TPI計画2

 久々の更新で恐縮なのだ(^^;)。このTPIC3計画も2002年の11月には完成していたが、なかなか更新する機会が無いままどんなことをやったか記憶も薄れてきてしまった。もともとこのHPは自分のメモみたいなもの。大袈裟に言うと研究報告みたいなもので、後々にあの時何をどうしたのかわかるように記録を残す為のものである。しかしながら最近は記録を残すことが億劫になってきてしまった。
 前置きはさておき、前回の続き。当時、ガレージ解体前に車が動く状態にしなければならず、突貫工事となり写真も少なく記憶も薄れているので端折って書こう。

 旧インマニにはバキュームツリーを付ける場所があったが、TPIのインマニにはそれがない。プレナム(サージタンク)にポートを増設して取り付けるしかない。プレナムの裏側にはMATセンサー(吸気温度)の取り付け穴があり、幸いバキュームツリーのネジピッチと同じ3/8NPTだった。場所的にもバキュームツリーを取り付けるには十分な空間が空いており、本来MATセンサーの付く場所にはバキュームツリーを付けることにした。よってMATセンサーは別の場所に穴を開けて取り付ける。


MATセンサー用の穴を増設

 フルコン本体は車内に配置するのでハーネスを通す穴もどこかに開けなければならない。マニュアルには2インチの穴を開ける必要があると書いてある。確かに、これ以下の穴では通りそうもない。ハーネスを通した後は付属のブッシュがあるので、ブッシュに切れ目を入れて取り付ける。このブッシュに切れ目を入れずにハーネスに通そうとしたが、まず不可能だろう。ハーネスはフロアに開ける。幸いFRPなので木工用ホールソーで簡単に加工できる。
 司令官の配置場所だが、グローブボックスが一番適当だとは思うがその場所は既にMSDが占領しているので配置不能。また、マニュアルにはイグニッションユニットからは6インチ以上離せとあるので、グローブボックス内での同居は不可能なのだ。ハーネスは穴の空け易さから助手席のフロアを通すことが決定されているので、司令官の場所も自ずと決まってくる。最終的に落ち着いた場所は助手席キックパネル。ハーネスにも無理がかからず、MSDから十分距離があり、更に目立つ場所なので司令官を誇示できるのだ


足下に2インチの穴を開ける


穴にハーネスを通す


司令官室はキックパネル

 次にエンジン側のハーネスを処理する。エンジン側に出ているハーネスは、デスビ、MAT、水温、O2、MAP、IAC、TPS、インジェクターなどである。これらを効率よく美しく配置しなければならない。まずはセンサー類とハーネスの位置関係を整理して、多くはプレナムの下を通すことになる。


エンジン側ハーネス


ハーネス完了

 デスビハーネスのカプラーと81年型のデスビのカプラーは若干形状が違い接続できない。そこでカプラーを分解し、81年型のカプラーと組み替えた。カプラーの分解には専用のSSTを用いると簡単に出来る。


カプラーを分解

 フュエルポンプは右フェンダー裏に設置した。これは既存の燃料配管を有効活用するためだ。普通燃ポンはタンクに近い場所に設置するのが一般的だが、配管するのが面倒というか部材を揃える予算がなかったのでこうなった。逆に、なぜタンクの近くに配置する必要があるのか?そっちの方が疑問に思えてきた。ポンプのインレット側にはフィルターを入れていない。これはスペースがなかったということと、タンク内にストレーナーが付いているので省略できると考えたからだ。C4などのインタンクポンプのインレットフィルターと同じもが既に付いているのに、更にフィルターを入れるのは不自然だし面倒、余計な抵抗にもなるしトラブルの元にもなる。アウトレット側には当然フィルターを入れる。燃ポンは横向きに取り付けられ、ANフィッティングで90度上に向かいフィルターに入る。更にホースはフェンダー内を通ってフュエルレールへと繋がる。


燃料ポンプ


燃料配管

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