700R4換装

 C1500のTH700R4ミッションを拾ってきたので換装することにした。施工はboowa氏ガレージで行った。各方面の情報を集めて下準備。まずマウント位置が後退するのでメンバーを加工するか、新たに作るかしないといけない。82年のメンバーを用意したが、ミッション側のエクステンションを交換しないといけないのと、81のYパイプが当たって付かないことが判明。使用不可に。残るは81メンバー加工かBOWTIE OVERDRIVE(BTO)のミッションメンバーを購入するしかない。何人かBTOのメンバーを使用して好結果が得られているようなので、まずは購入してみることにした。どうにもダメなら81のメンバー加工となる。
 BTOのメンバーを試しに装着してみる。が、やはりYパイプと干渉する。ヘダースのフランジ加工したときにできるだけYパイプが上になるようにしたため、メンバーとのクリアランスが少なくなったのだろう。


Yパイプと干渉

 そこで安全策としてBTOのメンバー加工。底板をプラズマでカットして前後ひっくり返して溶接。底を凹ませることにした。一見サイドが細くなって弱そうに見えるがt=4mmの鉄板なので強度に問題はない。実際に搭載すると、角が一部Yパイプと干渉したのでパイプを叩いて凹ませた。


底板をカット


切り出した底板をひっくり返して溶接


ノーマルのTH350を下ろす


ノーマルのTH350を下ろす


TH700R4搭載


ミッションメンバー装着


フロントから見る


座グリしたメンバーにYパイプ当たる

 オイルパンもダイキャストの物を新調したが、これがまた肉厚があるのと外径が大きくなっているのでYパイプと干渉してしまった。こちらもパイプを叩いて凹ませて対処。ノーマルの鉄板パンならテーパー状になっているので干渉しなかっただろう。


バルブボディ


オイルパン新調


干渉部分のパイプを凹ませた

 オイルクーラーのラインはTH350のものがそのまま繋がる。ただ、若干フィッティングの位置が違うのでパイプを曲げないといけない。またフロアとアキュムレータのカバーに邪魔されてフレアナットに手が届きにくく締め込むのに手こずる。


クーラーライン

 ペラの加工が一番の難関。とにかく一日で載せ換えをしないといけないので、とりあえず積んでからペラの長さを測って加工ということができなかった。ミッションの長さデータなどから机上で計算し長さを決める。ジョイントのセンター間で64cmプラマイ1cmとし、実際には64.5cmで作った。元のペラはジョイントサイズが同じのを捜してフォードのトラック用のペラ。太さは3インチでノーマルより太い。後にこれが苦労の元となるのだが、太くなったことでジョイントキャップのネジへのアクセスが困難になるという事態に。あやうくネジを舐めるところだった。


絶妙な長さで加工できたペラ

 以上4速載せ替え。130キロ巡航でもわずか2100回転。燃費もめっちゃ向上。投資はガソリン代ですぐに回収可能。スバラシイのだ!

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