A/Fメーター付けてみた

 ノーマルキャブでは無くなったので既存のO2センサーは意味が無くなった。そこで、せっかくO2センサーを取り付ける穴が空いているのでこれを有効利用しようと考えた。エーデルブロックから安価な空燃比計が売られていたので、それを取り付けることにした。これは、空燃比を12:1〜15:1まで7個のLEDによって表示する物だ。O2センサーのネジピッチはノーマルの物と同じなので無改造で取り付けることが出来た。付属のO2センサーはボッシュ製で、ジルコニア・プラチナタイプのセンサーだ。この手の物を国内で調達すると、センサーだけでも5〜6万円、空燃比計になると10万円近くする物がある。しかし、これは$130程だった。厳密な空燃比が知りたいわけではなく、セッティングの参考程度に傾向を知りたかっただけなので絶対精度は必要としていないのだ。
 動作原理は300度C以上に加熱したO2センサーの発生する電圧をモニターするだけの物だ。ジルコニアにプラチナをコーティングした筒の表と裏で酸素濃度が異なると0〜1V程度の範囲で起電力が発生する。その電圧をコンパレーターで比較してLEDを点灯するものだ。このセンサーの欠点は、その特性がリニアでなく理想空燃比近く(14.7)になると電圧変化が著しくなる。ゲインはECL回路の入出力特性に似ている。理想空燃比にスレッショルドがある。そのため、その付近の空燃比近くになるとLEDの表示も落ち着かなくなる。センサーに直接デジボルでも当てて、電圧モニターするのが最も手軽で正確かも知れない。0.5V付近であればどんな温度条件でもほぼ理想空燃比になるだろう。

特性
O2センサー空燃比-出力電圧特性

A/Fメーター

 使ってみると結構敏感にLEDが反応する。傾向を知る上での性能は十分と言えそうだ。私は、全域にわたって13:1位を示すように調整している。スロー系のセッティングをこれ以上薄くするとアイドリングが不安定になってくる。
 気になるのは車検時の排ガスだ。この状態で、ノーマルコンバーター、エアポンプ無しでCO=3%、HC=400ppm程だ。一応規定値に納まっているものの、条件によっては規制値を超えるかも知れない。よって車検時は可能な限りガスを絞り、CO=1%、HC=200ppmと、検査をクリアするに十分な数値が得られた。エアポンプを付ければここまでしなくても楽々クリアするが、キャブを替えた結果フュエルラインが邪魔をして取り付けできなくなってしまったのだ。まあ、最悪の場合インマニから上をノーマルに戻してしまうと言う手もある。

ヘダース&触媒   急ブレーキでエンストするよー   目次へ   ホームに帰る