ソロモン諸島 ガダルカナル島&ギゾ島 紀行

2005.4.27 〜 5.8

5月1日(日) 晴

ガダルカナル島 ダイビング 2日目

ガダルカナル島のダイビング2日目。
ソロモン入国から毎日晴天で気温35度位暑さが続いてるが、日本の都会のような蒸し暑くさでない。
水温も30度なので、3mmスーツもいらないTシャツで潜ってもいいよーな。

朝食は昨日に続いてホテルのレストランで。どのホテルでも同じオリエンタルバイキング方式。
Wと同じくパパイヤとオレンジとスイカとバナナのフルーツを沢山食べまくった。

8:30にロビーでダイブショップの方が迎える。今日はガイド1人だった。
昨日潜ったビーチより先10km位離れたところのビーチへ行った。そこに、マイカー2台で来た外人男性4人女性2人のダイバー客が待っていた。 彼らはガダルカナル島のオフィスで働いていて、今日はバカンスでダイビングすると言ってた。
1本目は、日本の輸送船 九州丸。ガダルカナル戦記の本に出るので、宏川丸より有名な船らしい。
http://www.aa.cyberhome.ne.jp/~museum/19421015kyusyu/kyusyu.htm

ガイドなしでセルフすることに。外人客達が「一緒に潜んで楽しもう!」と笑顔で言ってくれたので、頼もしい存在。Wとバディ組んで、外人客と一緒に潜った。ビーチからエントリーして少し進むと、枝サンゴが沢山広がっていてびっくり(写真)
死骸がなくピンピンと生き行きしてる枝サンゴの広がりに見とれてしまった。
枝サンゴの奥に急斜面がみえて、破損した九州丸が横倒れていた。
宏川丸と似ているが、九州丸はもっとでかい船だ!外人客達が、最深の船首の船底まで行っていたので、俺もついて行こうと思ったら、甲板の上で水深40mと近づいた。水中ビデオは耐圧70mまでで大丈夫だが、耐圧40mまでの水中カメラをポケットに入れて潜ってきたので、40m以上へ行けないや。
外人達はカメラを持っていないから40m以上行けただろう。
レックって、全体の船を見るためには深度が気になるなあー。カメラの耐圧の問題だけでなく、窒素酔いや減圧に気をかけてしまうなあ。
船首の船底はあきらめたけど、船室の中を巡ったりマストを見たりと楽しめた。
エキジットするまえに、また枝サンゴの楽園へ行って、ゆっくりと見回りながら心を癒した。

私が潜ったところは、戦時中に、日本軍と米軍 沢山の艦隊と輸送船などの船が沢山交互しながらミサイルを発射しながら炎上して沈んだ。数切れない沢山の船が沈んだ。沈む船から脱出して岸まで泳ぐ兵士達が、岸で敵に撃たれて死んでいった。海は爆弾や沈船でサンゴが破損していく、海面に血が染めたという所なんで・・・。今はサンゴが多い、青くて透明度いい、クマノミなどかわいい魚いっぱいいるので、戦争が起きたと妄想することができないなあ。カラー色で見ていたせいかもしれない。眼球体をモノクロと設定して、白黒の世界を見渡せば妄想できるかも?(^ ^;


枝サンゴ群の向こうに九州丸が沈んでいる

九州丸


九州丸

九州丸

2本目は、また車に乗って少し離れたビーチへ移動した。米軍 B17爆撃機を見るスポットだ。
B17→http://upload.wikimedia.org/wikipedia/ja/e/ee/B17.sallyb.shuttle.050801.650pix.jpg
海中で米軍の飛行機が見れる!ワクワクしてきた。
2本目もセルフであり、外人客と俺達で潜った。
四方八方に真っ白な砂地で、水深15mにB17が眠っていた。おおーっ、でかーい!
胴体は半分割れていたが、左右の翼は折れてない。エンジン砲4つとプロペラは珊瑚が沢山覆われていた。
操縦席のとこへ行くと、おおーっ、機関銃台が!!
欠片なくきれいに機関銃2つむき出してる! 思わず興奮して写真を沢山撮りまくった。プラモデル作りながら過ごしたガキの頃に戻った気分だ。
外人客の一人が操縦席の椅子に座ってハンドルを握って操縦する格好を見せてくれた。まるで米軍の兵士がB17に乗って出発するシーンに見えた。
B17のあちこちで外人客達と一緒にビデオと写真を撮ったりしながら遊んだ。
2本目が終わって、一昨日戦跡ツアーで見た米軍機や砲台が集まってる村へ行って、ランチをとった。
戦跡ツアーのときに案内してくれた村人に「また会いましたね」と笑顔で握手とかわした。
ランチにまたレモンムースケーキが出たので何個も食べてしまった。
ガダルカナル島のダイビングは2日間で4ダイブで終わり。他に遠いスポットに日本の潜水艦(伊23)や鬼怒川丸などの輸送船が残ってる。
まだ潜りたいけど、明日からソロモン諸島で一番ダイビングメッカであるギゾ島へ行くので、今度また行く機会として我慢しょう。


B17の胴体と翼

B17のエンジン砲


B17の機関銃台

B17の翼