コントロールアーム取り外し
アームがフリーになったところで取り外しにかかる。アームを外すに当たって、まずオルタネーター、パワステポンプ、A/Cコンプレッサー、ラジエターなどの補器類を外しておこう。これらがついていると取り外しは困難を極め、アッパーアームは絶対に取り外すことが出来ない。
クロスシャフトとフレームを留めているボルトナットはロワアームのフロント側の5/8ヘッドのボルトを除いて、セルフロッキングナットが使われている。先にも述べたが、パワステポンプを外しておかないとロワアーム後ろのボルトの回り止めをする事が出来ない。これを緩めるには非常に強い力が必要で大変だ。インパクトレンチを使ってもかなり時間がかかる。このナットを外すときはかなり発熱するので必ずCRC等の潤滑油を吹いておこう。
ロワアームは3本のボルトを外せば落下してくるので、ジャッキなどで支えておくと良い。アッパーアームは2本のボルトナットで止まっているが、ナットを回す際にボルトの回り止めは必要ない。何故かというと、ボルトの方はフレームにスプラインで圧入されているからだ。このナットもセルフロッキングナットなので取り外しには時間がかかる。クロスシャフトとフレームの間にはキャンバー・キャスター調整用のシムが入っているので無くさないように、またそれぞれの位置の厚みと枚数も記録しておく。
ナットが外せたらアームを外すわけだが、アッパーアームは車体の外に向かって抜くことが出来ない。一旦エンジンルームの方へ持ってきて取り外さなくてはならない。先に述べた、補器類を外しておかないと絶対に外せないと言うのはこのためだ。
取り外したアームのブッシュを観察してみたが、外から見える部分のゴムはボロボロになっていたが中身の方は健在であった。結構意外な印象を受けてしまい、ブッシュ交換の必要は無かったか?・・・とも思ってしまった。後はこのブッシュが外せるかどうかだが・・・
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コントロールアーム
フロント周りを外した状態