今までに集めた色々な資料(自筆楽譜、初版、全集版など)をプロジェクターで映して比較しながらの話に、演奏をおり混ぜたレクチュア・コンサートを私個人で新たに始めることにいたしました。まず第一回を9月30日(月)に始める計画をし、早速準備を進めております。『良い演奏をするために、作曲家の意図をどのようして正しく汲み取るべきか。』 その追求のために、これまで収集してきた色々な楽譜や文献などを比較検討しながら、また私のリートへのアプローチの一端をお見せしながら、珠玉のドイツ歌曲を聴いていただきたいと思います。どのような会になるか分かりませんが、80人ほどの(新大久保のスタジオ・ヴィルトージ)身近でアットホームな雰囲気の中、少しは専門的な事も交えてのコンサートとなりますが、どうぞ皆様お誘い合わせの上、お気軽にお出かけ下さいますようお願い申し上げます。
レクチュアコンサート 2002-2003年度 19:00〜21:00
会場 スタジオ・ヴィルトゥオージ
JR山手線 新大久保駅下車 徒歩5分 大久保方向に歩き龍生堂の前の小路を社会保険中央病院に向かう
第1回 9月30日(月) Hugo Wolf “Moerike” 歌曲について → 終了
解説←前もってお読み下さればより良く楽しめるかと存じます。当日楽譜をご用意頂けますようでしたら、Hugo Wolf の Moerike 歌曲集をお持ち頂けると幸いです。私が編集しましたWolf歌曲選集も当日販売致しますが、その歌曲選集の中より話を交えて10曲ほど歌います。
伴奏: 小林 秋恵
Wolfの作品については色々な資料がとても多く残っております。また彼は歌曲作曲家の頂点にいるといっても過言ではありません。しかし言葉の関係上から日本では難しいと思われていますので、その難しさを取り除きたいと思っています。私の編集したWolf歌曲選集の中から曲を選び解説を加えて話をし、歌います。
第2回 12月9日(月) Hugo Wolf “Eichendorff” と”Goethe”歌曲について
伴奏: 東 由輝子
第2回は延期となりました。 2003.9.4(木)19:00より行われます。都合により再延期となりました
同様にWolfの話をしながらゲーテとアイヒェンドルフの詩に作曲した彼の曲を取り上げます。8月20日にはWolf歌曲選集の中声用/男声用選曲 2巻が出版されました。アイヒェンドルフは中声用/男声用選曲 2巻に印刷されています。
第3回 1月31日(金) Schubertの「冬の旅」前半(1 − 13)→ 終了
伴奏: 東 由輝子
皆さん良くご存知の『冬の旅』はSchubertの死の前年1827年から作曲されました。自筆楽譜と出版された初版との間には色々問題点があるようです。自筆譜、清書譜(1‐12曲まで)、初版などを比較して、表現の違いなどを聞き比べていただきます。
第4回 3月25日(火) Schubertの「冬の旅」後半(14 − 24) → 終了
伴奏: 東 由輝子
『冬の旅』の後半を自筆譜と初版で聴き比べていただきます。
第5回 5月28日(水) Schumannの「詩人の恋」について→ 終了
伴奏: 小林 秋恵
ロバートがクラーラに贈った「詩人の恋」のスケッチ、ハイネの詩集などの話をしながら「詩人の恋」にまつわる話をいたします。
第6回 7月15日(火) Schubertの「美しい水車小屋の娘」前半(1 − 10)→ 終了
伴奏: 小林 秋恵
この歌曲集は初版が出版さてから直ぐ所謂「フォーゲル=ディアベリ版」が70年間ほどシューベルトのものとして使われていました。実際にSchubertが作曲したものとの違いなどを比較して話を進め、聴いていただくつもりです。当時の演奏様式が伺えます。
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会費は年度会費(6回分)15000円(分納も可、通信費を含む)、臨時会費(1回分)3000円
年度会員には何度かの「お知らせ」をお送り致したいと思っております。
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