デフ・サイドシール交換

 デフのサイドシールからのオイル漏れがひどく、周りが汚れていたのでシールを交換した。シールを交換するにはデフを下ろさなくてはいけない。一人で出来なくはないが危険なので助っ人を用意しておこう。デフを下ろすにはリーフ、キャンバーロッド、ドライブシャフト等を外す必要があるが、どれもネジを緩めれば出来る作業なので詳しくは省略だ。フロントマウントを外す際にボルトが共廻りして外れにくく押さえも効かないので、インパクトレンチが有れば作業しやすいだろう。
 下ろしたらリアエンドを外そう。すると中からガンメタル色をしたオイルが出てくる。中を覗いてみるとギアの欠けや変摩耗はなかった。しかしデファレンシャルシャフトが傷だらけになっていた。サイドヨークが押したためだ。リアアクスルにかかる横加重は殆どこのシャフトだけに頼る構造になっているのだ。

デフ内部

 サイドヨークのサークリップを外せば簡単に抜くことが出来るはずである。が、デファレンシャルシャフトと干渉した結果、サイドヨークのスプラインが潰れてしまっていて抜くことが出来なくなっていた。最初はわざと抜けないように加締めてあるのかとも思ったが、よく見るとそういうことだった。スプラインをヤスリで整形する事で無事抜くことが出来た。後は、オイルシールを交換し、リップを切らないようにヨークを取り付ければOKだ。
 キャンバーロッドブッシュもこの時ついでにウレタンに交換しておいた。古いブッシュをプレスで抜いて、ウレタンブッシュを圧入するだけだ。ブッシュが硬いのでキャンバーもきちっとしそうだ。キャンバーは−1゜から−2゜付けておいた。測定方法は大工道具の傾斜計を使ってホイールの傾きを調べた。簡易測定にしては精度は高い方だと思う。(写真参照)

キャンバー測定

 皆さんは、デフオイルの交換はどうされているだろうか?私はデフO/Hの前に一度交換しているのだが、シャンプーのポンプでしこしこ抜き出した。オイルシリンジが有れば簡単だが、貧乏人は努力と時間で解決するのだ。シャンプーのポンプは1回約3cc程出てくる(因みに植物物語使用)。デフオイルは約2L入っているので、700回もシュコシュコすれば良いはずだ。ポンプの先に1/4のエアホースを付けて、デフの中を探りながら抜いた。秒速2回でも10分もやれば抜けきるだろう。握力に自信のない方には少々つらいかも知れない。新しいオイルを注入するときは、プラパックのオイルなら、そのままレベルホールに先を突っ込んで注入すればよい。

ホイールに穴が   Uジョイントが錆さび   目次へ   ホームに帰る