U−ジョイントが錆さび・・・
よくこれで走っていたものだ・・・

 ノーマルのUジョイントにはグリスニップルが付いていない。グリスアップしようにもドライブシャフトに圧入してあるので、そう簡単にはいかない。グリスアップでばらすのなら交換してしまおう!ということでプロペラシャフト、ドライブシャフトのUジョイントを交換した。
 Uジョイントを留めているネジは1/4インチの12角のネジが使用されている。一見トルクスやスプラインのように見えるが、12角のレンチで回すことが出来る。
 圧入されていない側、即ちUボルトで止まっている側のベアリングはグリスが真っ赤な錆色になっているものの特に異常はなかった。しかし、圧入されている側のベアリングキャップをドライブシャフトからを外してみると・・・なんと中のニードルベアリングがぼろぼろ粉々になって、その粉をベアリングとして走っていたのだ。この状態で買ってから5000km以上走っていたわけで、焼き付かずに動いているのが不思議だった。
 ドライブシャフトの表面も錆びていたので黒に塗り直し、ニップル付きの新しいジョイントを組んだ。これならばいつでもグリスガンでグリスアップできる。
 交換してからは今までホイルバランスだと思っていたリアアクスルからの振動が激減した。

U−ジョイントに異常がある場合の兆候は次のようなことが挙げられる。
   1・ホイルバランスは取ったつもりだが、高速運転で振動が出る。
   2・走行中、リアアクスル近辺から「キッキッキッキッ」と周期的に異音がする。
   3・ニュートラルからドライブにシフトしたとき「ゴキッ」と音がする。
 以上のような兆候が現れたら、早急にチェックすべきだ。
1の振動はジョイントの動きが悪いために、本来ジョイントが吸収する動きがトレーリングアームに伝わり、アームが上下するために起こる。
2の周期音はジョイントのベアリングが錆び付いている場合に発生する。
3の「ゴキッ」音は、ジョイントのベアリングが完全に破壊して粉々になっており、ジョイントがベアリングキャップ内部で遊んでいる状態になっていると発生する。これは私のU−ジョイントと同じ状態なので、即交換しよう。さもなくば、ジョイントが焼き付いていきなりロックということもあり得る。

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