「エッセンシャル・オイルの小事典」の第2回はメディカル・アロマテラピーの必需品「ティートリー」です。
ティートリーの魅力はなんといってもその抗菌力で、我が家でもうがいなどに毎日大活躍です。これからの季節にとても便利なオイルです。



ティートリー
学 名 Melaleuca alternifolia

科 名 フトモモ科

種 類 喬本

産 地 オーストラリアのみに生育

製 法 葉を水蒸気蒸留法

成 分 テルピネン、シメン、ピネン等のテルペン系、1,8−シネオールのオキシドが主成分
シネオールのパーセンテージが低いものはティートリーの効用が低くなるといわれている

香 り フレッシュでクリアーな感じ、やや鋭い薬品ぽい香り

歴 史 オーストラリアの原住民たちは、非常に古くからティートリーの薬効を利用して、感染症を起こした創傷を治したりしてきた
1927年ごろヨーロッパに導入され、この植物がもつ殺菌消毒特性が注目され、オーストラリア、アメリカ、フランスで、この精油の抗感染力、抗真菌力について、特に様々な皮膚症状を治す上での特性について、積極的な研究が進められている
第二次大戦中、この精油は外科、歯科で使われ、石けん、デオドラント剤、殺菌消毒剤、エアフレッシュナーにも配合された

注 意 皮膚の敏感な部分で刺激を引き起こすことがあり、注意が必要
この精油は少量なら原液で使えるといわれている(ただし最初にパッチテストを行うこと)

効 能 (ただし、精油の効能は個人によって差があり、絶対ではないことに注意)

精神への働き
リフレッシュ、精神疲労、ショックからの回復

身体への働き
殺菌作用、殺真菌作用、抗ウイルス作用、殺虫作用、刺激作用、発汗作用、免疫促進作用



   実際の使用例 (利用方法とブレンド例など)

花粉症、風邪のときの鼻づまりやくしゃみの緩和に
直接口につかないようにマスクのガーゼに1滴たらす
たたんだティッシュ、ハンカチなどの表面に2〜3滴たらし、深呼吸を繰り返す
ベースオイルで1%に薄めてマッサージ
ブレンド例
ベースオイル15mlに対して、
ラベンダー2滴、ティートリー2滴(もしくはユーカリ2滴)


水虫の緩和に
洗面器やバケツに少し熱めのお湯を張り、ティートリーを2〜3滴垂らしてくるぶしの上辺りまで15分くらいつかる
ティートリーの原液を患部に麺棒などで塗る
家族への感染を防ぐために、洗濯機にティートリーの精油を数滴垂らして洗濯する
濃い目のブレンドオイルを作り、気長に塗布する
ブレンド例
ベースオイル5mlに対して、
ティートリー10滴、レモングラス10滴、レモン7滴、シナモン5滴

慢性の膣炎に
アロマバスに入ってリラックスする
ブレンド例
(ただし、精油はお湯に溶けないので、塩、蜂蜜、生クリームなどで混ぜて使う)
ラベンダー3滴、ティートリー3滴(または、ティートリー6滴)

虫にさされたときに(蚊など症状が軽いとき)
原液で患部に直接塗布する

のどが炎症を起こしたときに
初期の段階で、ティートリーかラベンダーの精油を1滴、首の前に塗る
それと同時にティートリーやニアウリ、ラベンダー、ローズマリー(シネオールタイプ)、ラバンサラ、タイム(リナロールタイプ)、ペパーミントなどの精油のどれかで、うがいと吸入を行う

植物の害虫駆除に(アリとアブラムシ対策)
ラベンダー15滴、ティートリー15滴、タイム5滴を、1/2リットルの水に入れてよく振り、植物に1日2〜3回スプレーする(そのつどよく振ってから使うこと)

冬場の乾燥によるかゆみを緩和したいときに
ティートリー5滴、ラベンダー5滴、ローズウッド3滴を10mlの植物油に混ぜ、
そこにジャーマン・カモミールの芳香水を200ml入れてよく振り、皮膚に擦り込む

いやになっちゃう、主婦湿疹のために
ティートリー5滴、ラバンサラ3滴、ラベンダー5滴、ゼラニウム3滴を市販のアロエのジェルクリーム50gに垂らし、よく混ぜてからハンドクリームとして使う

ニキビとさよならしたいときに
洗面器にお湯を入れてティートリー2滴を入れ、蒸気が逃げないようにバスタオルで覆い、眼をつむって10分間その蒸気を顔にあてる



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