ミッションオイルクーラーも付けちゃえ

 エンジンオイルクーラーについては「油温が100度Cを越える!オイルクーラーを付けよう」で述べた通りだ。エンジンオイルがあれだけ温度上昇するのだから、ミッションなどはもっと過酷ではないかと思った。ミッションがオーバーヒートして焼き付きでもされたらかなわない。ATFは、油温が120゜Cを越えた辺りからオイルがニス状に硬化し始め、135゜Cを越えるとポリアクリレートのオイルシールが硬化し始める。150゜Cを越えるとオイルの機能が失われ始め、クラッチが滑り出し、滑り出したクラッチが発熱し更に油温を高めていく。
 丁度SUMMITでミッションオイルクーラーの安売りをしていたのでそれを購入した。クーラー、オイルフィルターキット、油温計が付いて$80程だったと思う。これだけ揃えば怖い物無しだ。文句無い。
 クーラーのサイズは幅7cm、長さ60cm、厚さ4cm程でコンパクトだ。挿入する箇所はミッションからラジエターのヒートエクスチェンジャーに行くラインの間に入れることにした。オイルが通過する順序は、オイルフィルター −> 後付クーラー −> ヒートエクスチェンジャーとなる。オイルフィルターが最初なのは油温計のセンサーがフィルターのステーに付いているためで。冷やした油温を計ってもしょうがないからだ。次に後付オイルクーラーだが、少しでも水温の上昇を避けるために、ラジエターに行く前に挿入した。
 フィルターエレメントはPH−8Aを使用する。標準のエンジンオイルフィルターのPF−25と似ているが、ネジのピッチが合わない。

オイルクーラーの位置

 問題はそれらの取り付け箇所である。ラジエターの前後は既にエンジンオイルクーラーが陣取っており、これ以上ラジエターの冷却効率を落としたくなかったのでNG。後は下回りということになるが、ぴったりの場所を発見した。チンスポの裏側とスタビライザーの間に綺麗に納まる。しかもラジエターが近いので配管も短くて済む。クーラーはファンシュラウドにネジ止めできた。オイルフィルターも同様にチンスポのステーに止めた。落下止めとしてタイラップでもくくっておいた。この時、フィルターのステーはシャーシグランドされた金属に接触させなければならない。なぜなら、油温計センサーのグランドが取れなくなるからだ。後は適当なところにメーターを付ければ良い。

ミッションオイルフィルター ミッションオイルクーラー

 使ってみた結果は、非常にナイスである。渋滞にはまっても油温は220゜F(約100゜C)を越えることはなく、走り出せば180゜F(約80゜C)程度に落ち着く。オイルフィルターが外付けになったおかげで、オイルパンをはぐる必要もなくなり、フィルターの目も細かいので安心感がある。

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