゃないか。そりゃないぜ、Madrigal。というわけで、No.434 & 436のファン無しヴァージョン希望。がっかり。Audio PhysikのStradaはやっぱりばちばち鳴ってた。使いこなすのはやっぱり大変そうだ。独創性の高いものであるが故に第2世代になればかなり本気で考えるところ。TEACではパワー・アンプがなかなかの勇姿を見せていた。あれは面白そうだ。最終的にはフルラインナップをEsotericで出すのかな?プリアンプだけでなく、スピーカーもよろしく〜。Linnのトップラインは間近で見ると本当にコンパクト。これで大丈夫?って思うくらい。でも、Komriはばすばす鳴ってた…って、ウーファーはアクティヴだからそこはKlimaxの仕事ぢゃない。Stellavoxのブースで展示されてたAyreに繋がれたAct One IIに耳を近付けたら、やっぱりさーって言ってた。Non-NFBだから仕方がないのかなぁ、やっぱり。

    9月21日
    東京インターナショナルオーディオショウへ行ってきた。元の予定では昼前頃から回る予定だったのだが、夜、長電話をしたせいで着いたのが昼過ぎ。とりあえず、まずはお昼ご飯、と思って食べるところを選定していたら、某Sさんに呼び止められた。丁度、お店に入ったところだそうで、一緒に食事をしてそのまま一緒に回ることに。アンプ買い替えの候補はほぼ確定らしい…いいなぁ。こっちは相変わらず、選択肢は限定されているのに遅々として決まらない。聴いてしまえばそれまでなのかも知れないが、むしろ聴いてしまうと余計に迷ってしまうかもしれないし、難しいところ。それはさておき、ブースを回る回る。個人的に面白かったのはサラウンドをやっていたところ。狙う方向が色々で全然統一感が無くて、この規格は何をしたいのかまだよく分からない。確か、Electoriのブースだったと思うが、ロックか何かで思いっきり後ろにギターを定位させていた。サラウンドとしての効果は満点だが、それだけ。後ろで弾かれても楽しくないよ…。Linnでは映画を流していて、これはまずまず。オーソドックスな使い方で、結局映画限定の規格にしかならないのではないかと。HarmanのブースではライヴのDVDを使っていたが、こちらはリアはかなり控えめで、トータルとしての空間表現の手段という捉え方。音楽で使う場合はこれがあるべき姿なのかもしれないが、投資効果をどう捉えるかはかなり評価の分かれるところだと思う。私ならステレオで頑張る道を選ぶから。…ちなみに、以上の感想はブースとしてのというより、たまたまそのときかかっていたソースについての感想。大場商事のブースでは東京にいた頃、二回も我が家へスピーカーを運んでくれた社員の方に会えたりしてちょっと楽しかったり。Eclipse Classic、頑張って鳴らしておりますよ〜。大場のブースでかかっていた「春祭」がGergievの演奏なのが当てられて一安心…これ、オケが下手だから2回くらいしか聴いてないのでちょっと心配だったりしたり。太鼓どすーんは確かに面白いんだけど…それだけで聴く気にはなかなかなれないもので。…続く。

    9月19日
    Moestって書いて「も〜すと」と読めと本人が言ってたらしいですよ。どこまでも変わった指揮者ですな。たまに聴きながら居眠りしてしまうのが困りものです>椅子。対抗してというわけではなくって、別件で同期にデジカメを借りたので、部屋の様子最新版を撮影。現在、こんな感じになってます。もう少し上から見ると、こんな感じ。カメラマンの腕は相変わらずですが、そこは突っ込まないお約束。というか、カメラが小さいせいで画面も小さくて、うまく撮れてるかどうかカメラのディスプレイじゃ分からない(ピンぼけとか)。というわけで、業務(←何の?)連絡。Nさん、送って頂いたブツの画像は公開可でしょうか?

    9月18日 その2
    とりあえず、DACをちょびっと試聴してみることに。既にどこまで手が入っていて、オリジナルとどれだけ違うのやら…。週末に出かける予定があることもあって、本格的な試聴は週明けからを予定していて、電源投入直後での比較というわけで、借り物DACにはなかなか厳しい条件。うちのプレーヤーは2週間入れっぱなしだし。しかも、置き場所が無いので、プレーヤーの天板に乗せるというこれでもかと言うほどのやる気の無さ。…そもそも、始めたのが夜中の1時半というのが間違ってる(←当然、翌日は出勤)。接続はうちのCDプレーヤーをトランスポートとして、そのSPDIFデジタル出力(←初めて使ったよ)から銀単線でDACへ。DACからこれまたRCA銀単線でプリアンプのInput 2へ。これで、簡単に比較が可能という次第。…聴いている最中にセレクターを変えるような乱暴なことはしないけど。聴いたのは本当に15分程度。試聴も何もってところだが、いかんせん、それ以上は翌日に師匠が、もとい、支障が出るので。でも、試してみたかったのですわ。だって、ねえ、目の前に転がってるんだもん。ちなみに、DACのACアダプターはノーマルで。とりあえずはLewenthalのAlkanなぞ。音の抜け、ステージの広さは以前、銀単線をプレーヤーで試したときにも感じたのと同傾向。情報量も僅差だが、外付けDAC優勢。試聴条件を加味すると、実はとんでもない好結果とも取れるが…。一方で、ピアノの最高音から1、2オクターヴ下の辺りで得も言われぬ締め付け感が…ああ、これが例の「いやな音」か?そこで、借りっぱなしになっているインシュレータのうち、これを抑える方向に効きそうな台形ベース付きM10をDACの下に置いてみる。…幾分、いやな感じは和らいだものの、まだ残っているようで、こんな小手先ではこの子達は許してくれないみたいだ。Solti/CSOのMahler 5は一段ときりきりした感じがいい。きちんとセッティングして聴いたら…怖い怖い。

    9月18日
    メーカーに問い合わせた返事が、「1番Cold、2番Hot、3番Ground」だった。…へ?1番Cold?3番Ground?なんじゃそら?…と思っていたところに、「改造したときに外したかもしれない」とのご連絡が。おっと。まあ、これで悩まないで済むというか、本題へ直行便というか…。というわけで、Dream TheaterのTake the Timeなど聴きながらどういう順番で試聴しようか考え中。

    9月17日
    というわけで、荷物が届いた。届いちゃいました。中身はある程度予想していたのだけど、その割には随分と重たい。その理由は程なくして判明するのだが…。とりあえず、あれもやってみたい、これも試してみたいと考えが頭の中をぐるぐる回っているので、少し落ち着いて、考えが整理できたら始めてみたい。…ところで、これ、バランス出力の極性は?とりあえず、メーカーにメールしてみてみたり。それはさておき、接続にはかなり神経を使いそうですな、これは…。

    9月16日 その3
    MedtnerのSonata Romanticaを聴いてたら気が付いたら次の曲だった。…この椅子、よく眠れ過ぎ。それはさておき、Wispelwey、Sepec/Die Deutsche Kammerphilharmonie BremenのSaint-Saens: Vc. Con. No.1。確かな筋からの情報で、既にいい演奏であることは殆ど確定しているので、あとは純粋にどんな演奏になっているかを楽しむだけ。こういう買い物は楽でいい。所有CDが増えるほどに、「外れ」を引く確率が上がっているように思えてならないだけに。で、演奏だが、とりあえず冒頭の迫力にびっくりしたり。ほんとにKammer?残響がかなり多めで、ワンポイント風だが、完全なワンポイントでもない模様。じゃっかんぼわぼわの録音はともかく、演奏はある意味真正面からのアプローチだけど、でも、他の誰とも違う結果を出している。弱音でも音が全く揺るがないのを始め、テクニック面は申し分なし。この演奏の何よりの特長はその気高いまでの品のよさ。…お行儀がいいとか、大人しいといったわけではなく。この作品が間違いなくフランス人の作曲家によって書かれたことを最もよく示している、と言うのは偏見かな?身のこなしは優雅、でも芯はしっかり。旋律の歌わせ方が優美なことに関してはこの曲の演奏、という枠を用いずとも極めて高い水準にあると思うし、そこで聴かせる柔らかさや儚さと力強さやきっぱりとした立ち上がりとの対比の見事さ、何よりそういった相反する要素を含めた様々な表情を自在に、かつ効果的に操るその(陳腐な言い方だが)センスが素晴らしい。この曲の第2楽章を楽しく聴けたのは初めて。

    9月16日 その2
    lumenwhiteのスピーカー、内部配線がSynergistic Researchというのが驚き。しかも、Active Shielding対応というのにびっくり。…Active Shieldingを入れた状態で聴いてみたい。

    9月16日
    こちらへ何かが向かっているらしいですよ。参っちゃいますな。「首を洗って待ってます〜」と言ったら、「シャワーくらいでよいでしょう」と。シャワー浴びて待ってろなんて…いや〜ん(←馬鹿)。どこから電源を取ろうかとか、悩ましい問題を残しつつ…。さしあたって、我が家では新譜はロックばかりが開封される今日この頃。クラシックの方は大方の予想がついちゃってるからなぁ…。というわけで、ちょいちょい聴いたりしているのだけど、困った問題が。声が入っていると声にばっかり意識がいっちゃう。「面白いこと言ってるなぁ」とか思っているうちに曲が進んでたり。そのせいでちっとも曲の全貌がつかめなかったり。何だかなぁ。とりあえず、RUSHのCounterpartsだとLeave That Thing Alone、Dream TheaterのImages and WordsだとMetropolis Part IとLearning to Liveかな。YESはClose to the EdgeよりThe Gate of Deliriumの方が好みに合うみたい。目下、ロック「も」鳴らせるシステムを通り越してロックを「鳴らす」システムになっているという噂の絶えない今日この頃。

    9月15日 その3
    一部関係者向け情報。…関係者って。The Cleveland Orchestraの公式サイトで日本からもチケットが買えたり、CDが買えるのは私の友人のおかげらしいです。つい先日まで、国を選ぶ欄が無かったらしいですよ。来月、Clevelandに乗り込む予定だった友人が焦ってメールで問いただして、ようやく買えるようになったらしいです。恐らく、管理者がページを更新するときに完全に忘れてたのだと思われる。相変わらず、郵便番号が5桁とか若干不都合が残っているのはご愛嬌だとか。それ以前に、私も行きたいぞ、Cleveland。3月に行き損ねたし。

    9月15日 その2
    テンモニの真実。…モーニング娘。(←最後は「。」がいるらしい)とは関係ない。YAMAHAのNS-10Mのこと。モニター・スピーカーとして大概のスタジオに置いてあると大評判のスピーカー。何故、そこまでの浸透力を誇るのか。とある筋の情報によると、「スタジオで『よし、いい音』と思って帰ってきて家で鳴らすとさっぱりだったりすることがある」…まあ、ありそうな話ですな。「だが、10Mでよく鳴るように作れば、どんなスピーカーで鳴らしてもよく鳴る、だからこのスピーカーじゃないと駄目なのだ」…特性がおかしいとか、音はさっぱりとか、方々で文句噴出なのに使われているのはどうもこういう理由だったらしいですよ?これで鳴れば、例えテレビのスピーカー(一つ100円くらいという噂)でも鳴るそうな。ということは、だ、10Mでよく鳴るようなセッティングが出来れば、どんなスピーカーを持ってきてもよく鳴らせるということじゃないか!?というわけで、セッティングに一家言ありのマニアは是非、10Mでその腕を確かめてみるといいのではないかと思われる。…私はやらないけど。10Mでオーディオ・セッティング・コンクールとかやってみるのも一興かも。参加者が思い思いの機材を持ってきて、好き勝手に10Mを鳴らすの。極端な話、FM811とか持って来て鳴らしちゃうのもあり。面白いかもしれないが、絶対に実現しないに10000ギル。

    9月15日
    11日にどこをいじったのかを書かないままだったな。いや、本当にしょうもないところなので、このまま書かないままにしておこうかとも思ったりもするのだけど。まず、状況を説明しておくと、現在、我が家は殆ど全てのケーブル、スピーカー・ケーブルはもとより、インターコネクト、電源ケーブルまで、床に直接触れていない状態。電源ケーブルとか、長さの関係でそもそも床につきようがなかったりもするのだが、自重で抜け落ちないように4個入りテニス・ボールの缶で支えたり、床付近を這うスピーカー・ケーブルは…ちょっと恥ずかしいのだが、トイレット・ペーパーの芯で支えていたり。半分に切ったりして高さを調節しやすいので、紙コップより使いやすいんですよ…。インターコネクトも一応、芯を半分または1/4に切ったもので浮かしていたりするのだけど、プリアンプとパワー・アンプの間が、恐らくは掃除のときに外れて、床にべたっとついた状態になっていた。設置の関係で、プリアンプの乗っている棚板の下を通してラックの前においてあるパワー・アンプに繋いでいて、横から見ないと状態が分からなかったりするせいで気付かなかったらしい。ともかく、こいつを元通り入れて、ケーブルを浮かせた。それだけ。本当にこれだけ。だけど、そこで何かが噛み合ったらしい。信じない人に信じろとは言わないし、そもそも自分自身でも半信半疑なところがあるのだが、でも、音があからさまに変わったことだけは確かなので、こればっかりは何とも。考えようによっては、銀線にしたときより効果があったと言えるほど。全く予期していない、いわばたなぼたにいい音が転がり込んできたのだけど、こんなことでいいのかしらん?

    9月14日
    「今は、もう、動かない、その時計〜」…え!?そんな歌詞だった?私はここも「おじいさんの時計〜」で覚えているんだけど。違うの?世間では代名詞で代用ですか?それはともかく、「おじいさんの」だと動かないのがおじいさんなんだか時計なんだか分からないので、文法的にはこの場合、「その」の方が正しいかもしれない。

    9月13日
    雨が降る中、フレックス退社していざ東京へ。向かうは紀尾井ホール、目的は岡田博美のBeethoven: P. Son. No.28。…の前に、喫茶店で軽く食べて、出ようとしたところで友人に遭遇。こちらは半休だそうな。…似たようなことをしとりますなぁ。というわけで、いつもの席でいつものお隣さんとともにいつもの(←これはちょっと違うような)ピアニストを待つ。ピアニストの出てくる動作から弾く様子、帰り際の仕草まで何一つとして以前の演奏会のときと変わらないのを指して、「この演奏会、前にも来た気がする」とは友人の言。それはさておき、前半はBeethoven: P. Son. No.26 & 28…28番、前半だったのだな(←プログラムをきちんと把握していない人)。26番は出だしから「ろくでもない音しやがるな、このピアノ」とか思ったり。なんか、がさがさした「繊維質な」音。隣では「低音の反射が気になる」と言っているし、文句が多いな、この席。肝心の演奏だが、第3楽章途中までは指ならしといったところ。まだまだ本気だとは思えない。第3楽章中盤からはちょっとスイッチが入ったようにぱりぱり弾いてた。が、基本的にはどうでもいい曲なので、次行ってみよう(←いかりや風に)。28番は出だしを非常にゆっくりと丁寧に、じっくり進めて行く。もっとあっさりしているかと思った。それでも、くどさやしつこさとは無縁な辺りがこの人らしいか。第2楽章はぴょんぴょんと跳ねるリズムが可愛らしくて、でも結構一音一音は力強かったり。第3楽章は優しく綺麗に過ごして、さあ、終楽章。もっと速いかと思っていたのだが、むしろ一音一音をがっつんがっつん言わせる、結構力こぶ系な演奏。それでも、腕の動きに一切の無駄がない辺りがこの人らしい。もっといけそうなところも見られたが、いけないのではなく、「いかない」のだろうなぁ。とは言え、生で聴ける演奏としては十分な水準で結構喜んでいたりするのだけど。後半はSchubertのD.960だった…本気でこの曲が入っていることを知らないのもどうなのか。第3楽章で異常な突っ走りぶりを見せていたりするが、総じて「行くか!?」と思わせておいて敢えて行かないという感が強い。まあ、この曲をばりばりってのもねぇ。アンコールに期待するところだが、楽興の詩から一曲だけ。彼は、おじぎしてから必ず右足を一歩下げて、左足を右に踏み出して袖に帰ることだけは分かった。プログラムとしてもやや不完全燃焼なところが無いでもないが、次のシリーズ(←あるのか?)に期待したいところ。Lisztとか弾いてくれないかな?

    9月12日
    …まだ終わらないみたいですよ。しかも、今度は足回りなんて小手先では許してもらえないっぽい。到着前に自分の音をしっかりさせておかないと。…着いたらどこに置こう?プレーヤーの上とかじゃ許してもらえないだろうなぁ。

    9月11日
    昨日の状態は果たして前進しているのだろうか?吸音材の位置をいじってみたりしながら聴いていくが、どうもしっくりこない。ところが、「え、ここ?」というところをいじった途端、呆れるくらいすぱっと今まで感覚とすれ違っていた部分が噛み合うようになった。何よりも著しい改善が見られたのが、スピード感。先日聴いたStradaには到底追いつけないと思っていたが、これでなかなかいい勝負が出来るようになった…多分。少なくとも、同じ日に聴いたNo.436Lよりはびしっとした鳴り方になった。勿論、そもそものポテンシャルが同じ土俵で論じられるものではないので、全部の項目について「うちが最高〜」とはとても言えないのだが、その中で私が重みをつけて評価している項目についてはさしあたってかなり満足がいくようになった。おかげで、明日は朝が早いのに2時まで聴いている始末。

    9月10日
    ついに動き出す。基本的にはもうどこにも手をつける気は無かったのだが、こうなってはそう呑気なことを言っているわけにはいかない。まず、高音の伸びやかさが足りないのは正面の壁に6枚も(!)吊られているMini Sonexに原因があるのだろう(以前は問題なかったが、椅子の高さが変わってツィーターとの位置関係から問題が出るようになったという推察は間違ってはいまい)ということで、2枚を撤去。正面の壁の一次反射点を計算し、残りの4枚の位置がそこをカヴァーしていることを確認。これで何とかなるだろうと椅子に腰掛けて適当に聴いてみる。確かに伸びやかさは問題が無くなった。でも、不思議な状況に。音が定位しない。…と言うと語弊がありそうだが、音像が消失したと言えば分かるだろうか?確かに空間的位置から音が発せられていることを知覚できるのだが、そこに音の源を意識できない、そんな状態。打ち込み系やロックではそんなことも無いのだが、ピアノですら消えてしまうという事態に驚き。ホログラフィックとか言うのを通り越しているように思う。これはこれで面白いのだが、とりあえず目指す方向とはまるで違ったりするわけで、ちょっと困ってしまう。う〜ん。一方で、低音はかなりいい。このスピーカーになってから、最も深い音が出ているように思う。FF8のサントラの4枚目、トラック7のバスドラム(打ち込み)がようやくまともに鳴るようになった。

    9月9日
    丸一日電源を入れっぱなしにしていても状況は改善されず。このままでは埒があかない。何とかせねば。

    9月8日 その2
    何だかんだで一週間近くぶりにオーディオの電源を入れたせいか、椅子が変わって耳の高さが低くなったせいか、はたまた東京でろくでもないものを聴いてしまったせいか、理由はともかくとしてどうしようもない音でちょっと困ってしまう。これは聴いてられん。どうしたものか。

    9月8日
    実家から帰還。椅子が届いていた。それはさておき、実は出張に出る前に一応、足回り騒動には決着が着いていたりして、結果的に我が家では鋼ナットは全く駄目。これっぽちも許容できなかった。低音の伸びは感じるが、それ以前に頭を押さえ込まれるようなえも言われない抑圧感に5分と耐えられなかった。二つあるナットのうち片側だけだというのに、この変化、殊に自分との相性の激変は耳を疑うほど。でも、どうしても駄目。何とかなるものなのかもしれないし、何とかして使っている人もいるのかもしれないし、そもそも全く異なる効果が得られているところだってあるだろうが、私には駄目だった。というわけで、一応、手持ちの分では決着がついたことになるのだけど…続きはあるのかな?

    9月7日
    御茶ノ水、秋葉原方面へ出撃。オーディオ店荒らしの武者修行ご一行様ツアー。まずは御茶ノ水UnionでMarantzのPA01を肴にKEFのReferenceの一番上のモデル(型番忘れた)とRevelのUltima Studioを聴いてみた。KEFは以前に203(だったっけ?)を聴いたときにも感じたが、どうにも相性が良くないみたいだ。あの低音だけはどうにもこうにも…。翻ってStudioだが、こちらは確かにいいスピーカーだと思った。高音の一伸びが足りないのは背面のツィーターの調整などで改善の可能性があるとして、すぱすぱと立ち上がりのいい低音は結構気持ちいい。好きな音か?と言われると全部OKともいかないが、今のスピーカーの代わりに使うことになったら、どうにかして自分の好みに持っていこうという気になれる。KEFではそういう気になれない…私は、ね。場所を秋葉原へ移し、5555へ。まずは6階。毎度の如くここへ来るとやたらと長居をしてしまい、聴いただけで帰るのが悪い気がするが、かといってほいほいと買えるわけもなく。それはさておき、まずはStrada、と思っていたところへ「Lumen Whiteがあるから!」とそちらへ引っ張られてしまったり。明日までという話なので、ここで聴かないとというのもあって。極めつけに仕上げの綺麗なスピーカーで、私がかなりAvalonびいきに見ても対等もしくはそれ以上だと思う。勿論、うちのEclipse Classicが一番可愛いけど。肝心の音だが、エージング不足であるのを差し引かないといけないのだろうが、とにかく滑らかでゆったり。非常に優しい音。「聴き疲れのしない音」が好きな人ならかなり気に入るだろう。…私はむしろ疲れるくらいがいいのだけど(笑)。音楽を聴くという行為は演奏者との勝負だからねぇ、私の場合。GoldmundのMM28MEを2台使って、片チャンネルずつしか使わないという贅沢な構成を試したところ、以前、28と28.4を聴き比べたときに感じた、あの力感の違いに改めて驚かされた。「これなら、後でバイアンプにもできる」という意見もあったが、こういう使い方には実は否定的だったり。というのも、モノラルで使うことが前提のアンプであれば、左右のマッチングが取られているだろうけど、ステレオ・アンプ同士を片チャンネルずつに使ったときに左右のマッチングはどうなのか?…ここに大きな疑問を感じる。一案だとは思うが、この疑問点が払拭されない限り手を出すことは無いと思う。さて、Audio PhysikのStradaだが、正直なところ好みとはあまり近いとは言えないParsifal Encoreを鳴らしていた。早速、聴かせてもらったが、まずはオケでこれまでこのスピーカーでは聴いたことのない、金管の「嫌な音」が初めて聴けた。綺麗綺麗に鳴らすだけという印象だったので、これにはちょいと驚き。ピアノを聴いて少し引っ掛かるものを感じながらも、ロックへ…試聴に使うようになるとはねぇ。これにはたまげた。尋常ならざる急峻な音の立ち上がり、それに伴う驚異のスピード感、抜群のドライヴ力…どこをとっても否定する要素が見当たらないかのようにすら思えた。でも、どうしても引っ掛かるところが…。その後、電源を入れておいてもらっていたMark LevinsonのNo.436を聴いて大体思っていたところが外れていないことが確認できた。とりあえず、Mark Levinsonの音は何の不安も無い音だった。そういう意味では普通の音。真面目な音。大成功は無くても、絶対に失敗にはならない。しっかりドライヴ、しっかり音を出す。その場でも口にしたことだが、そこまでの印象を基に、「ただでもらえるならStradaを選ぶが、自分で金を払うならNo.436」だと思った。Stradaは非常に大きな可能性のあるアンプで、その可能性を探ってみたい半面、不確定要素も大きい。特に私が疑問に感じたのは音が形にならないというところ。オーディオ用語で言うところの「音像」という意味ではなく、質感まで含めた、もっと広く複雑で曖昧な意味での「形」。Stradaで聴いているときに私は一瞬たりとも楽器を聴いた気になれなかった。音が音であることを認識される前に全てビームのように彼方へ消えてしまう、そんな印象がどうしても拭えなかった。それが、Parsifal Encoreというそういう傾向から最も遠いと思えるスピーカーから、また、C.A.T.の真空管プリアンプを通じて出ていたというところにいささかの驚きを通り越した不安を感じてしまう。今のところ、買ってどうにかしたい(←そもそも予算を大幅に越えているが)というよりはとても手に負えないだろうというのが正直なところ。もう少し別な条件で聴いて、探りを入れたい好奇心を駆らせるには十分過ぎる体験ではあったが。その後、7階やYamagiwaへ行ったりしたが、特にYamagiwaではEpilogue 1+2をPassのプリ&パワーで聴くチャンスだったのに、アンプが調子悪いとかでろくでもない音でがっかり。誰かどうにかして欲しい。

    9月6日
    親の敵のように雨が降る中、キャスター付きバッグを引っ張りながら(←当然のようにバッグは濡れ鼠)渋谷のTowerへ。下から攻め、Dream TheaterのImages and WordsとAwake、RUSHのCounterpartsを購入…この時点でクラシック:非クラシック1:6…おやぁ?クラシック・フロアにてKissinのSchumann、Hamelinの新譜2枚(LisztとOrnstein)、LeinsdorfのMahler 1 & 3、WispelweyのSaint-Saens: Vc. Con. No.1他を購入。これでクラシック:非クラシック=7:6…一応、この日記のタイトルはまだ変えなくていいということにしておこうかと。

    9月5日
    学会後、HMVへ。特に買いたいものも無く。食事の後、Tower Recordsへ。クラシックは欲しいものが無く、YesのFragileとClose to the Edge、LTEの一枚目を買ったり。この時点でクラシック:非クラシック=1:3…おっと。

    9月4日
    仙台へ行ってまでCDを買わなくても…と思ってはいても、やはり買ってしまう。新星堂の看板が見えたので、行ってみることに。ところが、着いたのはVirgin Mega Store…まあ、CDがあればどっちでもいいということで。適当に見たが、めぼしいものはあまり見当たらず、一枚だけStarkerのShostakovich: Vc. Con. No.1を買ってみたり。Ermitageって最近あまり見かけない気がするし。その後、新星堂も発見するが、こちらは特に買うべきものも無く。

    9月2日 その2
    GilelsのMedtner: Sonata Reminiscenza…我が家ではお馴染みの演奏。どうしてもこれでないと、という演奏の一つ。何と言っても68年のMelodiya録音…恐れ多くも優秀録音とはゆの字すらお世辞だとしても口に出すのがはばかられる録音。アメリカと冷戦とかやってたのが嘘のようだ。それでも、どうしてもこうあってほしいという演奏が今のところ他に見当たらない以上、これを聴くことになるわけで。しかし、考えてみれば引っ越してから聴くのは初めて。引っ越して、そして、引っ越してからあれやこれやとやるうちに我が家の音は随分変わったことは間違いないが、本当に(私にとって)正しい方向に進めているのか?と時々疑問が湧かないでもなく、そういった意味でこの演奏はいい試金石。…なのだが、ははは、こら駄目だぁ。やられてしまいました。泣くかと思った。本気で。「そうか、ここまで来たのか」と率直に、あきれるくらい単純に感動してしまった。この左手、この低音、こうあってほしいという演奏があるべき(と思える)形で響く。この、強く、何よりも深い低音…低い周波数まで伸びているとか、そんな表層的でない、もっと広く、深刻な意味での深さ。それは鳴らし方であり、鳴り方であり、鳴り響き方であり…。もう十分じゃないか、これ以上求めてどうする?…でも、どうせならもっと先が見てみたいじゃない。というわけで、小さな一歩にもならないかもしれないが、まずはナット騒動に今夜中に決着をつけてやる。…今日中にアップできるかどうかは微妙。

    9月2日
    椅子、入荷したって!明後日届くって!…明後日から仙台なんですけど。多分、管理人さんが受け取ってくれる…はず、なので、日曜日くらいには受け取れるかな?楽しみ。で、今使っている椅子はどうする?

    9月1日
    入力オーバーにはご注意を…。さあ、足回り騒動に決着!ということで、まずは現状でひとしきり聴き直してから、ナットの交換…をしようと思ったら、レンチがはまらない…。意外と大きいのね、このナット。というわけで、うちにあるレンチでは回せないことが判明…考えてみたらこんなサイズのナット、自転車には使わないな。困った。

    8月31日
    Pass Labsのプリアンプ、X0.2とX1ではモノラルかステレオかの違いだけだと思っていたら、入出力端子がX0.2はコントロール部とは別筐体×2だが、X1はコントロール部に入出力端子、電源部のみ別筐体(←2筐体のプリアンプとしては一般的な構成)。てっきり、X1もコントロール部に電源を置いているのかと思った。これだとかなり違うものと見るのが正解だろうな。Electoriのサイトを覗いたら、ちゃんと構成の違いについて書いてあった…知らなかったのは私だけ?

    8月30日
    吸音材、それも手製の枕カバーにグラスウールを突っ込んだだけの代物だが、を動かしただけ。それなのに、音が全く変わってる。具体的には、これはスピーカーの真横の壁に立ててあるのだが、それを10cm程後ろにずらしただけ。それだけなのに、大人しかった音が嘘のように躍動感に満ち溢れてる。こんなにころころ変わってしまうのもどうなのか。今夜は例のブツをやっと検証の予定。

    8月29日
    飲み会から帰ってきてからでは音が本調子になる前に寝ることになってしまう。とは言え、どうにも気に入らないので吸音材の位置を少し変えてみた。効果は明日検証予定。大出し?…贅沢言っていると治るものも治りませんよ。…なあんて。お見舞い代わりにもう一ネタ。彼は教えるのが大好きで、自分がへたっぴなのに上手いゴルファーにゴルフの何たるかを講釈したり、レーサーに運転を教えたり、クチュリエに洋服の作り方を説教したり、奥さんに(笑)料理を教えたり、文筆家に文章の書き方を教えたりしてたらしいですよ。…少しは元気になりますかな?

    8月28日 その2
    Oistrakh, Kondrashin/Moscow POのShostakovich: Vn. Con. No.1。ある意味で極めてよく録れていると思う。少なくとも、自分が聴いた経験に基づいて判断するのであれば(←実はこれは非常に危険)。尋常ならざるデッドな音響がこれでもかと天下の名ヴァイオリニストをいためつける。世界で一番無響室に近いホールなんじゃないだろうか、とまで思う。狙ってもここまでデッドにするのはむしろ難しいのではないか?…とまあ、東京で最も嫌いなホールの一つの悪口はさておき、現実問題として当時は他に選択肢はあまり無かっただろうし。というわけで、ヴァイオリンという楽器の性質上最も過酷な条件での演奏だが、それと関係があるかどうかはともかく、若干苦しそうな場面が所々で見られる。その辺を表現として辛うじてごまかし…きれていないよな、やっぱり。とは言え、第1楽章の入りを始め、初演者の意地は確かに感じられる。テクニックだけに頼るわけにいかないことを言い訳にしない、曲の精神的構造を確信をもって明らかにしようとしている。故に、若干無理をしたようなところも、彼にとってはそうせざるを得なかった、そうするべきだったのだろうと思われる。そもそもからして、この人は確実な技巧を持ちながらもむしろそれ以外の面が際立つような演奏が多いわけで、そういう意味ではこの人にとって技巧とはあくまで基礎・土台であって、本人が一番力を注いでいたのはそこにどんな家を建てるかということなのだろう。それが時としてお菓子の家みたいだったりするのはご愛嬌としても、若干緩んだ土台の上になお完璧な家を作ろうというプロ根性の塊みたいな演奏だと思う。少なくとも、この曲と最も「近い」演奏だと思う。作曲家の意図との距離というわけではなく、接し方として。どうでもいいが、ロシアのオケの弦楽器は大なり小なり枯れた音だが、この超絶的貧弱音響ホールにあってはまるで除草剤を散布された後のようだ。もっとどうでもいいが、さる指揮者によると、Leningrad Philharmonyの大ホールはそれは素晴らしい音響だったらしい…おっと、これは某資料からの情報なのだった。このくらいを小出しにするのはお許しいただけるかな?

    8月28日
    好きだった録音が実は嫌いなエンジニアの手によるものだったりすると結構ショッキングだ。というわけで、Solti/CSOのMahler 2が実はJames Lockの録音だった。が〜ん。こんな耳いらない。今日から耳無し法一になります。あ、でも、一緒にDunkerleyの名前があるよ。プラスマイナス打ち消しあってゼロになったので、法一へのジョブ・チェンジは無しということに。CD棚の一部はDECCAばかりが並んでいるわけで、その中にDunkerleyがDutoitのShostakovich以外に無いとは限らないな。でも、今聴くと、やっぱりベースになっている音作りはJames Lockによると思われる節も。

    8月27日
    某企画のサイトで紹介されているPower Plants(←凄い名前だ)がよさげ。パワー・アンプではさすがにつらいだろうが、前段機器に輸入物を使う場合なんかには良さそう。個人的にいずれは買いたいDACが117V仕様だったりしそうなので、こういうのがあると便利だなぁと思ふ。でも、同じメーカーの壁コンセントの説明は翻訳ソフトにかけたのをそのまま載せているのか、まるで意味不明。

    8月26日 その2
    掃除の結果、音はクリアになったが、前に出てこない、迫ってこない。これは満足行くような鳴り方になるまでしばらくかかりそうだ。事のついでにケーブルの引き回しも若干いじってみた。

    8月26日
    というわけで、せっせと接点の掃除に勤しむ。以前より随分とケーブルの差し替えができるようになったのに、それでもやっぱり案外時間のかかる作業。本調子になるまで3日くらいはかかるんだろうなぁ、と思いながら電源投入。さて、どうなりますやら。

    8月25日
    今日はオーディオの電源を落として寝ることに。アンプのせいで朝起きると未だに暑いとか、同じ寮に住んでいる同期より電気代が倍以上高かったことが判明したとか、夜LEDが気になって寝付けないとか、そういったこととは全く無関係に。いや、明日、接点のお掃除をしようと思っただけのことで。電源スイッチの無いプリアンプ以外は電源を切ったので、夜、電気を消すと青い目玉一つなのはちょいと寂しい感じ。

    8月24日 その4
    これ以上はきっと永遠に現れない…そう思える演奏が以前書いたSolti/CSOのMahler 6以外にもう一つある。それが、Mravinsky/Leningrad POのBrahms: Sym. No.4。とにもかくにもこれでないと駄目。これはいくら理屈を並べ立ててもどうしようも無いことで、結局は「好きだから」という以上の結論にはならない。ただ、「好き」にも色々あるわけで、ここはいいけどあそこは駄目とか、項目別に、もっと細かく見ていくことができる。ところが、この二つの演奏の場合は「全部好き」ということになってしまう。故に、どこか一つが違うだけで、それは「全部好き」から基本的に外れることになる…私の評価基準に変化が無い限り。そんなこんなで演奏はまあいいとして、録音はSoltiのMahlerと違って折り紙つきに悪いから困る。その癖、あまり加工の無い録音なので、音の前後左右の関係については意外に厳密だったりするから始末が悪い。故にかけることがためらわれるソースではあるのだが、まあ、たまには。久し振りに聴いた音は前に聴いたときよりもより一層少ない情報を頑張ってかき集めている感じがなかなか健気でいいじゃないかと思ったり。勿論、どれほどかき集めたところで優秀録音に変わる訳ではないのだけど。ただ、自分の好きな演奏がちょっとでもいい音で鳴るのはそんなに好きでない演奏がどんなに素晴らしい音で鳴るよりも嬉しいことだと改めて実感した次第。しかし、この演奏で詰めていっちゃうと色々困ったことになるのもまた事実…難しいねぇ。

    8月24日 その3
    オーディオいじりばかりしていて、いい加減にページのタイトルは完全に無視された状態だったりするが、まあ、たまにはちゃんと聴いてみることもあるわけで。というわけで、Dutoit/OSMのShostakovich: Sym. No.1…一時期はどこにも無かったのに、突如廉価盤で放出されてどこででも手に入るようになってしまった悲しい(?)演奏。当然、私が持っているのは廉価盤の方。実はこの人は案外融通の利かない人なんじゃないかと思ったり。Dutoit節とでも言ってしまいたくなるようなリズムの扱いはどうも何を振ってもこの人はこうなっているように思えてならない。その独特の躍動感だが、この曲とは相性がいいようで、なかなか闊達な演奏になっていていい。オケの状態もいいように思う。逆に、5番のような曲だと全く相性が合わないのだったな、ということが思い浮かんだり、そう言えばBeethovenもあまり良くなかったっけ?なんて思い出されたり、この人はストライク・ゾーンが広いんだか狭いんだか。ところで、この演奏、なかなか鮮烈な録音で90年代のDECCAにしてはいいじゃないかきあつめかと思っていたら、エンジニアはJohn Dunkerleyだった。…誉めている人がいましたね。国内盤の廉価盤でこの音なら、ちゃんとしたプレスはもっといい音かもしれない。鮮烈でありながら、しっかりとしたバランス感覚の上にそれが成り立っているのが特に評価できると思う。

    8月24日 その2
    追記。面白いのが、下の銀線、音の変化の方向性がインシュレータのそれと近似に感じられたこと。同じ人が作っているから?ちょっと面白い。

    8月24日
    さあ、最終オプション…のはずだったのだけど、オプションをつける前に外れませんよ、これ。うちにはモンキー・レンチが一本しかないし…もう一本買う?どの道、自転車をいじるのにはもう一本無いと困るケースもあるし。というわけで、方針変更。最後のデザート(?)の予定だったケーブルを試してみることに。Neutrikの端子以外はどうなっているんだかよく分からないが、φ2の4N銀単線なのだそうな。使い慣れていないNeutrikの端子に若干苦戦したり(そもそもRCA端子自体、メインでは使っていない)しながらも無事に装着完了。Input 1がバランスのWW Eclipse III+、Input 2がアンバランスのN氏ケーブルという布陣。うちのプリアンプはアンバランス入力だとそ6dBほど出力が落ちるので、ヴォリューム位置はInput 1に対してInput 2で3目盛り上げて試聴。ソースはまずはLTEのAcid Rainで。…ほぅ。シンバルの動きにちょいと耳を奪われたりしたが、落ち着いて聴けばどの帯域も立ち上がりのよさが素晴らしい。これはびっくりするねぇ。一方で、高音の一部にちょっと耐え難いきつさがあって、これを一本ほいっと入れて全て解決というわけにはいかないらしい難しさも感じる。A. Jansonsのモツレクは素晴らしい解像度と音場の広さでお届けされてしまってちょっと困ってしまったり。Lewenthalのピアノはちょいと低音の立ち上がりが良すぎるのか、低音の沈み込みが足りないようにも思える。最新型ではないということなので、新しいヴァージョンではその辺りの改善があるのかもしれないし、途中に一本入れただけではその良さが完全に生かされていないのかもしれないし、これを生かすためにはセッティングその他を検討し直す必要もありそう。とは言え、可能性の高さは十分に感じられた。ただ、うちのプリアンプはその仕様上、アンバランスではどうしてもSN比が落ちるので、こればかりはさすがの銀線と言えどもどうにもしようがない。あの人やこの人がはまっているのも分かる気がする。なかなかいい経験でした。さて、オプションはどうしようかな?

    8月23日 その2
    注文した椅子、やっぱり5、6週間は待ってろってさ。…来る頃には頼んだことすら忘れてそうだ。そんなこんなですっかり宇多田ヒカルが定着しそうな我が家なのだが、耳に入ってくるのはエフェクトだけって状態はどうなのか。駄目なんですよ、この歌詞と歌い方。どこを取っても駄々っ子みたいで。欲求不満が地の底から溢れてくるような鬱陶しさがえも言われない。というわけで、私のお耳が強制排除フィルターを発動して、日本語なのに歌詞が一切頭に入ってこない恐るべき状態を作り上げてます。実際問題、最初の方の曲の最初の方以外はびた一文歌詞が頭に残ってないし。…こんな聴き方でいいのか?

    8月23日
    基本的に我が家ではあまり活用されたためしの無いIndex機能だが、ふと、試聴のときに「このトラックのここからここまでを使いたい」なんてときにはウルトラ便利かもしれないとか思ったり。でも、普段はCDプレーヤーのディスプレイの表示を切っているので、自分が持っているCDのうち、Indexが入っているのが何枚あるのかさっぱり分からない。…駄目じゃん。きっと多くはないんだろうけど。というわけで、Index機能を生かしたCD作りをレーベルにはして欲しいところ。

    8月22日
    いよいよもって落ち着かず、リスニング・ポジションはるか後方でパソコンに向かっていてすら「友よこの音じゃない」と言っております(←「第9」より)。これでは話にならないので、とっととM8に戻してみることに。一応、さくっとFF8のサントラで使用前、使用後をチェック。使用前は上の方がやや落ち着いた感じだが、そこにやや抑圧感を感じ、何より躍動感を欠く。一方で低音の深みは確かに得難いものがある。で、使用後…ああ、これこれ。交番で忘れ物を見付けたような気分になった(←実際にはそんな体験はしたことないが、私の上司様は携帯電話(←それも社用)を落として、交番に届けられたそうな)。高音のちょっと奔放なはしゃぎっぷり、若干細身の低音に音楽全体の切れ。癖があるのはこちらなのかも知れないが、どうも私の耳は「こっち、こっち」と言っていやがるようなので、こちらに決定。やっと終わり…かと思いきや、さらなるオプションが…果たして決着はいつになったらつくのか?

    8月21日 その2
    …犯人は、お前だ!…こんなことで引っ張ってもしょうがないので、とっとと本題へ。というわけで、オプションその1、台座(?)がついたM8BDをプリアンプに。…型番だけでは分からない人多数かもしれないが、かといって文章で説明するのも難しい。ま、そういうものがあるということで。…ちょっと大人しくなりますな。シンバルも適度に重さを感じる。スネアの「すこ〜ん」もやりすぎることはない。極めて普通な音。どこをとっても変な強調感は無い。でも、楽しくない。面白くない。音楽に勢いを感じない。どこか音楽がゆったりと流れて、リラックスしたい向きにはかなりいいと思う。が、しかし、私が求めているのは全くの正反対だったり。リラックスなんていらない、張り詰めた緊張感をくれ。安らぎよりも勢い。落ち着きより大爆発。…自分でも何を書いているんだか。とにかく、どうも聴けば聴くほど、違うという気がしてならない。…というわけで、明日中にもとのM8に戻してみる予定。

    8月21日
    というわけで、オプション装着。…の前に、宇多田ヒカルのDeep Riverから何曲か(聴いたことのある曲)を選んでかけてみた。位相回りまくってて大変ですな、これは。これでもかと言わんばかりのエフェクトの嵐はいくら何でもやり過ぎだろうよ。…やってる本人(宇多田ではなく、エンジニア)は楽しいだろうけど。世間的にはこれをラジカセもしくはそれに順ずるもので聴いている確率の方が圧倒的に高いのであろうから、エフェクトの片鱗を感じさせるためにはこのくらい盛り込まなくては駄目なのかもしれん。それはさておき、この手のものってヴォーカルは基本的にマイク一本で録っているのではないんだろうか?とすると、よく言われる「口の大きさが」ってのは何だか妙な気分になる。それって即ち、モノラル録音がきちんと中央に定位するかどうかという話でしかないのではないか?…そうか、そういうのを気にする人は普通、モノラルのろくでもない録音なんて聴かないのか。納得。じっちゃんの名にかけるまでもなく事件は解決した…どうする、近代知少年(←こう変換されてしまった)?

    8月20日
    パソコンに向かいながら宇多田ヒカルのDeep Riverをかけてみたり。…うわ。恐るべきエフェクトの数々にちょっと酔っ払いそうになった。これ、真正面に座って聴いたりして大丈夫?それはさておき、シンバルと言えば、ということでSzell/COの東京ライヴからRakoczy Marchを聴いてみたりしたのだが、中盤以降盛り上がり始めるそののろしのような大太鼓、その大きさを感じさせながらも(音が大きいという意味ではなく)深さを伴って響きが満ち、広がる様子に「これでいいじゃないか」と思ってしまい、その後のシンバルはあまりきちんと聴いていないのはどうしたことか。しかし、かのお方はこれで終わりにさせてくれないようで、送られてきた箱の中にはまだオプションが…この中で一つに絞るのはなかなかどうして難しいでござるよ。

    8月19日 その2
    というわけで、勢いでプリアンプ篇。…夜中の1時だってば。現行のM10からM8へ。推奨重量でいくとM8が9kg、M10が12kgだから、約10kgのうちのプリアンプにはどちらがいいのか判然としないところ。いそいそと交換して試聴。ピアノの高音の立ち上がりと切れがえらいことになってて、若干神経質に感じないでもない。が、この程度の神経質さなら許容範囲か。むしろぴりぴりとした緊張感にどきどき。シンバルになるといい加減やりすぎか?とさすがに思う。「しゃらら〜ん」とシンバルが揺れる様子が包み隠さず全部出るのはいいとして、これではシンバルの皿が軽過ぎやしないだろうか?それとも、こっちが本当?…にわかに結論付けにくいところ。でも、もう少し重さがある方がいいんじゃないだろうかと。今の状態だとぺらんぺらんの皿がしゃらしゃら揺れている…そこまで軽くないよなぁ。一方で、スピード感はこちらが優勢で、ますます判断に困る。結局、このシンバルをよしとできるかどうかが全てな気がしてきた…って、何で私はこんなにシンバルに縛られているのだ?ついでに、スネアの強調感もやや治まっているあたりがますます分からない。…私にどうしろっていうので?

    8月19日
    …個人的にはなかなかいい勘をしておられると思いますがねぇ。私信はさておき、某氏作のインシュレータ企画第2弾。実は現在使っていたものは、うちのCDプレーヤーだと推奨重量をオーバーしていることから、大き目のものを試してみることに。ちなみに、今まで使っていたのはM10(12だと思ってたら実は10だった…測り間違ったっぽい)。推奨重量に適合するのM16はなかなかごっつい。これまでと同様、前2後ろ1の三点支持で試す。試聴ソースは相変わらずLewenthalのAlkanとFF8のサントラ。で、結果だが、低音に深さが加わったようで、これはj1コーンで逆スパイクのときに唯一j1が勝っていたところだが、これで五分か。シンバルの金物っぽさはむしろこちらの方が目立つのが意外だが、他のCDを聴いてみてもシンバルの皿が揺れている感じはこちらの方が出ているように思う。高音の立ちもこちらの方が立っているのだけど、全体としての印象は若干響きが厚くなっているのが不思議と言えば不思議。前の状態と比べて、決定的にこちらがいいというわけではなく、どちらかと言えばこっちかな?くらいの違い。基本的な性格は変わらないのだと思う(材質一緒だし)。次はプリアンプ篇の予定。

    8月18日 その7
    完成した偽Skylineだが、どうも接着剤が弱いらしく、パーツが結構簡単に外れて参る。とりあえず、リスニング位置の左右の壁に両面テープで貼ろうかと。天井の一次反射点に貼ると落ちてきそうだし。

    8月18日 その6
    小ネタ。うちのスピーカーはこうやって作られているらしい。見てみるのも一興。

    8月18日 その5
    そんなこんなでようやく偽Skylineが二枚とも完成。機械があれば絵入りで詳しい作り方を載せてみるかも。効果の程は食事後に検証予定。…って、もう11時半だぞ。

    8月18日 その4
    先日、Miles DavisのCDで「しゃらら〜ん」が気持ちいいと書いたら、「それは生粋のジャズ・ファンのお言葉ですよ」とお褒めの(?)言葉を頂いた。1:9ですか。う〜む。

    8月18日 その3
    オーディオいじっては同じ曲を繰り返して聴く人のことをリピーター…とは言わない気がする。正しくは「アンプを温める」と称してCDをリピート状態にして昼寝したりする人のこと…でもないよな。というわけで、接着剤は買ってきたけど眠くなったんで昼寝します。本更新は夜の予定。

    8月18日 その2
    朝食を食べてから接着剤を買い出しに行って、偽Skylineをもう一枚完成させる算段。ちなみに、Skylineってのはこれのこと(車ぢゃないよ)。こんなようなものを部屋の壁か天井にくっつけようというわけで。見た目とかはこの際気にしない(←今更気にするような部屋でもないし)。しかし、1時半過ぎて「朝食」とか言っているのもどうなのか。

    8月18日
    私信〜。注文した椅子の色は…青。当たりです。賞品は出ませんけど。高さは…合わなければ下に板を敷くとかして何とかするでしょう。高過ぎるものを低くするのは難儀ですが、逆はまあ、何とかなるでしょう。座り心地は…散々誉めて薦めてたのはどなたでしたかな?ほほほ。一ヵ月半待ちですか…ま、気長に待ちましょう(←これが予想されたので、今のうちに注文しとこ、という思考経路なのは内緒)。…これ以上つついても同じものしか出てきませんぜ。

    8月17日 その2
    というわけで、ようやくブツを受け取ってきたのだけど、下らない作業を始めたらお腹が空いてきたりして、今日は試せるかどうか。で、その本日の下らない作業だが、何のことはなく、Skylineを自作してみようという企画。材料は、SR Compositesの梱包に使われていた発泡スチロールの板。これを半分に切って、片側を土台として、残りを適当に裁断して貼り付けていく…ここまでは順調だったのだが、一枚作り終えたところで接着剤が弾切れ。というわけで、明日買い出しにいかねば。さて、効果はあるのかどうか…。

    8月17日
    午後は雨とかいう噂なので、早いところでかけてブツを受け取ってこなくては。それはさておき、椅子、注文してしまいました。結局、多数決(?)でNYChairになった。納期がかかるらしいという話なので、気長に待ちますか。以上、朝ご飯を食べながらの更新でした。…2時近くになって「朝」もないだろうよ。

    8月16日
    また、受け取りそこねた…しかも、たった5分の差で。しょうがないので、明日、郵便局まで直接赴くことに。…最初からそうすればよかった。というわけで、微妙にネタ切れ気味でお送り。今日はBill Evansなんかをかけてみたり。ピアノなせいか、こちらの方が私にはすんなり馴染める気がする。それはさておき、YesのRelayerをようやく一通りちゃんと聴いたが、なかなか浮世離れした音で不思議な気分。どこをとってもこの世の音って感じがしない。同じあの世でも上の方だったり下の方だったり。割と楽しく聴けたので、他も聴いてみようかな、と思う今日この頃。…CD購入枚数が増えそうだ。椅子は下ので決まりかな?そんな言葉を出してくるのは反則だなぁ。

    8月15日 その2
    はあぁぁぁぁ〜い、見ておりますよ〜。というわけで、お二方からご推薦いただいてしまった…うーん。せめて調節機能があれば、即決なんだが。悩ましい。それはさておき、一番の問題は今使っている椅子をどうするのかということ。パソコン用にするか?…邪魔っぽい。前より広くなったはずなのに、スペースの使い方がおかしいので、どうにも狭っ苦しい。そんなこんなで、今聴いているのはMiles DavisのKinds of Blueだったり。もはやこのページのタイトルとは何一つ関係ない。パソコンに向かいながらなので、細かいことは分からないが、お客さんが来たときとかにバックにひっそりかけてるといい雰囲気かも。どうでもいいが、シンバルのしゃらら〜んって揺れて響くこの感じが最近いい。しゃらら〜ん…ちょっと気持ちいい。話は戻って、例のお仕事ですが、とりあえず一通り目を通し終わるところ(←遅くてすいません)。…なかなか楽しい内容、とか言って一人で楽しんでいると怒られそうなので、ちょいちょいやっとります。本当にちょいちょいですが。ときに、ラックは決まりましたかな?…以上、私信と通常更新を入れ子にしてお届けしてみました(←分かりにくいのでやめようと思う)。

    8月15日
    本来なら違う話題で盛り上がる予定だったのだが、手違いで明日以降になってしまった。と思っていたら、下の椅子の話で、これもいいですよぉというメールが…お仕事、頑張って下さいませ。う〜ん、これだと少し低いかなぁ?背伸びして聴いたりしてるかも…。案外難しい椅子選び。これこれの座面高の低いものがあればすぐに買ったんだけどなぁ。低いのは流行らんのか?というわけで、相変わらず椅子は検討中…検討している間に夏が終わりそうだ。

    8月14日
    最近、椅子を探している。というのも、今の椅子の座面高が高すぎて、聴くときに若干無理な体勢を強いられるから。若干とは言え、それなりの時間聴いていると、かなりしんどい。というわけで、椅子が欲しい。趣味のもの以外は極力安く、が基本なのだが当然椅子は趣味ではないので安いに越したことはない。というわけで、涼しげなメッシュの背もたれのものをあたってみたが、どいつもこいつも座面高が高くて、これはパス。じゃあ、ということでせめて高さ調節ができるもの、と探したが、これも無い。うちの38cmというのはどうやらこういう業界では下限みたいだ。何でもいいや、と探してやっとこさ見付けたのが、これ(似たようなのは他にもあった)とこれのB。前者は安っぽさ全開なパイプ椅子もどきだし、後者はおばさん臭さ全開でどうにもこうにも。かといって、Ekornesは高いし、ましてや上を見始めたらきりがない。どうにかならんかね?

    8月13日 その2
    Dohnanyi/COのTchaikovsky: Sym. No.6。とりあえず、第3楽章から聴き始めるのはどうなのか。…音が遠いよ。控えめな演奏がますます遠い感じにしている気もするが。でも、バスドラムはでかい。でも、控えめ。それゆえ、逆に低音の再生能力が問われる気もする。中途半端なバスレフではうまく分離すまいよ。意外と手厳しいのはさすがTelarc?でも、演奏は無感動の嵐。第1楽章も聴いてみたが、激情とかとはきっぱりさっぱり無縁で、逆にここまですっぱりできるのはこれはこれで凄いことなんじゃないのかとか思ったり。なかなかどうして、人ってのは簡単に感動とか情熱に走りやすい生き物だし。ストイックというか潔癖症というか、何をやってもこうなるというのは凄いという先日先輩宅を訪問したときの結論を再確認した次第。この曲が嫌いな人が買うといいと思う。

    8月13日
    うちの部署はBOSEユーザーが多いみたい。うっかりBOSEの悪口を言えません。さしあたって、余ってしまったj1をどうしようか思案中。

    8月12日 その3
    追記。下で書いたVangelisのAnthemだが、うちにあるのはSony Classicalの輸入盤(SSK 89991)。どうやら、ものによって内容が違うみたい。そんなこともあるのか。ややこしい。

    8月12日 その2
    普段なら絶対に出さないような音量でSolti/CSOのMahler 6を聴いてみたり。普段の少し大きめのヴォリューム位置からさらに3ステップ上だから、約6dB上がっている計算…早い話が倍の音量だな。家にあるCDで一枚だけ残せと言われたら、やっぱりこれを残すと思うくらい好きな演奏だが、基本的に試聴用には使っていない。正確に言うと、使えない。一度聴き始めると、最後まで聴きたくなるから。店や人の家で80分近くも聴き続けるのはどうかと思うし、それ以前にそんなアウェイの環境では集中力がもたない。そういう趣旨で聴く演奏なので、家にいてもそう滅多にかけることもなく、年に数回かけるかどうか。もっとも、開けて聴いたっきり二度と聴かれないCDが山ほどあることを考えると多いのか少ないのかよく分からないが。というわけで、久方ぶりに聴いたわけで、最後に聴いたのは研修中にポータブルCDとヘッドフォンで聴いたのを除けば、随分前じゃないだろうか。少なくとも、今のスピーカーになってから聴いた記憶は無い。何はともあれ、聴いてみたわけだが、出だしのベースにやられっぱなし。圧倒的な存在感を誇る確固とした音像、無駄の無い量感…感激。もう、いい加減何度も演奏については書いているので、書くつもりは無いが、叩きのめされるティンパニ、砕け散るシンバル、吹き飛ぶラッパ、きりきり舞いする弦、突き抜ける木管(…間違ってるって)…殆ど狂乱の世界。世間がどうとか、他所と比べてどうとかはともかくとして、少なくとも我が家で最高の鳴り方だったことに間違いはない。この世界が手に入るなら中途半端な生演奏なんて何の魅力も無いと、自分をごまかすことなく言い切る自信がある。かといって、常にこれほどの音量で聴きたいかと言われると、少々否定的になる。周りの迷惑を考えなくてよいとしても、やはり普段の音量は今とさして変わらないと思う。単純な問題として、耳が心配になるから。どうやら私は大音量派にはなれそうもないな。たまにはど〜んと鳴らすのも楽しいが。Mahler 6を聴き始めるときには25度付近だった室温が、聴き終わった頃には30度以上になっていて(エアコンをブレーカーごと切っていたので)、パワー・アンプのヒートシンクも少々熱々な状態になっていた。…お疲れ様。

    8月12日
    ふと思ったのだが、Synergistic ResearchのInterconnect Cable、これって一本ごとにMPCを使うのか…ってことは、ペアで二つ。…どこに差すのだ?これはActive Shielding Centerが無いと話にならんな。…予算は?

    8月11日 その3
    東の方から「早く聴け〜」という思念波が飛んで来たので、Vangelisを開封。FIFA World CupのAnthemだそうな。開会式とかに流れてたのかな(←まるで見ていないので本当に知らない)?これ、同じ曲が4つ入っているみたい。最初のトラックはオケや和太鼓と一緒。大太鼓がど〜んと言っていて、なかなか大変。腹にこたえますな。Track 2はシンセサイザー。これはこれで面白いし、考えようによってはTrack 1より良かったりもする。が、肝はTrack 3。別な人がミックスしたらしいが、これが凄い。位相をぐりぐりいじっていて、部屋中が音で満たされたり、流れ星(?)が飛んでいったり、なかなか大変。殆ど別の曲と言えるかも。個人的にはこっちの方が楽しめてしまったり。Track 4は悪くないけどTrack 3の印象が強すぎてちょっと印象がかすれ気味。それにしても、西洋人から見たオリエンタルな風情が強く出ているが、どうにも思い浮かぶ風景がStreet Fighter IIの中国なのだが、どうだろう?…怒られるかな?っていうか、それ、韓国でも日本でもないし。

    8月11日 その2
    スピーカーのセッティングまで変えてみる。もはや変えられるところは全部変える勢い。でも、勢いだけではパワー・アンプは買えない。結局、スピーカー間は約190cmに拡張、左右の壁と後ろの壁とからの距離はそれぞれ約60cmと80cm…早い話がAvalonのマニュアルにある許容範囲目一杯(最低2ft、左右と後ろの壁からの距離は33%は違うこと)。狙いは左右の拡がりの強化…だと思うところだが、実は違って、低域のReinforcement強化。ちょっと一番下の方が足りないかな?と思ったので。結果、それまでより音がスムースになった反面、少し落ち着いたかな?と思ったが、Acid Rainあたりはばりばり鳴るし、オケのベースもごりっと言うし、Szellの「火の鳥」なんかえらい切れっぷりと、それぞれのソースがより「らしい」鳴り方をしてくれるので、とりあえずはこれでよしと。測ってみたら、低域の増強は狙い通り、中低域が少し暴れているけど、まあ許容範囲(ということにしておく)。ソースの話に戻ると、最近、本当に分かりやすいのがA. JansonsのMozart: Requiem…ろくな録音ではないのだけど、こんなに装置の状態を露骨に反映するソースはちょっと他に知らない。昨日の状態では演奏の真っ只中に放り込まれたような異様な熱狂ぶりにちょっとどきどきしたりしたのだけど、今日の状態ではあくまで客席から聴いている感じ…まあ、スピーカーが10cm下がっているので、距離が遠くなっているのは確かなんだが。でも、合唱や独唱があるべきと確信をもって思わせる位置にきりっと定位するのは素晴らしい。オケも中抜けしないで展開できているし。でも、昨日の熱狂もちょっと捨て難いかも?

    8月11日
    結局、昨日の夜はいじらないで終わってしまった。で、足回り検討再開。プリアンプの下のj1青丸を外して、ボードに直置きにしてみる。…それほど悪くないな。ちょっと淡白になる感じだけど、劇的って言えるほど変化は無い。というわけで、引き続いてj1コーンで逆水平チョップ…ではなく、逆スパイク。3点支持で、前2後ろ1でセット。…ほぅ。これはいいな。低音がぐっと深くなって、演奏のスケールが大きくなる。かといって、分解能はむしろ上がっていて、スピード感も損なわれていない。今回いじった中では一番いい。ここで、さる方からお借りした、ある方の手製(?)インシュレータをまずはCDプレーヤーに使ってみる。3点支持で前2後ろ1なのはj1コーンのときと同様。…駄目じゃん。うるさい。高音がきんきんして、Acid Rainとかシンバルばっかり聞こえる。ピアノの低音も上ずり気味。しかし、Mahler 8なんかだとヴォーカルの音像が締まったり、それなりにいいところもある。う〜ん、と頭をひねりながらプリアンプも同じインシュレータにしてみる。…げ。どう考えても、これが正解。シンバルの音の弾け方を筆頭に、スネアのすこ〜んという抜け、Boesendorferらしい低音の響き、余韻の消え際、…参った。

    8月10日
    足回りを検討する日、即ちインシュレータ大作戦初日。…どんな作戦だ?とりあえずはCDプレーヤーから。現行の足回りは下から、ラックのボード(SR Composites)、j1の青四角、VRDS-25x付属の上向きスパイク、標準足という構成。とりあえず、j1青を外して、付属スパイクに乗った状態で聴いてみる。ReferenceにはLewenthalのSolo Sym.終楽章とFF8の中ボスのBGMを使用。…なんかざわざわしてる。中域の少し高いところの鳴り具合がどうにもよろしくない。全体的な解像度もやや落ち気味。これは厳しい。続いて、付属スパイクを外して、標準足でラックに直置き。解像度は似たり寄ったりだが、今度はもわもわする。中低域のあたりがよろしくないみたい。とりあえず、これでは話にならない。というわけで、j1のハイブリッド・コーン登場。まずは4個使って、付属スパイク足のように上に向けて標準足を乗せてみた。これはいい感じ。最初のj1青使用時より重心がやや下がり気味で、解像度は同程度か。空気感はこっちの方がいいかな。ここで、ふと思い立って、j1コーンを3つにして、標準足を外れたところ、即ち、底板で直にスパイクを受けさせてみた。ちなみに、前2点、後ろ1点で支持(Esotericがこうだからというだけの理由で)。…ビンゴ。解像度が向上して、びしばしな音に。これは気持ちいい。うちの場合、解像度を挙げるともれなくスピード感がセットでついてくるらしくて、下のAcid Rainみたいな「速い曲」をかけると大変に具合がよろしい。夕食の後はプリアンプ編の予定(アップするのは多分明日)。そして、「初日」と冒頭で書いたからには二日目が存在する予定なわけで、明日はパワー・アンプ…ではなくて(重いし、インシュレータが足りない)、「本命」登場の予定。で、明日までにベストな組み合わせを決めて、明後日(休み)は思いっきり聴きまくってやろうという算段。

    8月8日
    GilbertのBach: Fantasia & Fugue BWV 904…絶対にいい曲だと思うんだが、録音寡少。ちょっと曲想が暗いからかな?で、ピアノとKlavichordでは聴いたが、Harpsichordだとどうなのか、気になるところだが、実際のところはそれ以前に他の演奏が見当たらなかったり。というわけで、問答無用で今回はチェンバロなのだが、ピアノでやるよりも一層諸行無常な響きがストイックで曲想と気持ち悪いくらいフィットしていて、逆に一切の余裕が無くてちょいと落ち着かない。演奏自体もそういった少し寂しげな雰囲気を身にまとっているので、さらにそういう方向で演奏が特化されてしまう。でも、そもそもそういう曲で、そうあるべきなのだ、と言われればこれはこれで相当な説得力があるとも言えるわけだし、何より個人的にはこういう方向は嫌いじゃない。眉間にしわ寄せて聴くのもまた一興。

    8月7日 その2
    LTE 2のAcid Rain、すっかり我が家のReferenceに定着してしまいやがりましたぜ。それはいいとして、昨日の補足。この手のものだとスピーカーの内側、せいぜいスピーカーまでで左右が制限されそうな気がしてたが、少なくとも我が家でこれを聴く限りにおいては思いっきりスピーカーの外にはみ出してるんですけど。はみ出してまで定位した音像の密度が濃いのがちょっと新鮮。サウンドステージの広さという点ではオケものなんかがぱっと浮かびそうなものだが、こういうがっちりした広がり方にはなかなかならない。そういったあたりも含めて、なかなか面白いなと思う今日この頃。…他のCDも聴いてみないとな。

    8月7日
    名前といい、デザインといい、どうにもいい音が出てきそうにないYedang Classic。TretyakovのShostakovich: Vn. Con. No.1。第1楽章の途中まで、「まあ、こんなものか?」と聴いていたら、何か聴いたことの無い音が出てきたり…楽譜、違うの?とか思ってたらえもいわれぬ奇怪な音に思わず耳を塞いでしまった。…仮にもプロのヴァイオリンで、いくらライヴ録音とは言え、こんな体験は初めて。大丈夫か?それでも、第2楽章をえっちらおっちらどうにか乗り切り、できないなりに一生懸命頑張っている様子が伝わってくるわな、と前向きに解釈しつつも、バックのTemirkanov/USSR SOのへっぽこティンパニが笑えたり。第3楽章をかなり怪しくやり過ごして、さあ、終楽章。…うゎ。音感なんてまるで無くてもはっきり分かるくらいいんちきな音程にたどたどしい指の回り、危なっかしい弓の切り返し。…素人か、こいつは?バックのオケもちゃるめら状態の木管とか、へろへろな金管とか、ことごとくろくでもない。最低。開けたときには「解説、ハングル文字しかないよ」と悲しい気分だったが、こんなもの、訳して費用を上乗せするなんて笑止千万。ゴールド(っぽい)CDであるのも、演奏を聴いてしまうと殆ど虚飾にしか見えない。後に2番が入っているが、当然聴く気無し。逆立ちしたってまともな演奏になっているはずがない。

    8月6日 その3
    色々聴いてみたかったりするのだが、あんまり一度に聴いてしまうと一枚一枚の記憶が整理できなくなるので…とか言っていると、いつまでたっても未開封CDが減らないわけで。おおよそこのページのタイトルと無縁ながら、Liquid Tension Experiment 2を聴いてみたり。…今回買った中では一番曲を覚えているから(でも、一曲目だけ)。基本的にこの手のものをうちでかける機会は殆ど無くて、たまに人が来たときに脇で聴くくらいだから、じっくり正面に座って聴くのはやっぱり初めてなのだな。どきどきしながらかけてみたり。ほお、うちではこんな音が出るのか。元々疾走感のある曲だという認識はあったけど、思いの外マッシヴかつソリッドで、音の分厚い塊が体当たりしてくる感じでなかなか面白い。どこどこいうドラムを始め、チェック個所満載。なるほど、これは使えますな。もっとシャープに鳴らしても面白いと思うが、現状は現状でまあ、こんなものかな?それにしても、うちのスピーカー、巷ではゆとりとか余裕とかという形容詞がくっついているみたいだけど、うちに限ってはちっともそんなそぶりは見せてませんな。ばちばちがつがつ鳴ってますぜ。…余裕とかゆとりの方向へも持っていけることは確かだけど。

    8月6日 その2
    WalchaのBach。BWV 565、532、552あたりを聴いてみた。565は56年の録音だった…の割にはいい音してる。明瞭だし、何と言っても空間感がいい。パイプの前後位置まで何の不自由も無く見通せる。逆に、同じDGでもPrestonの録音なんかの方がパイプの音をそのまま拾っている感じで、空間的構成力をやや欠くように思う。勿論、その分、一つ一つの音の本当に細かいところまで録れているので、どちらがいいと言い切れない部分が多々あるのだが。とは言え、552のFugueは本当に凄い。ポリフォニックな立体感というよりも、一塊の音の色彩・色調が移ろったり揺らいだりしていく感じで、これはこれで一つの世界だと思う。音色を織り込みながら包み込むように、あるいは押し寄せるように音が広がり、迫る。悠然としたテンポも、「神々しい」が「堂々とした」を内包しているとするなら、まさしく神々しい演奏だと思う。

    8月6日
    友人がClevelandへSuppeのPoet & Peasantを聴きに行くというので、どんな曲だったっけ?とParay/Detroit SOのCDを聴いてみたり。うぉ、録音いいぞ、これ。と思って、クレジットをチェック…エンジニアはRobert Fineだった。納得。StarkerのVc. Con.も二つがこの人の録音だったが、ぴりぴりした緊張感がちょっとどきどきする、そんな音を録らせたら右に出る人はいないかもしれない。でも、Suppe。

    8月5日
    とある筋の情報でSR Compositesのラックがテレオンに展示されているということで、3日連続で東京に出てみたり。とりあえず、電話でモノがあることを確認、一応、現物を見てからということで。ありましたよ、SRX-1b!…実は、SR Composites、Axissが輸入を中止して、今後も再開するつもりはないということで、かなり焦っていて、大阪まで問い合わせたりしていたのだが、こんなところで転がっていようとは。ちなみに、足が長い方(SRX-1)はまだAxissにも在庫があり、店頭にもテレオン以外でもあるようなので、必要な人は早めに行動に移るのがよいかも。というわけで、展示品を即買い。普通、ちょっとくらい迷うよね。…微塵も迷わず、勢いで突っ走ってるし。もっとおかしいのが、買ったラックを抱えて電車で実家に一度戻って、さらにそれを抱えて静岡へ戻ってきているあたり。何かが間違っている気がする。というわけで、早速組み立ててみた。さすがに2段だと高さが出るので、セッティングも変更。パワー・アンプを前に出して、ラックは中央後方へ。正面から見た収まりはいいのだが、冷静に見ると恐るべき効率の悪い部屋の使い方に普通の人なら間違いなく引くと思う。でも、これでパワー・アンプをモノラルに替えても置ける。問題は、アンプ購入がラックのせいで遠のいたってところなんだが。

    8月4日
    昼間は楽譜屋さんへ。起きてからうだうだしてたせいであまりのんびり見ている暇が無かったが、とりあえずDoverのAlkanとBachのBWV 904が入っているものを入手。BachはChromatique Fantasia & Fugueがかぶってしまってやや複雑な心境。Alkanは楽譜面を眺めるだけで改めて無茶苦茶だなぁと電車の中で苦笑してしまったり。皆、こんなのよう弾くわ。

    8月3日 その2
    夜はCD漁り。普段と違って、今回はクラシック以外にも買うものがあるので、勝手が違ったりして見つけるのに手間取ったり。というわけで、まずはJ-POPで宇多田ヒカルのDeep River、RockのフロアでYESのRelayer、Liquid Tension Experiment 2、VangelisのAnthem、JazzなところでMiles DavisのKind of Blue、Bill Evans TrioのWaltz for Debby。…結構買ったな。音楽がどうこうより、純粋に音に興味がいっている辺り、問題が無いとはとても言い切れないが。慣れ親しんだClassicの畑からはGilbertのJ.S. Bach: Little Preludes、CurzonのMozart: P. Con.、Oistrakh & Kondrashin/Moscow POのShostakovich、Boulez/COのStravinsky、DohnanyiのTchaikovsky: Sym. No.6。GilbertのはBWV 904が入っているというだけの理由で購入。これ、絶対にいい曲だと思うのに、録音は驚くほど少ないな。Curzonは全く好きなピアニストではないし、MozartのP. Con.も特別よく聴く曲じゃないが、ただ、録音エンジニアがWilkinsonというだけの理由で買わなくてはならなくなった。別にオケだったら他で間に合うが、ピアノも入っているとなると無視するわけにもいかず。というわけで、録音にしか興味が無い。演奏は多分、好みじゃないことはCDを手にする前から分かっていることだし。OistrakhのShostakovich: Vn. Con. No.1は多分、ベストな演奏にはならないとは思うのだが、やっぱり買ってしまう。BoulezのStravinskyはDGの超絶レコーディング技術を確かめたくなって。安かったし。究極のマルチマイク収録の一つだろうな。Dohnanyiは…とりあえず買ってしまった。きっとのっぺらぼうな演奏なんだろうな。でも、ただののっぺらぼうじゃなくて、とびきり肌が綺麗だったり、妙にマナーが良かったりする…どうも妖怪って感じとも違うな。そう言えば、先輩宅で聴いたMahler 9もやっぱりそんな演奏だった。曲と無関係に同じ手法で攻めていくというのはある意味でとんでもなく勇気のいることだろうし、それを完璧にこなしてみせる辺りが彼の凄さだろうな。

    8月3日
    先輩宅を急襲。狙いは入ったばかりのB&W CDM9-NT & Accuphase E-212。さすがに鳴らし始めて3日程度ではさぞかし厳しい音がしておろうと思って、覚悟して望んだのだが、その点についてはいい意味で肩透かしを食らわされた。以前、入りたてのCDM7-NTを聴いた経験から、高音き〜んを予想していたのだが、それは皆無。むしろ、全体的に落ち着いた耳に優しいソフトでゆったりとした音調がリラックスして聴くのに丁度いい。だから、逆にFF8のサントラの戦闘シーンの音楽なんかだとちょっとのんびり鳴りすぎるように感じないでもない。合唱を聴くと、中高域の少し高いところが硬いというか響きが硬直していたり、ピアノの低い方の音がソフトなせいで右手に負けたりといったあたりはBreak-inが進めばかなり変わってきそう。途中でスパイクをj1 Projectに交換してみたりして遊んだり。低音は締まるが、他も削れてしまう感じはうちで使った感想と変わらず。鳴らしたての頃はこれでまとまるかも知れないが、音がほぐれてくると逆に欲しい音が聞こえてこなくていらいらしたりするのだな。というわけで、デフォルトのスパイクに戻したり。オーディオとは全く関係ないが、Boulezが振ったCSOは案外状態がいいことが判明。元々地力のあるオケだしな。結局、悪いのはBarenboimってことか。早く辞めてほしい。

    8月1日
    ちょいとごろ寝しながらOrpheus COのBaroque集なんぞかけていても、音が「こっちが正解」って言ってくる。弦の音とか、j1のときとでは勝負にもならん。弦の震える様子まで見えそう…小規模とは言え、オケで。参った。

    7月31日 その2
    というわけで、セッティングを変更。変わった点その一: 内振りの角度。…さらにきつくなってるし。本気で理論通りに。とりあえず、しばらく様子見。それはいいとして、変わった点その二: スパイクを付属のApex Couplerにした。…色々考えたんだが、どうもj1だと色彩感が出ないという結論に達したため。というわけで、変更された要素が二つあるので評価に苦しむ…はずなんだが、結論から言うと後者の寄与が尋常じゃなく大きいのではっきり言って前者はおまけ程度。Apex Couplerの方がいいという人も多かったりして、それならなおさらj1で押し通してみようとか変な意地を張ってはみていたものの、Apex Couplerに戻してそんなことはどうでもよくなった。どう考えてもこっちが正解じゃないか。最初は「こっちの方がシンバルが金っぽいな」とか呑気に聴いていたのだけど、合唱曲で、「おやぁ、この残響は何かなぁ?」と雲行きが不審に。もういいだけ夜中なのにも関わらず、あれこれ聴いていくうちに疑惑が確信に。…こっちの方が圧倒的に情報量が多いじゃないか。細かい音の出方は比べ物にならない。Apex Couplerにすると低音は少し膨らむのだが、こうなるとむしろj1の締まった低音は本来でるべきところを削って締めていたんじゃないのか?とか今日の今日まで使ってきたことも忘れて無茶苦茶を言ってみたくなったり。j1のときにあった異常な音の熱さはやや薄れたけど、切れ味は抜群。切れば血が出るどころか、血すら出ないような切れっぷり。結局、Apex Couplerに落ち着いてしまうのかぁ…ちょっと悔しい。ところで、Apex Couplerは実は今日になってパッケージから出した、まっさらな状態だったりしたんだが(代理で店のスピーカーを使っていたときしかApex Couplerは使っていないので)、病気みたいに尖っていて大変。怪我するって。

    7月31日
    ボウリング行っていまいちだったとかネタが無いでもないんだが、とりあえず、今からスピーカーのセッティングを変えるのでそこまで更新が行き届きません。というか、夜中の12時半過ぎから始めることか?

    7月30日 その4
    KuzminのRachmaninov=Horowitz…最近出た方。Russian Discは何だかんだで気が付いたときにはチェックしているんだが、ちっとも引っ掛からん。…新品がいいっていう根性が問題なんだろうと思われる。で、その代わりになるかどうか知らないが、曲は同じSonata No.2。RD盤をきちんと聴いていないので何とも言い難いところだが、これよりましなんじゃないの?…演奏が、ではなく、「音」が。どこに原因があるのかいまいち判然としないんだが、録音の寄与はゼロじゃないだろうな。それを含めて考えても、ちょっと低音が足りていない。…ピアノが小さかったりしないか?あまりに低音が寸詰まり過ぎる。そんな半端なピアノで録音するというのも考えにくいことではあるんだが。馬鹿丸出しで猛然と弾いているのに、微妙に迫力が足りない。これだったらご本尊の新しい方を聴いている方が私は楽しいな。

    7月30日 その3
    最近、うちで一番よく鳴るソースは?と訊かれたら、FF8のサントラの中ボスの音楽と答えてしまいそう。そんなわけで、ちっとは真面目にクラシック以外も聴いてみようという方向に考えが向きつつある今日この頃。こういうところから守備範囲を広げるのもまた一つのきっかけでしょう。

    7月30日 その2
    そういえば、最近、Abbado/BPOのMahler 9を聴いたのだった。第3楽章だけの評価になってしまうのは仕方がないとはいえ、それすら集中して聴いていたとは言い難い。やっぱり、この人、Mahlerと相性がいいように思えない。どこか曲と擦り合わない、よそよそしい間の空いた感じがする。じゃあ、Boulezのように根本から突き放して捉えているかというと、そうでもなく、どこかで曲に寄り添おうとしてはいるみたい。でも、それが曲に受け入れられていない。何か、片思いのストーカーみたいな演奏…っていうのは言い過ぎか?

    7月30日
    …というわけで、岡田博美の演奏会のチケットを注文したりしているのはどうなのか?その前の週に東京出張が入る予定なのに…。確かに好きなピアニストだが、他の曲だったら行こうと思ったかどうか。でも、Beethovenの28番なのだからしょうがない。これでいいのか、社会人?

    7月29日
    ポストにコンサートの案内が。あああああああぁぁぁぁぁ〜っ!!!!聴きたい、聴きたいぞ〜。…金曜日か。う〜ん。フレックスで勝負か?

    7月28日
    Liszt集3枚目。Wild。Mephisto Waltzの最後、ありゃ何だ?…こういう人なのだな。左手をげすげす効かせまくるDon Juanも含めて、それなりに楽しい。いつ頃の録音なのかな?

    7月26日 その2
    結局、オーディオは切ることに…したはずだったんだが、その後聴いていたら、「あ、これいい」な状態だったので切ってしまうのが勿体無くなって、結局電源を入れっ放しに…入れっ放しにしておけば保たれるかというと、必ずしもそうではないかもしれないが。

    7月26日
    明日と明後日はテニスの合宿だったりするんだが、その間、オーディオの電源を落とそうかどうしようか思案中。…昼間は暑くなるしなぁ。…猛暑って言ってるしなぁ。でも、切っちゃうと帰ってからが面倒なんだよなぁ。う〜ん。

    7月25日
    デジカメと言えば、先日、同期にデジカメを借りてこんな写真を撮ったりした。…あんまり上手く撮れてないのはカメラのせいだな、きっと。

    7月24日
    Avalonの本家サイトがリニューアルして久しいが、皆さん、気付いてました?OpusとOpus Ceramiqueのスペックの違い。Opusは28Hzまで、Ceramiqueは34Hzまで…これ、リニューアル前は両方とも28Hzだったはず。Ceramiqueはシングル・ウーファーなので、これでダブルのOpusと一緒ってのは?と思っていたのが綺麗さっぱり解決。ちなみに、輸入元のページも28と34になってる。どうせならEclipse Classicもリニューアルした本家のもっと綺麗な画像を使って欲しいな。

    7月23日
    Fricsay/RIAS SOのTchaikovsky: Sym. No.4。引き締まって、ぐいぐい進むいい演奏〜とか思っていると突然演歌になったりするから油断できない。病気前の演奏なのだけど。でも、これよりもその後に入っているBPOとのPolovtsian Dancesが実はこのCDの白眉なんじゃないかと思ったり…しょうもない曲だけど。冒頭からオケの機能性を前面に出し、異常な白熱ぶりで強引に盛り上がる。こんな曲か?でも、何か楽しそうだ。

    7月22日 その2 Cadenza ad libitumが復活してますな。それはさておき、Liszt 3枚組の2枚目、Brendel。Hungarian Rhapsodyばっかり弾いてる。頑張ってはいるみたいだけど、普通な演奏。元曲が持っている面白さで聴かせている、と好意的に解釈しなくてはいけない義理がこのピアニストにあるわけでもなく、まあ、模範的な演奏だとは思うが、この演奏でなくてはならないという説得力はかなり希薄。細かい創意工夫は見られるが、腕っぷしで聴かせることができないので、どうしても盛り上がりが中途半端。細かい音をころころ転がしているところだけ聴いてればある程度は楽しいか。安全運転の見本。

    7月22日
    私信。ラック探し、難航しているようですな。…余計なこと言ってるからですよ(笑)?Quadraspireはちょっと柔な感じが私も好みじゃないかな?こんなのはどうでしょ?…やや安めなのが気にならなくもないけど。これは綺麗でいいかも。ちょいと高い?ご予算ぎりぎりかしらん?うちのラックの廉価版?…この辺もいいかな?お好きなものをどうぞ。

    7月21日 私信
    …喧嘩を売られているみたいですよ(四捨五入攻撃の仕返し?)?そういえば、土曜日、祭りで焼きそばなんか焼いてたら、子連れで来店した先輩に「こんなことしてたらデートもできないねぇ」、「相手がいませんから、ははは」なんて会話を繰り広げてたっけ。…おせっかいな人が多いなぁ。検討中のラック、足がスパイクのようですが、床は大丈夫ですかな?スパイク受けを用意しておかれることをお薦めしておきますよ。イタリアのはモジュール式なので、もう一段足せますです。…お値段も足されますが。Szellをかけようと思ったけど悔しいのでや〜めたっと。今度、「結婚しないの?」って訊かれたら、「さる方に余計なことを言われたのが癪なのでしないことにしました」って答えよ(←ただのすねガキ)。

    7月20日 その2
    FedotovのShostakovich: Vn. Con. No.1。オケはAlexander Vedernikov/Russian State SO…この指揮者、こないだ「トクダネ」で司会のOさんが誉めてたな(その後にTokarevを絶賛してたけど)。結論から言ってしまうと、かなりしょぼしょぼな演奏。とりあえず、ヴァイオリンはお世辞にも一流とは言えない。三流とまでは言わないが、どうあがいても超一流とは程遠い。私なんかが聴いても分かるくらいピッチがおかしすぎ。演奏ものたのたしていて歯切れが悪いことこの上なく、難しい曲を苦労して弾いているという以上のものを感じられない。…本気で弾いてるのか?基本的にヴァイオリンがきりきり舞していないと間が持たない曲なのに、もの凄い勢いで隙間風が吹き荒れる有り様。オケもちっとはフォローしろって。この辺が適当な辺り、この指揮者の能力も知れているんじゃないの?とか意地悪く思ったり。とにもかくにもまあ煮え切らない演奏で、この後にJulian Sitkovetskyの演奏を聴いたが、やっぱりこれは凄い。腕の違いなんて聴く前から明らかだが、一瞬の迷いも感じさせない強靭な推進力、溢れるエネルギー、本当に一瞬の煌きに全てをかけたような緊迫感が素晴らしい。…録音は鼻血ものに悪いけど。どの演奏が一番好きかと言われたら、やはりKoganの60年代の演奏を先に挙げざるを得ないのだが、このJulianの演奏も捨て難い。少なくとも、これまでに聴いたOistrakhのものよりは私は上に置きたい。

    7月20日
    私信。ライター…最後に使ったのっていつだろう?タバコは吸わないし、蚊取り線香もとんと使ってないし(ノーマットを使っているので)、あ、昔、チャッカマンの燃料が切れたときに代わりにライターでバーナーに火を点けたっけ。でも、オブジェとしてならいいかも?

    7月19日
    久し振りにMahlerの9番なんて聴いてみたり。第3楽章だけ。一時期はかなり好きだったのだけど、今聴くと、「間抜けな曲やな〜」とか思いながら、当時は何が良いと思ってたのだっけ?と考え込んだり。でも、最初から聴いてみようという気にならない辺りは当時も今も変わっていないな。

    7月18日 その3
    実は明日は本部の新人歓迎会で、芸をやらされるたりするんだが、そのBGMを作ったりする今日この頃。最近はフリーのソフトで音楽編集までできちゃうんだねぇ。というわけで、イントロ切ったりつないだり、自由自在。ちょっと楽しい。でも、元ネタがドリフのひげダンスというところがつらい。…何するんだ?

    7月18日 その2
    最近、セッティングが決まってからと言うもの、うちで聴くと少しテンポが速くなったように聴こえる。…いい傾向だと思うんだが、どうなんだろう?

    7月18日
    30003では駄目?…私の場合は、恨みは売るより買う側のことが多いですなぁ。何せ口が悪いから…。

    7月17日
    私信。…勝ち目の無い喧嘩はしない主義ですのでお許しを。

    7月16日
    Gekicの「超絶技巧」。何でも横山やDuchable、Ovchinikovに並ぶ弾けっぷりとか。確かにそれなりに弾けているが、結構危なかったり怪しかったりもしていて、でも、そこは無闇にぐぉおお〜んとか言ってる左手がカヴァー(←本当か?)。良くも悪くも彼の見せ場はこの低音の効かせ方にあると思うが、うちにある彼のCD(VAIのChopin & Liszt、NAXOSのRossini=Liszt)の中ではこの低音が最も効果的に入っていると思う(演奏としても録音としても)。ただ、録音は時折定位が腑抜けになるのがややマイナス。落ち着いて聴いてしまうと、この低音もちょっと姑息という気がするところもあるし…こう、がん!とやっておいてその隙にこっそり逃げてしまうような。ともかく、表現の起伏の激しさでちょっと酔っ払いそうなくらくどい演奏ではある。これだけしかないのは困るが、あれば面白い。

    7月15日 その3
    先日、アンプを買い換えたばかりの先輩だが、その勢いでスピーカーまで買ってしまったそうな。色々薦めてはみたのだが、結局B&WのCDM-9NTになってしまった。まあ、まず堅実な選択だと思うけど、面白くないなぁとか思ったり(←他人事だと無責任)。個人的にはDynaudioのAuidience 82を強く推していたのだけど。以前、CDM-7NTを導入した友人宅の音の経験から、最低でも一ヶ月は鳴らし込まないとB&Wのスピーカーはお話にならないので、その辺りで聴かせてもらいに行こうっと。

    7月15日 その2
    …西の方で何か言っておられますな(笑)。以下、西の方へ向けて私信。写真のブツはマレーシアのSR Compositesというメーカーのラックで一番下がSRX-1b、上二段がSRX-1(支柱の長さが違うだけ)で、3段仕様はSRX-3という型番になります。お値段は…3段仕様でお使いのアンプの倍くらいになります…うちには一段しかありませんが。…四捨五入すれば二十歳の若造より。

    7月15日
    そんなこんなで久し振りの測定…一箇所+6dBのピークがあるが、他はどうにか大体±4dBまでに抑えた。…ここら辺が限界かな?素人が出来る範囲としては上出来…ということにさせて下さい。測定値が聴感と一致しない点もあって、マイクが少し劣化してるかも?とか思ったり。オーディオが一通り終わったら、測定用に旧B&K(DPA)の4006でも買おうかな?しばらくは純粋に音楽に酔いしれようかと。今の音はなかなか気に入ってるのだ。およそAvalonのスピーカーとは思えぬ積極的な、殆ど豪放な鳴りっぷりがちょっと気持ちいい。出し惜しみしない感じで、それ故に音同士があちこちで衝突していて全く交通整理が行われていない渋谷の街中を暴走するような危なっかしい、そんな音でお届けする今日この頃。それが余裕とゆとりでお届けのEclipse Classicと音の交通整理屋さんのAccuphaseのアンプから出てくるんだから笑ってしまう。これだからオーディオはよく分からない。

    7月13日
    待ち合わせの前に開店直後のHMVとTower Recordsに乱入してみたり。まずはHMV(開店時間が1時間Towerより早いから)。いきなりKoganのTestament箱をお買い上げ。ついでにKleiberぱぱがBPOを振ったものも。1929-35年というのがやや気になるが、当時のBPOの状態を知っておいて損はないだろうし。FurtwaenglerやKnappertsbuschで知ったところでどうにもならないしな。おまけでTokarev plays Rosenblatt。とりあえず買わねばなるまい。返す刀でTower Records。Solti/CSOのDouble DeccaのBartok…殆ど持っている音源だけど、国内盤が多いし、Dance Suiteあたりは持っていないはずだし。Abbado/BPOのMahler 9…一応。Tretyakov, Temirkanov/USSR SOのShostakovich: Vn. Con.…噂のいんちきレーベル(←こら)から。ハングル文字だらけのパッケージにちょいとげんなり。中身はいかがなものか。

    7月12日
    もはや何をきっかけで知ったのかも忘れたが、随分前から気になっていたのがドイツのBurmesterというメーカー。とにかく、やたらと見栄えのするコンポを作る。でも、音は聴いたことが無い上に、ちらりとWEBで評判を見るとこれがけなされまくっていたりで、をいをいな気分でいながら、でも気になっていたり。そのBurmesterの輸入が再開されることになったとかで、ちょいと試聴してきた。接続はバランスのみで、3番ホットらしい…よく分からない。というわけで、プレーヤー、プリ、パワー・アンプを全部Burmesterで統一、スピーカーはB&WのN802で聴いてみた。時間が無いとのことで、Szell/COの「火の鳥」だけをちょろりと聴かせてもらった。これがなかなかどうして良い。かなり特色のある音で、上から下までしっかりかっちりしていて、低音の下の方まで音の輪郭が(N802で!)全く崩れないのはちょいと驚き。S/Nが81dBというのが気になって、無音状態でスピーカーに近付いてみたところ、確かにちょいとノイズが出ていた。2mくらい離れれば平気かな(スピーカーの能率にもよるけど)?見た目はWEBで見る写真よりずっとすっきりしていていい感じ。かなり個性があるので、はまれば敵無しだろうな。少なくとも、今日、聴いたソースは何一つ文句なかったけどなぁ。思わぬ伏兵登場?

    7月11日 その3
    出張の準備を全くしていないことに気が付いて、測定どころではなかったり。予測としては、100Hzかその少し下辺りがやや上がっているのではないかな。そうだったらそうで、また対策を考えるまで。

    7月11日 その2
    スピーカーの内振り角度を広げるはずだったのだけど、何故か逆に内振りを強くしたりしているのはどういうわけなのだ?…え〜、しばらく前に正しい(かもしれない)内振り角度の算出なんてやったりしましたな。あれを実践してみようというそういうお話なわけで。現在の我が家の環境では最適(かもしれない)角度は22度くらいなのだけど、ちょっとひよって21度弱で合わせてみたり…これがどうして、いいっ!ちょっと驚き。ここまで振るといい加減左右が狭くなるかと思ったけど、むしろ左右の音場に統一感というか実体感のある繋がりというか、これはこれでちょっと気持ちいい世界。元はと言えば内振りを弱めると今、よく鳴っているピアノの実体感が薄れてもう一つになるんじゃないかという懸念があって、ものは試しでやってみたけど、これは当たりかもしれない。今日のうちに「理論値」まで内振り角度を強めてみる予定。今の状態でも音像へのフォーカスの定まり方はちょっと凄い。後は、測定してみてっと(←やっぱり測るのか)。

    7月11日
    明日から出かけるというのに、セッティングを変えてみようと目論んでみたり。散々測定して、もう測定が嫌になりそうなものだが、これだけやるとある程度勝手がつかめてくるし、いじるためのアイテムもそこそこ揃っているので結構あれこれ試してみたくなる。色々構想中で、全部試すだけで年末まで行ってしまいそう…音楽を聴け。

    7月10日
    はずみでうっかり(?)見付けてしまったり。職場で似たようなことを(本職とは別に)やっている(やらされている?)ので、「進んどりません」ではさすがに心苦しいわけで…。というわけで、ゆっくりやらせていただいとります。それはさておき、Famous Piano Works Franz Lisztというタイトルの3枚組から一枚目のPizarroが弾いているSonata。やたらと安かったので、馬鹿にしていたのだけど、蓋を開けるとそれがそうひどいもんでもないので驚き。ごくまっとうな演奏だし、ちょっと耳を引かれるところが無いわけでもない。安物=駄目ではないという良い例。でも、駄目じゃない=名演奏ではないのもまた事実。悪くは無いが、何が何でも褒め称えたいってほどじゃない。

    7月8日 その2
    Dohnanyi/COのBeethoven: Sym. No.9。猛々しいのではなく、高貴。逞しいというのではなく、豊か。男性的というのではなく、中性的。でも、ひ弱でなく、女々しいわけでもなく。線は細いが、その線のなんとしっかりしたことか。綺麗綺麗なだけで終わっている人だと見てしまいがちだけれども、実は相当な曲者で、実際、どの演奏も明確にコンセプトが定まっていて(時にはそれが「こんな曲は嫌いだ」みたいなところがあるように思われるが(笑))、呆れるくらいその主張に沿った流れで進めて行く…というよりはそれ以外の流れなんて認めないと言った方が正しいかもしれない。中でもこの演奏は彼なりの方法論で真正面から曲に挑んでいる感じで、それは前任者や前々任者の影響を多少なりともオケが残しているにせよ、ある意味で新しいBeethoven像を確立している演奏だと思う…少なくとも、どこにも属していないという意味では。そう考えると、綺麗綺麗なだけで終わっているように思われる演奏も、それができた人は他にいないわけだし、あるいはそういう方向へ持っていこうとした人だっていなかったかもしれない。大体、綺麗綺麗に演奏するのは実際は恐ろしく大変なわけだし、ましてやそのアピールの度合いを考えたら極めて報われにくい労力の山が背後に積み上がっているのは疑いの余地も無い。とっちらかして大興奮するのなんて実は簡単で、言ってしまえば誰でもできる。一体どれだけの指揮者・オケが彼らと披見しうるほどに綺麗な演奏ができる/できたというのだろう?それもFurtwaenglerやToscaniniの後の世代に。こういう人の後に就くWelser-Moestは大変だ、と改めて思う。

    7月8日
    某R企画がオーディオワールド2002で使っていたフロア型のスピーカー、見たことないと思ったらUsher Audioのだったのか。面取りしたスラント・バッフルとか、中・高音用ユニットとか、Avalonに通じるものがあるような。砲弾型のエンクロージュアはB&Wから?…いいとこ取りと言えば聞こえはいいが。

    7月7日
    先輩がアンプを買うときにカタログ・スペックがかなり気になった様子。結論から言ってしまえば、カタログ・スペックだけでは何も分からないのだけれど。理由は簡単で、アンプにせよスピーカーにせよ、「音」を決める全ての要素がカタログに網羅されているわけではないからで、むしろほんの一部しか載っていないと言った方が正しいだろう。…と、半分は自分に言い聞かせるように書いてみたり。S/NだけだったらAccuphase以外に選択肢が無くなっちゃうじゃん。

    7月6日 その2
    測定結果にそれなりに納得。これだけあれこれやれば、どこまで出来て、どこからは出来ないのかがいい加減分かる。セッティングを詰めるまではやたらと神経質なくせに、それを変更するのはかなり及び腰になりがちな私としてはこの一週間ほどは随分と積極的なオーディオ生活だった気がする。Tube Trapを入れてみたらどうだろうとか、色々考えるところはあるけれど、測定からは必要なさそう?最終的に測定結果と耳での判断で折り合いをつけるわけで、まあ、完全には程遠いにせよ、まあ、こんなものかなぁと。すっかりこの日記のタイトルと程遠い内容ばかりになってしまっていたけれども、この辺でぼちぼち音楽をゆったり聴きたい気分。…依頼された仕事もありましたな(笑)。すいません、これ、全く手がついとりません。東京出張の行き帰りとか暇そうなときに…ああ、すいません、ご飯を食べてからやります。今すぐやりたまへとかいう声が西の方角から…。ひ〜。

    7月6日
    ようやく届いた吸音材。これからしばらく、これの置き場所をあれこれ変えたり、スピーカーの位置をいじったりして遊ぶ予定。…音楽を聴く時間が無い。

    7月5日
    留守電にメッセージが…ああ、ブツは無いってさ。が〜ん。どうしよう、どうしよう?おろおろ。

    7月4日 その3
    そう言えばうちには座布団があったのだった、と引っ張り出してきて床の一次反射点に置いたりと苦し紛れに愚策を弄してみる。でも、やっぱり現時点ではオケは最低。でも、敢えてこのままで放置しているのは、私なりに狙いがあったりするわけで、後はその読みが当たるかどうか…。

    7月4日 その2
    誰ですか、私のそばでChromatique Fantasia & Fugueを安っぽく鳴らしたりするのは!?…自分の携帯電話だった。ちっとも呼び出されている気がしないな、これ。

    7月4日
    日付を間違えた。届くのは明日です。それはさておき、どうしてこう世の中は私に何の承諾も無く勝手に動くかなぁ(←そら動くだろ)。というわけで、お金が無くなってばかりになりそう。きっと誰かの陰謀に違いない。

    7月2日 その2
    測定結果にへこまされてすっかり音楽を聴く意欲が減退している昨今。ついに携帯電話の着信メロディーを自分で作ってみたりし始めた。でも、3オクターヴ、3和音では大抵の(私が入れたくなるような)曲は収まり切らない。というわけで、手始めにBachのChromatique Fantasia & FugueのFugue冒頭を入れてみた。中途半端っぽいのはしょうがないか。社用PHSにもおまけで入れてみた。こちらは和音は入れられないあたりがしょぼしょぼ。でも、一曲作ったら結構飽きてしまった。

    7月2日
    とりあえず、明後日、届くらしいので、その準備(?)を。とりあえず、こんなソフトを使って31.5Hzから20kHzまで、30ポイントのサイン波をステレオと右のみ、左のみで作成してみた。30ポイントも測れば、それなりのことが分かるはず。…誰が測るんだ?すっごく面倒くさい気がしてきた。

    7月1日
    今日も測定。…もう泥沼。業を煮やして、音響調整系の素材をいくつかネットで注文してみたり。とりあえず、これが届くまではいじるのは一休みにしよう。…届いてからがまた大変なんだろうけど。週末はオーディオいじりで終わるに15000点。

    6月30日 その2
    …測定してみたけど、全く駄目。さらにセッティング変更。数字なんて出してこなければいいとか悪いではなく、好き嫌いの問題で済ませられるけど、一旦数字に出してしまった以上、今更見なかったことにするわけにもいくまいよ。左右の壁からは65cm、後ろからは90cm(全てウーファーの中心点を基準に)。内振りを少し強めに。もはやCDを聴いている場合ではなくて、とにかくある程度のところまで行かないと落ち着いて聴いていられやしない。ぐぅ。

    6月30日
    同期がやって来るまでに一時間あることになったので、その間にセッティングを変更。左右の壁からの距離を68cmに統一、後ろの壁からの距離は80cm。…奇数分割法にかなり忠実になっているはず。そこまでやったところで同期がやって来たので、測定はまた後ほど。…知らなければ幸せなことって意外と多いと思う今日この頃。

    6月29日 その2
    ポータブルDATとマイクでリスニング・ポイントでの周波数特性を測ってみた。…うわ。とてもじゃないけど、見せられません。一番ひどいところで+6dBも上がってる。谷は-4dBも下がってるし。12点しか取ってないので、それ以外がどうなっているか…。計算してみると、定在波の周波数付近のよう。…何とかならんかな?

    6月29日
    Solti/LSOのMahler 1はエンジニアがJames Lockだったりするのだけど、これがどうにも駄目。こんなにひどい録音だったっけ?各楽器へのフォーカスはいいのだけど、音空間の構成が駄目。奥行き情報に乏しく、特に管楽器は多分ポイントマイクのレベルが上がり気味なのだろうけど、空間的にかぶるようなところがあって、ちょっとどうなのか。シンバルの寸詰まりな音とか、ことごとく駄目。ここまで聴けない録音だと思わなかった。LSOでは実力的に特に金管がかなり危ないので、演奏も楽しく聴けず、途中で止めてしまった。DECCAだからといって、全てがいいわけではないわけで、その点でWilkinsonという人はやっぱり凄い人だったのだなぁ、と思う。何が凄いって、あの時代(60年代から70年代)の再生装置をモニターに使っていてあれだけの音空間を構築できているということ。現代のエンジニアはもっと頑張らねばならなくてはいかんと思ふ。

    6月28日 その2
    演奏会でGekicのCDも買った。一枚はそこそこ評判の「超絶技巧」。もう一つはLiszt集。VAIでも持っているけど、Figaro Fantasyも入っているし。Mephisto Waltzとか何をやらかしているやら。ChopinのSon. No.3とかのCDも考えたけど、まあ、Chopinはそこまで面白い演奏になるとも思えず。というか、ポイントもつかないのにぱこぱこ買ってられるか。

    6月28日
    Gekicの演奏会。…演奏会はえらい久し振りな気がするぞ。前半が全部Beethovenで、Son. No.14、Rondo a capriccio、Son. No.23。後半がLisztで、Les Jeux d'eau a la Villa d'EsteとSonata。最初の「月光」…あんまり好きじゃないんだけど。椅子に座ってから演奏を開始するまで随分と時間を取る。…何かが降りてくるのを待ってるみたい。えらいスローなスタートで、先が思いやられてみたり。基本的にくどい人なのだな。終楽章はなかなかやりたい放題。勢い余って指がもつれそうになったり、テンポが腰砕けになった個所があったのはご愛嬌。Rondo a capriccioは普通に弾いてもまあ楽しい曲なので、彼に向いているかも。「熱情」は第1楽章は半分寝かかっていたので微妙に記憶が怪しいが、ところどころでごわーんとか言っていたような。終楽章はところどころ聴き所がないでもなかったが、如何せん曲が…どう頑張っても限界があるよなぁ。面白くしようという意図はよく伝わってきた。注目は後半、Este荘を適度に過ごして、さあ、Sonata…この曲も食傷気味だけど。…音がでかい。ここまでより明らかに音量が上がってる。3、4dBは違う。さては、力を温存してたな?とにかくうるさいうるさい。ごわんごわん言わせまくった挙げ句、高音の弦をばちーん。…去年も切ってたな。鬼神の如く弾き倒す。基本的に全体の流れがどうとか、構成が云々より、その場のその瞬間をどう聴かせるかというところで勝負に出てくるので、それを前提で聴けばなかなかやっぱり楽しいピアニストだと思う。芸人としては一流。アンコールは2曲目にGrand Gallop Chromatiqueを弾いた!これはちょっと嬉しかった。途中から熱を帯び始めて最後は結構な勢いに。これは面白かった。演奏会後のサイン会で「去年も行ったよ」と言ったら喜んでた。

    6月25日 その2
    激変!ってほどには変わらなかったけど、意外に変わった。高音がすっと伸びて、全体的に音が細身になった。ちょっと暑苦しさを感じていたので、これは良い方向。でも、プリとパワー、どちらのショート・ピンが効いたのかは不明。検証する気もないし。結果がよければいいのだ。

    6月25日
    ショート・ピンを二組作った。つまり、ライン・ケーブル一組分。で、前はビデオが繋がっていたけど今は空いているプリアンプの入力端子とパワー・アンプのアンバランス入力端子に繋いでみた。音は変わるのだろうか?…あんまり変わらない予感(プリの他の入力端子に繋いだときはあまり違いが分からなかったし)。ま、気休めってことで。

    6月24日 その2
    下を読んで「座高が高いだけじゃないの?」とか言おうとした強気な輩には賞味期限の切れた生クリーム一年分を進呈して差し上げます。それはさておき。ついに残りのCDラックも引き取られていった。おお、何だか部屋が広くなったぞ。というわけで、室内音響的にもここからが本番。さあ、どうしてくれようか?…でも、まずは椅子。

    6月24日
    今一番オーディオ関係で欲しいもの…椅子だな。え、オーディオと関係ない?馬鹿言っちゃいけませんよ。椅子で耳の高さが決まるから、結構どころではなく影響ありなのだ。そんなわけで我が家ではツィーターの高さに耳が来るのが一番いい感じなのに、その高さに耳を持っていくと体勢的に身体がいい感じでなくなるという矛盾を抱え込むことになる。というわけで、今より座面の低い椅子を所望。座り心地が悪くなくて、肘掛があって、高さ調整ができれば上出来。あんまりごてごてしたのは不可。安いので何かないかな?

    6月23日 その2
    AndsnesのSchumann: P. Son. No.1。出だしの勢いはいい感じ。でも、そればっかりではなくて、随所で貯めとも取れるテンポの沈み込みが。これがその後に勢い良く飛翔する布石になっているのだけど、その布石自体を楽しめないのが難点かもしれない。だから、「何だかもさもさしてるなぁ」とちょっと不機嫌になりかかったところでさっと吹き抜けていくようなずるさがあって、それがいいのか悪いのか。Scherzoはちょっとごちゃごちゃした感があって、これはもう少しやりようがあるのではないかな?終楽章は瞬間最大風速的には面白い個所がいくつもあって、それなりに楽しいのだけど、やっぱりちょっとムラを感じる。そもそもムラの多い曲じゃんとか言ってしまっては身も蓋もない。

    6月23日
    何やら怪しげなものが届いてますよ。意外と重いぞ、ということは…。ははは。ま、気長に気長に。

    6月22日 その2
    やっとCDラックが一つ片付きましたよ。お礼にさくらんぼもらっちゃったし。それはともかく、残ったもう一つを部屋の入り口付近において(激しく邪魔だがしようがない)、オーディオ周辺はほぼ標準状態に。…音が冷静になっちゃった。昨日までの重苦しいまでに熱い音の代わりに、ふわふわな空気感で一杯に。…どっちがいいって言われると悩むところだな。音の広がりや音像へのフォーカスは現状の方がいいので、とりあえずこれからまたちょいちょいいじることにしませう。週末だし、隣は出かけたみたいだし、ということで普段よりヴォリュームを2ステップくらい上げてMahlerの8番をがつんと聴いてみたり。これがちょっと大変。全然うるさく聴こえないよ…これはまずい。どんどん音量を上げたくなってしまいそう。気をつけないと苦情が来るぞ。音の出方に何のストレスも感じない…これはこれでいい方向なのかも知れない。ぱっと聴いたところの派手さは無いけど。一番気に入ったのは金管の音の出方の違い。トランペットやトロンボーンは空気を蹴っ飛ばして音が飛んで来る感じだけど、後ろを向いているホルンはダイレクトに音が来ない…この辺が音調だけの違い以外のもっと体感的なところで感じ取れるのがちょっと楽しい。

    6月22日
    すっかりメル友状態でお届け。Rey AudioのWarpを聴いてきたそうな。ロック系はたいそうよかったのだとか。…かなり高いやつではないかな?400万くらいしたような。ホーンだし、Avalonとは勝手が随分違うと思われるが、そもそもTannoyを使ったりしてこられた方だし、Altecが究極の一つとも書いてたので、Avalonと合うのだろうか?とは言え、実際に聴いていただくのが一番だし、近いうちに聴いてみるということなので、どんな感想がいただけるか楽しみなところ。おまけだけど、「君は真空管のアンプは使っていないんだね」って言われた。アメリカあたりじゃ真空管の方がメジャーなくらいだったりする場合もあるみたいだからねぇ。真空管でもいいと思えば考えるけど、今のところは自分の好みに合うものに出会えていないからなぁ…。

    6月21日 その2
    GekicのChopinとかLisztとか。来週、聴きに行くことだし。Sonataの2番とか、何かやらないと気がすまないんだな、この人は。ところどころで一気にがつっと弾いて音のマシンガン状態にするのだけど、それがはまるところとはまらないところがあって、でもやってしまうという感じに聴こえる。Liszt=Busoni=GekicのFigaroの方がはまりがいいのは、やっぱりChopinほど音の流れに重点が置かれていないからか。アンコールと思われるGrand Gallop Chromatiqueは、なかなか頑張っているじゃないか。勘違いしたものを求めなければやっぱり楽しめるピアニストだと思う。芸人としてはかなりのものだと思う。別に普通にピアニストとしてもそれなりに大したものだけど。でも、真っ直ぐな演奏をする人ではないな。

    6月21日
    英語で返事が来やがりましたよ。部屋のサイズが11.5' x 24' x 6.5'って、これ、ftか?ということは、3.5m x 7.2m x 1.95m?幅はうちと同じくらい、奥行きはうちの今と入り口の部屋を足してもう少し…結構あるな。高さが2mないのは厳しいか?というか、そんな高さでは頭がつかえる人が出そうだぞ?う〜ん。YBAのスピーカー・ケーブルがいいらしい。…日本に入ってきていないんじゃないだろうか?それを言い出すとうちのも似たようなものか。というわけで、お返しにSynergistic Researchのケーブルもいいぞとか返事してみたり。それはそうと、ブツ、まだ届かないようですが…。

    6月20日
    英語でメールが来やがりましたよ。四月の英語研修に始まって、今年は英語の当たり年ですか(でも、TOEICの点は下がったけど)?Eclipse Classicの購入を考えているから、使った印象を教えてくれってさ。頑張って英語で返信。それも長文。我ながら久し振りの割によう書くわ。英語ページも少し力を入れようか(←単純)?

    6月19日
    Matsuevが来日するみたいですよ。行ってきて下さい。大丈夫、今度のGekic同様、つまらない期待をしなければ十二分に楽しめるピアニストです。最後のPetrouchka、きっとオケもびっくりの大音響が期待できそう。…ちょっと聴いてみたいけど、平日に東京へ出て行くほどじゃにゃいなぁ。

    6月18日
    ようやく、ダンボール箱に入れっぱなしだったCDを全てCDラックに移して、1000枚ラックの本領発揮。さすがに二つもあると当分は間に合いそうだ。…多分。オーディオに向かって、右がオケ、左がピアノその他なのだけど、ちょっとバランスがオケ寄りだな。ピアノは随分増えたつもりだったけど、まだまだか。でも、よく聴くCDは圧倒的にピアノがわに多いのだけど。むぅ。

    6月17日 その3
    そんなこんなでいんちきTower Slimを一本ずつスピーカーの背後のコーナーに置いてみた。コンセントも変わっているので、一概にどれがどれの影響なのか判然としないのはご愛嬌だが、べらぼうな音場の拡がりはもはや異常。トランペットが壁を通り越して隣の部屋に入り込みそうな勢いで広がってますよ。あんまり気持ちいいのでついつい音量が上がり気味に。…そのうち苦情が来るかも知れぬ。全てが万々歳かというとそうでもないところが難しいところで、でも、そこを改善すると今よく鳴っているソフトが駄目駄目な鳴り方になるのではないかとか色々懸念もあるわけで、悩みどころ。ここは一つ、測定して数字で判断するのが吉か?

    6月17日 その2
    ここは私信で。メーラが不調とのことですのでこちらで(見てます?)。気が変わりました…なあんて。メールでも断りましたが、気長な話になりますよ?それはともかく、ブツが届いたようで何よりです。「またまたおかしなものを…」と苦笑いされたことでしょう。ほほほ。方向はそれで合っておりますよ。さて、何か変わりましたかな?

    6月17日
    東京での戦利品を開封。そう、長枕カバー。こいつにグラスウールを突っ込んで、適当な形にしてから紐でしばって止めればいんちきTower Slimの出来上がり!カバーの色を壁紙に合わせれば見栄えもそんなには悪くない…と思う。今回はついでなので、それまでコーナーに置いていたフェルトを筒状に丸めたものをグラスウールに抱かせる格好にしてみた。流行のハイブリッドってやつですか?アンプが温まったらじっくり検証してみたいところだが、やっぱり不要なCDラックが邪魔。早く引き取ってくれ。

    6月16日 その6
    ちなみに、今回のオーディオ屋さん巡りで一番よく使ったのが、私が持っていったMahlerの8番だったり。「これ、色々分かってええなぁ」…前から言ってるじゃないですか。Chaillyでは曲も音もよく分かりませんのことよ。

    6月16日 その5
    東京でのお土産。その1、友人作のバランス・ケーブル。流行の銀線とかでは全く無い。はんだ付けもうまく行っているかどうか怪しいと大評判。気が向いたら換えてみて酷評して差し上げるという企画。もう一つは超激レア(?)非売品音源。…欲しがる人がどれだけいるかも疑問だけど。こいつがうちでどんな風に鳴るか、お手並み拝見だな。

    6月16日 その4
    うちでは現在、壁コンセントを二つ使っているので、WATTaGATEをどちらに使おうか悩んだのだが、結局、プリアンプとパワー・アンプが繋がっている方にした。プレーヤーとその他諸々が繋がっているもう一方に繋ぐよりは効果があるだろうという単純明快な理由により。全帯域に渡ってぐっと音の密度が上がった気がするが、いかんせん、現在我が家は無駄にCDラックが転がっているせいで本来の音ではなかったりして、きちんと判断するのは難しい。当然、壁コンセントを交換するときにブレーカーを落としたので、電源入れっぱなし前提のプリアンプなんて絶対に本調子じゃないし。

    6月16日 その3
    最後のアクセサリー店で相当色々聴かせてもらったので、何も買わずに帰るのもさすがにどうかということで、どうせ買おうと思っていたWATTaGATEの壁コンセントをお買い上げ。帰宅して、早速交換(注 交換には資格が必要です)。やっぱりこれもBreak-inが必要なのかなぁ?

    6月16日 その2
    気分が悪いので改めて。階を一つ上がってみると、Arcusが置いてあったり。Parsifal Encoreを聴いたりしてから、Arcusを聴かせてもらう。…この部屋はいつ来ても低音がぼわぼわしてるなぁ。これで判断してしまうのはちょっと気の毒。橋の下は試聴中でしばらくかかるというので、テレオンへ。N803、804、Cremona、CS1.6(だっけ?)を聴かせてもらったり。804の方が803より音が締まっていて良いという共通見解に。値段が高ければいいってもんでもないのだなぁ。CS1.6は価格帯的にもちょっと勝負に持ち込むのは気の毒なところ。意外にも友人の気に入ったのがCremona。私は結構暗い音がしていたように思ったのだけど、それはN803を直後に聴いたからかもしれない。思わぬ伏兵登場?隣の中古屋にCS6があったりしたけど、セッティングされていない状態で聴くのはあまりに気の毒。CS2.3も同様な状況だったのだけど、一応聴くことに。…大人しい音がする。これはなかなかぱっと聴いてひきつけるのは難しいスピーカーかもしれない。自分で色々塗っていく真っ白な下地といった感じか。ヤマギワでN800 Signatureを聴いたり。全域での余裕はさすがだけれど、もう一つ訴えかけるものが無かったりで友人もやや困惑気味。そろそろいい時間ということで橋の下へ再び。一番の目的はAvatar MkIIだったりするのだけど、運のいいことにCremonaもあったりして、友人にとっては丁度いい状況。Cremonaはそれはもう綺麗な響きのスピーカーで、細かいことを言わずにただ聴いているだけならこれ以上何をお望みですか?と言わんとしているかのよう。しかし、ロックなどではAvatar MkIIにかなり水を開けられてしまう。終いには「両方置いてソースで使い分けたい」とか言い出す友人。「今度静岡へ聴きに行って、それで決める」とどうやら本気で決着をつけにかかる模様。…つい数年前は「オーディオになんて金をかけていられるか」と言っていたのがここまで来てしまいましたよ。引きずり込んだ当人が他人事のように言う資格は無いか?

    6月16日
    というわけで、オーディオ屋さん巡業ツアーご一行様は秋葉原へ。とりあえず、N803あたりがいいと言うので、5555の5F(だっけ?)へ行ってみたり。友人が「あれとこれとそれを聴きたい」と店員に伝えると、「一つにしてくれ」と言われた…は?ともかく、目的のN803を聴くことに。繋いでもらって音を出すと、右チャンネルが出ていない…お〜い。接続を確認してもらって、再度試聴開始。…左右逆だよ。その旨を伝えると「質感だけ聴いてくれ」…はあ?挙げ句の果てに友人が持参したCD-Rを差して「やっぱりCD-Rだから音が悪いね、普段はこんな音で鳴らないスピーカーだよ」とかぬかしてくれやがりましたよ。をいをいをいをいをい。元の音源を知っていて言ってるんだろうな?とても商売をやってる人間とは思われない態度の悪さに二人で閉口。これはちょっとどころでなくお話にならないので他へ行くことに。

    6月15日 その2
    夜は友人宅を襲撃。Eidolonの後にCDM7NTってのはいささか気の毒であると思わないでもないが、スケジュールの都合上いたしかたがない。相変わらず、この部屋で聴くとLewenthalはおもちゃのピアノを弾いているみたいに聴こえて、ちょっと悲しかったり。昼間のEidolonではポートは相当下の帯域にしか効いていないと感じたけれど、まあ、サイズの違いもあるわけで、やはり割と上の帯域からちょっとバスレフな音に気を引かれたり。Yo-Yo MaのPiazzolaなんかではベースがちょっと伸び伸びな感じに。MozartのRequiemといい、Mahlerの8番といい、合唱の声部が重なるところでことごとく女声に全体の音が引っ張られてしまうのはNautilusツィーターのせい?何より、Solti/LSOのBartokで弦がひりひりしっぱなしだったのには参った。これはちょっと聴けませんな。…などなどひとしきり文句を言ってみたり。前から買い換えたいと言っていたこともあって、明日はオーディオ屋さん巡りをすることに。

    6月15日
    いざ東京。というわけで、週末は東京で遊び倒す計画。まずはうちの掲示板の常連さんの篠原さん宅へお邪魔してみたり。個人宅のEidolonを聴くというのはなかなか貴重な機会かもしれない。6畳にEidolonというのでかなり窮屈な感じかと思ったが、隣のキッチンと部屋がつながっているせいもあって、圧迫感はあまり無くて、Eidolonは確かに大きいのだけどそれが「巨体」というほどの感覚をもたらすことなく、整然とセッティングされていた…その足元には大蛇かと見紛うMITのスピーカー・ケーブルが。しかも、弁当箱つき(笑)。何はともあれ、音を聴かせて頂くことに。まずはおなじみ(?)LewenthalのAlkanからSolo Sym.の終楽章。…右手が綺麗だねぇ。この人、こんな綺麗な音で弾いてたかしらん?低音が下の下まで抜けていくのはさすが。A. JansonのMozart: Requiemは何故か我が家では魔法にかけられたように異常にいい音で最近は鳴るのだけれど、これは本来の(?)音で、でも解像度高く鳴る。SoltiのMahler 8は上から下まで音が出切っているのが気持ちいい。音が吹き抜けるような爽やかさは他のAvalonを含めたこれ以外のスピーカーではちょっと出せないのではないだろうか。Yo-Yo MaのPiazzola: Fear Tangoはベースがばしばし決まって格好よすぎ。この辺はウーファーのサイズの違いが結構露骨に出るなぁ。とどめがFF8のサントラ。ラスボスが変化してからの大太鼓がずこずこいうところ。…話にならんなぁ。ここぞとばかりに低音が地の底まで響いていくよ。むぅ。ラスボス最終形の音楽の出だしで音がぐるぐる回るところは綺麗に回っていて、セッティングにぬかりなしと見ました。中ボスの音楽ではちょっと聴いたことの無いベースが聞こえたり、なかなかショッキングな体験もありつつ、今回の訪問は私にとって聴いて楽しかったで終わらせてはいけないところがあって、それは自分の進む道を確かめるということだったり。要するに、大型スピーカーへの未練を本当に断ち切れているのかどうかということ。先のことは分からないけれども、現状においてはスピーカーは今のEclipse Classicで打ち止めでいいのではないかと思っていたりするわけで、まあ、次といってもほいほい買えるわけもないのだが。ともかく、話がちっともまとまりないけれど、私にとって重要だったのはEidolonとEclipse Cの音の方向性。これがただ上下関係のみで語れてしまうものだったりすると、非常に困ってしまうわけで。そういった観点から振り返ると、今日聴いたEidolonの音は間違いなくいい音なのだけど、少なくとも現時点においては自分が嗜好する方向とは違うように思えた。とは言え、強力な助っ人の協力もあって日々進化を続ける篠原さん宅のEidolonがいつ私の好みにずばりストライクの音を聞かせて私を困らせない保証はどこにもないのだけれど…。

    6月13日
    さすがに週末をまたいで置きっぱなしにするわけにもいかないので、CDラックの残りを回収。腰をいわせそうになりながら、何とかかんとか5階まで運ぶ。…これ以上はもう無理。絶対に無理。そもそも部屋に入らないけど。昨日、一つ組み立てているので、手際よくさっさと組み立てる。無事に組み立て完了、設置してCDの移動。ああ、疲れた。とりあえず、いらないラックが二つもでかい顔をしているせいで、当分、オーディオ的にどうこうとかとても言えなさそうな状態が続きそう。誰か引き取ってくれ(一つは引き取り手が既に決定)。

    6月12日 その2
    結局、CDラックを部屋まで運ぶことに。…重い。腰をいわすかと思った。(部屋の中で開けると収拾がつかなくなるので)廊下で開封して、部品をぱらぱらと部屋へ持ち込んでは組み立てる。…このくらいのサイズになると組み立てるだけでもう一苦労。出来上がったところで今度はCDの移動。おお、スペースが余ってる(←当たり前)。クローゼットの中にダンボールに入れたまま放り込んだCDとか、じゃんじゃん入れたいところだが、既に体力も気力もとっくにうせてしまっていたので、それはまた今度。とりあえず、これまで使っていたラックが邪魔。そして、CDラックはもう一つあったりする…。

    6月12日
    いきなりCDラックが届いてた。何の前触れも無く。をいをい。とりあえず、現行のラックの一つはまだ引き取り手が決まっていないんですけど。どうも世間的には300枚というのは大量らしいですよ。それ以前に、届いたラックがべらぼうに重くて、しかも二つもあって、とてもじゃないけど一人で5階まで担いでいくのは無理。誰だよ、こんなの頼んだの?

    6月10日
    週末の東京襲撃へ向けて、持参ディスクを選考中。うちで奇跡のように良く鳴っているものとか、どんな音になるのだろう?とりあえず、最近買った使いやすい(不織布に挟むのではないタイプ)CDポーチが6枚用なので、6枚に絞り込まないと…オーバーしそうだけど。

    6月9日
    DemidenkoのMedtner。Forgotten Melodies Op.38の6番から始まって、1番(Sonata Reminiscenza)で終わる選曲がちょっと格好良すぎ。注目はSonata Tragicaだが、…苦しそうだね。リズムは重々しいし。そもそもHamelinみたいな尋常でない切れ味をこの曲で発揮しているのがおかしいのであって、これは標準的な演奏なのかも知れないけど。Sonata Reminiscenzaではイタリア人は盛り上げないと気が済まないらしく、それがどうも私が抱くこの曲のイメージとちょっとすれ違う。いい曲か?と言われると返答に窮するところなので、まあ、こんな曲に多くを求めてもいけないのかもしれないけど、でも、私は好きだぞ、この曲。

    6月6日
    記憶が確かならば、確か、英語研修のときの講師のお薦めだったチェンバロ奏者がHantaiだったはず。演奏自体の印象は殆ど残っていない。純粋に「音」が強烈なイメージで残っているだけ。弦を引っ張って、それが外れて、び〜んと振動する…そんな様子が殆ど見えそうなくらい。最近、チェンバロを聴いていないので、オーディオがよくなったのか、録音がいいのかの判断がいまいちしにくいけど、まあ、どっちにせよこういう音の出方もありということが分かることが重要なわけで。

    6月5日
    Rattle/CBSOのStravinsky: Petrouchka。ところどころ彼特有のせっかちな印象を受ける部分があるのだけど、実際のテンポ以上に速く感じるのは煽り方の上手さなのだろうな。86年の録音で、まだオケの状態が煮詰まっていない部分もあるのだけど(素性からするとこれでも随分と立派なものだと思うが)、打楽器の入れ方はやっぱりいいし、それを生かすための楽器バランスの取り方も計算してある。そういった意味で、本当に細かいところまで工夫を凝らすのを惜しまない人なのだけど、それがBPOのようなプライドの高いオケ相手にどこまで自由にできるものなのか。今後の展開に期待と不安のあるところかもしれない。

    6月4日
    Kogan大全集の第29巻。アンコール集その2。演奏がいいのは当たり前として、注目は解説。Koganは旅先で死んだのだけど、その様子を綴った文章がこれ。
    Koganのある教え子が彼を駅まで送っていきました。自動車をそばまでつけることが出来ず、時間はぎりぎりで、急がねばなりませんでした。彼が乗車する一号車はプラットホームの一番先頭にありました…。反対側に腰掛けていた目撃者の話によれば、Koganは旅行に持ってきた本を取り出し、眼鏡をかけて読み始めました。数分後、本の方へうつむくと、目は閉じられました。車両に駅員が入ってきました。駅員はKoganに近寄りました。隣の人は言いました。「邪魔しないでやってください。ご覧の通り、この方は眠くなられたのですよ」…
    だ〜(泣)。格好良すぎ。男前過ぎる。ところで、そのとき読もうとした本は何だったのだろう?

    6月3日
    風邪で耳がぼおっとして、何を聴いてもちっとも面白くないのだ。

    6月2日
    というわけで、行ってきました静岡市オーディオ屋さんツアー。午後から行ったりしたせいもあって、4軒を回るのがやっとだったけど、時間的な問題よりも体力的な問題からそれ以上は無理。足が腐るほど歩いた。もう十分。1軒目はAudio Labo。いきなり探すのに手間取ったり。方向音痴ではないはずなんだけどなぁ。というか、小さくて目立たなさ過ぎ。入ったらさほど広くはない(12〜15畳くらい?)部屋にJBLのS9800や4344、Kingdom、ATCの150slなどがかなり窮屈そうに置いてあった。別室があるのかと思いきや、本当にこれだけ。静岡なら土地代が安いだろうからきっとオーディオ屋さんも広いに違いないという私の読みがいきなり外される格好に。店の主人は何やら電源ケーブルを作っているし…銀線だ。20年も前から銀線だそうな。とりあえず、dB TechnologiesのDACが気になるので、試聴させてもらうことに。比較対照はEsotericD-70。トランスポートはP-70だけど、D-70へは176.4kHz出し、dB Techの924には88.2kHz出し。スピーカーは一番まともそうな(←こら)ATC。アンプはパワーがCelloのEncore、プリがGoldの世界で一台しかないと言う白文字仕様。設置環境から音場関係の情報は無視。純粋に音の質だけを考慮に入れることにして、持ってきたCDを適当にかけてもらう。で、結論としては、…ごめんなさい、dB Techの方が好みですわ。音の鮮烈さ鮮明さが一歩上に感じられた。もう一つ踏み込んで言うなら、昨日の更新(日付は一昨日)で書いたMozartのRequiemで、dB Techでは「何か」が起こりそうな感じがあって、それをどうにか引き出してやりたい気になったけど、D-70ではそういう「魔法」は起こらないような気がした…全く論理的じゃないな。置き方も割と適当に見えたし、スピーカーの周りの環境もお世辞にも良いとは言えない状態だったし、そもそもDigital Outの条件まで違うので、これをして「比較」と言うのもどうかと思うけれども(そもそも、値段も倍くらい違うし)。しかし、dB Tech、ちょっと気に入ったかも。…高いけど。お茶まで出してもらったり、銀とポリカーボネートを自ら削り出したというターミナルを見せてもらったりして話し込んでいるうちにすっかり長居をしてしまう。今度、WeissのDACが入るとか。9月にはViolaのプリ・パワーも入るそうな。
    お次は「すみや」。Stereosoundの広告でAvalonを展示している写真が載っていたりして、ちょっと期待してしまうところ…だが、ここは大外れ。展示状況、内容とも言ってしまっては悪いが「すか」。しかも、Avalonは置いていないし(あってもここじゃろくな音にならないことは明白)。ということで、ここでは聴くことすらせず、「次行ってみよ〜」。
    3軒目はAV Box…名前からして外れっぽいけど。で、予想通りメインはVの方。でも、何故かKEFのReference Model 203が置いてある。…誰かが気にしてたっけ。ということで、聴かせてもらうことに。TOSHIBAのSD9500(DVDプレーヤー)とDENONのAVアンプ(型番は覚えていない)という組合せ…プレーヤーはともかく、アンプは大丈夫なのか?ということで、ここいらの話は話半分に差っ引いて読まれるように…。意外としっかりした音がする。低音に力がある。でも、割と高い周波数からバスレフっぽさを感じるし、低音も深さはあまり無い。「う〜ん?」と考え込んでいるところへお店の人がパンフを持ってきてくれて、見て納得。このスピーカー、下が±3dBで55Hzまでなんですな。ということは、相当上の周波数からバスレフ・ポートで賄っていることになるわけで、まあ、聴いたままということか。とは言え、低音の力強さに積極性を感じるものの、全体的には穏やかで刺激的な鳴り方は全くしない。聴き疲れがしないと言えば聴こえはいいが、正直な感想としては物足りない。空間感の表出とかは割と良かったけど、上下のユニットのつながりも、近く(1.5mくらい)で聴いていたせいか、あまりいいとは言えなかった。チェロが低いところから高いところに行く途中で「あ」って思わせてはいかんと思ふ。もうちょっと距離を取ればまた違うのかもしれないけど。まあ、所詮はAVアンプで鳴らしていたので、もっとまともな環境で鳴らせば本来の力を出せるのかも知れないけど、私には自分にとって好ましい方向へ持っていける可能性が感じられなかった。どうでもいいが、トライワイヤリング対応のターミナルは圧巻。ごっついジャンパー・プレートが面白いが、絶対にまずどうにかしたくなるところだろうな。
    最後はフジ・アコースティック。ところが、番地を当たってもその番地が見当たらない。「おっかしいなぁ」とうろうろおろおろしていたら見かねたのか、お茶屋さんのお婆さんが「何か探してるの?」と言ってくれたので、訊いてみたら、引っ越したとのこと。げ。幸い、駅の方向だったので、帰り道だし、ということでそのまま向かってみることに。入ってみると、古いスピーカーだらけ。「しまった、ヴィンテージ屋さんか」と思ったが、SpectralやGamutのアンプがあったりする辺り、どうもヴィンテージ・オンリーというわけでもなさそう。「スピーカーはヴィンテージが多いんですね」と言ったら「ヴィンテージなんてのは日本人が勝手に作った言葉だ」って説教されたし。保守サービスを主にやっているらしく、その関係もあってそういったスピーカーが集まってくるというのが真相の模様。実際、店の主人は「私もAvalon欲しいと思っているんですよ」と言ってるくらいだし。自説(Accuphaseは替えたまへと言われたし)をとうとうと語られているうちに閉店時間(9時)を回っていたりで、予定外に長い時間を過ごしてしまったけれども、得るところが無いではなかったので、これはこれで面白かった。彼の自説に乗ると、次の購入候補に考えているメーカーの半分以上が駄目なことになるので困るのだけど(笑)。
    とまあ、以上の4軒を回ってきたのだけど、結論としてどの店も試聴には不向き。貸し出しをさせてもらえないとちょっと買えない。何だかんだでやっぱり東京は恵まれていたのだなぁと改めて思った次第。やれやれ。

    6月1日 その2
    RischeのB-A-C-H集。でも、一曲目はChromatique Fantasia & Fugue。やたらと真面目と言うか、几帳面な演奏で、フーガの折り目正しいリズムの刻みがおかしいが、面白いと言うほどでも。で、LisztのB-A-C-H。これはFazioliのピアノで弾いているらしい。…妙な音がしてますぜ。低音がやたらと軽い。ちっとも重さが無い。何か上ずって聴こえる。間を広く取った演奏がそれを助長している感もあるが。その演奏だが、晩年のLisztに対する考え方なのだろうな、一生懸命宗教的な崇高さみたいなのを出そうとしているけど、しょぼ〜い旋律まで真正面から真面目に弾いてしまうので、一層どうしようもない響きになったりして、何だかあんまり融通の利かないピアニストだなぁ。

    6月1日
    明日は静岡のオーディオ事情を調査してみようと画策中。

    5月31日 その2
    セッティングもとりあえず、決まって色々聴いてみて、ピアノはとりあえずいいとして、ヴァイオリンは弓が弦に触れる様子まで分かりそうでちょっといい感じ。オケも金管の出方、左右奥行きの拡がり、定位はまずまず。ここでふと、A. JansonsのMozart: Requiemをかけてみたりしたのだが、これが仰天。尋常でない生々しさにちょっとたじろいでしまったり。こんな音でこの演奏が鳴ったのは記憶に無いっていうか、こんな鳴り方、想像もしなかった。何度も書くようだけど、決して優秀な録音ではないし、録音自体も古いし、レーベルは怪しいし、まあ、ろくでもない要素だらけで、ただ演奏が気に入っているからよくチェックに使うのだけど、それだけにこれは驚き。合唱ももう少しで歌っている一人一人を指でさせるんじゃないかというくらい。この解像度は何?何かがうまくはまったみたい。音響対策がどうとか考えないで一心不乱に聴いたのは久し振りかもしれぬ。

    5月31日
    思い立ったが吉日というか、短気は損気と言うか、ようするに我慢がならなかったのでスピーカーのセッティングに手を出してしまう。左右のスピーカーの壁からの距離をそれぞれ75cmと70cmにして(スピーカー間は170cm)、内振りも少し強めに(角度にして約15度)。ようやくある程度納得のいく音になったよ…疲れた。ティンパニがどろどろ太鼓でなくなったし、音像もぎゅっと密度が高くなって、大分好みの方向に。でも、まだまだこんなものではないはずなんだよなぁ。とりあえず、おかげで電源ケーブルの評価がしにくくなったりしたのはご愛嬌。まあ、Break-inはまだまだこれからだしぃ。

    5月29日 その3
    ThielのCS 2.3からEclipse Classicに買い換えたいという人からメールが来た。返事を書きながら、「同じCS 2.3ユーザーのNさんとかKさんだったらどう応えるかな?」と気になってみたり。何はともあれ、ちょっと試聴場所を探すのに苦労しそうですが、頑張ってくださいせ。Goldmundとの相性…どうでしょう?それはともかく、さる方に送る送ると言っていたもの、ようやく送れそうです…最寄の黒猫さんの電話番号が分かれば。

    5月29日 その2
    届いて早々に音を判断するのはあまりに早急なのだが、そらやっぱり気になってしまうわけで。全体的に若干の固さというか、ちりちりした感じがあるのは、この先Break-inが進むと丸くなるのか、それともシャープになるのか。低音も硬い…ぼわぼわなのは部屋とセッティングのせいなのは明白なのだけど、そのぼわぼわが硬く出るのがおかしい。楽器の周りに何かがまとわりついているような感じがあって、これがそのうち空気感になるのかな?でも、低音は一段深くなった印象を受けるあたりが面白い。とりあえず、目安は100時間ということだけど、電源入れっぱなしなので(そもそもプリアンプには電源スイッチなんて無いのだ)、4日間程でBreak-inが完了する…はず。さてさて。

    5月29日
    届きましたよ、電源ケーブル。Synergistic ResearchのA/C Master Coupler ACTIVE SHIELDING。…太い。シールド線の分だろうけど、Activeじゃないやつよりかなり太い。色は真っ白。…白蛇みたい。触ったらお金が増えないかな?とりあえず、プリアンプの電源ケーブルを外して、パワー・アンプに繋いで、新しいケーブルをプリアンプに。余ったWireWorldのELPは…RE-9に(!)。Mini Power Couplerをタップに繋いで、こいつを繋いで…あれ、届かないっすよ?タップの位置をぐいっと動かして対処。ケーブル同士がくっつかないようにあれやこれやと微調整。とりあえず、これでようやくパワーアンプが真正面を向くようになりました(今までは電源ケーブルが本当にぎりぎりだったので、ちょっと斜めを向いていたのだ)。真っ黒の被覆のケーブル群の中にあって、白いのは一際目立つ。…というか、ちょっと浮いてる。MPCを繋ぐと、ケーブルの根元(コンポ側)のLEDが光るのだけど、そんなところで光っても隠れて見えないよ…。とりあえず、MPCとQuantumのSymphonyと既に二つもACアダプターがあるせいで、タップがちょっと使いにくいことに。4口でも6口でもいいが、ACアダプターを繋ぎやすい配置になっているタップが欲しいところ。もう一組Synergistic Researchのケーブルを買ったら、MPCをどこに差せばいいのだ?…やっぱりタップも買い替えか?Master Control Centerを買えとか無理な注文はしない約束で。

    5月28日 その2
    方々で不評なAbbado/BPOのMahler 7番。とりあえず、終楽章だけ聴いてみた。…出だしから駄目駄目ぶり炸裂だな。ちょうど吉田秀和が彼について朝日新聞に書いていたと思うけど、それによると、Abbadoの演奏は良識的で、故にMahlerのような主観の塊のような曲だと客観的に演奏しようとするせいで曲と距離ができてしまうとか、まあ、そんなことだったと思う。その距離が私には間の悪さと言うか、言ってしまえば間抜けに聴こえてしまう。必ずしも手抜きというわけでない、木管の扱いを始めとした妙な小技も盛り込まれているのだけど、全体の流れとか動きがてきとーな感じになっているように思う。細かいところを聴いていくとさすがBPOなところもある一方で、金管が意外と危なっかしかったり、つい張り切りすぎて他が聴こえなくなったりで、どうもAbbadoの意思の下で全てが動いているとは思えないところも散見される。そもそも、このオケのMahlerってあまりいい演奏が無い気がする…Bernsteinとの一期一会のライヴとか言い出す人は貼り付け獄門、というか、話の流れと無関係な方向の演奏でしょうが。別に分解したいわけでも、何か燃えるものがあるわけでもなく、かつ、さらっと流すでも無く、まあ、彼はこんな曲は好きではないのだろうけど、妙な義務感や責任感みたいのが邪魔してかえって無難に終われないでいるのかもしれない。それとも、Rattleに「このオケでお前の好きなMahlerをやるのは大変だぞ」と身をもって示している…ってのは深読みしすぎか?録音はへっぽこ。DGとは思えぬ分解能、定位、S/Nの悪さに唖然呆然。いくらライヴとは言え、もうちょっとましな録音ができるだろ。残響も入れすぎ。ぼわぼわで何やってるんだか分からなくなりそうなところ多々あり。Mastered by Emil Berliner Studiosと書いてあるが、ここが悪者か?

    5月28日
    そら届かないはずだよ。古い住所に送ってたってさ…。何だかんだで実は「すぐ」って言われて本当にすぐに届いたことがないなぁ。というわけで、電源ケーブル、今週中には届く…のかな?

    5月26日 その2
    先日入っていたチラシによると中村紘子大先生がRzewskiを弾くらしいですよ。…大丈夫?

    5月26日
    電源ケーブル、未だ届かず…。先日、たまたま久し振りに大口径ウーファー(しかもダブル)の音を聴く機会があって、そのとき聴いたHamelinのRzewskiで「あ、やばいかも」と思ったりしたのだけど、恐る恐る家で聴いてみて大丈夫なことが判明。相変わらずうちの低音はもやもやしているので、早く何とかしたいところだけど。

    5月24日
    電源ケーブル、もう発送してるって。まだ届いてないよ?黒猫さん頑張れ。

    5月23日 その2
    別にこれでなくてはいけないこともないのだろうけど、やっぱりオーディオのチェックに使ってしまうのがA. JansonsのMozart: Requiem。これがまあ、難しい音で鳴るので困ってしまう。とりあえず、空間的拡がり、分解能は申し分ない。細かい音も埋もれないので、隅から隅まで見通せる感じはちょっと気持ちいい…のだけど、音が薄いんだなぁ。何だか、幻影を見ている(聴いている?)ような気分になる。どうしたものかなぁ?むぅ。

    5月23日
    会社のイベントでいったロゼシアターなる場所で6月にGekicが来て、Lisztの「超絶技巧」から何曲か弾いたりするらしい。そら、お昼休みにチケットも買うさ。こんなところでGekicが聴けるとは思わなかった。東京では何か弾くのかな?お馬鹿で楽しい演奏が聴きたければおすすめ。

    5月22日
    LeonhardtのFantasia & Fugue BWV904。…う〜ん。全体的に演奏はやや丸くなった感じで、表情が終始穏やか。何だか、ためになるお話を聴かされているような感じ。問題は録音で、これがとにもかくにもぼわぼわ。おいおい。Philipsだから、予想はしていたとは言え…。それはともかく、久し振りにオケものを聴いたらティンパニのどろどろ太鼓にちょっとひいたり。このスピーカーでそんな音を出していてはいかんだろ。来月の給料はルームチューンに決定?

    5月20日 その2
    思い立ったが吉日。というわけで、勢い余って電源ケーブルご注文。…給料日まで待てよ。期待していたよりはやっぱりちょっと高くて、予想通り。むぅ。とりあえず、シールド用の線をどう引き回そうかとか、タップに届くのかとか、問題が減る以前に増える気がしないでもないけど、まあ、それはそれで、楽しめそうじゃない(←馬鹿)。

    5月20日
    …本当にFantasyしか入っていなかったよ。GouldのChromatic Fantasy。Fugueは無しですかい?道理でFirst Releaseとか書いてあるはずだよ。それはまあともかく、演奏の方は…Fantasyだけで判断するんですか?出だしが遅くて、おいおいと思ったら急加速。左手と右手のバランスが(恐らくは意図的に)崩れていて、珍妙極まりないところがあったり。とりあえず、何だか流れの悪いというか、つながりが悪いというか、えぇ〜な個所目白押し。当然、歌ってるし。Fugueが無いのにも納得がいかないが、このFantasyも納得がいかんなぁ。

    5月19日 その2
    やっぱり音がぼわぼわする〜。部屋がライヴ過ぎるなこれは。というわけで、東京で買って、新幹線の中まで抱えて持って帰ってきたグラスウールをとっとと抱き枕カバーに突っ込んで、部屋の両コーナーに置いてしまいたいところだが、世間は雨だったり、明日は発表だったりでそれどころじゃなかったり。未開封CDの消化も当然のように進まず。明日は飲み会だっけ。また抱き枕(必要なのはカバーだけ)が買えないじゃないか。

    5月19日
    東京へ出てきたらそらCDを買うでしょう。というわけで、計13枚をお買い上げ。相変わらずBach関係が多くて、4枚。チェンバロで、確か英語研修のときの講師のお薦めだったはずのPierre Hantaiという人のChromatic Fantasia & Fugue他…好きだな。GouldのChormatic Fantasyも買ってみたり。…これ、Fugueは無しなの?そんな馬鹿な。LeonhardtのPhilipsのBach集…国内盤だが致し方あるまい。Fantasia & FugueのBWV 904ってあんまり録音ないみたい。最後はRischeのChromatic Fantasia & Fugueで始まって後は全部B-A-C-Hという奇天烈なCD…Liszt以外知らないな。まあ、LisztのもPontiとCziffra以外の演奏があってもいいでしょう。というか、無いと困りそう。で、Abbado/BPOのMahler 3番と7番をまとめ買い。SoltiのDon Giovanni(オペラの方)が安かったのでこれもお買い上げ紙ジャケだけど、不織布包みではないみたい。Kuzminの新譜…レパートリー、他に無いのかのRachmaninov=Horowitz。Jansons/BPO, Philadelphia OのShostakovich 2枚組…あんまり安かったのでつい。とりあえず、置く場所が無い。

    5月17日
    …そうだったのか。言われてみれば、そうなっていても不思議はないなぁ。というわけで、トランスポートは実は重要みたいですよ。

    5月16日 その2
    SzellのCDじゃない"Jupiter"が初めてまともな音で鳴ったな。ここまで来ると逆にシビアな判断がしにくくなるかも知れないとか思ったり。何でもかんでもいい音で鳴ればいいってものでもないだろうし。それとは無関係に、KrellやClasseのモノラル・アンプって幅を取らなくていいよなぁと思う今日この頃。個人的にはKrellのステレオ・アンプを真っ二つに割ったデザインが好きだったりするのだけど、音は趣味に合うかどうかかなりあやしい。Mark LevinsonのNo.434あたりになってしまうと、今の部屋ではCDとプリを前にずいずいっと出して、後ろに二つ並べる格好になりそう。スピーカーのラインより前に機器が出てくるのってあまりよろしくなさそうなんだよなぁ。…まだまだ先の買い物について今から心配しても始まらないけど。

    5月16日
    部屋が暑いのはパワー・アンプをつけっぱなしにしているせいかもしれないと思う今日この頃。…廊下と比べても段違いに暑い。いや、部屋が南向きだからだ。そう、そうに違いない。

    5月15日 その2
    あんまりオーディオで浮かれているとこの日記のタイトルが泣くので、たまには未開封CDを開けて聴いてみたり。Levine/CSOのPetrouchka。77年の録音だが、やや古さを感じる。テープの保存状態はそんなに良くなかったんじゃないかなぁ。弦の音ですぐに「あ、Chicagoの音だ」と落ち着いてしまうのはどうなのか。でも、少しピッチが高いかも(元々高めらしいけど)。打楽器がすこんと決まって格好いいのは勿論だけど、木管の絡みを結構可愛らしく小回り良く出してくる辺り、ただのデブではないなと思ったり。全体的にテンポとリズムがいい感じで、さくさくはきはきしていて気持ちいい。金管や低弦は相変わらずな感じがこのオケらしくて私は好きよ。先の可愛らしいのがときに浮いて仇になるところもあったりするけど、総じて正攻法で前向きな演奏でいいんじゃないかと。録音は若干ピンぼけ気味だけど、空間は広いし、大太鼓のずどんと来るのはそれなりにしっかり録れてる。若干高音に嫌な癖を感じるが、これはマイク云々より、このRCA Red Seal国内盤のリマスタリングに固有のもののような気がする。

    5月15日
    家電屋でAVアンプを見てきたり。見た目はどれも偉そうな顔してるなぁ。ついでにDVDプレーヤーも見てきた。Victorの小さいのがよさげだったけど、DVD Videoにしか対応してない。…DVD Audioで欲しいソフトがあるか?って言われると、これがまったく無いのだけど。ビデオはS-VHSが投げ売り状態。でも、そこまでして録っても、殆ど見ないよなぁ。やっぱり映像とは相性が悪いみたいだ。そうそう、CD屋を見つけたので行ってみたら、ClassicとJazzは別室になっていて、ちょっといい感じ。…でも、置いてあるのは当然のように全て国内盤で、まったくもって使えない。期待はしていなかったけど。

    5月14日 その2
    音以外でラックのお話。これ、本当に綺麗。生まれて始めて、ラックを眼鏡拭きで拭いたよ…。それとは別に、やっぱりCDプレーヤーはちょっと持ち上げないと使いにくい。地べたに置いたままだと、かがみこんでトレイにCDを乗っけるので意外と重労働。でも、もう少し高い方が使いやすいかな?…やっぱり、プリ用にもう一段?

    5月14日
    ラックがようやく到着。早速組み立てる。棚板はべらぼうに軽いが、支柱は結構重い。ある意味、Quadraspireなんかと共通するところがあるのかも知れぬ。スパイクはものすごくとんがっていて、ちょっとした凶器になりそう。受けが無いと大変なことになるので、J1のスパイク受けを使用。…これ、前のと材質が違うんじゃないの?思っていた以上に安っぽい手触り。それはともかく、受けを置いたところにラックを載せて、その上にCDプレーヤーを載せる。プリアンプがラックの下、パワー・アンプは定位置のまま。…プリアンプの電源ケーブルがもういっぱいいっぱいですよ。パワーもだけど。こりゃ、もう少し長い電源ケーブルにした方がいいな。で、今、買うなら…そろそろ買える頃だよね?適当に鳴らしてから、ちょいと本気で聴いてみる。とりあえずのLewenthal(RCAのHP盤)…低音の輪郭がしっかりしてよろしい具合。低音がふわふわしているのが落ち着かないところだったので、これは良い傾向。もう少しがつんと来るようになるともっといいのだけど。で、ここで思うところがあって、Solti/LSOの「オケコン」。…こいつは凄いねぇ。Lewenthalでひょっとしてと思ったのだけど、空間がさっと広がってちょっと衝撃。こんなに広い音場は自分の装置からは出た記憶が無いねぇ。これはえらいもんを買ってしまったなぁとか思いながら、Hubeau & Quatuor Via NovaのFaure…これは知っている人が聴いたらちょっと驚くんじゃないだろうか。この録音がこんなにクリアーに明晰に聴こえるとは!定位もぴっちり決まる。この録音で、だ。前の部屋ですらここまでは行かなかったぞ。割と冷静に書いているけど、頭の中ではちょっとした未体験ゾーンにかなり戸惑っていたり。これでプリにSRX-1bを入れたらどうなるんだろう…危ない、危ない。まずは電源ケーブルを買いたまへよ。

    5月13日
    ラックを受け取り損ねた。誰だ、「夜に時間指定しても昼間、管理人さんに預けていくよ」って言ったのは?というわけで、ラック到着は明日に延期。ぐぅ。

    5月12日 その2
    BachのFantasia & Fugue BWV 904が最近ちょっとお気に入り。フーガなら何でもいいのか?ってまた言われそうだな。問題はBrendelの演奏しかうちには無いという点。何か良い演奏はないかしらん?

    5月12日
    そら定位もぼんやりしてるさ。…スピーカー、片方が逆相で繋がってたんだもの。というわけで、泣く泣くスピーカーを倒してスピーカー・ケーブルを繋ぎ直す。スピーカーを立てたら当然のように位置調整。…前より少し間隔が広がってるような。ま、そこらへんはこれから詰めていくのだし、気にしないということで。現状だが、スピーカー間の距離はスピーカーの中心からもう一方の中心までで約1.8m。左右の壁との距離は壁からスピーカーの側面までで右が60cm、左が75cm…ずれているのは意図したわけではなく、たまたま。後ろの壁との距離は壁からスピーカー背面までで約60cm。スピーカーの線上からリスニング位置までの距離が約2m。すぐ後ろがベッド@邪魔で、その後ろは2畳半くらいの空間。というわけで、音響的に対策が必要なのは左右の壁(主に一次反射点)とスピーカー周辺くらいか。スピーカーの後ろのコーナーにTube Trapを入れたいところ。前に作ったいんちきTube Trap@抱き枕のカバーにグラスウールを突っ込んだだけは一つしかないので、コーナーに入れるならもう一つ必要だけど、材料をどうしたものか。月末に東京へ行くときに買うか?…というわけで、抱き枕とグラスウールを抱えて参上しても驚いたりしないで下さい>関係者各位。

    5月11日 その2
    メイン・システム、配線完了。WN1318だと思っていた部屋の壁コンセントが実は廉価版(?)のWN1512だったりしてちょっとショックだったり。…普通、寮の部屋にホスピタル・グレードはつけないか。予想通りアースが繋がっていたので、外してしまったり(←こら)。機器の電源は全て壁コンセントから直接取って、アンプが交換したWN1318から、プレーヤーはそのままのWN1512から。WN1512にはタップも繋いで、そこにQS-1とRE-9を繋いだ。やれやれ。適当に選んだのはClassic Yo-Yo。部屋の空気がさっと入れ替わったような感覚に襲われる。セッティングは適当で、スピーカーにはスパイクすら入れていない状態なのに。一瞬で部屋の空気が支配されたような、そんな感じ。夕食を食べてから、スパイクを入れて、ケーブル類も適当に持ち上げたりして、重ならないようにしてみたりしながらちょっとまじめに聴いてみた。…あたたた。かなりぼんやり定位でお兄さんはちょっと困ってしまいますよ。これはセッティングをしっかり詰めないと落ち着いて聴いていられなさそう。目下の問題は電源ケーブルが若干短くて、特にアンプがやや苦しい配置になっていること。…給料が出たら電源ケーブルを買うか?

    5月11日
    だいぶ部屋が片付いたので、これよりメイン・システムの立ち上げに入ります。予定より一日早く音が出せそう。さて、どんな音が出てくることやら…。なんて思っていたら、篠原さんから楽しそうなメールが。いいな、ずるいな、聴きたいな。ぐぅ。

    5月7日
    サブシステムに繋いだポータブルCDを常駐にしようか思案中。…普段、使わないだろ?とりあえず、サブシステムのスピーカーがテレビの上ってのはどうなのか。というわけで、本日より地方巡業どさまわり研修ツアーゆえ、週末まで音楽と縁遠い生活になったりするわけで。今週末こそ、メイン・システムを立ち上げねば。

    5月6日
    相変わらず、メイン・システムは眠ったまま。繋ぐのは地方どさまわり研修から帰ってきてからだな。接点を掃除したりしながら繋いだら、配線に3時間以上かかるかもしれぬ。ところで、この部屋、デフォルトで壁コンセントがWN1318だったり。…アースが来ているのか気になるところ。チューナーをサブシステムに組み込んでみた。アンテナ線は例によってテレビと共用するのだけど、切り替え装置の類を持っていないので、壁のところで繋ぎかえることになる。AMは普通に聴けるけど。とりあえず、手持ちの機器でメインに繋ぐつもりの無いものを全部サブで繋いでみた。後はDVDプレーヤーあたりを足したいところだけど、買うのはいつの日か…。

    5月5日
    メイン・システムは部屋がある程度片付かないと配線すら出来ないので(特に、スピーカーはターミナルが底にあるので、一度倒さないといけないのだが、倒すスペースすらない)、サブシステムの構築に先に着手。昔使っていたONKYOのアンプ@一応セパレートの梱包を解いて、ビデオ・デッキと繋ぐ。スピーカーには研究室でたま〜に鳴らしていたYAMAHAのNS-10MM。ここで、ふと思いつきでポータブルCDの出力をプリアンプに繋いでみたり。おお、これで一応CDが聴けるじゃないか。…一応、だけどさ。ことのついでに、REC OUTをテレビに繋いで、音をテレビからでも10MMからでも出せるようにした。大げさに聴きたくないときはテレビで聴くのもまたよし…でも、プリの電源を入れないと結局、テレビに出力がいかないんだよねぇ。

    5月4日 その3
    そういえば、CDを買いに行く前に5555でJ1の青を買い込んできたりしたのだった。糊付ヴァージョンがかなりお買い得な感じだったけど、その糊でちょっとえらい目にあったので、買い直しに行ったのだ。というわけで、割高感満点の糊無し新ヴァージョンをがっつりお買い上げ。うっかり壁コンセントまで買ってしまいそうだったけど、それは実際に音を鳴らしてから決めても遅くはなかろうよ。…なんて思いながらうろうろしていたら、何やら聞き覚えのある曲が。Yo-Yo Maが弾いてるPiazzolaのLibertangoじゃん。ははは、そういや好きな人がいたっけねぇ。これをここで聴くことになるとはね。ちっこいスピーカーとサブウーファー(鳴ってたのかな?)で鳴っていたので、ベースは殆ど聞こえてなかったり。それでも、人でなしの呼び声も高い私でもちょっとしんみり聴いたりすることもたまにはあるわけで。でも、やっぱりFear Tango(Classic Yo-Yoにのみ収録)の方が私は好きだけどね(←やっぱり頑固)。

    5月4日 その2
    東京最後の夜。当然、CDを買い漁ったり。…間違ってる?勢いのみで17枚お買い上げ。先月、一枚も買っていないからいいのだ(←そういう問題か?)。SACDとのハイブリッドになっているMTT/SFSのMahler 6…友人が買え買えって言うので、つい。聴くのはしばらく先になりますぜ。Rattle/CBSOのPetrushka、Levine/CSOのPetrushka…並んでいたので、つい。そんなに好きだったっけ、この曲?MravinskyのPetrushkaとRimsky-Korsakov@Dante…Petrushka、3枚目。FedotovのShostakovich: Vn. Con.…1番の終楽章のタイムがまずまずだったので(4分45秒)。AndsnesのSchumann: P. Son. No.1 & Fantasie…1番、割と好きだったり、聴きたくなったりするので。ShahamのBarber & Korngold: Vn. Con.…前からちょっと興味はあったので。HamelinのWigmore Hall Live…そう言えばまだ買ってなかった。DemidenkoのMedtner…Sonata Reminiscenzaはやっぱり好きなので。悪い?ついでに、Sonata Tragicaも結構好き。同じくDemidenkoのBach Transcription集第2弾…これも聴けとか言われていたような。Chaconne、ちょっとタイムが…。Liszt集@弾いているのはPizarro, Brendel & Wild…大丈夫なんだろうか。でも、3枚組みで990円では少々へぼくても文句は言えまい。HoughのLiszt集…まあ、録音はFaulknerだし。OgdonのLiszt@BBC…これも安かったので。FricsayのTchaikovsky: Sym. No.4…これも安かったし、まだ元気な頃のFricsayだし。他にも、BachのChromatique Fantasia & Fugueを2枚買いそうになってやめたとか(これ以上増やしてどうする?)、ScherchenのLiszt集を一瞬買いそうになったとか…って言うか、引っ越し前に荷物を増やしてどうするのさ?

    5月4日
    愛しのEclipse Cはサランラップで巻かれて鎮座しておりますです。というわけで、ダンボールの海の中からこんばんは。っていうか、部屋に収まりきらなくて、部屋の外にまでダンボールが積みあがっていたりするのはどうなのさ?というわけで、明日はトラック二台で乗り込んでくるらしいですよ。トラック二台が必要な一人暮らしの引っ越しって…。それはともかく、今のラックはテレビその他用にしてしまうことに決めたので、地べたにコンポを全部べた置きってのもどうかということで(ベランダに出られなくなる)、ラックを注文しに行ってみたり。在庫確認後、13日に配送の予定。在庫が無かったら困るけど。何にしたのかは後でのお楽しみ…にしたところでしょうがないので、白状してしまうと、SR CompositesのSRX-1…つまり、一段のみ。Music Toolsという選択肢もあったけど、材質的にガラスが気に食わないのと、カーボンのシールドにちょっぴり期待して(ガラスじゃ期待も出来まい)。SRX-1bを買い足して、SRX-2仕様にいずれはするつもりだけど、いつになるのやら…。ところで、このラック、スパイク足標準装備のくせにスパイク受けが付属していないとか。むむ。ここのWADIA用スパイクには受けがセットになっているのに。というわけで、そのままぶっすり床に差してしまうわけにはいかないので、店員さんと相談の結果、J1 Projectのスパイク受けに決定。気に入らなかったらまた違うものを使ってみるのもよし。で、「今、J1置いてるんですか?」と訊いたら、「それが、置いていないんですよ〜。すいませんねぇ、置いていないものを薦めたりして」とのお返事。というわけで、一緒に(まとめて、かどうかはまだ不明)送ってもらうことに。どちらか一方だけあってもしょうがないしな。

    5月3日
    配線したままで置いておくとつい聴きたくなったりしてしまうので、とっととオーディオの配線を外す。…電源ケーブルとか意外とかさばるな。とりあえず、やっぱりスピーカーの底にターミナルがあるのは問題じゃないのか?CDと楽譜だけでもらったダンボールの小さい方を半分以上使ってしまうのはもっと問題じゃないのか?メインのコンポ以外に、ラジオ、昔使っていたプリとパワーなんかがあるのはどうなのか?ちなみに、静岡ではプリにはCDプレーヤーのみを繋いで、昔使っていたプリとパワーを復活させてテレビ、ビデオ、ラジオなどなど(そのうちDVDプレーヤーとかも買うかも)用にして、気が向いたら5.1chにでもしてみようかと。とりあえず、これからスピーカーをサランラップ(クレラップでは不可)でぐるぐる巻きにしておこうかと。関係ないけど、ケーブルを全部外したコンポって何だか抜け殻みたい。早く再接続してあげないとな。ところで、パワー・アンプだけ箱を取っておいたのだけど、さすがに30kg以上の箱型物体を持ち上げたりするのはなかなかしんどい。腰をいわすかと思った。でも、買った当時はもっと重かった気がするけど、ちょっとは腕力がついたのかしらん?

    4月30日
    4月ももう最後の日。だから、というわけでもないのだけど、東京で音を出すのは今日で本当に最後。夜から実家へ帰るので、さすがにその間もパワー・アンプつけっぱなしというわけにはいかないし。どの道、引っ越しまで間が無いので、実家から帰ってきても落ち着いて聴いている余裕があるとも思えず。手当たり次第に思いつくままにあれこれと聴いていくと、たまには発見があったりするのだけど、まあ、よくここまで鳴らせるようになったもんだと自画自賛してみたり。…こんなスピーカー使っていて、まともに鳴っていないようでは問題があるか。最後にSolti/CSOのMahler 8をかけてみたり。うちのぎりぎり目一杯の音量で。楽器同士、合唱の各声部、各独唱者の位置がこれだけクリアに見通せればとりあえず合格点か?欲を言えばきりが無いけど、それは静岡でのお楽しみにということで。とりあえず、静岡ではもうちょっとましなラックにしてあげる予定。

    4月29日 その2
    昨日のオフ会でいつもより大き目の音量で鳴らしたせいかな?それまでより音の具合がよい。低音の重心が一段下がったような。やっぱり、まだまだブレーク・インが足りていないのかな?これから先、どうなっていくのか楽しみ。

    4月29日
    昨日のオフ会で特に評判が良かったのが、人の声だったのは嬉しい反面、意外であったり。意外と言うのも、そこは別に狙って良くなったところではないから。うちでまともにかかる声のソースって、合唱ものがいくつかあるくらいで、それとて必ずしも人の声を中心に聴いているわけではないし、ましてやセッティングの際に人の声でテストしたりすることなんてまず無い。他のソースで音を詰めたらたまたま良く鳴った、言わばたなぼた的なところがあって、少し考えさせられるところではある。楽観的に考えるなら、「他のソースを詰めていけば、自ずとそれ以外も良くなるのだ」とも言えるけど、「考えさせられる」というのは、いつかも書いたけど、例え人の声がアンドロイドのようになってしまっても、「そこで何がどう鳴っているのか」を聴いているのが殆どつらくなるくらいに強烈に提示するような音を出したいと思っているから。言ってしまえば、「リアルな音」でなくてもいいとすら思う。あり得ない音世界を作り出せるのがオーディオの長所であり、短所でもあるので。例えばオーケストラ。普通、そこいらのホールで聴いても家で聴くような定位感も分離も得られない(ホールが悪いのをさっぴいても)。…というわけで、個人的には人の声を誉められたことより、FF8のラスボスの曲の頭がぐるんぐるん回るのを評価していただいたことの方が嬉しかったりするわけで。

    4月28日
    東京一時帰還記念オフ会の日。参加者はうちの掲示板やAudio Fanでおなじみのespritさん、Starlessさん、篠原さん、makiさん。…狭い我が家でぎりぎり収納できる人数。持参されたCDに皆さんの個性がそれぞれ出ていて、そこに各人の好みやこだわりが表われていて、選曲一つを取っても面白い。「このディスクで何をチェックするのかな?」と考えながら聴いたりするのは一人では味わえない楽しみだと思う。人の家の装置で聴いて、「うちに足りないのはどこだろう?」と悩んでみたり、「ここは勝ててるかな?」と自信を持ったりして、短所を補い、長所を補いしていくと一人でやるより遥かに早く目指す音に辿り着けるのではないだろうかと思うわけで、今度は是非他の方の装置を聴きにいってみたいところ。皆様の感想はAudio Fanもしくはうちの掲示板にて報告されるはずなので、そちらをお楽しみに。…辛口で書いていただいていいですよ〜。その方が今後の方向性を考える上で参考になりますし。夜の部はオーディオ話で盛り上がりまくり。皆さん一様に「こういう話をする場ってなかなかない」と仰っていて、私も全く同意。…英語研修でEclipse Classicの話をしまくったときなんて、他の同期なんてぽかんとしてたもんなぁ。今日のオフ会で何より強く感じたのは、やっぱり何かに心の底から本気で取り組んでいる人と話すのは楽しいし、必ず何か得るものがあるということ。当然のようにそれぞれ好みも趣味も使っている装置も違うけど、そもそもオーディオは接点と言うかきっかけに過ぎなくて、もっとそれ以前の生き方の問題として「本気」な人は意識しているかどうかに関係なくそこいらの人と違う何かがあると思う。…自分でもよく整理できていない考えをここでぐたぐた並べるより、ようするに今日は楽しかった、そういうことですわ。東京に遊びに来る楽しみも増えたし。静岡で頑張らなくては。

    4月27日
    帰ってきて、ちょっとうとうとしている間にかけっぱなしにしておいたら、どうもブレーク・インが完了したっぽい雰囲気に。…借り物を部屋で鳴らした経験から、どの辺りが変わるか予想がついた上での話だけど。というわけで、明日はわりかし良い条件でお聴きいただけそうですよ。

    4月26日
    一日中つけっぱなしにしておいたら、だいぶ音がこなれてきたみたい。「これこれ」って感覚が戻ってくるのが楽しくて仕方がない。これで静岡の今より広い部屋で鳴らしたら…わくわくするね。

    4月25日
    実に約1ヶ月ぶりの我が家の音。あっはっは。所詮消費税分にもならんヘッドフォンでは話になっていなかったことがよく分かるね。分解能、質感、レンジ、どれもこれも勝負にならない。ましてや気まぐれで聴いた研修室の備え付けラジカセなんてもうてんでお話にならない。大笑い。1ヶ月、おねむしていたというのに、圧勝というのはどうしたものか。ポータ君、誰かに売りつけようかな?

    4月24日
    暇に任せてこんなものを作ってみたり。うちの部屋はこんな感じなわけで。とりあえず、ベッドがのさばっていて邪魔だよねと思いつつも出すわけにはいかないそうなので、同じく出すわけにはいかないらしいたんすともども困ったもので。というわけで、リスニングルーム的には3m四方の空間をフルに使うという方針に。さて、どう置いたものですかね?とりあえず、聴取位置後方にはやたらとスペースが取れるのはいいとして。左右を2mくらい開けるか?すると、後ろの壁からはスピーカーをどのくらい離そう?…あれ、スピーカーを置く位置って、部屋の幅の奇数で割り切れるところがいいんだっけ?偶数だっけ?

    4月24日
    スピーカーのセッティングをあれこれ考えている間にふと思いついたこと。一次反射点って実はもう2箇所あるじゃん。つまり、右スピーカーから左の壁と、左スピーカーから右の壁。勿論、右同士・左同士も重要だろうけど、案外無視できないんじゃないかと思ったり。というわけで、どなたか代わりに検証してみてくださったりはしてくれませぬでしょうか?

    4月22日
    部屋が決まって、どうオーディオを置いたものかと思案中。ベッドが邪魔だな。

    4月21日
    そんなこんなで九州とも今日でお別れ。結局、持ってきた12枚のCDのうち、何枚かは聴かないで終わったり。とりあえず、静岡らしいので、そこで聴く分ということで。

    4月20日
    英語研修最後の日は英語で簡単な講義をしませうというお題。テーマは自由。というわけで、BusoniとGodowskyを肴にピアノ編曲についてくっちゃべったり。「あんたが?ぷっ」とか思った人は英語の書き取りを宿題にします。持ち時間を大幅にオーバーして喋りまくったり。先生以外の人はちょっとぽかんとして聴いていたような気もするけど、それは気にしないということで。なかなか楽しくプレゼンさせていただきました。

    4月18日 その2
    自習の時間にSchonbergのThe Great Pianistsを読んだり。やっとこさHans von Buelow…ちっとも進んでいないのがばればれじゃないか。この人もおかしな人だったみたいだねぇ。笑えたのが、Lisztの代わりに教えたとき、一人の若い女性に「ほうきで追い出してやる、それもほうきの柄で!帰れ!」と言い放っただとか、Mazeppa(馬が走る様子を表しているらしい)を弾いた女性に対して、唯一の適性は馬みたいな精神を持ってることだと言っただとかいうあたり。無茶苦茶。

    4月18日
    英語の先生とGouldの話をしたり。Gouldは運転するときも猫背でかがみこむようにしていたらしい(笑)。その後、先生の好きな作曲家について訊いたら、LourieとRautavaara、Mompouなんて名前が出てきたり…好きな作曲家でLourieって。静岡ではこんなお洒落な会話が楽しめるのかしらん?…日本語でも無理だったりして。

    4月16日 その2
    ちょっと重いと言うか、物悲しい曲が多いMedtnerだけど、別にそういう気分というわけでもなく。何となく聴きたくなって。GilelsのSonata reminiscenza、HamelinのSonata tragica、Sonata romanticaと来て、何故かGodowsky: Passcaglicaで終わる…主に時間の都合により。こっちに来る前に聴いたIslameyあたりではちょっと笑い無しでは聴けなくなりつつあると評判のGilelsだけど、このMedtnerだけは譲れません。この一曲に詰め込まれた感情の密度の高さでちょっとどころでなく息苦しいのだけれども、それ故に聴いた後の充足感もひとしお。録音が良ければ言うこと無いのだけど。Sonata romanticaでは技術的な問題発生。Hamelinのではなく、うちのCD-R。楽章間で途切れなく繋がる曲で、トラック間に若干の空白が入って、それが意外と気に障ったり。設定が悪いの?Godowskyはこちらがぐっと構えたところをすっとかわされたりして、案外楽しかったりするのだけど、ヘッドフォンではFaulknerが頑張って入れた低音の様子がよく分かりませんのことよ。

    4月16日
    いいね、いいねぇ。うちのクラスの講師の先生、Hamelinも知っているってよ。大変結構なのではなかろうか。でも、ピアノはそんなに聴いていなくて、最近はフランス系のチェンバロばっかり聴いているのだそうな。その前はSchubertの歌曲、それ以前はドイツ・オーストリア系の交響曲がメインだったのそうな。ふみゅ。

    4月15日
    Babeを見ていて、どうしてもバックの音楽が思い出せなくて、苦しんでいたら、最後の最後にオルガンが入って、Saint-SaensのSym. No.3であることが判明。…この曲、殆ど聴かないからな。映画用にオーケストレーションが変わっていたりしたらよう分かりませんわ。

    4月14日
    ピアノも結構つらいと思ったが、オケになるともはやヘッドフォンでは話にならないな。というわけで、Solti/CSOのMahler 6を聴いたり。全部通して聴くと耳が悪くなりそうなので、第1楽章だけ。ともすると、逡巡してあっちへふらふら、こっちへふらふらと据わりの悪い曲想になりがちなこの作曲家の曲にあって、ここまでがっちり構えて進む方向がはっきりしているのは他にないんじゃないだろうか。第1番ですら不安定さがちらほら見え隠れしてるし。がちがちにはめ込んだ枠の中(ソナタ形式云々も含めて)で可能な限り精神の均衡を保とうとした故に、第2楽章や終楽章はむしろそのリバウンドが来てしまっているようにも聴けないこともないんじゃないかとか思ったり。この第1楽章もいじくりようによっては違うように聴こえるのだろうけど、私はここはこれでいいと思うんだけどなぁ。

    4月13日 その2
    それはさておき、個人的にはなかなかどうして楽しくないことが身の回りで起こったりして、聴くのはShostakovichのVn. Con. No.1ばっかりだったり。第1楽章ばっかり100回連続で聴いたら首が吊れそうだとか思う今日この頃。でも、私はこの楽章が一番できがいいと思っていたりもするのだけど。光が見えそうで見えない、出口がありそうで無い、そんな堂々巡りな中で感情がぽろぽろこぼれ落ちていく救いの無さが痛々しいくらい切実で、聴いていて身の裂かれる思いがする。…この作曲家の曲ってそんなんばっかりだけど。これが下のKoganのCDではちょっとゴミな録音がオケをもやもやにしてしまっていて、そのもやもや感が一層不気味さを強調していたり。そうなると、第4楽章の嘘臭い明るさはやっぱり裏返してとる必要があるのだろうけど、そこいらへんがどうにも私にピンと来ないのは修行不足だからかしらん?

    4月13日
    というわけで、夕食を食べながら講師と楽しくオーディオの話。カナダではLinnのセットでQuadのESLを鳴らしていたらしい…小粋やなぁ。ケーブルはWWなんかとも店頭で比較して、Cardasになったそうな。SPケーブルがHexlink、インターコネクトがNeutral Referenceなのだそうな。Brystonのプリメインはプリとパワーが独立になっていて、ジャンパーでプリとパワーを繋ぐようになっているそうで、そこへCardasを使ったのが効果覿面だったとか。カナダのオーディオ事情(トロントにはあまりいいオーディオ屋さんがないのだそうな)を訊いたり、逆に自分のシステムの話を訊かれたりと、ひさ〜しぶりにオーディオの話ができた。そんなこんなで皆さん、英語で苦しんでらっしゃるけど、私にとっては貴重なオーディオ話のできる相手を見つけられて、かなり楽しく過ごせそうですよ。

    4月12日 その2
    Marantzと私が言ったのを理解したことから、ひょっとしてと思っていたのだけど、私のクラスの講師がやっぱりオーディオ好きであることが判明。HarbethのスピーカーをNaimのCDプレーヤーとBrystonのアンプで鳴らしていて、ケーブルはCardasなのだとか。こんな何もないところへ来て、英語でオーディオの話が出来るとは思わなかった。というわけで、明日の英語のプレゼンのテーマ「自分が買って、または使って人に薦めたい商品、サービス」は自動的にEclipse Classicに決定。英語でEclipse Classicの宣伝を存分にしてまいります。

    4月12日
    編曲もの中心のCD-Rその2。GilelsのLiszt: Rhapsodie espagnoleとBach=Busoni: BWV 532で始まって、StanhopeのBach=Busoni: BWV 552、Godowsky: Passacagliaと来て、WeissenbergのBach=Busoni: Chaconneで締め。StanhopeのBach=Busoniは改めて聴いてみると、声部の描き分けが丁寧で、落ち着いてじっくり聴ける。でも、退屈じゃない。ともすると荒々しさに耳を奪われがちになるPasscagliaよりよい演奏かもと思う今日この頃。家で聴くと、ホールに響き渡る様子が分かってちょっと楽しかったりするのだけど、ここではそういう楽しみはおあずけ。

    4月10日 その2
    CDを聴きながら携帯でネットに繋ぐと激しく雑音が入る。…30cmくらい離しているのに。というわけで、携帯電話はなるべくオーディオから遠い位置に置くのがよろしいようで。家にいるときにかかってきても気付かなかったりしそうだな。

    4月10日
    CD-R再び。馬鹿ピアノ集。GekicのWilliam Tellに始まって、HamelinのNormaとDon Juan、GavrilovのIslameyとSuggestion diabolique、VolodosのTchaikovsky=FeinbergとTurkish March、Wedding March、締めがHorowitzのCarmen Variations(1970年)という内容。頭が悪くなりそうだ。Islameyはあれこれ考えて、結局Gavちゃん。妙なリズムと間はともかく、指のさばけっぷりはダントツなので。Don Juanはライヴ(と書かれている)方で。Wedding March@アンコールで観客大喜びで締めようかと思ったら、ちょっと容量が余ったので、Carmen Var.のライヴ@こちらも観客大喜びを入れてみた。

    4月9日
    音がどうにもならないのはともかく、ポータ君、電源を入れるたびにデフォルトで低音増強回路がオンになるのはどうにかしてほしい。「あ、何か低音が凄い」と一瞬思って、「でも、こんなところが膨らむのはおかしい」と思ったらオンになったままだった。使いにくい。

    4月8日
    昨日の続きで。となると、ちょっとどうなのかなという気がするのが、Technicsなんかのバッテリー駆動。電池=クリーンであっても、瞬時の電流供給能力とか結構怪しいのではないかと。Technicsだと、プリアンプのみに採用されているが、ポータ君でもこの違い。消費電力が少ないからって、どうなのか結構微妙じゃないのかにゃ〜?

    4月7日 その2
    あれまあ。「充電池がもうないぜ」とポータ君@たった今思いつきで命名が言い出したので、ACアダプタで給電して聴いたら、これが全く音が違って大笑い。腰が据わって、すかすか感がかなり減退。全体的に音の密度、特に低音@それでも下のほうは怪しいの押し出し感が向上して、ちょっとは聴いていて楽しい音に。とは言え、家のシステムに比べたら消費税分にもならない違いでしかないのだけど。とりあえず、少しでもましな音で聴くために、数少ないコンセントを独占させていただくとしますか。取り合いになるようなら、タップを買ってくればいいし。

    4月7日
    CD-Rの話ばかりでも何なので。今回、普通のCDは4枚。そのうちの一枚が、KoganのShostakovich: Vn. Con.だったり。Kogan、二日連続か。それはさておき、チェンバロの方がピアノより聴きやすい気がするのは、基音ばっかりだからか。ともかく、ヘッドフォンって耳に悪そうな音がするのは気のせい?噂ではGWまで戻れないかもしれないとか…死ぬ。

    4月6日
    引き続いてCD-R。Koganで、Bach: Son. No.3 for Solo Vn.、Prokofiev: Vn. Son. No.1、Bach: Chaconne。もともとSonataだけの予定が、ちょっと余ったのでChaconneも。Bachの3番のフーガは、最初、「しょうもないテーマやなぁ」とか思ったりしたけど、最近は結構好き。というか、フーガしかこの曲、聴いていないし。Prokofievは出だしの真っ暗闇な中を吹き抜ける風邪のような感じがちょっとぞくぞくしたり。他の人がやってもなかなかこうはならない。この人のピンと張り詰めた、殆ど追い込まれたような、でも着実に前に進むような演奏にここのところやられっぱなし。

    4月5日
    というわけで、持ってきたCD-Rその2。LewenthalのAlkanばっかり。RCAのEsope、20代、SymphonyにELANのSonatine、おまけにLiszt=LewenthalのTotentanz…馬鹿な編曲だよ。でも、ヘッドフォンでは低音がしょぼしょぼ…。

    4月3日 その2
    やっぱりLiszt=LewenthalのTotentanzはばっかだなぁ。笑ってしまう。夜中の3時にそんなものを聴いているのもどんなものか。

    4月3日
    というわけで、LewenthalのAlkanも低音がすかすかで涙が出そう。そらないぜ。頭の中で無茶苦茶な定位になって気持ち悪いという友人の意見に賛成。どうやらヘッドフォンで音楽を聴く生活って私には向いていないみたい。というわけで、是が非でもがっちり音の出せる部屋を探さなくてはならないっぽい。

    4月2日 その2
    さらなる衝撃、ヘッドフォンではSteinwayとBoesendorferの違いがまるで分かりませんのことよ。…をいをい。

    4月2日
    というわけで、Chromatic Fantasia & FugueばっかりのCD-Rを聴いたりしてみたりしているのだが、これが予想外にしょぼしょぼな音でがっくり。…低音、聴こえないよ。解像度もさっぱり。なかなか悲しい音がしてます。…私はこれで最低20日間を耐えられるのだろうか?でも、やっぱりこの曲は好き。

    4月1日
    …音楽を聴く時間なんて無いのだ。とりあえず、持ってきたCDの説明でも。というわけで、本日の一枚は、全部Chromatic Fantasia & FugueのCD-R…本気でこの曲が好きらしいというか、ここまで来るとびょーきって感じすらする。実は楽譜のコピーまで持ってきているし。Koopmanで始まって、Leonhardtとチェンバロを続けた後に、Brendelのピアノに入って、SchiffのBoesendorferが来て、Hewitt、Weissenbergという順番。一度に全部聴くのはさすがに無理があるのではないかという気がしないでもない。

    3月31日 その2
    12枚あっても、一日一枚では足りないことになってしまいましたよ。をいをい。…妹に部屋へ行って送ってもらおうかとか半分くらい本気で考えてしまったり。それはともかく、二日で一枚のペースで書かないといけないのか…むぅ。

    3月31日
    研修先からこんにちは。かばんにCDを12枚も詰め込んできたのはどこの馬鹿ですか?…最初は5枚の予定が、「う〜ん、一日一枚ってことで」10枚になり、気付いたら12枚になってた。半分は適当に寄せ集めて作ったCD-Rだったり。で、持ってきたのは…全部いきなり書いてしまうと明日以降のネタに困るので、小出しにしていく予定。どの道、目新しいものはないわけで、更新内容的には過去を振り返る作業になる。…前向きじゃないっぽくてあまり好きではないのだけど。まあ、よろしかったらお付き合いくださいませ。

    3月30日
    東京最後の夜はこんなものを聴いてみたり。まずはMordkovitchのShostakovich: Vn. Con. No.1。出だしからそれっぽくてよい感じ。第1楽章がはまらないと局所的にどうであれ、全体的な格好がつかない曲なので、実はこの出だしが重要なのではないかと思ったり。バックのJarvi/Scottish National Orchestraの適度に粗雑な、荒削りっぽさがかえって曲に「近く」感じられるのが面白い。第2楽章の序盤は、をいをいなテンポで先行き不安になるが、中盤から盛り上がってきて、結構良い仕上がり。Cadenzaは名技性を感じさせるような演奏ではないものの、OistrakhにせよKoganにせよMullovaにせよロシア系のヴァイオリニストがこの曲に対して持つ「味」とでも言える、孤立感のような妙な雰囲気を漂わせていて、さほど不満は感じない。終楽章は時折苦しそうな様子が見受けられると思って聴いていたら、何を思ったか、最後は怒涛の突進。…撃沈覚悟ですか?いや、実際に撃沈されているという噂もあるが…。オケともども破綻の限りを尽くした無理矢理なフィニッシュに唖然。盛大な落ちとでも言えばよいのだろうか。
    GilelsのFlorenceライヴ。Beethoven: P. Son. No.23の終楽章とIslameyだけ聴く。「熱情」は序盤から妙ちきりんな音が出ていたりでかなりあやしい出発。基本路線は全力投球で、ただひたすらに叩きつけるように強引に弾いていく。Islameyはそれをもう一歩進めた感じで、自らの限界との戦いになっている。昔、先輩が「彼は一つミスすると、ずれたまま弾き続けることがある」と言っていたが、それっぽいシーンがちらほら。委細構わず、弾けるぎりぎり目一杯のスピードで弾き倒し、時折限界を超えてしまう辺りが苦笑を誘わずにいられない。…実は、こういうのを苦笑いしながら「しょうもないなぁ」って聴くのが案外好きだったり。勿論、こういうのばっかりを聴けっていうのは勘弁して欲しいけど。何にせよ、若気の至りって感じでいいんじゃなかろうか。当然のように録音はゴミ。
    Horowitz & SteinbergのTchaikovsky: P. Con. No.1。とりえあず、あまりの録音の悪さに覚悟していても驚愕。まあ、45年だし…。そこそこ盛り上がってまあ、これはこれでってところだが、注目はSousa=Horowitz: Stars & Stripes Forever。ぐがんぐがん言う低音がゴミのような録音から妙にソリッドに飛び出してきて笑える。聴衆大喜び。正しい「ブラボー」の見本。
    ライヴではやたらと熱い演奏を繰り広げ、ここのところ続々とライヴ盤が発売されつづけるKubelikのMahler 8のDG盤。これがどうして、スタジオでは何でこんなにも小者感満点になってしまうのか。せせこましいテンポに焦ったようなリズム、狭いダイナミック・レンジ…どう聴いても、これは2流の仕事じゃないんですか?ライヴでは別人のようになるとはよく言ったものだが、彼の場合は殆ど二重人格に近い。きっと、彼の背中には「熱血モード・スイッチ」があって、ライヴの前に舞台袖でマネージャーがONにしていたのだ。…本気にした人は人生を考え直した方が良いです。

    3月29日 その3
    KapellのProkofiev: P. Con. No.3。Great PianistsとKapell Editionでリマスター対決。結論から言うと、RCAに軍配。RCA盤の方が総じて「そのまんま」っぽい感じで私好み。Great Pianists盤はどうもいじくりまわした感があって、耳当たりが一見(一聴?)良いのだが、音の立ち上がりが丸かったり、低音がぼけ気味だったりでいやんな上、紙ジャケが取り出しにくいわ、CDに傷つきそうだわで大変よろしくない。普通のケースに入っているという段階で、RCA盤は圧倒的優位に立っていたりするのだけど、それ無しでも私はこちらを推す。音の輪郭がはっきりしている強すぎるくらい押し出しい低いっていた音にガッツをかんじない。感じてみたり。ピアノの一番高いほうの1、2オクターヴのちょっと神経質な鳴り方がいかにも「らしい」感じでよろしい。こういう「そのまんま」感の強いリマスターだと、録音の古さも浮き彫りになったりするんだけど、私は変にピンぼけにしてごまかされるより好きだなぁ。
    ちょっと一寝入りしながら"Mad About Piano"を聴いてみたり。要するに寄せ集め盤なのだけど、Total Timingの代わりにTotal Madnessと書いてあったり、その徹底ぶりが何やらおかしい。ZimermanのChopin: Ballade No.1に思わず「ほう」と唸ってしまったりしつつ、どうもこういう寄せ集め系のCDって落ち着かないとか思ったり。
    HamelinのISBA盤を聴いた。とりあえず、Rachmaninov: Sonata No.2から。随分前に出たものだけど、ライヴを先に聴いてしまっているので、どうしても買う気が起きなかったり、買っても聴く気が起きなかったりだったのだけど、そうも言ってられまい。ライヴでは、本調子でなかったのにもかかわらず、曲を演奏が完全に越えてしまっていて、何もかもがあっという間で鮮やかで、曲の何一つとして彼を留められないそれはそれは強烈な演奏で、その前のMedtnerで既に満足し切っていた私をそれでもなお驚愕させたりしたものだけど、CDではその片鱗が見えないことは無いとは言え、先日の強烈な演奏が記憶に新しいRudepoemaともども若干腰の据わった、落ち着いた感じになっている。それが残念かと言えばそうではないのが面白いところで、「やはりライヴに行かねば」という気にさせられる。来年は来日しないそうだが、2年後にやって来るときは万難を排して聴きに行かねばなるまいよ。例え地の果てに飛ばされようとも…(できれば関東がいいです)。
    アメリカで買ってきたEclectraのShostakovich plays Shostakovich、どうもREVELATIONで出ていたのと同一音源っぽい。とは言え、Vn. Son.とVc. Son.は買い逃していたので、丁度いい。Vn. Son.はちょっといいかも。できればOistrakh以外がいいのだけど、あまり選択肢はないっぽい。

    3月29日 その2
    ポータブルCDプレーヤーを買ってきた。買ったのはこれ。SONYよりはPanasonicという意見が多かったので、その中でCD-Rに対応を謳っているものとなると、実質他に選択肢が無かった。使わなさそうな機能盛り沢山で大変。どうせ移動時に聴くつもりは無いので、音飛びガードはあまり使わないし、重低音を勝手に強調されるのは気持ち悪いし、別に据え置きで使うならリモコンすら要らない(その方が接点も減るし)。関係ないけど、店頭で持ってみたら軽くてちょっと驚いた。でらいにたものそら電池無しの重量「rだろうけど、昨日、先輩にあげたMDプレーヤーより軽いのではなかろうか。そんなにちゃちくて大丈夫なのかとか心配になっているのもどうなのか。

    3月29日
    いきなり見切り発車。というわけで、新企画の真Starlessの試聴放浪記発進。…現時点ではまだ投稿テストしか載っていないけど。某所にて連載中に心無い横槍によって中断されてしまった、Starlessさんの驚異の行動力が生み出すオーディオ試聴記。ずっと再開を望んできた人も少なくないはず。その一人である私の掲示板を訪れてくださったのが縁で今回、このような形で復活のお手伝いをさせていただくこととなりました。CGIの構成上、一日に一回ずつしか投稿できないので、充実するまでには少し時間が必要ですが、それが時間の問題でしかないことをかつての連載の読者ならきっとご理解いただけるはず。この企画のいいところ、それはStarlessさん次第で勝手に進んでいくところ。つまり、私がアメリカで風邪をひこうが、地方でぐだぐだやっていようが、地の果てに飛ばされようが、この企画は無関係。う〜ん、楽ちん(笑)。というわけで、Starlessさん、連載頑張って下さいまし。

    3月28日 その3
    聴く聴く。まずはTozerのMedtner。当然、全部聴いたりするほど悠長な状況ではないので、Sonata reminiscenza、Sonata tragica、Sonata romanticaだけ。まずはreminiscenza。…誰ですか、これの方が私向きとか言ってるのは。小手先の小細工感満点の演出にちょっと辟易。そんなに安っぽく弾かないでくれ。続いてtragica。…切れ味鈍い。思い返してみると"tragica"ということを考えればこれで悪いこともないのかも知れないと考えないでもないが、でも好きな演奏ではない。で、romantica。…難しいんだねぇ、この曲。第2楽章とか、第2楽章とか、第2楽章とか。他と比べてどうこう言っていても始まらないのだけど、でも、やっぱりHamelinの演奏を生も含めて聴いてしまっている経験が「この曲はこんなものではないはず」と主張して止まないところ。第4楽章は案外健闘しているけど。とりあえず、顔も含めてどうも私好みじゃないっぽいですよ、このピアニスト。
    Tozerが期待外れだったので、LipattiのChopinを聴いてみたり。ART盤だが、そもそもどういう状態のものか知らないので、リマスターの効果は不明。とりあえず、ゴミのような録音で鼻血が出るかと思ったよ。47年の録音では無理もないか。で、聴いていて思ったのだけど、このSonata No.3も含めて、どうも私はChopinがよく分かっていないらしい(他も分かっているとはよう言わんけど)。と言うのも、何がどうなっていると良いのだかさっぱり分からない。伊達に一番よく聴くEtudeがCziffraの演奏だったりしていないな。ただばりばり弾いていればいいってものでもないし、その辺の匙加減がどうも私にはつかめない。というわけで、Bachは増えてもChopinはなかなか増えないし、ましてや滅多に我が家では聴かれなかったり。あ、Lipatti?…この録音ではとやかく言う気がしませんなぁ(←逃げ)。
    勢いに乗ってDohnanyi/COのMendelssohnを聴いてみたり。TelarcのCDって我が家に何枚かあるけど、殆ど聴いていないなぁとか思ったり。ワン・ポイント「っぽい」感じのピンぼけ具合が私にはもう一つピンと来なかったり。曲がこの人に向いているんだろうね。清潔感のある、と言うよりはそれしかない感じのすっきり爽やか演奏。もうちょっとえぐみがあってもいいとも思わないでもないが、それはまた別な人がやればいいことで。問題はDie erste Walpurgisnacht。…何だか、こっちの方が演奏に気合が入ってませんか?表情付けが随分細かくないですか?ノリが良くないですか?…ひょっとしてこっちが本命だったりして。彼なら十分にあり得る話だし。相変わらず一癖ある指揮者だなぁ。

    3月28日 その2
    ちょっとした新コーナーを準備中。ひょっとしたら今後のうちのサイトのメインになるかも?この企画の素晴らしい点…放っておいても勝手に進んでくれること。準備している本人が実は一番わくわくしていたりするのだけど。

    3月28日
    アメリカで買ってきたLONDON(DECCAに非ず)のSolti/CSOのTchaikovsky: Sym. No.6。とりあえず、第3楽章だけ持っていた盤と比べてみる。ちなみに、私がこれまで聴いていたのはドイツの廉価盤っぽいやつで、リマスターしていない模様。とにかく、音がしゃりしゃりしていて結構どうにもならない状態だったりして、「こんなはずはなかろうよ」と思いつつ、なかなか買い直すに至らなかったのだけど、何もアメリカで買い直してこなくてもよかろうよ。その廉価盤をさくっと聴いて(今のスピーカーになってからは聴いていなかったので)、状態を把握。相変わらずのしゃわたしにはりしゃごり録音でした。で、LONDONのDouble Decker(Double DECCAじゃないのがポイント…しつこい?)の一応ADRM表記のある盤を聴く。…音、違うやん。しゃりしゃりとした不自然さが無く、楽器の本来持っていたはずの質感があってOK。実はエンジニアがWilkinsonだったりして、おやおや。録音がMedinah Templeだったり。…つまりだ、私はドイツ廉価盤からその可能性を既に見切っていたという…わけでもないのだが。空間感はまずまずで、奥行き方向の表現力が大変よろしい感じ。Wilkinsonの録音って弦楽器のきつくなりがちなものが多いが、これはそうでもなく、特別な強調感は無い。…弦楽器ばかりが活躍する曲でないという説も捨てがたいが。とは言え、録音とは無関係に演奏はぱきぱきと弾く弾く。とりあえず"Pathetique"な感じは微塵もしないけど、まあ、これはこれでいいんじゃないかと。このくらい割り切れていると気持ちいいじゃん。これだけ巧くてばりばり弾いていると録る方も楽しいだろうなぁ。

    3月27日 その3
    買わないといけないのに、まだ買っていないもの…ポータブルCDプレーヤー。さすがに研修中、いちいちノートPCを立ち上げて音楽を聴くのはしんどかろうという気もするので、買っておかないと。…落ち着いたら途端に使用頻度が激減するのが目に見えているだけに、どうも買う意欲がもう一息。ヘッドフォンももう少しましなのを買おうかとも思ったり、ヘッドフォン・アンプも買おうかと思ったりしたけど、引っ越しが済んでしまえば用済みとなること請け合いなので、たった一ヶ月のためにそこまで頑張る意欲も無く。…というか、出来るものならオーディオをそっくり全部担いで持っていきたい…スピーカーが2本で約90kg、パワー・アンプが30kg、プリアンプが16kg、CDプレーヤーが20kg、計150kgオーバー…無理(そういう問題ぢゃないだんじゃ…)。あ、ラック50kgってのもあったような。

    3月27日 その2
    スピーカーにワックスがついてくるなんて話は今まで聞いたことがないよ。…というわけで、可愛いEclipse Classicにワックスがけをしてあげる。う〜ん、少しつやつやになったかな?サラン・ネットを取り付けようとしたら指の跡がついてしまったので、再度磨いてみたり。…いつからスピーカーってこんなに手がかかるようになったの?

    3月27日
    WeissenbergのBach集のART盤のChaconneを聴いてみた。出だしで、「はあ!?」の一言。低音がすかすかじゃございませんか?そんな貧相な出だしの曲でも演奏でもないはず。全体的なS/Nの悪さも驚愕もの。どこまで本気だよ?音の立ち上がりの鈍さに至っては殆ど犯罪的で、どこもかしこも音が丸くてまるで勢いの無い演奏のように聴こえる。はっきり言って、Grandmasterのシリーズより格段に音が悪いですよ。と言うより、元々よろしくない録音の悪いところばかりがより一層強調されてますますへろへろになってる。リマスタリングなら新たに録音しなおさなくて済む分、経費が削減できるのかどうか知らないけど、これはどう考えても手抜き。単純に考えて、マスターの再使用による劣化分以上の成果が上げられていない。と言うよりは殆ど故意に音質を落としているとすら思える。良くも悪くも変化が無ければ再発の意味なんて大してないからだろうが、ちょっと馬鹿にし過ぎ。二度と国内盤のEMIは買わない。こんなごみレーベルなぞ潰れてしまえ。
    それはともかく、我が家では空前のチェンバロ・ブーム到来。明けても暮れても聴くのはチェンバロばかり。何がいいって低音の重さがいい。チェンバロってもっと軽い音のする楽器だと思っていたけれど、じっくり聴いてみると低音の腰の座り具合が何とも素晴らしい。低音の深みは考えようによってはピアノよりもあるんじゃないかとすら思う。それは、恐らく発音機構の違いと、倍音成分の割合あたりが効いているんじゃないかと思うけど、如何せんチェンバロについての知識が殆ど無いので、ちょっとお勉強が必要な気のする今日この頃。

    3月24日 その2
    というわけで、Chromatic Fantasia & Fugueをざくざく聴く。Schiffの演奏はFantasiaの終盤が妙に速くて、そんなところでタイムを伸ばされても困るところ。Fugueは何やらリズムのもたつき感がちょっと困ったちゃんで、それを風呂場録音が助長する。音色の使い分けは目を見張るものがあるけれども、それ故に響きがむしろ混濁したような、見通しの悪さが私にはいただけなかったり。ピアノはこれ、Steinwayじゃないんじゃないかなぁ。彼、Boesendorferを使っていなかったっけ?それはさておき、強烈だったのがLeonhardtのチェンバロ演奏。ばらばらと鳴り出すチェンバロの出だしから何やら物々しいと思っていたら、このFantasiaがかなり熱い演奏で、これでもかと繰り出されるチェンバロの恐ろしく見通しの良い響きにちょっと感動。こんなに熱を持って演奏される楽器だとは思わないい。かった。鬼気迫る迫力のFantasiaから一転して、Fugueは極めて格調・気品が高く、しっかりとした足取りのリズムがまるで天国への階段を一段一段上がっていくかのようで、もう私はだだ泣き。これはいい演奏ですぜ。これの後では如何せん印象が薄くなってしまったのがKoopman先生のチェンバロ。彼にとってBeethovenですら前衛らしいです。それはともかく、Fantasiaの出だしこそ落ち着いていたもののどういうわけか気が付いたら中盤以降やたらと追い立てるように盛り上がっていて(考え事をしながら聴いていたので何でそういう展開になったのか覚えていない)、ちょっと驚いたり。FugueはLeonhardtにもましてじっくりと歩みを進めて、弦の一本一本を存分に響かせる。何となく、チェンバロってのは神様に近い楽器かなとか勝手に思ったり。

    3月24日
    ああ、止まらない。テニスして、食事をした後、銀座でChromatic Fantasia & Fugueの楽譜を購入、さらに新宿のタワレコでCDを買いに買ったり計15枚。そのうち3枚はChromatic Fantasia & Fugue目的だったりして、どうやら本気でこの曲が私は好きらしいですよ。しかも、今回はチェンバロ版も加えてのお届け。…何でもいいのか?というわけで、SchiffとLeonhardt、KoopmanでBachを一枚ずつ。ちゃっかり出ていやがったWeissenbergのBach集ARTリマスター盤@国内盤でしか出ないっぽい、KapellのKhachaturian & ProkofievのRCAのリマスター盤@Great Pianistsのリマスターはあまり好きじゃないし、それ以前に取り出しにくいので、Solti/LSOのMahler 1 & 2@1番はもっといいリマスターで持ってる、KubelikのMahler 8@Fischer-Dieskauが凄いらしい、TozerのMedtner Sonata集@こっちの方が私好みかも知れないらしい、GilelsのFlorenceライヴ@聴きたいのはIslameyだけ、DutoitのShostakovich 1 & 15@ちょっと前に皆で探したのにいつのまにか超廉価版で出ていやがった、MordkovitchのShostakovich: Vn. Con.@某氏のお薦め(らしい)…といった品々をお買い上げ。とりあえず、今月の20日に発行されたばかりのポイントカードがもう一杯になりそうなのはどうかと思われる。というか、引っ越し前に荷物を増やすな。「家に全部持ってくると大変だから」とか言って、もうじき引き払わないといけない研究室の机の上に置くな。…間違いだらけだな。

    3月23日 その2
    GouldのWell-Tempered Clavier I、朝食(?)を食べながら聞き流しただけでは今一ピンと来なかったり。とりあえず、唸っているのはよ〜く分かるけど。この唸り声を減らすために単一指向性マイクが開発されたというのも納得(←大嘘)。現行のアドレスでの更新は恐らく今回か次回が最後なのだけれど、最後くらいまっとうなことを書きたいとか思いつつもネタも知識も足りないなので、無い袖は振れないと言うか…。というわけで、ステレオの上下ということでお茶を濁してみたり。一時期、某所で「ステレオで上下を感じることは可能か?」という議論が交わされたりしておりましたが、結論から言うと、私は条件付きで可能だと考えております。じゃあ、その条件は何かというと、「聴取経験を聴覚にフィードバックできること」になるかと。例としてピアノを挙げてみましょう。ピアノで上下というのも何やら妙な話だけれども、実際の録音の際に斜め上方よりマイクでピアノを狙うというのは割とよくあるケース。つまり、マイクから見たときに、下側に高音、上側に低音が来るわけですな。通常、客席側から聴くときにはピアノの手前側が高音、奥が低音となるわけで、ある程度演奏会なりでピアノを聴いていれば鍵盤同士の距離感も何となく分かってきます。そして、ある程度以上の装置で聴くと2チャンネルのステレオでも左右以外に前後の奥行きまで良く提示されるようになります。ここで、先ほどの経験との照合が多分に無意識のうちに行われます。その時、斜め上方より捉えたピアノの録音は、客席側から聴いたと推定するとあまりに各鍵盤が詰まって並んだように感じられるはずです。そこで、経験的に知っている鍵盤同士の距離に合わせようとすると、ピアノを斜め上から見ているとするのが都合が良いことに気付きます。その瞬間、上下の感覚が得られるわけです。奥行きだけを考慮するなら、ピアノの斜め下から見ているとしても同様の結果になるはずだけれども、それは本来「あり得ない」ことを経験的に知っていることもさることながら、一音一音の拡散の仕方を注意深く聴いていくと、やはり斜め上から見ているとした方が整合性が取れるので(←もう少し細かく言及したいところ)、人はさらに「上から見ている」という推測に確信を持つのだと思われますです。…適当ですいませんねぇ。

    3月23日
    Chicagoで買って帰ってきたLewenthalのELAN2枚組からConcerto部分のみを聴いた。RubinsteinのP. Con. No.4は「をいをい…」な陳腐なメロディーのオン・パレードでひきまくってみたり。Henseltのは第1楽章こそ何やら神妙で深刻だけど、そこにこの終楽章はないよなぁとか思ったり。Scharwenkaの2番は終楽章のみで、これまたう〜んな曲だったのだけど…はっきり言ってここまでは余興。本命はLewenthal自ら編曲したLiszt: Totentanz。…なんで鐘で始まるんですか?そもそも元曲からしてB級感溢れるろくでもない曲(私は割と好きだけどさ)なのに、そのB級感を集中的にパワーアップさせた恐るべき編曲に、それを何の恥じらいも無いどころかむしろ誇らしげに堂々と弾きまくるLewenthal…それ以上に私が驚いたのが、それに悪乗りするかのごとくバックで指揮をするMackerassだったりするのだが。感傷的なところはより感傷的に、派手なところは一層派手にやかましく、音が足りないと思ったらどんどん足す…挙句の果てに前後の繋がりが全く不明な、妙に感傷的だけどやっぱり場違いなメロディーが登場する始末。冒頭の鐘に始まる楽器の追加なんて当たり前。きっと、いや、間違いなく彼はこれでこの曲がより良くなると本気で信じていたのだろう…でなけれりゃ録音しないだろ。伊達に「強そうだから」というだけの理由で「レーヴェンタール」と発音されたり、ドラキュラのマントみたいなのを着たりしていない。…自分が足した銅鑼で自分のピアノがかき消されているのはどうなのさ?自作自演というのはその演奏家の個性が極めてよく示されるのが常だけれども、こんなにあからさま過ぎる形で示されているというのもなかなかどうして珍しかろうよ。ジャケットのHarold Schonbergの"Supervirtuoso"という言葉には確かに納得…いいかどうかは別に、間違いなく"Super"だよ、彼は。20世紀も後半だというのに、彼はこんなことをやっていたんだから。頭悪くなりそうだ…。強烈過ぎる個性ってのはえてしてそんなものなのかもしれないけど。
    ところで、世間では私がアメリカに行っている間(もしくは帰ってきてぐだぐだしている間に)に勝手に「レコード芸術」の4月号が出ちゃっているみたいで、私が読もうと思っていたFaulknerのインタヴューの乗った3月号が本屋さんにありませんのことよ。困っちゃう。バックナンバーを取り寄せないと駄目か?

    3月22日 その2
    WeissenberのGoldberg Var.は何やら騒々しくてちっとも眠れそうにないですよ…。それはさておき、下のChromatic Fantasia & Fugue、Fantasiaの終盤が案外思慮深げな重苦しい響きで、ますますこのピアニストはよく分からない。HewittとBrendelの演奏をまとめたようにこの演奏をまとめると、神に挑む者の音楽ってことに私の中ではなっていて、ご意見は受け付けておりませぬ。いいじゃん、別に。

    3月22日
    というわけで、WeissenberのBach: Chromatic Fantasia & Fugue。出だしから安物感満点のピアノにちょっとひいてみたり。60年代のEMIではこんなものか。Fantasiaはまあいいとして、注目はやはりFugueではないかと。…4分11秒って書いてありますよ?Hewittより1分も速いの?…速いんです。無茶苦茶やりやがりますな、このピアニスト。マシーンのように猛然とただただ弾き進んでますよ。…どうも私にはそこに神様なんていないように聴こえるんですが。「何だ、こんな曲、このやろう」という声が聞こえてきそうな気がするのは私だけ。「これでもか、これでもか」と曲をねじ伏せにかかっていて、何が彼をそこまで駆り立てるのやら…。こういう無理矢理な演奏、案外好きだったりするけど。禍々しいと言うにはちょっと真っ直ぐすぎる演奏だけど。同じディスクに入っているItalian Concertoの終楽章はまるで子供の喧嘩みたいで、これはこれでどうなのか。どう聴いても好きで弾いているように聴こえない。それはさておき、KissinのChaconne、「風呂場みたいな録音だなぁ」と思っていたら、エンジニアはFaulknerでしたよ。録音が97年…HyperionでMedtnerとかRegerをやっていた頃だから、まあ、一貫性はあるみたいだな。ちなみに、Kissinは71年生まれだから、まだ26歳のときの演奏か…青臭くても無理はないか。

    3月21日 その3
    ここがKrannert Centerのサイト。で、これが大ホール。右側の一番下がホールの入り口ですね。この段階でお洒落すぎて大変。右側の一番上や左側の写真で何となくホールの感じが…分からないだろうな。実際に見てきても「ちょっと違うよな」って思うし。ムービーも今一つ。実際の感覚ではかなり天井が高く感じた。ようするに、いいホールってことです、はい。

    3月21日 その2
    KissinのBach=Busoni: Chaconne。まあ、Bach繋がりということで…。ばりばり弾くところは本当によく弾けている…のだけど、神妙なところは「それっぽく」弾いている感じが何やら匂ってきてしまうのは私だけ?何か嘘っぽく感じる。「若さ」と言ってしまえば、まあそれまでなのだろうけど、一瞬にかける爆発力は目を見張らざるをえないほどのものだし、それを犠牲にしてまで「らしく」弾くくらいならいっそこのくらい割り切ってしまっている方がいいんじゃないかと。皆が皆、神妙に弾けばいいってもんでもなかろうよ。個人的にはこういう青春的爽やかっぽさより、もっともっと禍々しい演奏が好み…それを最近、Michelangeliに見てしまっているのはどうなのでしょう?

    3月21日
    知っている人は知っているし、ある程度ここを読んで下さっている方にはばればれだろうが、私はフーガが好きだ。だから(というのはあまりに話が飛んでいるかもしれないが)、きっとBachも好きだ。では、Bachの曲、それもオリジナルの、編曲物じゃないものを普段よく聴いているかというと、それがそうでもない。Bachは私にとって、神様のイメージがあるから。実際問題、宗教的テーマを扱った作品は数知れないが、それ以上に、個人的な問題として、私がBachという作曲家を初めて意識したのがオルガン曲で(これは今でも大好きなPrestonの演奏なのだけど)、オルガン=教会=神様という呆れるほど単細胞な図式が強烈にインプットされてしまったせいだという説もあったりなかったり。とにかく、Bachは神様の音楽なので、神など信じぬ私にはどうしても近付き難いものがあったりするわけで。そこへ踏み込むことが自らに対する背徳のように感じられる…っていうのは変なのかなぁ?それでも、先のPrestonのBWV 552なんかを聴くと、何やら高いところへ心を持って行かれるような気分にさせられて、凄い作曲家だと心の底から思ったり。というわけで、Bachに対して無意味に複雑な思いが交錯していたりするのだけど、それ故に何かきっかけがないとなかなかその作品が自分のレパートリーに入ってこなかったりするわけで、そんな中、最近入ってきたのがChromatic Fantasia & Fugue。Fantasiaでは当初、あまり心動かされなかったのに、気が付けば頭から尻尾まで全部好き。…単細胞っぷりが炸裂してます。でも、やっぱり一番はFugue。Brendelの演奏は何やら敬虔な信者が祈りを込めるような切実で誠実な演奏だけど、でも、それは仰ぎ見る者の音楽という感じがして、それが私にはもどかしい。Hewittはもっと自在。自らの羽をもって天を目指そうとするような感すらあって、先に述べた「高いところへ心をもって行かれるような気分」がここにはある。…パンフレットの写真は思わず「食べられそう…」とか思ってしまうほど大きな口でにかっと笑っているおばさんだったりして、演奏とうまく結びつかなかったりするのだけど。でも、私が欲しいなと思っているのはこの二つとも違ったり。それこそ、天まで一足飛びに駆け上がって、神様の寝首を掻いて、自らがその座につこうとするような、邪悪で禍々しい、狡猾だけどスマートな、それでいてプライドの高い演奏…そんな演奏、誰もしないかな?というわけで、Weissenbergにちょっと期待なのだけど、肝心のCDを研究室に置いてきてしまったり。駄目じゃん。Bachの音楽って基本的には神々しい光を放っているように私には聴こえるのだけど、それ故にそれを敢えて逆手に取ったら面白いと思うんだけどなぁ。ちなみに、がきんちょの時分、○ルトラマンとかより怪獣の方を応援していた口です。つまりだな、録音したら聴かせて下さいなということで…私信かよ。Ligetiじゃよく分からないし。あ、禍々しい演奏なんてしても殆どの人はきっと喜ばないと思います、はい。

    3月20日 その3
    こないだ弾いていたLigeti、後で弾いたのが3番であることは間違いないと思うのだけど、最初に弾いてたのは5番?…記憶が曖昧すぎる。Haaseの演奏で聴いてみる。3番、やっぱり左手を押さえたままでその上をそのまま踏んづけて弾いてるみたい…妙な感じ。そういう曲らしい。知らないで音だけ聴いていれば案外変でもないのかもしれないけど。テンポを気にしていたのが5番じゃなかったかと思うけど、かなりゆっくり弾いてるなぁ。…今更だけど。さっぱり分かっていないけど。実は曲が違ったりするかもしれないけど。まあ、頑張って下され。…というわけで、私信。

    3月20日 その2
    先日、軽くお昼寝をしようと思って、Tchaikovsky、Borodin、Shostakovichの弦楽四重奏曲の入ったDECCAのCDをリピートにしてかけっ放しで寝ていたら、Tchaikovskyがダントツに録音が良くて飛び起きてしまった。「何故?」とジャケットを手に取ったら、TchaikovskyだけがGabrieli SQで、これだけ70年代の録音だった(後は60年代のBorodin SQ)。買ったときはしょうもない曲とか思ったけど、最近は第3楽章に妙に心惹かれたり。

    3月20日
    あと10日しか東京にいないのかと思うと、うっかりCDを買い過ぎたりするよね。セールでもないのにかごを抱えてCDを買ったのは久し振りだ。20枚も買ってますよ…。というか、引っ越し前に荷物を増やしてどうする?研究室を引き払う前に机の上のCDを増やしてどうする?しかし、買ってしまうよね。…これでも、かなり絞り込んだのだけど。まずはGouldのBach: The Well-Tempered Clavierを笑顔の素敵なはらたいらさんに全部…まあ、持っておいてもいいでしょう。というか、一種類くらいないと問題あるだろ。WeissenbergのBach: Partitas全部他…安かったし、Chromatic Fantasia & Fugue@最近お気に入りが入っていたので。WalchaのBach: Organ Works…2枚組でちょっと微妙な値段のもの。Prelude & Fugueの532と552が一緒に入っていたのがこれだけだったので(もっと安くて552だけとかはあった)。KissinのBach=Busoni: Chaconne…Chaconne熱はもう冷めてしまったのだけど(早いな)、一応。一緒に入っている他の曲は全く聴かない予感。Dohnanyi/COのBeethoven: Sym. No.9…買わざるをえまいよ。Cleveland QのBorodin & Smetana…Smetanaはよく知らないけど、Borodinは実は好き。LipattiのChopin…Sonata No.3の終楽章はピッチが合ってるのだろうか(ART盤)?Dohnanyi/COのMendelssohn…簡単に手に入ってしまう、いい世の中になったこと。ARTE NOVAから出ているSaint-Saens: Complete Organ Works…とりあえず、Completeらしいので(適当だな)。気に入った曲があれば、他の演奏を探してみるのもまたよし。HorowitzのTchaikovsky: P. Con. No.1…Steinbergとの。そんなに好きな曲でも、ピアニストでもないはずなのだけど、つい…。WalterとSzellのはあるくせに、Toscaniniとのものがないのが我が家らしい?最後はKoganのアンコール曲集…とりあえず、一枚買うのが最近の習慣なので。ちなみに、買うのを諦めたのは、持っているかも知れないと思ったけど実はやっぱり持っていなかったGilelsのFlorence(フィレンツェ)ライヴ、1番がだぶってしまうSolti/LSOのMahler 1 & 2、どうせ録音がごみのようであろうことは疑いの余地のないKarajan/BPOのモスクワ・ライヴ、担当者が他にいる(買ってくださいよ)LeinsdorfのMahler 6@2種類もあるよ、実はそもそもこの曲を自分は嫌いじゃないかのFricsayのVerdi: Requiemなどなど。欲しかったのに手に入らなかったのは、あるときはあるくせにないときは全くないJuddのConcertoと出たんだか出るんだかよく覚えていないけどいつか出ることになっていたはずのWeissenbergのBach集のART盤。とりあえず、4月までに今日買ったCDを何枚聴けるのやら。

    3月18日 その3
    というわけで、いよいよ「私の」Eclipse Classicがやって来たのだけど、セッティングはとりあえず、入れ替え前と全く同じにしてみて、どんな違いが出るかを確かめることに。「低音は最初出にくいですよ」と大場の人に言われたけど、私はそんなに「出ない」という印象は受けなかった。深さがもう一息というところかも。「高音がきつくなります」というのは分かる気がした。例えば、ピアノの高音がかなりきんきんする。ただ、生演奏でもこのくらい高音がきんつくピアノに出くわすことは一度や二度ではないし、聴いていられないほど気になるというものでもない。とりあえず、Mapleの白木が本当に真っ白。日焼けしないように気をつけてあげないと…。さしあたって、ワックスがけでもしてあげますか(ワックスは付属品)。

    3月18日 その2
    ぐったりしながらスパイクを交換…もうすぐ新しいスピーカーが到着するというのに。スパイクを取り替えて、セッティングして、いざ。まずはLewenthalのAlkan: Sym. for Solo Pianoから終楽章。…ろくな録音じゃないけど、分かりやすいという点でこれは外せない。聴いてすぐに、高音の少しひりひりした感じが大幅に減少しているのが分かる。全体的に、重心が少し下がって、低音はより深くなったように感じる。その一方で、上から下までがよりスムースに、滑らかに音が繋がる。でも、いいことばかりとはいかなくて、賑やかさが抑えられるとともに、色彩感もかなり失われている。情報量自体は増えているものの、単色系で、グラデーションがより細かに、密になっている感じ。結構キャラクターが強いのだな。オケものなんかを聴くと、金管の吹き出しである種の付帯音を感じるけど、これを楽器の周りの空気まで表現していると取るか、ただの付帯音と取るかで好みが分かれそう。空間の広さはJ1の圧勝。左右、奥行きともに一段と拡がって見通しがいい反面、その付帯音がある種のベールっぽく全体を包んでいて、それを「空気感」で済ませてしまうのは間違っていないかなぁという気がする。これは難しいねぇ。あちらを立てればこちらがというか、得るものと失うものを天秤にかけても、それが全く異なる事象のものを比較することになるので、にわかに判断ができない。むぅ。…とか何とか考えていたら、いよいよ「私の」Eclipse Classicがやって来た。おや、ベース部に見慣れないエンブレムが…微妙にマイナー・チェンジをしているみたいですよ。ベース部の色合いも少し違うらしい。とりあえず、接続までしてもらって、セッティングもそこそこにCDをリピートにしてかけっ放しにして出掛けてしまう。さて、帰ったらどんな音がしておりますやら。

    3月18日
    いよいよ、我が家に「私の」Eclipse Classicが到着するのだが、その前にスパイクをJ1に…する時間、あるかな?

    3月17日
    三日連続Hamelinの最終日。プログラムはがらっと変わって、Brahms: Intermezzi Op.117、Schumann: Fantasia、Szymanowski: Mazurkas Op.20 Nos.1, 2, 3, 4, 13, 15 & 6、P. Son. No.2。Intermezzoの最中からずっと咳をしている人がいて、挙句の果てに何やら話し声が…どうなっているのだ?どうやら、周りの客と「出て行け」、「勿体無いから出て行かない」ともめていたらしい。結局、その人はIntermezzoの後、追い出される格好になった。…地方とか都会とか、そういう問題ではないようですよ。色んな意味で不幸な事件だと思うし、恐らくは舞台そでで引き止められていたであろうHamelinとて心穏やかではなかったはず。その後のFantasiaがかなり荒々しい、強靭を通り越して殆ど暴力的に響くという、十全に制御の行き届ききった演奏をする彼には珍しい風であったと感じたのは私だけではなかったようだし。後半は後半で、Mazurkaの最中に鈴がちりちりと鳴ったり…猫でもいるのか?という冗談ももはや本当に冗談になっているのかすら怪しい。コンサートへ行くときにわざわざ音の出そうなものを持ってくるかね?頭の中、腐ってるんじゃないの?咳も前半ほどでひどいものではなかったとは言え、あっちでこっちで…咳をしないと死んでしまうというのか?そうだとしたら、別に死んでくれていいから。喉飴くらい用意して来いよ。それでも、Sonataは凄かった。というか、予習の意味なし。RascoeやJonesの弾いてたのはこんな曲じゃなかったぞ(笑)。華麗で巨大、それでいて緻密。絡み合い、ぶつかり合う線と線。それがこれ以上ないというほどの精度と鮮烈さで矢継ぎ早に、目の回りそうな疾走感とともに凄い勢いで駆け抜けて、何一つ滞ることも無い。今回の目玉はやっぱりこの曲だったようだ。アンコールはまず、自作のCon Intissimo Sentimentoからafter Pergolesi、同じく自作のOmaggio a Scarlatti、「昨夜、電話で、子供の頃からの友人が母親と姉(妹?)、二人の子供をキューバの飛行機事故で亡くしたと知らされた。今日はこれで終わりにしたい。この作品は彼女に捧げる」と述べてからSchumann: WaldscenenからAbschied…。ずるいよ。そんなことを言われたらそれ以上のアンコールを要求できないじゃないか。…彼は本当にいい人なのだな。

    3月16日 その2
    スピーカーを買ったことを先輩が聞いたらしく「いや、感動したよ。私は奇人・変人の類が好きだからね」と言われた。…お褒めにあずかってるのでしょうか(笑)?曰く、「是非、このまま突き進んで欲しい」とか。まあ、一歩踏み出してしまった以上、ここで後に退くわけにはいかないでしょうな。また、こうも言っておられた。「アメリカまで行ってCSOもCleveland Oも聴かないで帰ってきたのがそれで帳消しになった」…CSOもCleveland Oも聴かないで帰ってきたのは罪らしいです。こういった人々に囲まれて学生生活を送ってしまうと、やっぱり人は前に進むべきものと考えるのが自然になってしまうのだろうねぇ。サークルの月報に大石静の「どんな時でもどんな人の前にも道がひらかれている」という言葉が載っていたが、どうも私の周りでは道はひらかれているものではなく、自ら切り開くものみたいですよ。

    3月16日
    Hamelinの演奏会二日目。曲目は昨日の32番がAlkan: Sym. for Solo Pianoに置き換わっただけ。でも、皆それを聴きにつくばくんだりまで行くわけですね(自分含む)。とりあえず、つくばは遠い…。先輩の車に乗ってえっちらおっちら行くことに。車内で予習用CDがかかったりとやる気満点の5人組でお届け。とりあえずはBeethovenのP. Son. No.1から。昨日よりホールが遥かに広いせいか、音がぱーっと拡散してしまう感じで、これこれでうーむとか思いながら聴いてみたり。次に目玉が控えているので、どうしても聴き方が適当になってしまうのは致し方の無いところか。というわけで、Alkan。…体調、悪いのかな?第1楽章は勝手に怪物化しそうな曲をしっかりと押さえ込んで弾いているものの、どうも演奏の勢いや切れがもう一息。終楽章も出だしで「おや?」なテンポだし…。どこで爆発するのかと息を潜めて聴いていたが、結局最後までやや抑えた感じに。低音の凄みなど聴き所は勿論あったけれども、「もっと行けそうだけどなぁ」というのが正直な感想。…ここまでである程度予想はついていたのだけれど。後半、昨日に引き続き自作のCon Intimissimo Sentimento。昨日も書いた通り、所謂「超絶系」な曲ではなく、むしろ落ち着いた雰囲気や可愛らしい曲想からなるので、当然盛り上がるようにはならない。だからと言ってだ、今日の聴衆の行為が果たして許されるものなのか?とにかく、演奏開始直後から咳はするわ、物は落とすわ、袋をがさがさするわ、椅子が鳴るわ、床が靴に擦れて鳴るわ、キーホルダーがちゃらちゃら言い出すわ、演奏中に喋り出す人がいるわ…お前らは一体何をしに来たのだ!?極めつけにひどかったのがこの7曲からなる曲集の3曲目か4曲目の終わりで咳き込み始めた人が曲が終わっても咳が止まらず、Hamelinが次の曲を弾き出せずにしばらくピアノの前で静止しているというのに、それでも咳をし続けた客。…出てけよ。その後も聴衆の一部というにはあまりに多い人々が殆ど嫌がらせのように咳を始めとした数々のノイズを撒き散らすという、日本人の特徴(決して特長ではない)である「右に習え」を最も醜悪な形でさらす有り様。咳が出るのならホールではなく、病院へ行け。演奏会なんて前半後半ぞれぞれ約1時間程度、まして一曲の長さなんてせいぜい知れているというのにその間くらい身動きをせずにいられないなんて人間はきっと他にも問題を抱えているに違いないという意見に全く同意。というより、人として能力の一部が欠落しているんじゃないのか。私の隣のばばあ老婆など演奏中に袖をまくり始める(それも手首だけ…何の意味がある?)始末。ボケ老人は老人ホームで寝てろよ。とにかく、挙げ始めたらきりがないほどの愚鈍な聴衆の数々の愚行はもはや演奏「会」としての態を成さないとすら思えた。次のVilla-Lobosが一際荒々しく聴こえたのは決してそのときの私の気分だけではないはず。自作の途中で先に進むことを妨げられたとき、もし彼が椅子を蹴飛ばして帰ったとしても誰が止められたというのだ?プログラムにもある通り、彼が自作をアンコールではなくプログラムの一環として載せるのは珍しいことであり、それ故に彼が今回の自作に対して多大な思い入れを抱いていたことは想像に難くない。それが殆ど非音楽的あるいは無音楽的、アンチ音楽的なゴミくず以下の聴衆の神経のかけらも感じられない無礼極まりない対応に遭うことがどれほど彼を傷つけただろう?そんな客はホールとともに土に埋めてしまえ。しかし、彼はプロだ。それでも、アンコールを4曲も弾いていった。私はアンコールはなくてもおかしくないとすら思ったのに。私だったら一秒だってそんなところにいたくはない。彼の人の良さは伝え聞くところではあるが、それでも、確かにVilla-Lobosの開始前の彼の動作には普段なら見られない力の入り具合が見てとれた。でも、彼は4曲もアンコールに応えて、完全に「プロ」としての務めを果たした。立派だ。しかし、彼がそんな環境で弾くなど、私には殆ど才能の浪費にしか思えない。ピアノ界の、というよりは音楽界の奇跡を眼前にしてなおその価値に敬意を払うことすらできないどころか他の聴衆の、そして何よりも演奏家自身の権利と尊厳を損なうような人間は家でラジカセでも聴いていればよろしい。今となっては3000円程度という入場券の値付けは結果的には失敗だったのではないかという意見もあった。どうせ聴きたがる人は少々高くてもそれに見合った価値を見出してチケットを買うのだし、まして今回のようにAlkanはつくばだけとなれば彼をちょっとでも分かって聴きたいと思っている人なら行くに違いないし、実際、会場では相変わらず見知った人々が多数来ていた。何だかよく分からないで適当に来てしまったけれどもやっぱりよく分からなくて手持ち無沙汰になってしまう客なら来ない方が本人にも周りにも幸せなのではないか?良い音楽を聴く喜びを一人でも多くの人に…一見聴こえはいいが、その喜びは本来自ら求めるものに与えられるものであって、何となくぼんやりやって来ただけで得られるものではないはず。そこまで音楽は万能ではなかろう。そして、そうしてぼんやりやって来てしまった人には演奏家がどれだけの思いを込めて音の最後の余韻までを響かせていること、それを他の客がどれほど心の奥底まで吸い取ろうと聞き耳を立てていることなんて決して理解できないに違いない。それはもはや第3者の立場であり、傍観者の立場であり、そんな立場が演奏会に用意されていなければいけない理由を私はどう頑張っても思いつくことが出来ない。とにかく、今まで行った演奏会の中でダントツにひどい、殆ど最低といってもいい演奏会だった。しかも、それがよもやHamelinの演奏会になろうとは予測すらできなかった。
    …書き出したらもうどうにも止まらなくなってしまった。主催の事務所の方と少しだけやり取りがあったりする上、時折ここを訪れて下さっているのを分かっているので、正直なところ、悪く書くようなことはしたくなかった…のだけれども、しかし、あまりにひどかった。あの場は演奏会を行える雰囲気にはもう無かった。ああいうことは二度と起こって欲しくないし、起こってはならないと思う。私が書かなくても誰かが書くだろうし、同じ過ちが繰り返されないためにも「あれはおかしい」と誰かが指摘しなくてはならない。WEBサイトという規模はともかく情報の発信手段を持つ者として、書かないわけにはいかないように、少なくとも私には思えた。

    3月15日 その2
    Chaconneのいい演奏を知りませんか?勿論(ってのもどうか)、Bach=BusoniのChaconne。うちにあるMichelangeli(3種類)、Pletnev、Spada、Weissenbergの中(他にもあったかも)ではダントツにWeissenbergのが好みなのだけど、それでも最近、自分がこの曲に求めるものとの解離が激しくて、「いいんだけど、そうじゃないんだよ」な気分で聴いていたり。総じて素っ気なさ過ぎる。もっともっとくどくていい。それでいて、速いパッセージで焦燥感に駆り立てられるかのように駆けずり回る、聞き手を力ずくで曲に引きずり込むような、そんな演奏はないもんですかね?いいとか悪いとかではなく、ただ今はそういうのが聴きたいんですよ。それはともかく、WeissenberはART盤で買い直さんとなぁ。

    3月15日
    始まってしまいました。3日連続Hamelin演奏会。時差ぼけに苦しまないで済んでいるのが幸い。本日のプログラムは前半がBeethoven: P. Son. Nos.1 & 32、後半が自作自演のCon Intimissimo SentimentoとVilla-Lobos: Rudepoema。とりあえず、何で橋本でやることになったのだ?一見良い感じのホールなのだが、いざ音が出てみると、後ろの方で中高音がびんびん言ってる。「はあ?」と思って、前半が終わってから振り返ると、後ろの壁に窓ガラスが…ホールとして間違ってるんじゃない?ホールというよりはステージ?やたらと楽器の周りに音が溜まっている感じだったり、ピアノの状態も何だか寝惚け気味な響きが終始つきまとっていて、Hamelinが可哀想だ。そんな劣悪(って言い切っちゃっていいのか?)な環境の中ではあったものの、演奏自体の素晴らしさの前にあってはまあどうでもいい話で、今回のプログラムではVilla-Robos以外は所謂「超絶技巧系」な曲がむしろ意図的なほど避けられていて、Hamelinの鮮烈な技巧の前につい聴き落としがちな彼の繊細で殆ど潔癖症的とすら言えそうなタッチを存分に味わうことが出来た。Beethovenの1番は曲を技巧は言うに及ばず、ありとあらゆるしがらみから曲を解放し、自由に羽ばたかせるような自在さ、緩徐楽章における曲を慈しむというよりはまるであやすかのように語りかける様子は、勿論彼の「超絶技巧系」を含めた他の曲の演奏でも聴き取れるものであるのかもしれないけど、ここまではっきりした形で示したのは以前、Schubertの20番のSonataを弾いたとき以来ではないかと思うし、記憶の限りではそのときにも増して今回は曲への、そして演奏するという行為への思い入れが表れていたように思う。それが32番へくるとさらに自在な感じすらする。勿論、技巧的な要求に十分過ぎるほどに彼が応えることができるというのもあるが、それとはまた違った「自在さ」があったと思う。特に、私が心を奪われたのが左手の、低音の扱い。猛々しく、勢いよく立ち上がる鉄壁の強靭さを見せ付けたかと思えば、包み込むように、それでいて決して芯は揺るがず、でも温かみ以外の雑味は取り払ったかのように鳴り、あるいは地獄の底から響いてくるような底なしの深さを、決して深さそのものを誇示するのではなく、音ともに立ち上がる空気によって感じさせるようだったり…変幻自在などという言葉で語り尽くせない、そこには常にあるべき姿であるべき音が鳴っていた。正直な話、この曲はまったく好きではないのだけれど、それでも、こんな演奏を聴けることがただただ嬉しくて仕方が無いという気分になった。後半の自作自演ではその左手につい意識が行ってしまったのだけど、この可愛らしい曲集、可愛らしいふりをしながら実は弾き手の制御が行き届かなければ絶対にああは響くまい。左手だけでも、最初のいくつかのLaendlerでちょっとでも左手が出すぎようものなら曲の雰囲気ががらっとかわってしまったに違いない。これがあればこそ、彼が凡百の「腕利き」ピアニストと一線を画して論じられ、これほどの評価を(彼の信奉者以外からも)受けるのだろうと今更ながら改めて思ったり。Villa-Lobosはもう何も言うことは無い。彼が当たり前のように「腕利き」としてもそこいらの「巧い」ピアニストの及ばぬ境地に達していることがただただ圧倒的に示されていた。そうであることを常に求められ、その期待を凌駕することが当たり前のようになりつつあるとは言え、やはり目の前でこれでもかというほどに見せ付けられてしまえば、人はただただ感服することしかできないのではなかろうか。アンコールはPoulencのIntermezzoとAlbenizのTriana(?)であっさり目に。明日も明後日もあることだし、このくらいで収めてもらうのが丁度よい。明日はつくばで32番のみがAlkanのSymphonyと置き換わったプログラムの予定。ああ、楽しみ。つくばのノバホールはいいホールだといいなぁ。

    3月14日
    家に帰ってきて、Szell/COのMozartを聴いていて、えらいしょぼくれた音がすると思ったら、ヴォリュームの位置が前のスピーカーのときの位置になってたよ。空港や飛行機の中で暇暇なときに読んだのがSchonbergの"The Great Pianists"@後輩から借りっ放し。やっと1/3くらい読み終わりましたよ。読み始めたときにも書いたと思うけど、よく書けている本だねぇ。単純に読み物として十分楽しい。丁度Chopinの辺りを読み終わったところだけれど、ここへ来るとSchonbergの心の底が透けて見えるようなところが随所に見られて楽しい。学者や物書き的な立場というよりはただのピアノ好きの文章になっているところがちらほら。ピアノとピアノ音楽、そして何よりもピアニストに対する熱い想いとそれらに仇なすものに対する容赦のない憎悪が何だかとっても素直でいい。とりあえず、ピアノに関わっている人間、ピアノの好きな人間は頭から読むべし。損はしないので。

    3月6日
    一週間ばかり我が家のオーディオと離ればなれになるので、その前に聴いておこうと思いつつ、自動更新の準備をしてたりしたらあんまり時間が取れなくて、気が付いたら朝方になってた。「そういえば」と先日友人に聴かせたものの実はスピーカーが替わってからまだきちんと聴いていなかったSolti/CSOのMahler: Sym. No.8を聴いてみた。勿論(?)、第1部のみ。どんなに声部が重なっても強引に、でもわざとらしくではなく描き分けて、空間の広さも狭い部屋一杯に示してくれる。何にもいる独唱も一人一人がどこにいるか克明に分かるだけでなく、複数の声が重なってうなりのように響き合う様子まではっきり分かる。変な言い方だけど、音の波形まで見えそう。いい子だよ、このスピーカーは。

    3月5日
    資料を作りながらArs Nova@Arte Novaとは違うらしいから出ているSzell/COのRussia Liveを聴いた。意図的としか思えない凶悪な音質に唖然。強奏で思いっきり音割れてるじゃん。いくら60年代のロシアとは言え、もうちっとまともに録音できたはずだろ。うちにあるTASCAMのポータブルDATレコーダーとaudio-technicaのマイクでも遥かにましに録れるぞ。これだけ音質が悪いと、「実はこれ、Szellじゃないんだよねぇ」とかいう事実が発覚しても「そうかも」と納得してしまいそうだ。この雑音と歪みに蝕まれた録音からオケの個性を聞き取れるものなのか?私には無理。

    3月4日 その2
    先日うちに来た二人が「違いすぎてどれがどれだけ違うのか把握するのが大変」と言っていたけど、何しろ私自身が一番戸惑っているくらいだからなぁ。下のSzellの件、Sonyの"Eroica"@同じDSDリマスタリング盤でも何となくそんな感じで聴こえるような気がするけど、何も知らずに聴いただけでは分かるかどうか難しいところ。「火の鳥」の方がよく分かる。A. JansonsのMozart: Requiemで音の消え際、前から出た音が後ろにすうっと吸い込まれていくような消え方でもはや「はあ?」な状況。そんなん、ありですか?ついでに、この演奏、合唱の各声部の絶妙なブレンド感がよろしいと思ってたりしたのに、じゃんじゃん捌いて描き分けてくれたりして、裏の裏まで聴こえるのはどうしたものか。…未開封CDがちっとも開封されません。スパイクもオリジナルのまんま。今替えてもどこがどう変わったのかをとてもじゃないけど把握しきれないので…。あ、某所よりお越しの皆様、いらっしゃいませ。敢えてクッションを置いたリンクをして下さった方がいるようで、気を使ってくださったのかな?

    3月4日
    下の日記を読んで「火の鳥」を聴いてみようと思った人は残念ながら手遅れです。「こういう風に鳴る」と言われてそう聴こえるというのはそれほど難しいことではなくて、ポイントはそれを誰に言われるでもなくただ単に聴いただけで分かることだから。つまり、事前情報なしに分からなかったことというのはやっぱり分からなかったことでしかないわけで、何も分かっていない状態から分からせることができるのが重要なのですな。…といったようなことをうちで岡田博美のCDを聴いて上から覗いているように聴こえることが分かった友人が述べておりました。

    3月3日 その2
    Szellの「火の鳥」を聴いて驚いたりしているのはいい加減どうなのか?この録音、管楽器の音が鮮明に録れているのに、弦が左右に鳴き別れて困ったちゃんだと思っていたのだけど、聴いてびっくり。多分、マイクの位置が指揮台の真上くらいにあったか、マイクの角度が大分上だったかなのだと思うけど、弦楽器の音像がスピーカーより前に出てきて、鳴き別れずにちゃんと並んだよ。…そんな鳴り方はうちでもよそでもお店でもしたことがないと思うのだけど、どうなのさ?ここまではっきりした違いを見せ付けられてしまうと、自分が今まで聴いてきたCDに対する印象に全く信頼が置けなくなりそう。自分が聴いてきたのが全くの嘘っぱちだったのではないかと思えてしまう。困るね、これは。某サイトで随分前に「新しいオーディオを聴くと耳が壊れるのだ」というようなことを言った評論家がいたとかいう話をして頂いたことがあるが、それがどんなことか初めて分かった気がする。嘘でも1000枚以上CDを聴いてきた価値観がちゃぶ台ごとひっくり返されるような気分。ソフトとハードは車の両輪のようなものとかよく言うが、全くもってその通りだと思う。最低限、ソフトにかけるのと同程度の出費をハードに対して行うべきだと個人的には思う。ソフトだけでは片手落ち…ってハードだけで片手落ちになりかけている私が言っててもしょうがないか。

    3月3日
    ひな祭りを祝いにお客様が2名様ほど。…どっちも男なので全く無関係。終電の時間まで散々聴き倒して帰って行かれた。本日の結論。その1。ChaillyのMahlerは駄目駄目。…だから言ったじゃん。…そんなことはどうでも良くって、スピーカーのインプレが重要なのではないかな?二人には後日感想をレポートとして提出していただいた後、サイトでさらすという形を取ってもらうとして、3人一致の感想を。まず、分解能が高い。低音は出る。で、一番のポイントが録音でごまかしが本当に利かない。中途半端なマルチマイク録音だとマイク間のずれで音が濁ったりするのがばればれ。一方でWCLV録音のような殆どワンポイントで録ったようなものだと音の輪郭はともかく、各楽器の定位が前後左右でふれたりしない。逆に、DGのように完璧無比なマルチマイクになると、各楽器間での空間の共有が殆ど無いのが分かって私には気持ち悪いが、POPSだと思って聴けばいいのだという説も。岡田博美のワンポイント録音はピアノのステージ上の位置、マイクがピアノを狙っている角度まで分かってしまってびっくり。ちょっと笑える。アンプのパワーが足りないのではないかという話もあったけど…まあ、無い袖は振れないので。ついでなので私の個人的な感想を書くと、とにかく解像度が尋常でなく高い。先の岡田博美の話ではないが、録音現場の様子、収録の方法がこんなに分かるものか?当然、録音の良いものはその良さがさらに際立って聴こえる。では、録音の悪いものは全く聴けないのかというと、案外そうでもない。抜群の解像度ゆえに「これはノイズ」、「そっちは音」、「それは残響」と鮮やかに捌いてくれるので、むしろ前よりモノラルの録音なんかでも聴きやすい。勿論、「ここは駄目なところだね」ということもはっきり教えてくれるのだけど…。一方で音の調子を一言で表現するなら、「鮮烈」といったところか。解像度の高さとの兼ね合いもあるのだろうけど、すぱっと音が立ち上がって、すっと音が引く。しかも、その間(立ち上がり切るまでとか、立ち下がる過程)まで一つの手抜きもなく描写される。この辺り、前のスピーカーは随分とごまかして聴かせていたのだなぁと思ってしまうところ。で、この鮮烈さの裏づけともなっているのが、全帯域での反応の均質さではないかと思う。上から下まで、綺麗に反応が揃っている。だから、ウーファーはツィーターよりだいぶ下にあるはずなのに、殆どそれを感じない。大音量で格段のスケールを、というのには向かないかもしれないが、それを補って余りある、というよりそんなことの必要性に意識がいかないほどの解像度の驚異的な高さで、出てくる音の粒子(本当は波だけどさ)の一番小さい一粒まで聴かせてくれるスピーカーじゃあないのかなぁ?…誉めっぱなしだけれど、生憎自分が気に入っているものに対しては評価が劇的に甘くなる性分なので、そのへんさっぴいて読んで下され。

    3月2日
    起きるのが遅かったり帰宅するのが遅かったりであんまりゆっくり聴く時間が取れなかったので、ちょっと貯めておいたネタでお茶を濁すことに。Eclipse Classicを導入して音以外で変わった点なぞ。まず、ヴォリュームの位置。Kappa 8.2iに比べて能率が3dB低いので、普段の音量を出すのにプリアンプX2のヴォリュームで2ステップほど上げることになる。気分的にはその方が伝送ロスが少ないように感じられるけど、何と言ってもヴォリュームの自由度が広がったのが大きい。今まで、ヴォリュームはCDを聴く時で2ステップ、ビデオに至っては一つ下げるとMuteになってしまっていたので、電話を取るときなど一苦労。CDにしても2ステップ下げたくらいでは十分に音量を落とせないので、さらにCDプレーヤーのデジタル・ヴォリュームを目一杯下げるといった状態。これが今ではプリアンプのヴォリュームだけで音量コントロールが自由自在…って、本来ヴォリュームってのはそういうものではないのか?二つ目。スピーカーの幅が前より狭いので、前より若干だけどスピーカー間の距離を詰められた。うちはリスニング・ポイントまでの距離が大して取れないので、Kappaでは本当にぎりぎりで正三角形といったところだった。三つ目。スパイクにはただ乗っかっているだけなので、ちょっとぶつかったりするとずれてしまう。…今のところ問題は無いけど、地震なんてあったらあっという間にセッティングのやり直しになりそう。本当に、スパイクの上に乗っかっているだけ…これならKappaのときも三点支持にしてみたのに。四つ目。先のヴォリュームの話とも関連しているのだけど、当然パワー・アンプは前より少し余計に頑張らないといけない。同じ気温でも前よりほんのりあったかいかな?…夏が怖い。ちなみに、普段聴いている音量より少し大きめに鳴らして、ピークでメーター@普段はOffが-15dBくらいまで振れる…20W弱?もっと広い部屋で、もっと大きな音で鳴らすようになると、パワー・アンプの出力が無視できないなぁ。案外パワー・アンプも頑張ってるのね。五つ目。スパイクをAvalonのノーマル・スパイクを使っているせいか、少々床鳴りがする。J1に替えるとどうなるか、気になるところ。…スパイクを替えた後のセッティングが面倒なのでちょっと躊躇するところでもあるのだけど。ましてや結果が思わしくなかったらまた戻すんでしょう?…それは一大事。六つ目。J1 Projectのスパイクが余った、しかも、使っても余る。Eclipse Cは三点支持、スパイクは8つ。Eclipse Cに使っても二つ余る。じゃあ、CDプレーヤーのスパイク・インシュレータの代わりに使うとなると、今度は4つ余る…2個で売ってないしなぁ。微妙に悩ましい。

    3月1日 その3
    WireWorldのサイトを久し振りに覗いたら、Toslinkケーブルを出していたり、マイク・ケーブルを出していたりで「いつの間に」な感じ。マイク・ケーブルはちょっと使ってみたいかも。高いのかな?…5pin→3pin x 2のケーブルなんて作っていないに5000点。

    3月1日 その2
    スピーカーいじりが一段落したところで、BrendelのBachを聴いてみたり。少々もっさりした感じなのは気のせいですか?>Italian Concerto。Bach=Gouldという図式が頭にあるのがよろしくないのだろうと思われるが。とりあえず、このCDは今度聴かせてもらう(はずの)Chromatic Fantasia & Fugueの予習には丁度いいのかも。Gouldでは参考になるまいよ。とりあえず、BachのオリジナルよりもBach=Busoniの方が多いというのはきっと問題があるような気がするので、実は最近、ちょっとBachを買わねばと思っていたり。Bach=Busoniは今後もいくらでも増えそうだけど、Bachは意識的に買わないと増えそうに無い。…やっぱり聴き方が偏ってます?

    3月1日
    起きたらおやつの時間でしたよ…。出かける気が失せてしまったので、ご飯を食べてからスピーカーの調整に精を出す。とりあえず、内振りを少し強めに、それでも前のKappaのときよりは前向きの状態で鳴らしてみた。…しゃりしゃりするよ。もう少し前向きに。今度はばっちり。角度を測ったら大体15度くらい。しばらくは内振りはこれで固定して、今度はスパイクをJ1に替えてみようかな?

    2月28日
    というわけで、「とりあえず」我が家にAvalonのEclipse Classicがやって来て、InfinityのKappa 8.2iは引き取られていきました。2階まで運んできて、さらに今度は2階から運び出していった店員さんと代理店の方は本当にご苦労様なことで。そこいらの引越し業者より重労働だな(「4344なんかよりはるかにましですよ」とのこと)。某店でEclipse Cが聴けないのはうちにあるせいです。すいませんねぇ。ちなみに、「不具合」はフロント・バッフルに傷があったということで、「傷物を出すわけにはいかない」ということらしい。友人にKappaを知人に引き取ってもらえば良かったのにと言われたが…あれ、結構アンプに厳しいっすよ。それはさておき。デモ機なので、あらかたブレーク・インは済んでいるとは言え、鳴らし始めは少し借りてきた猫風。ちょっと音像が希薄かな?とも思ったけど、鳴らしていくうちにそうでもなくなってきて、これからどういじろうか思案中。懸案の低音だが不足感は特に無し。そもそもの「質」が良し悪し以前にまるで方向性が違うので、別物と割り切った方が早いみたい。PontiのB-A-C-Hとか聴いてみると(ろくでもない演奏&録音だけど、低音だけ凄い)、試聴で私がやられたあの「音の強さ」がしっかりあって嬉しい。とにかく、出てくる音の情報量が全く違って、「そんな音は知らない」なんてのばっかり。で、我が家では古いソースがどう鳴るかが結構重要だったりするのだけど、KapellのProkofiev(モノラル)あたりを聴く限りでは、「古い」ことが極めてよく分かるけど、「そんな古いものは願い下げ」な鳴り方ではなく、「骨董品」に価値を与えたような鳴り方(…分かりにくい)をしてくれるので、聴いていられないような事態にはならず、一安心。古いものを古いものとして、「聴かせてくれる」。さて、内振りをどうしようか、スパイクをJ1に変えてみようかとか、色々遊べそうでひっきーになりそうだ(笑)。

    2月27日
    実家から帰宅。一応、「最後の晩餐」?意外といい音で鳴ってくれるじゃないかとかこの期に及んでちょっと名残惜しかったり。かれこれ3年間、家にいるときは殆どずっと鳴ってくれていたわけで、それなりに愛着もあったりして、この図体がなければ手元に残してあげたい思いも…。値段以上の活躍はしてくれたし、飽きっぽい私が3年間、つい最近まで殆ど不満も無く(あるところは無くしていった)鳴らしてこれたわけで、良いスピーカーだと思う。誰か知り合いにでも引き取ってもらえればよかったのだろうけど、かなり急に決まったし、結構アンプが頑張らないと駄目なスピーカーだし…。しっかり鳴らしてくれる人が見つかると良いですな。

    2月26日
    いちいち人生波乱万丈にしてくれなくてもいいのだけど…。代理店には一組しか在庫が無いということだったのだけれど、その一組に不具合があったとかで明後日は「代替機」を持ってくるとのこと。なかなかどうしてスムースに事が運びません。今更焦ってもしょうがないけど。

    2月25日
    未来の自分が今の自分を後悔しないために…理由はともかく、重要なのはスピーカーを買ってしまったという点。フライングってやつですか?昨日、店で聴いてきてから全く家で音楽を聴く気にならず、この先もこうやって「渋々」聴くのだろうかと思うととてもじゃないけどやっていられない。少し無理な買い物になってしまうのはまあ致し方があるまい。ここで変にセーブして後で「やっぱりあっちにしておけば…」という展開の方がよほどむなしいので。そんなわけで、妥協ゼロで社会人人生マイナスからスタートです。…間違っているとか言わないように。他人には絶対に薦めないけどね。

    2月23日 その2
    ちょっと驚いたこと。Avalonのスピーカーのスパイクってただ上にスピーカーを乗せるだけで、別にねじが切ってあるわけでも、くぼみがあるわけでもないらしい(Opusは別かな?)。ちょっとのことでずれて、またセッティングし直して…大変だなぁ。今Kappaに使っているJ1だとどうなのだろうとか色々気にはなるところだし、乗せるだけなら取り替えるのは簡単そうだ。色々遊べそう。今のスピーカーは3年程度。Eclipse Classicなら5年は遊べる?う〜ん。

    2月23日
    何だかんだで最終的に測定上は60Hz以外は±2dB以内に収まった。60Hzのピークはやっぱり定在波かなぁ…。とりあえず、もうこれで終了ということで、espritさんに聴きに来ていただいた。曰く「つや消し」とのこと(笑)。嫌な癖を取り除く方向でやってきたからかな?古い録音が苦無く聴けるというのが大前提だしなぁ。吸音材が相当効いているのかもしれない。espritさんには「大きいのはいいですよ〜」とがっつり大型スピーカーをアピールする方向で選曲。ふっふっふ。解像度も誉めていただいたけど、本人はまだまだ不満だったりしたり。部屋を出てから御茶ノ水で別れて、ふら〜っと某店へThielのCS 7.2を聴きに行ったら、無くなっていてがっくり。「入れる予定は?」「無いです」…が〜ん。くぅ。「Eclipse Cを聴きに行くか」とふらふら行ったのが間違いの元。お店では試聴待ちの人がいて、その次かと思っていたら「一緒にどうですか?」ということで、電源ケーブルの聴き比べにご一緒させていただくことに。MITのZ Cord III、WireWorldのElectra Reference、Silver Electraといったあたりを聴き比べ。MITは私にはちょっとよそよそしい感じがして、SEPは少し軽いかな?ELPが一番しっくりくるような気がしたのはやっぱり普段使っているから?その後、Eclipse Cをじっくりと。ピアノをいくつかとオルガンを聴いて、やっぱり低音の一番下の方は厳しいなぁ、と。それ以外は満点をつけてもいいくらいで、気まぐれでかけてもらったSzellの「火の鳥」なんて殆ど反則な音がしてた(笑)。在庫の有無を確認してもらって、もし即納可ということだったら…誰か止めた方がいいんじゃないでしょうか?とりあえず、一晩寝て起きて、もう一度じっくり考えて、さて、といったところか。ぐぅ。

    2月22日 その2
    HamelinのGodowsky、とりあえずPassacagliaを。…これ、このCDを買う人々の中核をなすであろう一部の方々は困っているのではないだろうか。派手さが皆無。とにかく、慈しむようにじっくりと歩みを進める。爆発的な要素はむしろ意識的に排除されているようですらある。これをそこいらのピアニストがやったのであれば「逃げ」と後ろ指を差されるところだろうけれども、Hamelinがやったところがポイント。彼の現時点でのこの曲に対する結論ということなのだろう。東京公演の大伽藍のような音の壁の圧迫感に未練が無いとは言い切れないというのが本音だけど。

    2月22日
    渋谷でお買い物〜。グラスウールを買ってきた。…何にどう使うかは秘密。で、渋谷へ行けばCDも買ってしまうわけで、5枚ばかり。HewittとBrendelのBach、HamelinのGodowskyとRachmaninov、KoganのSchubert。Bachは予習用(何の?)、GodowskyはSonataはともかく、Passacagliaが色んな意味で注目。Faulknerの腕の見せ所だと思われる。Rachmaninovは今更な感じもあるけど、持っていないわけにもいかないので…。Schubertは気まぐれで。がっつり全集を全部買ってしまえば?とかいう声もあるけど、まあ、一枚ずつってのが性に合うので…。引っ越し前に荷物を増やしてどうするとかいう突っ込みは無視。

    2月21日 その2
    吸音材が増えたりしてから測っていないので、部屋の周波数特性をチェック…ハイ落ちだよ。アッテネータをぐりぐりっと上げる。Maxだと最高域が1、2dB上がった状態で、聴いていてつらい。ということは、その間で適当なポジションを見付けるのか…面倒だ。

    2月21日
    Romantic Symphonies続き。Muti/Philadelphia OのTchaikovsky: Sym. No.5。昔、飽きるほど聴いて、本当に飽きてしまった曲…。Philadelphia Oの実力も気になるところではあるのだけど。で、演奏だが、思っていたより上手いのでちょっとびっくり。…好きな音ではないのがポイントだけど。しかし、何と言ってもこの甘甘べたべたな演奏には鼻血が出るかと思った。本当に甘いだけ。以上。これを評して「ローマ人的」などと世間では言っているのだろうか?呑気過ぎてかなわん。バケツ一杯のカスタード・クリームを素手で頬張るようなくどさと一見優雅なふりをした品の無さに目が眩みそう。これだけ最後まで聴くのがつらかったCDも珍しい。一緒に入っていたFrancesca da Riminiもおとぎ話みたいな演奏で参った。地獄絵巻みたいな曲じゃなかったっけ?あまりにも真っ正面に前向きで正直な光の当たる方向からしかものを見ていないようなそんな演奏で、ちょっと度し難く感じてしまうのは私がひねくれてるからかしらん?

    2月20日
    いつ買ったんだか忘れるほど昔にセールで買ったEMIのRomantic Symphoniesなる4枚組箱からBernstein/Orchetre National de FranceのBerlioz: Symphonie fantastique。どこをどう頑張っても好みの演奏にならなさそうなこと間違い無しの組み合わせ…フランスのオケでやるBerliozがよろしくならないというのもどうなのか?せっかく時間ができたのに消化試合的な聴き方をしているのもどうかという気もするが、こんなときでもないとどんどん後回しになってしまうしなぁ(実際、後回しにしてきてるし)。76年の録音で、例によって曇り後一時雨みたいな音質でお届けされているのだけど、案外空間的広さが出ているのではないかとも思ったり…ちゃんと座って聴いていない時点で信用ゼロだが。第2楽章のアンサンブルのメロメロぶりにがっかりするほど期待してはいなかったけれども、それでも第5楽章で魔女が踊っているあたりの木管のふらふらぶりには「踊っている上に酒まで入っているのか」などと強引に納得してみたり。晩年のMahlerで聴かれるようなどろどろ泥酔状態に陥ることはなく、まだ若い頃の歯切れの良さが前面に出ていて、割り切って(それもかなり)聴けば元気な演奏でいいんじゃないかと思いつつ、しばらく聴くことはないのだろうなぁとか思っているのはどうなのか。個人的にはこの曲、Solti/CSOの旧盤の真っ向勝負よそ見なしみたいなのが好き。変に気取ったりされてもねぇ。

    2月19日 その2
    とりあえずKubelik/BRSOのMahler 6番でも。68年…録音悪いなぁ。文化会館かと思うくらいのスカスカ感が大変。古典配置の弦でさらにスカスカ感さらに倍、どん(←「クイズダービー」の最終問題風に)!全体的な録音レベルも低めでますますスカスカ。Bavarian Radioでも60年代ではこんなもの?…放送で流すならこのくらいの方がいいのかな?激しく疑問の残るテンポ設定はどう聴いても2流な臭いしか漂っていないように思われるのだが、Kubelikって割と最近死んだ人だから、30年以上前ではまだ指揮者としては駆け出し?Auditeでばらばらと出されているライヴは60年代から90年代までヴァリエーションに富みすぎていて、これで「KubelikのMahlerライヴ全集」とか作られたら本人はあの世で苦笑するだろうな。とにかく、速いところは異様にせわしなく、遅いところは妙にたっぷりと、でもその繋がりと切り替えが不自然で、免許取り立ての人が運転するマニュアル車みたい。時折、「おっ」っと思わされるところもあるものの、総じて印象は「何じゃこりゃあ」。木管の不用意すぎる突出は狙ったのか?ハンマーをちゃんと打ってくれなきゃいやん。若さというよりは殆んど青さ丸出しな感じがちょっと聴いていてお恥ずかしい感じがするとか私ごときが言っているのもどうなのか。

    2月19日
    発表が終わったので、心置き無く色々聴けるはず。さあ、帰ったら何を聴こうか?

    2月17日
    我が家の音はどうやら殆んど終点のようで、この部屋のこの装置で90点くらいはあげていいんじゃないかと。今が一番微妙なバランスを維持できている状態なので、どこか一ついじり出すとまた調整の繰り返しになるような気がする。もっと時間があれば「より上」を目指してもいいのだけれども、あと一ヶ月少々ではここいらで満足しておくのがよろしかろう。今までうちの音に欠けていた雰囲気の表出が少しは出来てるんじゃないのかな?修論発表が終わったら周波数特性を測って、アッテネータの位置を決めて、それで終わり。あっちへ行ったりこっちへ行ったりとばたばたしそうだけれども、家にいるときくらいはじっくり聴いていたいものですな。

    2月16日
    しまったああああぁぁぁぁっ!!!!タワレコのクーポン、昨日までだったよ…。気付いてても買い物に行っている余裕なんてなかったけど。

    2月15日 その2
    Wandが亡くなったらしい。人生の最後の最後が最も忙しい、半ば老人虐待のような扱いは、没後の追悼セールを見込んでのことかなどと言ってしまうのはどうかと思うが、関係者の意識・無意識あるいは本人の意図に関わりなく、建前はどうであれそうなるであろうことは確実で、音楽と言えどもビジネスであり、ビジネスがいかに冷淡であるのかは先日の来日の際の映像などから嫌なくらいに伝わってきた。もはや歩くことすらままならない、死際の老人を極東の島国まで連れてきて、挙げ句の果てに1時間にも渡って指揮棒を振らせるなど、そこに「ゲイジュツ」という免罪符が無ければ何と悲痛な光景であっただろうか。「ゲイジュツ」はそんなに偉いのか?それをありがたがって聴いていられる人はきっと幸せだけれども、危険なほどに鈍感なのだと思う。そういったおめでたい人々に彼を舞台に引きずり出し続けさせた責任の一部があるはずなのだから。Wandは素晴らしい指揮者だったのかも知れない。でも、その前に一人の人間であり、指揮者として最も求められた頃には既に一人の老人であった。この数年間の彼のスケジュールは果たして一人の老人として正常なものだったとは言い難いのではないだろうか。来日公演のあの場に居合わせなくて良かったと思う。そんな痛ましい光景は見るに耐えない上、呑気で感動的な客に周りを囲まれたのでは吐き気がしたことだろう。好きであることと求めることは決してイコールではなく、好きであればこそ抑えて我慢しなくてはならないときだってあるはず。求めるものを求められるままに与えるだけの産業を「文化」だの「ゲイジュツ」だのとそれらしく着飾らせることにどれほどの意味があるのか、悲しみに暮れたりする「ふり」をしている暇があるなら考えてほしい。普通の正常な感覚なら今頃悲しんでいるなんて遅きに過ぎるのだから。

    2月15日
    というわけで、Quantum Symphonyを早速(と言っても買ってから丸一日以上経ってるが)取り付け…とおもったら、タップの空いている口にACアダプタが差せない。うちのChikumaの4口タップは根元からプリアンプ、RE-9、一つ空いてCDプレーヤーという具合なのだけど、空いているところは他のケーブルが邪魔で差せない…。しょうがないので、CDプレーヤーの電源ケーブルを一つずらして、一番端の口にQS-1のACアダプタを差した。適当に聴き始めてみると、何だか響きが増えたけどちょっとぼけぼけだなぁ…プレーヤーの電源入れたばかりだから?しばらく聴いてみたけど、全体的に音が冴えているような気がする。…ブラインドで分かるかどうかあやしい程度に(笑)。ピアノよりオケの方が違いが分かりやすいように思った。特に、うちでは若干貧相に鳴りがちな弦が澄んだ音になっている…気がする。人に強く薦める気はしないな。どちらかというと、一人でこっそり使ってにんまりしているような機器ではないかと。とりあえず、オーディオに関しては今の部屋ではこれで本当に打ち止め。次はスピーカーだし。最終的な落ち着き先が決まってからが勝負だな。

    2月13日
    実験のし過ぎでお馬鹿になったということで…QS-1を衝動買い。…あーあ。

    2月12日
    マイクの話。DECCA Treeというマイク配置がある。2本のマイクの間に、もう一本で計3本で録る方式。最近まで、「中途半端だなぁ」とか思っていたけど、ふと思い当たることがあった。二本で録ると、中央の音像が希薄になるからもう一本…というだけではないんでないかと。2本のマイクを離して収録したときにある弊害が現れる。ある周波数の倍数(でいいのだっけ?)の音はマイクの距離による位相差で左右のマイクに逆相で収録されてしまう。すると、再生したときにその周波数の音がすっぽり抜け落ちることになる。それを解決するひとつの方法が、Blumlein方式(でいいのだっけなぁ)で、左右のマイクを極力近くに置いて、音圧差のみでステレオ収録を行う方法。さて、DECCA Treeに話を戻すと、中央のマイクにがモノラルであることそのものに意味があるのだと思えないだろうか?モノラルでは当然位相差は生じ得ないので、先述の周波数による落ち込みが無くなる。上手いことやれば補完するようなイコライジングが出来るのかな?などと考え出すと、あのたった3本のマイク配置が何やら計算し尽くされ、考え尽くされたものに思えてくる。…思いつきで書いてはみたので、あちこち間違っているかもしれない。気が向いたらもう少しきちんとした形にしてみたいところ。

    2月11日 その2
    Yulian SitkovetskyのShostakovich: Vn. Con. No.1。天才は薄命のことが多いが、薄命が必ずしも天才とは限らない。33歳の若さで肺癌に命を奪われたこのヴァイオリニストは果たして…。第1楽章、少し音程にぶれがみられるように思うが、出だしから惹き付けられるものがある。間の取り方と暗く救いようの無い響きがこの曲の奇数楽章にはよく合う。第2楽章はさして感銘を覚えなかったのだが、第3楽章、それもCadenzaが圧巻。この人は本当に指がよく回る。思い返せば第2楽章などオケに遠慮していたのではないか?この曲のCadenzaというとどうしてもKoganの70年代の演奏が耳について離れないのだけれども、そんな私の耳にさせこのヴァイオリニストがただ早死にしただけでないことを思い知らせる。でも、本当に凄いのは終楽章。拍手が入るので、実質的には4分15秒。Repinより20秒、Vengerovより30秒も速い。それも、かなり緩急をつけてなので、瞬間最大風速的には相当なものがあるのは演奏時間だけで容易に察しがつこうというもの。勿論、ただでさえ大雑把なGaukの指揮ではオケなんてちっともついてこれていないあたり、しょうもな〜な演奏ではあるのだけれど、紛れもない一人の天才が短い生涯で放った輝きのうちのほんの一部がこうして聴ける形になって残っているというのは嬉しいことではないだろうか?それが例えモノラルで客席ノイズだらけで録音レベルすら一定で無いとしても…。オーディオ的には別な意味で涙ものの演奏だな。

    2月11日
    というわけで、焼いたShostakovichの自作自演をかけて、「飛ばしすぎなのだ〜」とか言いながら実験していい感じ。この演奏、テンポ指示を無視しているとか、ミスタッチが多いとか色々言われているが、皆さん分かっていないよね。作曲者本人が弾いているんですよ?(その時は)そのテンポで、その音を出したかったのであって、ミスでも何でもないんですよ。(その時は)それが他でもなく「正しい」音だったのです。楽譜に書いてあるのが全てじゃないんです。あるものをあるべき姿と思い込んだ姿を基準にしてしか捉えられないなんて発想が単純すぎます。基準なんて常に移ろい、変化するものであって、決して一定でないことをこの演奏は示してやまない…そうは思いませんか?
    …そろそろ気付きましょう。妙に言葉が丁寧なときは大概が嘘だということに。丸ごと全部が嘘というわけでもないのだけれども。

    2月10日 その2
    Chaillyのゴミ演のせいでVerdi: Requiemの検証を忘れてた…これはまた後ほど。ところで、Winampだと音が曇るような気がするのは気のせい?Media Playerの方がクリアに聴こえるのは何故かしらん?それはさておき、CDをがしがし3枚焼く。一枚はP. Con.ばっかりで、Prokofievの3番、ShostakovichとTchaikovskyの1番。ProkofievはKapell、Shostakovichはご本人、TchaikovskyはSzell & Horowitz。残り2枚はヴァイオリンばっかり。しかも、どちらもKogan。これとFinal Fantasy、げてものピアノ曲集で夜を乗りきる予定。

    2月10日
    しっかり聴いてやろうと思うとなかなか聴く時間が取れなかったChailly/RCOのMahler 8番。先に断っておくと、一枚目のトラック1、4、6しか聴いていないです。他は聴く気にもならなかったので。出だしの10秒でゴミ箱へ放ろうかと思った。この亀さんテンポは何?蝿がとまるよ。確かに、録音はいいように思う。奥行きがよ〜く出るし、左右も綺麗に拡がる。ただ、その分というのか、音像が希薄になった感が強く、むしろ私には薄すぎるように感じる。だが。とりあえず、演奏が駄目すぎて録音がどうとかいう以前の問題。この人、オペラからやって来た人でしょう?盛り上げどころのツボを分かってなんぼの世界じゃないの?もう、盛り上がらない盛り上がらない。終始とろとろ安全運転。やる気あるの?金管のとろさに至っては就任当初に録音したBrahmsから何も進歩が見られず、レスポンスの悪さに鼻血がでそう。勘弁して欲しい。弦は上手いのかも知れないけど、こんなテンポで下手だったら終わってると思う。好きな人には悪いけれども、こんなとんまな演奏を聴いていると頭が悪くなるのだ。というわけで、改めてChaillyは大嫌いな指揮者で決定。二度と買うものか。しかし、2枚組で80分以上のCDをたった5分少々しか聴かないコスト・パフォーマンスの悪さもいかがなものか。

    2月9日 その2
    Winampのお馬鹿〜何でいちいちCDDBにアクセスしに行くのだ〜と喚いていたら後輩君が色々いじった結果、Winampの設定でネット接続無しにすればいいことが判明。これで一安心。

    2月9日
    先生がお帰りになられたので居室で音楽再生…Final Fantasy VIIIとIXの戦闘シーンとそれに類するシーンの音楽ばかり集めて焼いたCD-Rなんてかけるとちょっと殺伐とした感じになれて大変よろしいです。とりあえず、実験はノリでやるものだと改めて思ったりした徹夜(←って言うのか?)明けの朝。

    2月8日
    ついに電話までお引っ越し。これでオーディオの周辺はかなり整理された…っていうより、オーディオ・オンリーの世界。現在、天井際を計4本のケーブル(アンテナ線、映像用ケーブル、電話線、電源用延長コード)がつたっているとか、ろくでもない。どのくらいろくでもないか、一度写真でもアップすると分かりやすいかも。研究室のデジ亀でこっそり撮っておこうか?それはさておき、Haenchen/Netherlands POのMahler 7番…いつ買ったのだっけ?全く期待してなんていなかったのだが、これが意外なまでの仰天演奏。とりあえず、オケはあからさまに下手っぴ…なのだが、そんなことがどうでもいいくらいに変な演奏。第1楽章の急激なテンポの落ち込みはKlempererもびっくり。止まるかと思った。とにかくテンポの揺れが極端というか大胆で、しかも主に遅い方向にってのがポイント。終楽章に至っては出だしのティンパニのリズムを掴み損なってもう一度聴き直す羽目になるほど変。ドイツ人の指揮者とは思えぬ破天荒ぶりはちょっと笑ってしまう。いい演奏だとはとても思わないけれど、そういうことをはなから期待しなければ「しょうがないなぁ」と笑って楽しめるのではないかと思う。これを買ったとき、6番も買おうかどうしようか迷ったのだが、買っておいても良かったかもしれない…定価じゃ買わないけどね。

    2月6日 その2
    というわけで、さらにミニソネックスが増えたりして、我が家は異様な空間と化していたりするのだけれど、それはさておき、たまにはたっぷり音楽に浸りたいのぉとか思ってRachmaninovのP. Con. No.3をかけてみたはいいものの、Kocsisの演奏では到底「たぷり」にはならなかったり。だからと言って、取り出してきたのがMoiseivichのMussorgsky他ってのもどうなのか。しかもこのCD、「展覧会の絵」が2回入っている…。それも、古い方は1928年録音…。ScriabinのNocturneに至っては1916年録音…スピーカーが泣きそう。S/Nなんて1を切っていそうだし。しかし、70年も80年も前にこれだけ録れていたのかと思うと、それはそれで感心してしまう。それなりに質感が感じられる。演奏はと言うと、何やらところどころで神経質な響きがやっぱり「たっぷり」と聴かせてくれなくて、でも、Baba Yagaの出始めが随分遅かったりとかそれなりに面白かったり。でも、一番良かったのはProkofiev: Suggestion diabolique。とにかく、出だしが圧巻。録音の悪さともども(←こら)「悪魔的」。

    2月6日
    今日はお荷物が届くはず…。それも、代引で。その準備に買い物をしないといけないのだけど、そんなことしていていいのか?

    2月5日 その2
    大変!タワレコのクーポンが15日までだよ。使わなきゃ!…これだからお金なんて貯まらない。

    2月5日
    Welser-Moest/LPOのMozart: Requiemを聴いてみる。…朝から。1曲目からいきなり弦が粗くて、大丈夫か?声も何だかべったり。う〜ん。で、Kyrieがえらく素っ気なくて、曲への思い入れも感じられないが、聴き手へ擦り寄るようなこともなく、それがDies Iraeではより一層顕著で、一見(一聴?)無味乾燥なのだけど、でもそれだけではないような引っ掛かるところが僅かにあって、結局最後まで分かったような分からなかったような…。で、今一度記憶をえっちらおっちら掘り起こしてみると、そこにあるのはより現代的な「死」なのではないかな、とか思ったり。足早に、でも一人寂しく。そういった意味で、死者そのものにピンとをきっかり合わせた、喚かない、泣き叫ばない、悲嘆に暮れない、「死」そのものをしっかり見据えた演奏のように思えるのは、ちょっと贔屓目過ぎるかな?時期Cleveland Oの主であるのだけど、SzellともDohnanyiとも全く違うものを聴かせてくれそうな、ちょっぴり期待してしまう演奏。

    2月4日
    JuddのCDを聴いてみた。BarberのSonataが結構(特に終楽章が)格好良かったり、Ginasteraは昔電話越しに生で聴かされたっけとか色々あったりするのだけれども、注目はBalakirev: Islamey@これだけモノラル。…録音に関しての記載が無いので、何がどうなっているのかさっぱり。全部ライヴのようではあるけど、あからさまに客の数が違うことが拍手で分かっちゃうし。いわゆる一つの寄せ集め…って、22歳になるかならないかで死んじゃったらしいので、きちんとした録音ができないで終わったというところか?ちょっと違和感のある節回しがいやんな感じではあるけど、速いところは案外普通。というより、そもそも派手派手な曲よりは頭のLisztや最後のRavelなどで聴かれる研ぎ澄まされた音色が本来の持ち味なのではないかと思えたり。ProkofievのP. Con. No.3の録音もあるようで、ちょっと気になるけれど、求めるものとは違うような予感がしないでもない。

    2月3日 その2
    やっと帰れる、眠れる…でも、あの娘が気になって眠れそうにない…。>この娘。Asylumで少し調べたら、結構真空管で鳴らすのを薦める人が多い。ふーむ。洗練されたアンプよりはちょっと粗野なくらいがいいという話も。…色々遊べそうなスピーカーだな。最低でも5年間は遊び続けるとしたら、そうべらぼうな買い物でもない?…考えが危ない方向へ向かっているのはきっと疲れと寝不足のせい…だけではないような。

    2月3日
    昨日、テレビを見ていたらピアニスターHIROSHIが出てた。へんてこりんなアレンジをあれこれ弾いてて、芸人としてみれば面白いけど、本気出したら意外とやれそうなんじゃないのか…と思ったのが「手がでかいから」というだけの理由だったり。「ピアにスター」で検索をかけたら、KIYOSHIってのがひっかかってしまった。「あ、「ニ」が片仮名になっていない!」と思ったところへ思わぬ奇襲攻撃を喰らった感じでちょっと笑ってしまった。誰だよ、KIYOSHIって?

    2月2日
    Daniel-Ben Pienaarのリサイタル。曲目はBach: Goldberg Var.、Brahms: Theme & Var. (Mov. 2 from Sextet No.1)、Liszt: P. Son.。どうにも体調がもう一つだったりしてあまり落ち着いて聴いてないというのが正直なところではあるのだけれど。魔神のように弾きまくっていたけど、この人のいいところはそれで終わっていないところだと思う。Goldbergも聴く人が聴けば相当面白かったろうと思うが、ちょっとこの曲に対する経験が無さ過ぎなので、Lisztに限って話をすると、まずは瞬間最大風速が凄い。本当によく指が回るし、決めるところを外さない。何より、ピークへの持って行き方が上手い。それは間の取り方だったり、テンポの切り替えだったりするのだけど、「来るぞ!」とこっちが身構え予想した以上のものを常に繰り出してくる。大胆で挑戦的で、挑発的ですらあるけれど、基本が真っ向勝負なので、聴いていて大層気分がよかった。休憩時間中に軽く話す機会があったが、非常に感じのいい兄ちゃんだった。もっと大きなピアノで目一杯弾いているのを是非聴いてみたいもので、修論の息抜きとしてはこれ以上無いものだったと思う。

    2月1日
    先生、AVALONのEclipse Classicのことが頭から離れなくて、研究に集中出来ません。…駄目すぎ。じゃあ、買ってしまえばと言って買ってしまえるほど安くないのがポイントなのだが、仮に買ってしまったとしよう。…先生、Eclipse Classicのセッティングに忙しくて実験できません、もしくは、Eclipse Classicで聴くのに忙しくて実験ができません。…いずれにしても輪をかけて駄目すぎる。あんまり上の方は知らないでおいた方が良かったのかもしれないと思ったり思わなかったり。

    1月31日
    というわけで、Solti/RCOのBrahms: Sym. No.1。やっぱりこの曲もそんなに好きではなかったり。…好き嫌いが多すぎ?1枚目のBeethoven以上に残響が多く感じられる。私はこの曲は骨格だけで成り立っているような曲だと思っているので、世間一般的によく聴かれるようなこの曲の演奏は骸骨に無理矢理服を着せたような不自然さがつきまとっているような気がして、その点、CSOとの録音は骨格を全面に押し出した感じが「こんな曲だろ、これは」と納得させるものがあるように思えたのだけど、この演奏ではむしろ前者のより一般的なBrahms演奏の香りがしているように思う。演奏以外の要因、特にホールの残響や録音の影響もかなりあるにしても。弦は上手いと思うけれども総じて柔らかめで、だから第2楽章が綺麗に響く。金管は下と同様、やはりある種の「遅さ」がついてまわって、「ここにはDaleはいないのだな」とか言っても始まらないことが分かっていても、良くも悪くもオケの一部であって、それ以上にもそれ以下にもなっていないと思う。全体的にリズム、テンポともにCSOとのものより幾分落ち着いているようで、特にリズムに関してはCSO盤のかくかくした感じがしないのがかえって寂しかったり。客演だし、あまり好き勝手をやるわけにもいかなかったのかもしれないけれども、VPOとの演奏であれだけ我を通すSoltiにしては随分とお手柔らかな感じがしてならない。

    1月29日
    Solti/RCOから。Beethoven: Leonore Ov. No.3とP. Con. No.5。とりあえず、Leonoreから。どうにもこのオケがいいと思えたためしがなく、Kleiberパパの時代のものしかこのオケで聴きたいと思えないのだが、やっぱりあんまり好きでないことを再確認。一番駄目駄目な点は金管。とろすぎませんか?ホルンが「ぷほお〜」とか鳴っているところの「ぷ」と「ほ」が長いのですな。…分かりにくい?要するに立ち上がりが遅いわけで、どこかのClevelandのオケみたいにホルンの後ろの壁からの反射まで計算に入れて揃えろとは言わないが、終始一貫して立ち上がりがのろのろなのはちょっと困ってしまう。弦は上手いという話もあるが、如何せんConcertgebouwの残響たっぷり風呂場音響で特に低弦なんか何やってるんだか分かりやしない。たまに木管のさっと拡がるような響きに心惹かれるけれども、基本的に好きではないオケなのだなぁと。P. Con. No.5はKissinと。まず立ちはだかる問題は、この曲が全く好きでないということ。というより、「嫌いじゃない」と「嫌い」の2択なら「嫌い」を選んでしまうくらい好きじゃない。…困ったな。どういう風になっていると良い状態なのかさっぱり分からんよ。スケールの大きさはあるし、意外と(?)ピアノは綺麗だし、最後はそれなりに盛り上がったし、ところどころリズムがかっちりし過ぎて妙だったり、…2回聴いてみたのだけど、やっぱりこの曲が好きじゃないのだなというのが一番確実な感想だと思われる。2枚目に入っているBrahmsはいつ聴くのだろう?

    1月28日
    電話越しにDohnanyi/COのライヴ。Tchaikovskyの4番は愛情も思い入れも感じられなけれども、意地(←これほどこの言葉が似合わない指揮者もいないと思うが)でも上手い。本当に上手いだけ。ただ、その徹底ぶりが半端じゃないどころか、極めた先のさらに先とでも言えるような途方も無さで、こういうのはもはや好きとか嫌いとか以前に迫ってくるものがあるのだと私は思わないではいられないのだけれど、世間はどうなのかしらん?伊達に「音楽に心は必要だけれど、心だけでは仕事にならない」と、それもにやっと笑って、言い放ったりしていない。あ、某所よりお越しの方は1月20日のその2を見ると分かりやすいのではないかと思われます。

    1月27日 その2
    激しく固有名詞だらけなのに説明省きまくりの下の更新はさすがに取り残されちゃう人もいるのじゃないかと思うので、私注目のEclipseだけリンク。骨格ばかりという噂もあるけど、個人的には行くところまで行ってしまってX線撮影みたいなのも面白そうとか馬鹿な考えがちっとも止まらず夜も眠れなかったり。ロボコップも極めればアンドロイドくらいになりませんか?などと馬鹿ばかり言っているところでFricsayを聴くのは少し気が引けたり。BPOとのBeethoven: Sym. No.3。総じて遅めのテンポで、よく聴くKleiberパパやAbbado/BPO、Szellなんかとはある意味では対照的。でも、別な意味では、特に後者二人に近いけれどももっと突き詰めたものがあるような。それは本当に真剣な演奏である点。それも痛いくらいに。遅いテンポではあるけれども、いや、だからこそかも知れないが、細部を徹底的に詰めて一音たりともおろそかにしない、全ての音に熱がこもったような、聴いていて楽しいとか面白いとかいうのではなく、ただただ切実でかえって痛々しいような感じすらする。不意に現れる低弦の強調の裏に耳を澄ましても、決して力が抜けていることがなかったり、緊張感でがんじがらめにされてしまいそうな息苦しさは殆んど聴いているのがつらいくらい。だから、この演奏で一番の深みを感じるのはやはり第2楽章になる。「葬送行進曲」でありながら、送る側と送られる側の境界が無くなってしまいそうな感じ。真っ黒以上に暗いそんな空気でいっぱい。であればこそ、逆に第3楽章なんかはいかにも居心地の悪い、どこか場違いな感じがしてしまったりする辺りが難しいところか。終楽章コーダなどでの金管の突出はこの人の演奏ではよくあるけれども、そこまでの過程が過程なだけについ余計な意味を見出してしまいたい気分になってしまうのはどうしたものかね。

    1月27日
    今日は今日でespritさんとオーディオ屋巡りをしてみたり、余裕たっぷりでお届け。一昨日の実験の結果がそこそこ宜しかったのを幸いに。Audio UnionでAvatar…は、ごたごたものがあって聴けず、軽くEidolonを聴いてから、5555でOpus…は外されていて、代わりにParsifal Encoreをじっくりと。二人で「音が丸いのら」とか言っていたら、プリを変えてもらえて、少しは締まった音に。ここでさらにパワー・アンプをモノラルにしたら…そんな変わり方は反則。結構アンプを頑張らないといけないスピーカの模様。それでも、やっぱりバスレフっぽさはどうしても残るし、雰囲気先攻な感じがちょっと私の求めるところは違うかなぁ。低音は口径から想像できるよりかなり出ていたけれども。もっとぴりぴりする感じが欲しい…。で、アクセサリー店にあるEclipse Classic。…だだ惚れ。ちょっとやられた。音の切れと空間的な広さ以上に、音の強さが良いと思った。ピアノの音(特に左手)が鋭く立ち上がるのに軽くならず、オケは広く拡がるのに薄くならず。ちょっと神経質なところが感じられないでもなかったけれど、何とかしてみたい気分になる。…欲しいっすよ。現状では圧倒的に予算が足りない…。頑張って貯めねば。

    1月26日
    うちの掲示板の常連さんのespritさん宅を襲撃。いきなり入り口からCD棚にちょっと圧倒されたり。床にはTAOCのベースの上にでーんと居座るP-0s…とその電源部(これだけでDAコンバータと同じくらいの大きさだし)。DAコンバータはD3、アンプは今はもう亡くなったと評判の(←こら)SANSUIの907MR…久し振りにでかいノブのヴォリュームがついたアンプに触った…。Acoustic Reviveの4本足スタンドの上には黒いN805。ケーブル、インシュレータは軒並Harmonixでがっちり固まっていて、トーテム・ポールことASCのTower Slimが3本林立…一本でも存在感ありまくりなのに。いきなり変化球でFinal Fantasy VIIIのサントラをかけさせてもらったりしたけれども、勝負(?)は次の球。LewenthalのAlkan…つくづく、装置との相性の良し悪しのはっきりするソースだと思うのだが、予想ではハード・ドームのN805とはあまり合わないのではないかと。これまで、CDM7NTやAvalon Avatar Mk2で右手がペンペン草みたいな音になりかけていたので。ところが、これが意外と普通に鳴る。おやぁ?色々鳴らしてみた結果、総じて柔らか目の音で鳴るようで、これはちょっと意外。B & Wに持っていたイメージが随分と変わった。オケものなどは奥行きが不自然なほど(笑)深く展開して、例えばMahler 8番の合唱が遠くに聴こえたり。ご本人も「雰囲気型」と言っていたけれども、「現場の空気」がこんなにも感じられるものかとかなり驚いた。うちのオーディオが勝ってるのは低音だけだな(笑)。うちももう少し頑張って、今日得たものの少しでも生かせないものか。とりあえず、グレード・アップを出口からにするのか入り口からにするのかちょっと迷ってしまう…。帰ってから家で聴くのがちょっと怖いな…情報量欠乏症になりそうで。

    1月25日 その2
    何故に突然テレビをのかしたりしたのか?きっかけはここの上から3枚目の写真(直リンご容赦)。やっぱり、実際に隅へ追いやられているのを見ると、「そうか、それでいいのか」と納得してしまう。考えてみれば、テレビは割と見る方とは言え、総じて我が家の映像に対する要求は低いのだし、さっさと隅へ追いやるべきだった。今思えば、「テレビは真ん中」という固定観念に随分踊らされたものだなぁ。

    1月25日
    風邪でばったんきゅ〜した状態から復帰。景気づけにProkofievのP. Con. No.3なぞ。Argerich & Abbado/BPOの演奏。60年代…二人とも若くて元気な頃の演奏だな。Argerichはずっと元気だし、Abbadoはここへ来て病的な元気さだが…。何だろう?何かが噛み合わない。好きとか嫌いとか言う以前に、よく分からなかった。私はこの曲が結構好きで、爽やかさの中に暗さや暴力性、野蛮性なんかが盛り込まれた、良くも悪くも当時のソ連にある共通した雰囲気を持ちながらもその中では上品な部類に属するように感じているのだが、この演奏はちょっとそれとかけ離れて聴こえる。Argerichの暴れん坊ぶりに起因するのかも知れないが、もっと別のところで、私がこの曲の最上の特質と考える爽やかさを欠いているような気がする。「爽やかさ」という言葉の中にさっと駆け抜けるような、吹き抜けるようなそんなイメージがあると思うが、それがこの演奏だとどこか抜けきらない、どこか喉の途中で詰まるような…そんな感じがずっとした。その理由がよく分からなくて困っていたのだけど、その一つかなぁと思ったのが、演奏のフォーカス。暗さなら暗さ、暴力性なら暴力性、それぞれに極めてピントが合っていて、それ故にかえって周りはぼやけて見えないようなそんな感じ…違うかなぁ?それを「表面的」という言葉で一括りにしてしまうのは違うような気がする。こう、没頭しすぎているときに時間が経つのを忘れたり、人がそばに来たのに気が付かなかったりするような、そんな感じ。私にしてみればこの曲に思い描いていたものと全く違うものを見せられたような感じで、好きとか嫌いとかいう判断は後でもいいんじゃないかな、と思ったり。気分的には思わぬ肩透かしを喰らったような感じかも。

    1月24日
    さてさて、テレビをのかした結果ですが…。その前にテレビが見られる状態にしなくてはならなくて、ビデオ・デッキのケーブルを繋ぎ直したり。…現在、部屋は天井際をケーブルが3本渡っているんですが、どんなものでしょう(笑)?ビデオとラックの中央を陣取っている電話@そのうちのかしたいの電源用のタップのケーブルと、同軸アンテナ・ケーブル、ビデオ・ケーブル…以上3点が空中を舞ってます。…写真でも撮ってアップしないと分かりにくい?それはともかく、音だ、音。…「ずるい」ってのが最初に出てきた言葉。あれこれ買って、あれこれ貼り付けたり立て掛けたりして、極力真ん中に置いてあるテレビの影響を無くすように努力してきたつもりだったが…完敗。無いのが一番。間違いなし。例えば、室内楽。今までスピーカ間に目一杯に広がっていて、そういうものだと思っていたのが、小綺麗に奥行き深く並ばれて、「そりゃないよ」と言いたい気分。制約の中でうまくやりくりするよりも、まず制約を取り除く方法の検討をすべし…つくづくそう思った。

    1月23日 その3(私信)
    さっそく聴いてみましたよ。暗くて重い感じがするのは曲のせいなのかな?ちょっと胃に来るような重さ…。でも、あまり冷たい感じはしなかったかな。むしろ曲に寄り添っている感じがしたな。曲自体が持っている(と思われる)終末的(世紀末的とも言えそうだけど、作曲年代的には…あ、間違っていないのか)な諦感みたいなものがダイレクトに伝わってくるのはいいのだと思うけど、私にはちょっと重いかなぁ…。例えば、1分過ぎあたりの盛り上がってくるところ。盛り上がっては来るけれども解放や喜びではなく、むしろ絶望が待っているようなそんな感じが、喉の途中で詰まった言葉が結局出てこなかったような感触で、ちょっと気持ちのいいものではないけれど、あるべき姿なのだろうなぁという説得力があるのだと思う。ただ、その説得力がこちらへ迫ってくるというよりは曲と共にあるという感じで、これが他の曲だったとき同じスタンスだったとしたら果たしてどんなものだろうか?という疑問が湧かないでもないのだな。自分で読んでも分かってるんだか分かっていないんだか分からない感想だな。…分かってないに5000点(笑)。何だか大変なようだけど、まあ、頑張りなされ…。

    1月23日 その2
    御茶ノ水のAudio Unionへ行ってみるも、5m以上の映像用ケーブルなんてなく。むう。せっかく行ったので、AvalonのAvatar MkIIを聴かせてもらう(フライング?)。ソースはLewenthalのAlkan、しかもCD-R(笑)。プレーヤーがDP85、プリアンプがC290V、パワー・アンプがP1000だったと思う。予想以上に硬い音がする。例えば左手がちょっと上ずるような感じで、深さよりも立ち上がりの良さに意識が行く。じゃあ、深いところは全く出ないかというとそれがそうでもなくて、「ここ!」ってところが意外と深く伸びる。位相管理がきちんとしてるのか、ユニットの鳴き別れのようなものは全く感じられなかった。価格的にはぎりぎり今、手が出せるかどうか。もうしばらく我慢してEclipseあたりにするのがいいのか、それとも他にするのか…。しばらくあれこれ考えることになりそう。それはさておき、テレビを追いやった我が家は我が家で結構よい感じ。奥行きが深く、自然に広がる。残響が増えたように感じ、低音が少しごりっとするような…。またアッテネータの設定をいじることになるのかな?

    1月23日
    というわけで、えっちらおっちらテレビをのかす。…その前に、テレビの上にはFAX付き電話が乗っているので、それからのかす。テレビの横には雑誌があるので、それものかす。この際なので徹底的にのかしまくり。で、いよいよテレビ。埃を掃除機で吸い取りまくってからえっこらせっと持ち上げる…案外重い。で、こいつをどこへやるか。食器戸棚の中段、本来ならレンジなんかを置くような場所へ。サイズはぎりぎり。チューナーに使っていた同軸ケーブルがあるのを思い出して、繋いでみようとしたら、5mじゃ届かなかった…。それはともかく、一ついじり出すと他も気になってくるもので、ケーブルの引き回しまでいじり始める。ポイントは一連の作業が朝の9時前までに行われたってところ。掃除機ぶいぶいいわせてたし、そのうち隣近所に殴り込まれるかも知れない。で、音はどうなったか?…それは次の更新のお楽しみ〜。

    1月22日 その2
    SzellのCDじゃない盤、"Cleaveland Orchestra"って書いてあるよ…"ClEAveland"って…音質ともども出直してきなさいって感じだ。

    1月22日
    お買い物メモ。TV用同軸ケーブル、映像ようRCAケーブル…5mで足りるか?これで我が家は電気コードについで映像用ケーブルx2が空中を舞う予定。しかも、宙吊り用の秘密兵器まで考えてあったり。こういうところばっかり発想が柔軟なのはどんなものだろう?一番のポイントは、そこまでやってもあと一ヶ月半くらいしか住まないだろうってところなのだが。何と言うか、やり残しのないように。

    1月21日 その3
    すっかり忘れてた。fのつく名前の作曲家のG minorのPiano Concertoだっけ?Prokofievの2番…これじゃないかなぁ?調性が違ってたらごめん(記憶がちょっと曖昧なので)。

    1月21日 その2
    うちの掲示板の常連さんの使われているスピーカーにウーファーが後ろ向きのものがあるのだけれど、「何で後ろ向きかなぁ?」といまいち納得できずにいたり。で、ふとこんなことを思いついた。一つは高音用、中音用ユニットとの干渉の低減。もう一つは、ウーファーの指向性の制御。ウーファーとは言え、ネットワークによっては高音成分が漏れて、それが分割振動を起こしてよろしくないことになるかも知れない。それが後ろ向きなら、分割振動帯域は指向性が狭いので後方にのみ放射されて、前方へは殆んど(壁の反射の影響はあるかも知れないけれども)回ってこない。低音はもともと指向性が低いので、回折して回ってくる。…こんなからくりだったりしないかしらん?ネットワークの次数も知らないので、当てずっぽうだけど。
    おまけの私信。暖色系のケーブル?Monster Cable、Straight Wire、Audio Questあたりかしらん(最後は違うかも…)?Harmonixも入るかな?WireWorldは柔か目だけど派手派手〜。以前差し上げたケーブルはやや寒色系かも…。個人的には逆にぴしっとさせてすぱっと鳴るようにするのも面白いような…。

    1月21日
    KapellのChopin: P. Son. No.3が妙に危なっかしい音に聴こえたり。演奏が、ではなく、音が。で、うちで一番満足に鳴るのがパイプ・オルガンだったり。「スピーカが消える」とはよく言われる話だけれども、それを一番簡単に感じられる。別にピアノも鳴り方はいいのだけれど、あまり左右の広がりとかを意識させられる楽器ではないので。パイプオルガンはポイント・ソース的な音像が左右いっぱいに広がるので、オケのようにほぼ均質な響きの弦楽器群が展開するのより分かりやすく音場が広がるのだなぁとか思ったり。

    1月20日 その3
    さて、昨日のReinerのライナー(←ベタベタ)について、記憶の限りで。"Eroica"の前にも収録があって、そちらはステレオで残っている。じゃあ、何故"Eroica"はモノラルなのか。当時はまだステレオが実験段階で、モノラルと並行して収録していて、"Eroica"はたまたまモノラルのみだった…ということらしい。3チャンネル収録になるのはさらに後のことだとか。また、"Eroica"のあたりでは編成が古典配置になっているので、ステレオで録られた(R. Straussだったかな?)はヴァイオリンが左右に分かれて聴こえるとか。編成の話は、Mozartは小編成でやっていたとか、Beethovenも小編成での演奏を考えていたらしいとか(←ちょっと意外?)。好きな人には好きなネタでいっぱいのライナー。これを読むために買うのもいいかも。

    1月20日 その2
    うちって"Eroica"が20種類以上あるのね…。嫌いじゃないけど、かといって滅法好きってわけでもない曲をよくそんなに買うものだ。…実は好きなのか?一方、好きで集めたShostakovich: Sym. No.5は32種類。「好き」と「嫌いじゃない」の差の間はCD12枚分くらいみたいですよ。

    1月20日
    下でちょいと騒いだCD-Rだが、この度我がラップトップPCのCD-Rがめでたく復活したので、買うのはどんどん先延ばしの予感。DATはこんなので繋げばとりあえず、CD-Rに落とせそうだし。DATもCD-Rも(ある意味での)ポータブルしかない我が家って…。

    1月19日
    さっさと聴けと急かされて。Reiner/CSOのBeethoven: Sym. No.3。1954年のRCAなのにモノラルだとか、タイムがもう一つだとか、どうも聴くのに決断力がいる内容。全体的に、盛り上がるところは盛大に盛り上がって、それでいて妙な高テンションがいかにもReinerらしい。第1楽章は出だしがゆっくり、でもしっかりとな感じなのでその後の展開にちょっと不安を覚えたりもしたけど、ちょっと粗さを感じる以外には割といいのじゃないかと。終盤のトランペットがちょっと不安定だったり、まだまだ固まっていないのかなぁとも思われる。第2楽章は展開がちょっと大袈裟なような気もするが、まあいいとして、第3楽章はいきなりご乱心。何だか無用にきりきり舞いしてますな。終楽章はまずまずなんだが、コーダが…。AbbadoやSzellのようにはなりませんなぁ。でも、おかしかったのは一緒に入っていたMozart: "Eine Kleine Nachtmusik"だったり。第1楽章は当然のようにハイ・テンションでぴりぴり感が全く優雅じゃありません。リズムがびしばし決まる終楽章とか、この人も結構不器用だったのだなぁと思えたりする。しかし、一番のポイントはこの盤のライナーノート。Reinerだけに…ってわけではなく。安売り盤にしては珍しく充実している。編成の話とか録音の話とか、結構面白いのではないかと。例えば、53年からステレオ収録を始めたRCAなのに、何故この演奏はモノラルなのかとか…。機会があれば載っけてみますか。

    1月18日 その3
    HamelinのGodowsky、HMVに入るのは2月25日らしいですぜ。…遅すぎ。

    1月18日 その2
    ああああっ!?TASCAMからダブル・デッキのCD-Rが出ているじゃないか〜!買うならこれだな。決まり。で、お金はどこから出てくるのん?

    1月18日
    LGから出るとか出たとかいう液晶テレビっていくらくらいなのだろう?…これだから「オープン価格」ってのは分かりにくい。とにかく、もうスピーカーの間にテレビがのさばっている状況が耐え難くなりつつあるので、ゼミが終わったらケーブル類を買ってきて移動させてしまおうかと企んでいる今日この頃。

    1月17日
    Ovchinikovの「超絶技巧」の8番の最後はやっぱり獲物を仕留めてるのだろうか?とか思ったり。というわけで、Solti好きな方とお知り合いになったところで、一つ「私とSolti」というタイトルでお届けしてみようかとか。彼の演奏で一番好きなのは、やっぱりMahlerの6番…きちんとリマスターして欲しい。よく聴くのは60年代から70年代の一番美味しい辺り。Beethovenなら、最初のVPOはオケが問題外(←こら)として、CSOとの新盤はライヴっぽいノリの良さの代償として全体的に詰めの甘さ(アンサンブルを始め)が感じられるので…。旧盤は彼らにしてみれば大人しい演奏だけれども、緻密さにかけてはこれに匹敵する演奏って数えるくらいしかないのでは?最近は演奏半分、オーディオ半分な音楽生活だったりするんですが、後者の観点からはまずはMahlerの8番…演奏するのも録音するのも再生するのもべらぼうに大変だよ…。後はLSOとの演奏だけど、60年代のBartokとMahler 1番。前者がWilkinson、後者がLockの録音で、その違いを楽しむのもまた面白かったり。Lockの録音は各楽器が質感と存在感をもって迫ってくるのに対し、Wilkinsonは目の前いっぱいに音が広がるのが気持ちいい。つくづく、彼がDECCAと契約してくれて良かったと思う。これがEMIだった日には目も当てられない。

    1月16日
    下に一つ追加。滅多に使わないヘッドフォンで聴いたのでその影響もあるかも…。それはさておき。帰ってもぐったりしてそのまま寝てしまったりするのに、オーディオつけっ放しなのはでんこちゃんに怒られるかな?再び下に戻って、mp3でも圧縮を強くかけなければ結構しっかりした音になるのだな。最強奏でちょっと音割れするくらいか。

    1月15日 その3(私信)
    聴いてみたよ。意外ととか言っては失礼かも知れないけど、タッチがしっかりしてるねぇ。指の回りもよろしいんじゃないかと。ちょっと響きがドライと言うか、冷たいと言うか…何と言うかな、無慈悲な感じとでも言えばいいかな?…そんな感じがするのは曲のせいもあるのかな?聴いていて救いが無いような、無情な感じとでも言おうか…そんな感じで全体的に支配されてるように私には感じられる。色で例えると、少し緑がかった深ーい黒に少し青を垂らしたような感じ?…あてにしないでね。この曲に関して言えばこれでいいと思うけれど、全部が全部この調子だとすると、ちょっとつらい曲もあるのではないかな?でも、変に角を丸めて凡庸な響きになってしまうのはかえって損かも…こんなところで、宿題の答えになってますかな?贔屓目無しで聴こうとした分、必要以上に厳しくなってるかも…。この曲のこの演奏という点だけで考えるなら、いいんじゃないかと思うし。

    1月15日 その2
    Ligetiの前にSchoenbergの宿題が来たよ…。予習無しで分かるかしらん?実験が一段落したら聴いてみるよ。

    1月15日
    下の方にこんなサイトを教えて頂きました。ここまでしっかりした形のものがなかったのが不思議と言えば不思議だったんですが。自分でも作ろうかと思ったりもしたけど、何せオペラやVPOとの演奏はちっとも聴く気が無い=買う気がない=まずーだったので…。それはさておき、FricsayのBartokはもう一つ、「弦チェレ」もあるわけで。よく締まった演奏で、同じハンガリー人でもSzellとはちょっと違う、かと言ってMravinskyともまた違う緊張感を漂わせる人だなぁと思ったり。でも、第4楽章の出だしが意外なほど品の良い香りのするようだったり(表現が難しい…)、まだこの指揮者を私は掴みきれていないようで。昨日から今日にかけて某所から頻繁にアクセスがあるのは、Ligetiを聴けということかしらん?…聴いても感想がかけるかどうか。2月末から3月末にアメリカで何かやっていないかな?と探していたら、ChicagoでShahamのStravinskyとかWelser-MoestのDvorak: Sym. No.7とか、微妙なのが…。微妙すぎるな、しかし。San FranciscoでShahamのBeethovenってのもあるが。LAでHardingの「英雄の生涯」、う〜む。NYでVolodosがProkofiev…おお。でも2番…。DutoitのSymphonie fantastique…NYで聴かなくてもよかろうよ。難しいのぉ。

    1月14日
    Soltiの大ファンという方からメールを頂いてしまいました。何でも、現地で生のSolti/CSOを聴かれたとか。しかも、Mahler 5番!彼らの十八番中の十八番。羨ましい…殆んど「ずるい!」と言いたいくらいに(笑)。こんなサイトですが、よろしかったらまた遊びにいらして下さいませ。

    1月13日 その2
    せっかく横浜まで来たんだし〜。ということで、うっかりHMVへ行ってしまったり。Yulian SitkovetskyのShostakovich & Khachaturian: Vn. Con.、GekicのChopinとLiszt、Reiner/CSOのBeethoven: Sym. No.3、Fricsay/BPOのBeethoven: Sym. No.3の4枚をお買い上げ。Sitkovetskyは33歳で死んじゃったヴァイオリニストらしい…それしか知らない。終楽章のタイミングがまあまあだったし。Gekicは…一応、2回も聴きに行ったピアニストだし。Reinerの"Eroica"…国内盤を泣く泣く購入。とりあえず、気になるじゃん。何が楽しくて"Eroica"を2枚も買っているのか…でも、Fricsayなので買い。ここまでは友人も付き合ってくれて、駅で別れたのだが、ふと、「タワレコも行こうかな?」という悪魔の囁きに乗せられて、前は工事中だったタワレコへ。品揃えは悪くないなぁとか思いながらさーっと見ていると、JuddのIslameyの入ったCDを発見。Islameyが我が家で流行っていた頃に探してたやつだ。Islameyブームは終わっているのだけど、とりあえず買っておくことに。ここで、「3000円以上購入で2000円分のクーポン」の広告が目に入る。…もう一枚買わないと。で、見掛けたけど見ないふりをしていたSzellのRussia Liveを買うことに。別れ際、友人に「CD買い過ぎてお金無くなったりしないようにねぇ〜」と言われたのはどこの誰だ?

    1月13日
    受験生の頃からの友人に誘われて演奏会へ。弾くのは友人の研究室の後輩で、コンクールで優勝したこともあるとか。というわけで、曲目はMoszkowsky: Liebeswalzer、Chopin: Polonaise No.6 "Heroique"、Waltz Op.64 No.2、Khatchaturian: Toccata、Liszt: Etude d'Execution Transcendante、Rachmaninov: Prelude Op.23 No.4、Rachmaninov=Kocsis: Vocalise、Rachmaninov: Sonata No.2…ヘヴィだ。アンコールにChopinのFantasyとEtudeを一曲ずつ。とりあえず、ChopinのWaltzまではピアノの音が話にならないくらいぼけぼけで参った。ピアノが入ってからまだ2、3日しか経っていないとかいう話だが、こんなものなのか?とりあえず、理系のB4がこの時期にこれだけのプログラムを準備してきただけで大したものだと思う。それを置いておいた上で。まず、全般的にテンポとリズムが不安定。テンポの揺れは演出もあってのことだろうけれども、ちょっとやり過ぎな感じで、聴いていてぐったり。ただでさえヘヴィな演目にヘヴィな演出では…。もっと困るのがリズムの方。これだけの曲数になると一曲を弾き込めないのかも知れないが、音数を多く処理しないといけないところは大方ふらふらと危ない感じ。…実際に結構音外してたし。全体的にちょっと指がついていけていないところがあったのも、う〜ん。曲ごとだと、Heroique Polonaiseはもう一頑張り。Lisztは「そんなのあり?」…思いっ切り緩急の幅を取って、甘々にべったりと。でも、「緩」はちょっと言い訳っぽく聴こえてしまう上、そこで貯まった分が「急」で消化されないのでますます胃が重い…世間ではこの曲をこう弾くのが流行ってたりするんでしょうか?RachmaninovのSonataは曲との相性はいいような気がするので、プログラムがこれ単独ならもっと面白いものが聴けたんじゃないかなぁ。素人の演奏、と端から割り切ってしまうには頑張りすぎなプログラムだし、かといってずばずば文句を言うのも…。ま、聞き手も素人ってことで。

    1月11日
    Fricsay/Radio-Symphonie-Orchester BerlinのBartok: Con. for Orchestra。第1楽章の出だし、木管がひょろひょろと出てきてからの弦が意外なほど優美だったりしてちょっと驚き。筋肉質なだけではないということか。その後は総じて引き締まった演奏で、もわもわした録音なのが残念。第3楽章の刻みが決まっていたりしてこれはこれで良い感じ。しかし、聴きどころは終楽章終盤。意外なほど長い間の前後での表情の入れ替わりと間の後の入りでの集中力。なかなかどうして、お見事なもの。リズムにちょっと癖を感じるけど、こういうのをやられるとトータルの評価は上げざるをえないなぁ。

    1月10日 その3
    Mravinsky/Leningrad POのShostakovich: Sym. No.12。「これ、Pragaのと同じ音源なんだよなぁ」とか思いながらかけてみた。…あら?これ、右から金管が聴こえますよ。おや、弦がこっちから…ステレオ?しっかり「モノラル録音」って書いてあるけど、嘘ばっかり。演奏はやっぱり狂ってます。この時期の録音ってDGへのTchaikovskyもそうだが、無理を強引に押し通したような演奏が多いような気も。その中にあってもこの演奏はかなり来てる。一歩間違えればぐっちゃぐちゃになりそう。つくづく、「ここは民主主義の国ではなかったのだなぁ」とか思える。無理を承知のテンポで、でも楽員には「無理」なんて言わせない…そんな感じ。金管は(ロシアのオケとしては)だいぶ洗練されてきているようで、強奏時もそんなに馬鹿みたいにやかましくなく、ここら辺りもしっかり統制が取れているのだなぁと思ったり。Pragaの方も聴いてみたが、よ〜く聴けばちょっと左右に音が広がるような気がするような、しないような。パワー・アンプのメーターをつけて(いつもは切ったまんま)見ていても、違いが分からなかった…まあ、こんなものがモノラルでもステレオでも誰も困らないか。

    1月10日 その2
    CDのコピー防止が最近ちょっと話題になってたり。CDの売り上げが落ちているのはコピーでばんばん出回るせいだということらしい。じゃあ、コピーできなくしようという単純明快発想。そのお陰で音質が悪くなるとか、一部のプレーヤーでは音飛びを生じるとか、問題噴出の可能性大なのはさておき。この思惑は甚だ見当違いだと言える。そもそも何でコピーで済ますのかを考えてみよう。「コピーしてまで欲しい」のではなく、「コピーでなら欲しい」というのが大方。つまり、コピーできないからと言って購入に走る客数なんてはなから知れてるのだ。mp3がじゃんじゃん出回る昨今、CDのフル・コピーなんてあっと言う間に諦められる人の方が多いに決まってる。そもそもそんなにCDが売れていたこと自体がバブルみたいなもので、冷静に周りを見回せば(私のごく近いところには例外が多いけど)CDなんて殆んど買っていない人ばっかりじゃないか。売り上げが落ちてきたのも、本来のあるべき位置へ収束しつつあるだけだと思う。流行の名の下にただ「新しい」という以上の価値のあるものを生み出せない産業がいつまでも成長するわけがないでしょう。はっきり言って、無駄な足掻きでしかないと思う。

    1月10日
    電話待ちをしている間にふとテストCDとポータブルDATの録音レベル・メーターで周波数特性を測ってみたりした。と言うのも、吸音材をほいほい導入したので、その影響が出ているんじゃないかと思ったので。…って言うのは表向き。正直なところ、弦楽器、というかヴァイオリンの音痩せが気になって夜も眠れないくらいになっていたので。スピーカーのツィーター用アッテネータをぐりっと回してやれば解決しそうだと思っていたが、耳だけでやるのはしんどいので、簡易だけど測定しながらやることに。で、測ってみて、意外や意外、ツィーター領域は基本的に問題なし。むしろ、ミッドレンジの領域がへこんでいた。それも3、4dBほど。というわけで、真ん中に合わせていたミッドレンジのアッテネータを一目盛分上げる。再び測定。…あんま変わらんで。えいやっとmaxまで上げる。2dBくらい上がって、他の帯域と大体同じくらいのレベルに。アッテネータで調節できる範囲で良かったよ。丁度ここで電話がかかってきて、終わってから色々かけてみて、ヴァイオリンの出方はとりあえず満足。鳴り方が随分と積極的になって、私の性格を反映して(←嘘です)、控え目に鳴っていたこれまでとえらい違い。しばらく様子見だな。買った当初は「余計なものをつけてくれなくていいのに」と思ったアッテネータだが、あればあればで便利ではあるのだなぁ。

    1月8日
    池袋まで出力に出したフィルムを取りに…行ったら当然、CD屋へも行くだろ。WAVEで「あ、これ安い」、「あ、こんな値段で」なんて言いながらほいほい抱え込んでレジに持って行ったら、ちょっと予算をオーバーしたよ。あれ?買ったのは、FricsayのMozart: Grosse Messe、Erika HaaseのLigeti集、Welser-MoestのMozart: Requiem、Argerich & Abbado/BPOのProkofiev: P. Con. No.3、Chailly/RCOのMahler: Sym. No.8、RepinのLalo: Symphonie espagnole。Fricsayは最近、見掛けたら買っている気がする。Ligetiはこの人の演奏でいいのだっけ?…違ったらどうしよう。当たってても、Etudeが第1巻しか入っていないし…。で、何故にMozartのミサ曲が2つも?誰か死んだのか?…私の周り、死にそうにない人ばっかりなんですけど。Moestと書いて「メスト」と読むかと思いきや、「モースト」って読んでくれと本人が言ったとかで大評判の次期Cleveland Oの主。お手並み拝見…が何故合唱曲なのか?そんなの、たまたま目について、しかも安かったからに決まってる。ArgerichのProkofievは前から聴いてみたいと思いつつ、普通の値段を出して買うほどには聴きたくないとか思って手を出さずにいたもの。暴れっぷりに期待。ChaillyとRepinは2枚で1000円引。Chaillyは大昔に「こんなへっぽこBrahmsを振りやがって」とぶち切れて以来、買わないできたけど、録音に期待して。我が家のスタンダード、Wilkinson録音のSolti/CSOとの対決が楽しみ。Repinは…何となく。よく考えたら曲(他はChausson: PoemeとRavel: Tzigane)はどれもそんなに好きってわけでもないし。騙されたかも。ところで、修論やり逃げ国外逃亡計画、逃亡先の聴きたいオケに聴きたいプログラムがなくってがっかり。Askenazyが来てどうするのだ、Cleveland O?何が楽しくてSan FranciscoでSt. Petersburg POを聴くのだ?観光って柄じゃないしな。どうしよう?

    1月7日 その5
    TacetのNatural Sound Sampler弦楽器編を聴いてみる。各楽器(Vn.、Va.、Vc.、Cb.)の各奏法ごとにトラック分けされていて、その中でさらに各音(!)にインデックスが振られている。…凝り過ぎだろ。問題は、ぼ〜っと聴いていてもあんまり楽しくないところ(当たり前か)。コントラバスの途中で止めてしまった。弦楽器はお勉強が足らないので(他の楽器が足りているわけでもないが)、本当はしっかり聴き込むべきなのかも知れないが…ちょっとつらいっすよ。
    耳直しに某サイトのオーナーさん一押しのAlbeniz: Iberiaを聴いてみた。思っていた以上にのどかな感じ(弾いてる方はそうでもないのかも)でなかなか楽しく聴けた。で、ちっとも聴き終わらない横山幸雄のBeethovenを聴かなくちゃあとか思ってみたりして、8番を引っ張り出してみた。昔から8番が好きだったり。…分かりやすいものばかり好きなんだな、とか突っ込む人は寒空の下で逆立ちの刑。よく弾けているし、曲と相性もいいみたい。基本的にそのまんまさくさく弾いてくれれば楽しく(私は)聴ける曲なので、大したひねりもなく、ころころ音を転がしてくれるのが気持ちいい。

    1月7日 その4
    近所の割と大きな本屋さんにもStereosoundがない。Audio AccessoryとかHiViとかは置いてるくせに。買えないとなると欲しくなる。…なりません?

    1月7日 その3
    Stereosoundを(今更)買いに生協の書籍部に行ったら、置いてなかった。Stereoは置いてるくせにぃ〜。後で近所の本屋へ行くか。

    1月7日 その2
    先日、夕刊の番組欄の下の広告に目が留まった。胎教や情操教育にクラシックの名盤をどうぞ…というような文句で過去の名演奏家の名前が並んでいたんだが、Furtwaenglerは序の口で、「おいおい、いつの人?」みたいな古い名前ばっかり。そんな古いものばかり選ばなくても(権利関係なんだろうけど)…。極めつけがStravinskyの「春祭」とPetroushka。何とStkowskiの演奏。…流産したり、ぐれたりしそうだなぁとか思ってしまった。ConcertoのソロにKulemkampffの名前があったりして渋めな感じがちょっとよかったりするところもあるのに。ピアノにCortotが多いのは…ま、好き好きだろうけど。脇で「○○材を使った高級品」のヴァイオリンが25000円で売られているのには大笑い。うちのビデオに刺さっているケーブルより安いって。

    1月7日
    ヘッドフォンにスピーカーが勝つのは大変でござりますよ。…というわけで、こちらこそよろしくでございます、Sugita様。朝からBeroffのDebussy: Etudesを聴いてみたり。前から思っていたのだが、やっぱりEMIのピアノ録音は何となく好き。芯がしっかりして、べったり目の前で聴いているような感じで。

    1月5日
    どうせ優しい音がないのなら、とMravinskyに走ってしまうのは極端かしらん?それも、49年録音のTchaikovsky: Sym. No.6。ますます優しくなさそう…。序盤のゆ〜っくりなテンポは駄目駄目な録音との相乗効果か、おどろおどろしくってらしい感じが出てる。とは言え、しっかりベースの音も出るし、そう馬鹿にした録音でもないのかも。弦はこの時点で結構出来上がっている音がしてる。木管は奏者が違うのかな?だいぶ感じが違うと思う…私の耳に残っているのが80年代の方だからか。第1楽章の途中のやかましいところは、金管の大絶叫が入ってくるまでは絶品。後のMravinskyに見られる過剰なまでに抑えた感じがまだ無くて、「普通に」格好良く盛り上がる。弦のきゅるきゅるが何とも。抑揚の付け方も本当に「普通」だと思う。訳知り顔ではない、真っ直ぐなそんな感じが良かったり悪かったり。第2楽章は置いておいて、第3楽章。60年や80年代の録音だとかなりきりきり舞いさせてたと思うが、これは割とまっとうなテンポで無理なく進む。第4楽章はいいとして、総じて普通な印象。Leningrad POを振って10年ちょっと。いくらなんでも最初から悟った指揮はしていなかったというところかしらん。
    FaureのP. Quintet No.2なんか聴いたら暗いけど優しいとは思えなかったり。…まだ探してるのか?ふと思うところがあって、StokowskiのBrahms: Sym. No.4を聴いてみたり。92歳のときの録音。長い彼のキャリアの中にあっても間違いなく最後の方に位置するもの。本当に90歳を越えた指揮者の演奏かと疑いたくなるような急加速、急減速の限りを尽くした演奏で、冊子にあるように「数世代若い指揮者が振ったとしても驚異的」なそんな演奏。「老巨匠=衰えた指揮者」でないことをこれほどよく示した人はいないと思う。朝比奈隆の演奏は晩年ほどムラがあったように思う。特に、悪い方への落ち込みが極端だった。「これはさすがにあかんよなぁ」という演奏を生で聴くことがあったが、それでもステージに駆け寄る「信者」の数が減ったように見えなかった。「俺はまだ現役だぜ」と自ら示さなければならなかったStokowskiよりやりやすくなったのか、やりにくくなったのか…。ふとそんなことが思い浮かんだり。私はこのStokowskiの演奏、演奏としては決して好きではないけど、聴くのは好き。「若い奴に負けるかよ」みたいな気概と張り切ってついていくオケの(このオケとしては)素晴らしい反応が何だか楽しいから。でも、朝比奈やまだ生きているけど、Wandの演奏は楽しく聴けない。無理して頑張っているような、何とか演奏しているような、そんな感じがするので。特にWandに関しては。きっとやりにくいんじゃないのかな、今の空気の中で演奏するのは。

    1月4日 その2
    ヘッドフォン・アンプなるヘッドフォン用のアンプが世の中にはございまして、そういったものを使われますとまた面白いことになるかと。個人的にはHeadroomの持ち運び用のが欲しかったり。HD600だとインピーダンスが高いので、ディスクマン程度では話にならないらしいし…。それはともかく、気分的に優しい音色のものが聴きたいなぁとか思ってMullovaの"Through the Looking Glass"をかけてみたりしたが、「優しい」って言うよりは「けだるい」感じでちょっと欲しい音ではなかったり。むぅ。もう少し活発な感じかと思ってたけど。CD棚のどこを見ても「優しい」音のしそうなCDが見当たらないのはどうしたものかね。Requiemなら優しいかしらん?とA. Jansonsのをかけてみたり。少々「厳しい」音がいたしますよ。我が家は相変わらずのようで。

    1月4日 明けまして
    いいなぁ〜。Sennheiser、私も欲しいなりよ。研修で数週間家で聴けない生活になるので、実際問題、ヘッドフォンは買いたいところ。私も買うとしたら同じお店だろうな。一昨日、久し振りに合った友人@音大生と話していて、「自分でいいと思って演奏したのを録音して、再生すると案外良くなかったりする」というので、そら、演奏者が聴いている音と客席で聴いている音は違うし、マイクで捉えている音だって違うし、スピーカを通して再生される音だって違うさ、などと偉そうに言ってみたりしている中で、「スピーカによっても音なんてころころ変わるのだよ」ってのが意外だったらしい。世間的なオーディオに対する理解ってのは日本でもアメリカでも変わらないようだ。…でも、私は止まらないけどね。

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