ソロモン諸島 ギゾ島から再会
2005.9.5 |
私は会社で毎日昼休みに、職場のPCで、私のプロバイダのHPを開きながら私の家のメールアドレス宛のメールを確認してます。 最近スパムメールが増えているので、メール削除の掃除をやっています。 さて、8月29日から出来事がおきた。 8月29日昼休みのとき、メールを確認したら英文のスパムメールが結構出ており、しぶしぶとマウスを使いながらメール削除しているうちに、、、「ん!?」 とマウスを動くのを止めた。 英文メールのタイトル名が「From Kennedy」で、送信元が「Divegizo@*********」! 「ギ、ギ、、ギゾ島のダイビングショップからじゃないか!?」とびっくり!! GWにソロモン諸島のギゾ島へ行った以来、初めて私のとこにメールが来たのだ。 何だろう!?とメール開けてみたら、英文でこう書かれてた。 「私達は今日横浜へ向かいます。横浜のホテルを探しています。助けてください。君と会いたい。ケリー・ケネディより」 「えーっ、ケネディさんが、日本に来てるのか?いつの間に?」とびっくり仰天!! ケリー・ケネディさんとは、ギゾ島のダイビングショップ「Dive Gizo」のオーナーの奥さんでインストラクター。ギゾ島滞在の時、オーナーよりも奥さんが、私達と一緒に夕食を食べながら談話してくれたり、ダイビングや送迎の手配をしてくれたりしたので、大変お世話になった方です。 http://www.divegizo.com/contact.htm 送信元のアドレスを確認したら、フリーメールを利用している。どうやってメールを送ったんだ? 成田空港から? 都内のインターネットカフェ??? とにかく、ケネディさんの居所をすぐ確認したいので、ケータイで、宛先を送信元のフリーメールとして、 「下田です。メールありがとう。今、横浜に居ますか? 横浜のどの場所に居るか教えて下さい。私は18時半に横浜へ行きますので会いたい。」 と英文で打ち込んだ。 ケータイって、アルファベットを打ち込むのはやりにくくて大変だ。 15時、16時、17時、、、に経ってもまだ返事が来ない。フリーメール利用って、ケネディさんがインターネットカフェへ行かないと見れないのかな? 不安になってしまった・・・。 とりあえず、18時半に横浜駅に行って、駅構内でケータイを持ってウロウロしながら返事を待った。 19時、20時に経っても返事が来ない。ついに21時に近くなってきて、、今日はダメか・・・とがっかりしてしまい、トボトボと家へ帰った。 ちくしょー、ケネディさんが日本に来てるのは知らなかったよ・・・。ケネディさんが日本に来日する前に、メールやりとりしながら再会する場所を確定すればよかった・・・。とはいえ、私がソロモンから帰国してから一度もギゾ島ダイビングにメールしなかったから、私も問題があると思う・・・。 翌日の8/30、一緒にソロモンへ旅したWに昨日の事をメールしたら、Wはびっくりして「えっ!? 会いたい! 今どうしてるか不安しちゃうな。」と。 私も、ケネディさんが宿をとれたかどうか不安だ。 13時すぎに、ケータイがブルブル。ケネディさんからだ! 「横浜のメルパルクホテルに泊まっています。604号室です。部屋からメールしています。明日は広島へ向かうので、今日は会いたい。」 そうか、泊まれてよかった。なるほど、ケネディさんは自分のPCを持ってきて、ホテルの部屋でLAN接続してメールしたんだな。 しかし、今夜は飲み会の約束が・・・。Wも一緒に。大事な飲み会なので不参加できない。とにかく、飲み会は1時間でも遅れて行くとして、まず横浜のメルパルクホテルへ行ってケネディさんと会おうと決めた。早速、メルパルクホテルのHPを検索して、ホテルのFAX番号を調べた。私の職場のFAXを使って、ホテルのフロント宛に、 「604室のケリー・ケネディさんに以下の英文を渡して下さい。ケネディさんがOKと言ったかどうか結果を18時までに私の携帯アドレスに連絡お願いします。」 と送った。ケネディさんに渡す英文は 「ホテルのロビーで18:15〜18:30に待ってください。私がロビーに来ます。再会したい。」 と。 念のため、ケネディさんに同し英文をメール送った。 仕事を定時に終わってさっさと横浜のホテルへ向おうとした。18時に横浜駅に着いたとたん、ホテルからメールきた。 「君からFAXもらったときはケネディさんが部屋にいませんでした。今でもケネディさんがまだ戻っていないのです。」 やはり横浜を観光しながらそのままレストランで食べてるだろうな。今さらホテルへ行ってロビーで待っても無理だな。今夜は飲み会の約束があるから、ホテルへ行くのはあきらめようと決断して、飲み会の場所 川崎へ行った。 飲んでいる間に、もしケネディさんがホテルに戻ったと連絡がきたら、飲み場から早退してホテルに向かおうかと考えてた。 でも連絡が来なかった。23時すぎても・・・。飲み会が終わってホテルへ行く時間がないので、家に帰った・・・。 ケネディさんは明日から広島へ向かうので、もうここで会えないな・・・。 せっかくホテルの場所が分かったのにー。とても残念でたまらなかった。 9/1 ケネディさんからメールなし。 ケネディさんは、原爆ドームを見ているのかな? ソロモン諸島は太平洋戦争の地だから、ケネディさんにとって広島に関心深い所だったかな? と、ケネディさんの行動が気になっても仕方がない。 9/2 11時頃、ケータイがブルブル。ケネディさんからだ! 「広島から名古屋へ向かいます。4日の午後 バスで東京へ行きます。東京の泊まりは決まっていません。5日と6日は東京にいますが、観光コストが高くて困っています。助けてください。」 ほう、名古屋とは、愛知万博へ行くんだな! 4日東京へ来るそうだが、宿を予約していないんだな? どの会社のバスで何時に東京のどこに着くだろう? 9/4に東京で再会できたら、私の家に泊めてあげようと考えた。 ケネディさんは夫婦で来ているのか、娘とスタッフと何人で来ているのか?と把握できないけど、出来るだけ私の家に泊まってあげようと親にお願いするつもりでいた。 ケネディさんに 「名古屋からバスで東京に何時に着きますか? 着く場所は東京駅ですか? 分かったら私は迎えに行きます。」 とケータイで英文メールした。本当にケータイに英文を打つのは大変だ。 Wに9/4のことを聞いたら、旅行から帰りが遅くなるので会いに行くのが難しいかもと言ってた。 ケネディさんはLAN接続する場へ行かないとメールできないようなので、返事は遅くても9/4の昼までに来てほしいと私は望んだ。 9/4 ちょうど東京に用があるので、そこで夜までケネディさんの返事を待ってみた。バスは18時に着くだろうと予想して、用が終わってから東京駅へ行って待ってみた。19時にすぎても連絡が来ない・・・。 バスで来ているのか?東京駅に来るのか?と分からなくて、東京駅に待っても時間がないので、あきらめて家に帰った。 家のTVで、東京都23区が雷と大雨で警報、冠水と速報が流れた。ケネディさんは大丈夫かなーと不安してしまった。 どうやってケネディさんと会えばいいか・・・ 携帯電話の番号を教えてあげれば、ケネディさんから電話をかけることができるけど、ろう者の私にとっては無理な手段だな。 9/5 朝7時に起きて、ケータイをチェックしたら、ケネディさんからメールが! 受信時間が昨日の夜中1時! その時間は私はもう寝てた。 「東京駅の八重洲ターミナルホテルで泊まっています。急遽今日帰国することになりました。今日会いたい。」 えっ、明日でなく今日帰っちゃうのか!? もしかして台風の影響で明日は飛行機飛べなくなるからとか? 八重洲ターミナルホテルとは、ちょうどいい! 私の通勤は東京駅を通るから。 慌ててケータイでケネディさんに 「今日8時半に八重洲ターミナルホテルのロビーで待って下さい。ロビーに私が来ます。会いたい。」 と送った。それから、PCをすぐ開けて、八重洲ターミナルホテルのHPのFAX番号を検索して、ホテルのフロント宛に ロビーで会いたいという英文と一緒に「ケリー・ケネディさんが宿泊している部屋に、下記英文を渡してください。」 とFAXを送った。 ひょっとしたら、逢えるかも! 電車で東京駅へ向かうとき「早く東京駅に着いてくれー。ケネディさんが8時半までホテルにいてくれー。」と何度も願い事を独り言した。 8時27分に東京駅に着いて駆け足で八重洲ターミナルホテルへ向かった。走って1分、ホテルに着いた。 胸ドキドキしながら、ホテルの玄関扉を開けてロビーへ向かったら、ケリー・ケネディさんと娘さんが「ハーイ」と手を振ってくれた。 「いたー! 来てくれたんだ!!」 思わず、ケリー・ケネディさんと抱きついて頬にキスを交わした。そして娘さんも抱きついた。 ケネディさんの娘さんは「Dive Gizo」のフロント担当で看板娘。http://www.ne.jp/asahi/chick/show/dive/kikou/solomon/solomon9.html の通り、私達がギゾ島から帰るときに、木の実にメモリアルメッセージを書いてくれた方です。 会社に1時間半フレックスタイムとると連絡してから、ホテルのレストランでケリー・ケネディさんと娘さんと一緒にお茶を飲みながら談話した。 横浜の中華街へ行ったとか、広島の原爆ドーム、宮島へ行ったとか、万博は人いっぱいだったとか、天ぷらは美味しいとか、寿司はまあまあとか。など、日本の体験話を英語の筆談してもらいながら、デジカメで撮ったスナップを見せてもらった。 日本は喧騒で人混みがすごいせいで疲れ気味のようだが、行きたかった広島と万博で楽しめたようで、良かったな。 ケネディさんが「予定では明日の夜に帰国するはずだが、台風がきているので、今日の夜に帰国することになったの。エアチケットの変更を済ませた。成田20:55発のケアンズ行きに乗ります。ケアンズからブリスベン経由でソロモンへ帰ります。」と言ってた。それから「台風は、アメリカのハリケーンみたいにならない?」と言いながら不安していた。 台風が成田を通らないから明日でも大丈夫と言いたかったけど、ソロモン諸島は台風と縁がないから不安してしまっても無理もない。 ケネディさんが「Wと会いたい。Wの会社は東京から遠いの?」と言ってたので、ケータイでWに「ケネディさんと会えた!!ケネディさんが君と会いたがってるよ。すぐ東京に来い!」とメールした。Wから「マジ?会いたい!!あいにく大事な仕事が入ってて、途中で抜けることができない。成田の見送りはやりたい。」と返事がきた。 もっと話す時間がほしい、ちょうど定時に仕事が終わってから成田空港へ行けば出発時間に間に合うので、ケネディさんに「私が成田空港まで見送ってあげる。東京から一緒に電車で成田空港へ行こう。Wが成田空港に来ると思うよ。」と言った。ケネディさんが「本当?」と喜んでくれた。 Wに「東京駅から一緒に成田空港へ行くことになった。成田エクスプレスに乗るから、Wも乗れる? ケネディさん二人に特急券と乗車券をおごりたい?OK?」とメールで確認して、Wが「OK!見送りに行く!成田エクスプレスに乗って東京で会うのOK!」と答えたので、よし、成田空港へ見送り、決まり!! ケネディさんに「これから東京駅へ行って電車のチケットを買うからホテルで待ってね。チケットは私のお金であげるよ。」と言って、駆け足で東京駅へ行って成田エクスプレスの特急券と乗車券を買った。ホテルに戻ってケネディさんに「電車のチケットがとれた。東京駅18:03発で、成田空港に18:55に着きます。ケアンズ行きの便20:55の2時間前だから大丈夫です。」と説明して、「17時半に八重洲ターミナルホテルのロビーで待ち合わせしょう。」と約束して、私は会社へ向かった。 会社でWと「日本のお土産をあげた方がいいな。」Wが「フレックスで帰社できるからお土産を買っておくよ。」「お土産は何かいい?」とかメールやりとりした。仕事があるのに、ケネディさんのことで頭いっぱいで集中できなくて、早く仕事終わりたいと何度も思ってしまった。 定時に仕事が終わって、駆け足でさっさと八重洲ターミナルホテルへ向かった。約束通り、ロビーにケネディさんがいた。一緒に東京駅へ行って成田エクスプレスに乗る。その前にビールなど飲み物をおごる。Wは横浜から成田エクスプレスに乗っているので、Wが車内のドアで迎えながらケリー・ケネディさんと娘さんと抱きついた。 車内で4人でビールで乾杯〜! ケネディさんから、なんとギゾ島の「Gizo Dive」オリジナルの新しいTシャツを持ってきて、私とWにプレゼントしてくれた。ケネディさんは日本で私達と再会できるようにわざわざTシャツを持ってきてくれたんだなと、感激してたまらなかった。 Wからケネディさんに日本のお土産をプレゼントした。土産の中身は、和製の湯飲み茶碗、おぼん、小さな和楽器、紙風船、おせんべい。ケリー・ケネディさんも娘さんも喜んでくれた。 成田空港で搭乗時間20:25までに、和食カフェで、私達のおごりで、たこ焼き、ケーキなど食べながらおしゃべりした。 そろそろ搭乗時間・・・。出国審査の入り口までに見送り・・・。ケリー・ケネディさんと娘さんと抱きつきながら、「また日本へ行くからね。貴方達もギゾ島においで〜。」「うん、ギゾ島へ行くよ。」「バイバイ」と交わした。ケネディさんは、20:55発のカンタス航空でケアンズへ飛んで帰っていった・・・。 遠くてアクセスが不便なギゾ島からケネディさんと再会できるとは信じられないが、とても嬉しい。 再会を実現するためにあれこれ色々と連絡しながら、、再会できたのは奇跡だと言いたい。 ケネディさんが再会するためにTシャツを持ってくれたので、Tシャツはお宝として大事にしておきたい。 またソロモン諸島、そしてギゾ島へ行きたくてたまらなくなった。 皆さん、是非ソロモン諸島へ行きましょう!! |
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