ボールジョイント取り外し

 ノーマル状態のボールジョイントはコントロールアームにリベットで固定されている。ボールジョイントを外すには、リベットの頭を飛ばして抜き取らないといけない。リベットと言っても小さいアルミのリベットのような物ではなく、鉄製で中身も詰まっている頑丈な物だ。最初は簡単に外れると思っていたが、これまたそう簡単にはいかない。
 まず、リベットの頭をグラインダーでカットしてポンチで殴ってみたが一向に外れる気配がない。叩いてもびくともしない。そこで、ドリルでさらってやることにした。どうせボールジョイントを再使用するようなことは考えていないので、荒治療ではあるがガンガンやる。リベットの直径より若干小さい6mmのドリルを貫通させ、残ったリベットをポンチで抜いてやる。この時、リベットの中心を打ち抜かないとコントロールアームの穴が広がってしまうので細心の注意を払って作業する。
 アッパーアーム3カ所、ロワアーム2カ所にリベットがあるので、左右計10個のリベットを落とさないといけない。結構手間のかかる作業だった。
 後は、ボールジョイントが無くなってすっきりしたコントロールアームの錆取りを行い、今回のO/Hのメインイベントである”ブッシュ交換”に入る。


ボールジョイントを取り外し、洗浄したコントロールアーム

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