デフオイル交換

 デフオイルの交換を行った。過去の交換実績は、購入直後と、3年ほど前にデフのサイドシールを交換、した時の2回交換している。オイルの抜き取り方法だが、最初の1回目はシャンプーのポンプでシコシコと抜き出し大変だったが、2回目はデフをバラしたので苦労はしなかった。
 今回はちゃんとしたオイルサクションガンを用意して作業した。ストレートという廉価工具販売店が近所に有るので、そこで購入した物だ。500ccのポンプで1290円だった。この店は超安い工具がいっぱいあるので重宝する。ソケットレンチなどは1個300円程度で売られている。面接触機能は無いが、品質も悪くない。この値段で永久保証も嬉しい。コストパフォーマンスは最高なのだ。工具の¥100ショップとも言える。工具好きの人は是非足を運んでもらいたい。

 オイルはフィラーキャップからホースを突っ込んで抜くことになる。フィラーキャップは、デフのキャリアー右上に位置する。フィラーキャップのレンチサイズは3/8インチのHEXキーなので、あらかじめ準備しておこう。サクションガンに付属していたホースは直径1cm・30cm程の長さで、穴に突っ込んでグリグリ探ってデフの下の方に入るようにする。

場所
フィラーキャップの場所

Filler Cap
3/8インチの六角を使用

 ポンプを引っ張るとオイルが出てきた。銀色のオイルを想像していたが思ったより綺麗で、まだオイルの茶色を保っていた。交換後の走行距離も1万キロ程度と少なかったので、このオイルの程度も理解できる。最初に交換したときなどは、恐らく一度も交換したことがなかったのだろう、見事な銀色だった。デフオイル(=ギアオイル)は、添加されているリン・硫黄系の極圧剤が非常に臭いので、服などに付けないように気を付けよう。廃車置き場の臭いと思っていただければよい。

old new
左が約1万キロ使用の古いオイル、右が新品

 サクションガンを使って3回と半分、1.7リッター程のオイルを抜くことが出来た。ドライ状態での全オイル量は2L程だが、ホースが狭いところに入らないので完全に抜き取ることは出来ない。さほど汚れていなかったので良しとしよう。
 後は、新品オイルをフィラーホールからあふれるまで注入すればよい。今回選んだオイルはBPのLSD用でSAE粘度はシングルの#90、グレードはGL−6だ。2Lで2650円だった。ギアオイルには75W−80とか90W−140とか色々な粘度があるが、ギアオイルの場合エンジンオイルと違い、数字に比べて実際の粘度にさほど開きは無い。ギアオイルの#90はエンジンオイルの#40相当の粘度になる。オイルを選ぶ場合、現在市販されているギアオイルは殆どがGL−5以上のグレードなので、LSD用であることを確認すればよいだろう。GL−6はフォード独自設定の規格ということで一般的に認められていないためか、最近はGL−6を店頭で見かけることは少ない。

 フィラーホールからあふれてきたら、オイルの注入を中止して後はキャップを締めるだけだ。NPTネジ(テーパーネジ)になっているので、締めすぎてネジを切らないように注意しよう。フィラーキャップ、ケース共にアルミ製なので、斜めに挿入することのない様に気を付ける。ネジ部分にはテフロンシールテープを巻いておけば、後々オイルが滲んでくることもない。

リアショック交換   スプリングブッシュ交換   目次へ   ホームに帰る