ナックル取り外し

 さて、ショックも無事に外れたところでタイロッドエンドを外しにかかる。タイロッドエンドプラーで”バッキン”と外していく。ダブルハンマーでも良いのだが、傷が付くのでSSTに頼る。この辺りの作業はエンジンO/Hの時にも行っていたので得に問題もなく順調に事が運んだ。

ロッドエンド

 次に、ブレーキキャリパーを外してぶら下げておき、ハブを外しにかかる。これもスピンドルナットを緩めてローターとハブを引っ張るだけだ。これでボールジョイントが外しやすくなる。
 アッパー・ロワボールジョイントのナットを緩めておきボールジョイントプラーでナックルとジョイントを外す。この時ナットは絶対に外してはならない。スプリングのテンションがかかったままなので、スプリングが飛んできて大けがをしかねないからだ。
 ボールジョイントプラーはネジで外すタイプの物を使おう。私は念のためフォーク型のくさびをハンマーで叩くタイプの物も用意していたのだが、これはあまりアテにならないので注意しよう。根性がある人は使ってみると良いが、簡単には外れない。しかもダストブーツが切れるのでジョイント交換しない場合は使わない方がよいだろう。
 さて、テーパーボルトが両方とも外れたところで、一旦ジャッキをロワアームにかけて持ち上げる。スプリングのテンションが無くなったところで、アッパー側のナットを外す。そうするとナックルとジョイントが分割できる。

ナックル

 ゆっくりとジャッキを外せばスプリングも出てくる。スプリングにはあまり大きな力が掛かっていないので、スプリングコンプレッサー無しでも作業することが出来た。しかし、組み付けはコンプレッサー無しではよっぽど怪力の持ち主でない限り無理に思える。これでアッパー・ロワアーム共フリーになり、後はアームをフレームから外せばよい。

スプリング

 ナックルを外した後のボールジョイントを見てみると、アッパー側はまだ動きも渋く全然大丈夫であったが、ロワ側はガタこそ無いもののブラブラになっていた。指先でいとも簡単に動かすことが出来た。いい見方をすれば、アタリがついてフリクションも無くなったところ・・・ともとれるが、17年間車重を受け止めてきたわけで、この状態も納得できる。

アーム取り外し   ショック取り外し   目次へ   ホームに帰る