川村 英司 レクチュアコンサート  2003 / 2004 年度のご案内  

終了しました

  コンサート解説はこちらから 

 

趣 旨   

演奏会場では出来ない50‐80人くらいの皆さんと身近に感じられるホールで話と演奏をしたく、今までに収集した貴重な楽譜などの資料とそれを通して研究した正しいと思われる作曲家の意図を示す楽譜、解釈などをもとに昨年よりレクチュアコンサートを始めました。作曲家と演奏家の関係など演奏会では話せない事、説明しにくい事など時間をかけて興味深く話してきたつもりです。 しかし昨年度は少し欲張り過ぎたようで予定の通りには出来ず、体調不良の為などの理由で予定の変更を余儀なくされ、皆様に御迷惑をおかけしてしまいました。今年度は回数を減らしてより充実した会にしたいと考えております。

会 場 スタジオ・ヴィルトゥオージ / JR山手線 新大久保駅下車 徒歩5分 

大久保方向に歩き龍生堂の前の小路を社会保険中央病院に向かう

時 間 10月、12月、6月 は19時より / 2月、4月 は15時より

日 程

 10月22日19時より シューベルトの「美しき水車屋の娘」(2) →終了しました

 解説

伴奏:小 林 秋 恵  

 前回に続きシューベルトのオリジナルな楽譜とフォーグル=ディアベリ版を比較しながら演奏における表現の違いを聴き比べていただきます。70年もの間何故フォーグル=ディアベリ版が一般的に一世を風靡していたのか全く不思議に思いますが、それが現実でした。現代にも通じる事ですが、必ずしも正しいものが正しいと世に認められず、絵画などでは歿後に価値が全く変わってしまうこともあります。高騰する画家、下落する画家がいます。その時代に通じるものが必ずしも良いとは限りません。歌曲においても然りと言えるでしょう。それらを踏まえて話しを進めます。

 

 12月19日19時より ヴォルフの「アイヒェンドルフ歌曲とゲーテ歌曲」より→終了しました

 解説

伴奏:東 由 輝 子  

アイヒェンドルフとゲーテの詩による歌曲集から抜粋して話をして歌います。アイヒェンドルフの詩は素朴な言葉で自然や旅を歌っているのが特徴ですが、シューマンは主に自然を、ヴォルフは殆ど旅、人間を歌い上げています。少しそれらの曲を対比するつもりです。 ゲーテの歌曲ではシューベルト、シューマン、ヴォルフの同じ詩に作曲した歌曲を比較出来ればと思っています。色々な性格の詩をヴォルフがどのように作曲したか、楽しんで聞いて頂ければ幸いです。 私自身おおいに楽しんで歌っている諧謔性に飛んだ歌曲を色々に歌い分けたいと思っています。 私が編集しましたヴォルフ歌曲選集(中声用)[全音] より選びました。

 

 2月 14日15時より ブラームスの「美しきマゲローネ姫のロマンス」(1)→終了しました

 解説

伴奏:東 由 輝 子

2月と4月は土曜の午後3時からのコンサートに致しました。  シューベルトの「美しき水車屋の娘」とは楽譜の変遷の状況が違いますが、ブラームスが最初に作曲して出版したものと、初版に彼自身が手を加えて直したHandexemplar、それを元にして出版したブラームス全集版の楽譜との間に色々な違いがあり、それがブラームス全集版とペーター版の大きな違いの元となりました。 全15曲の歌曲集では、2回に分けて楽譜の変更による表現の違いなど聴き比べをしていただきます。 勿論の事表現する方としてはHandexemplar(=ブラームス全集)の方がより表現しやすいと思うのですが、万一全集を見ていないで演奏するとペーター版で歌ってしまうのです。フィッシャー=ディースカウさんですらペーター版でレコーディングをリヒテルさんの伴奏でしています。クラウス・オッカー先生にはその旨をお知らせしましたところ、以後は僕の見解の楽譜で歌っておられます。アーウィン・ゲージ氏も僕が差し上げた楽譜で弾き生徒に教えておられるそうです。

 

 4月3日15時より ブラームスの「美しきマゲローネ姫のロマンス」(2)→終了しました

 解説

伴奏:東 由 輝 子  

前回に引き続き後半を説明しながら比較して聴いて頂きます。ある所にはあるもので、今年の4月末にリュベック、キール、ハンブルグの図書館やブラームス研究所でブラームス歌曲について比較研究し始めました。ヴィーンで調べれば間に合うかと思っていた考えは全く通用しない事に気がつきました。現在色々調査中ですが、その途中経過などを話しながら進めていきたいと思っています。  一味違った「マゲローネ」を聴いて楽しんでいただきたいものです。

 

 6月18日19時より ヴォルフの「イタリア歌の本」より→終了しました  

 解説

伴奏:小 林 秋 恵  

全46曲からなるヴォルフの「イタリア歌の本」はイタリア人の色々な性格を表現していて、聞いていても、歌っていてもとても楽しい歌曲集です。喜多尾道冬先生は「人間喜劇の小宇宙」と題して書かれ「<人間喜劇>を万華鏡のように展開している・・・・・」と述べられています。 女声と男声で23曲づつに分けて一晩に全曲歌う事をしますが、今回はいろいろ面白い曲を選んで話しをしながら歌います。ヴォルフの歌曲の資料は色々なものがヴィーンの図書館に所蔵されています。私のホームページでヴォルフ(Wolf)の資料を見て頂ければどのようものを私がコピーで、あるいは実物でもっているかがお分り頂けますが、結構集めました。女声の歌で分りやすく説明するとソフィア・ローレン的な歌、ジーナ・ロロブジリダ的な感覚の歌など恋のやり取り、鞘当などを非常に面白く又大袈裟な表現をしている歌があり、非常に楽しめます。 大学4年の時、ヘッサート先生のご指導のお蔭で、色々面白いヴォルフ歌曲に接する事が出来、その頃の日本の評論家が唱えるヴォルフ歌曲の見解とは全く違うことに気づき、彼の歌曲の多面性に魅せられしまった のでした。


2003 / 2004年度会員申込用紙

会 費

新たに年度会員(全5回のレクチュアを聴講できる)となられる方は年度会費12500円をお振込下さい。 

昨年度から継続の方は10000円です。(昨年度の年会員は第2回のレクチュアコンサートを今年度に回しましたのでその分2500円を差し引きます。したがって継続の方は10000円とさせていただきます。) 

臨時会費は1レクチュア3000円ですが、年度会員で満席になりました場合は締め切らせて頂きます。

年度会員の方には各回の参考資料の他に『お知らせ』などをお送り致します。 入会ご希望の方は下記の申込書にご記入の上、郵送、FAX(切り取らずに送信して下さい)あるいはE-mailにてお申し込み下さい。 尚、年度会費は郵便振替にてお願い致します。

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・切  り  取  り  線・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

♪  ♪  ♪  ♪  ♪  ♪  ♪  ♪  ♪  ♪

[ 2003 / 2004年度会員申し込み]    

新 規 ・ 継 続 (○印をお願いいたします)

氏名

住所

Tel. :

Fax :

e-mail Adress :


昨年度のプログラム 解説はこちら