TPI計画

 85コルベットのTPIユニットを入手したところから始まる。原始的な霧吹きフュエルマネージメントからフルコンピューターマネージメントへと進化させる。選んだフルコンはホーリーのコマンダー950。既に某氏による搭載実績があるのと、その価格からこれ以外考えられなかったのだ。MAPセンサーによるDジェトロで、インジェクターは2グループのグループ制御。
 ホーリーからは普通のキャブレターの様なスロットルボディを持つタイプとか、既存のインジェクションシステムを流用する為のコンピューターのみなどの設定がある。TPIのインマニから上が揃っているので、今回はコンピューターのみでいいことになった。


某氏のコマンダー

 換装はインマニから上を載せ替えるだけなので簡単なのだが・・・なかなかポン付けとはいかない。燃ポンの配置とか配管とかケーブル類やホースなどなど、結構考えることがあった。インテークランナーやプレナムも酸化していたり汚れていたので、サンブラで汚れを飛ばす。ポリッシュも考えたが、年を越せそうもなくなるのでサンブラ打ちっぱなしでいくことにした。
 まず、仮組みをしてみて干渉するところや配管のレイアウトを考える。そして不要な物を外す。今回のTPI化で不要な物は、EGR、インテークヒーター、コールドスタートインジェクターの3種である。あと、キャブを取っ払うことでメカポンも不要になる。インマニのEGRバルブが付く部分にはメクラ蓋をする。また、インテークヒーターは見苦しいのと百害有って一利無しなのでホースのニップルを切り落とす。そして、コールドスタートインジェクターはアクセルからメクラ蓋キットが出ていたのでそれを使用して塞ぐ。ただの鉄の蓋が$60以上もした。
 EGRの蓋はアルミ板から切り出した。厚さ10mmのジュラを金鋸で切り出すのは容易ではなかったのだ。


アルミ板から切り出す


EGRメクラ蓋完成

 次に不要なインテークヒーターのカット。これは鋳物なのでサクサク切れる。


ニップルを切り取る

 インマニ、ランナー、プレナムの一式を仮組みして、さらに干渉しそうな場所を探る。C3のラジエターホースは形状の違いから使えないので、ホースを用意しないといけない。が、適当な物がなかったのでギンギラの自由に形が変えられるタイプを選択した。すると、クランプ部分がエアクリに当たりそうなことが判明。ウォーターネックも360度スイベルタイプに変更した。これで当たるところは無いだろうと思ったら、今度はスロットルボディの下が当たる。幸い必要のないインテークヒーターの水路なので躊躇無く切除。


干渉部分を切除


ギンギラアッパーホース

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