04年3月31日(水) 田中元外相長女のプライバシー問題,週刊文春出版禁止仮処分取消し(東京高裁)
新国立劇場の来シーズンキャストについての感想
あ,キャストは,先週も書いたとおりファンサイトさんに載っています。(念のため)
1 小嶋さんの代わりが全部マトヴィエンコだったりしないで,劇場の男性ダンサーの初主役が多いので,ちょっとほっとしましたわ。
特にトレウバエフは,レニングラード国立に今もいたら,くるみ割り人形はあっても(←ボヤルチコフ版ではけっこう重要な役なの)王子はなかっただろうと思うので,日本で踊るという決断が報われてよかったね〜と,とても嬉しく思います。(あ,もちろん,小嶋さんの休演とは関係なく,そもそもキャスティングされたのかもしれないですね)
もっと言えば,バジルも,山本さんや貝川さんより彼で見たいような。(←私は劇場のダンサーを大事にしろという主義で,日本人にこだわっているわけではない)2 主演バレリーナがバラエティーに富んでいるのはよいことですねー。特に,『シンデレラ』の夏の精がすてきだった寺島さんのライモンダとオーロラは楽しみ。
でも,せっかく何年もかけて築き上げてきた「新国立の看板は酒井はなだ」というバレエファンの中にある認識を,なぜ反故にしようとしているのかは,理解に苦しみます。私は,酒井さんが特に好きなわけではないので,個人的には,彼女の主演が減っても差し支えありません。志賀さんのキトリが予定されていないほうが,ずっと残念です。
でも,小嶋さんのことばかり書いている私のところにさえ「初めて新国立劇場バレエ団を見にいくのですが,やっぱり酒井さんの日がいいですよね?」というような,返事に窮するメールが来るくらい,酒井さんが新国立のプリマだというのは衆目の一致するところなわけですし,チケットも,劇場のダンサーの中では一番売れます。なにより,彼女には,舞台のできとは直接関係なくいつも大きなブラボーが続くような,ファンサイトさんでは常に絶賛の書き込みが続くような,バレエ団のファンとの間の特権的な関係があります。それは,関係者がやっていることではなく観客が自発的にやっていることですし,パリ・オペラ座在籍時代のギエムや英ロイヤルでのバッセルの舞台を現地で見たときと共通の現象だと,私は思います。
今シーズンの契約ソリストから登録ソリストへの切替えといい,そういうダンサーをなぜ大切にしないのかなー? と不思議でなりません。
3 今年の6月に『眠れる森の美女』を上演するのに,来年の同じ演目のキャストを既に決めるというのも,なんだか乱暴な話のような・・・。もし,6月の酒井さんか厚木さんかさいとうさんの舞台が新国立始まって以来の大成功をおさめたとしても次の機会には踊らないわけですよねえ。うーむ,いいんですかね?
4 ゲストの人選については,「はずしてる」とまではいいませんが,「ズレてる」とは思いますねえ。「おお,納得〜♪」というのは,ウヴァーロフのバジルくらいですもん。(マトヴィエンコの『くるみ』と『眠り』も,異論はないですが)
『ライモンダ』は,人選についてはよいのでしょう。またゲスト2組かよぉ,と不愉快ではありますが,そのほうがチケットが売れますもんね。劇場のせいではなく観客が求めているのですから,しかたのないことです。
新制作の舞台ですから,4人とも真面目に数週間前には日本に来るよう,切に祈ります。『くるみ割り人形』は,言語道断ですな。
『白鳥の湖』のヴィシニョーワについては・・・キーロフというのはけしからんところだなー,と思います。
あれだけ実力も実績もあるのにキーロフではオデットを踊っていないのは,「向いていない」という判断があるからでしょう? 自分のところの公演ではキャスティングしないで,よそで踊るなら「本家キーロフの白鳥」として勧められると言うんですかね?
(もっとも,パヴレンコやグメローワでは呼ぶ側と折り合いがつかないかもしれないけれど・・・でも,じゃあ,『くるみ』の無名の新人の3回主演はなんなのかしら〜?)『ドン・キホーテ』
ザハロワが悪いとまでは言いませんが,うーむ,イメージわかないなー。それこそヴィシニョーワを呼んだほうが喜ばれるのではないでしょーか? (その場合,パートナーはコルプでなくファジェーエフがよいでしょう)うーむ,なんか悪口ばかり言ってますね。
いつものことだという気もしますが・・・どうなんでしょうね? 王子不在のせいで,やっぱり気持ちが荒んでいるのかしらん?☆本日のキーロフ 『ジゼル』 ノヴィコワ(って?)/サラファーノフ
04年3月30日(火) 筋弛緩剤点滴事件で准看護師守被告に無期懲役判決(仙台地裁)
《深酒したので,休みました》
04年3月29日(月) 東京高裁は,遺伝子スパイ事件の岡本医師の身柄引渡しを認めず。
お休みしますねー。
04年3月28日(日) 六本木アークヒルズ自動回転ドアに挟まれて小学1年生が死亡
ローザンヌコンクールの続きを見ましたが,うーむ,やはりあまり楽しめませんでした。
私は基本的に古典好きなので,コンテンポラリーが続くのは飽きるんだわ。まあ,現代作品でも,踊る人が違えば違いが出る,という意味では興味深かったとも言えますが,でも飽きた。音楽もなんか辛気くさいのが多かったし,振付もそんなによくないんじゃないのかなー。
フリー・ヴァリエーションのほうは,目先が変わるのでそれなりに。でも,大原さんも言っていたし,いつものことではあるけれど,振付が今ひとつなのが多かったような。
その中では,ザネラという表記だし,出場者が(ウクライナ人だけれど)シュツットガルトの生徒らしいので,たぶんウィーンの芸術監督のツァネラの作品だと思われるものがよかったかな。(あ,ツァネラは,マラーホフの『ヴォヤージュ』やルグリの『エンジェル』の振付者です。念のため)あとは,コンテンポラリー賞を獲得した「髪振り乱す」系の韓国のチャン・イジさんが非常に印象的。この方,たぶん,昨日誉めたガムザッティですよね。うん,容姿やテクニックがクラシック向きかどうかはわかりませんし,私の好みとは違いますが,魅力的なダンサーだと思います。
1位のプロ研修賞,(たぶん)アジア系カナダ人のアレックス・ウォンさんは,わはは,楽しかったねー。作品のタイトルが『虎狩り』なのに,パンツ一丁(お下品で失礼)のそのパンツがどっちかというと豹のように見えるのが不審ですし,虎なんだか狩りをしているほうなんだかわかんなかったけれど,うん,面白かった。
ところで,松井学郎さん(プロ研修賞)って,東京バレエ団の首藤さん(ん? まだ所属中ですよね?)に似ていませんか? 髪型のせいかもしれないけれど,ちょっと不穏な感じというかいたいけな感じというか,危ない色気があるところが似ているような気がする。
で,井澤諒さん(スカラシップ賞)のほうは,正統派というか王子向きというか。で,ちょっと小嶋さんに似ていますねー。雰囲気は違うけれど,頭が小さくてプロポーションがよくて,太腿が発達していて背が高くないところが似ている気がする。あんまりお稽古しすぎて脚に筋肉つけると,背が伸びなくなって,小嶋さんみたいにパートナーで苦労するんじゃないかなー,と余計なお世話の心配をしてしまいましたよ。そうそう,表彰式の1位の方用の台には参った。以前の上の賞ほど階段状に上に立つ方式もなんだかなー,だったけれど,あれじゃ田舎の選挙演説のようだわ。
それから,ベジャールのインタビューが番組の趣旨と全然かみあっていないので,唖然としつつ笑いました。まあ,人選がそもそも間違っているんだろうけどさー。あれじゃ,このコンクールはもうやめたほうがいいって言っているみたいだよねえ。
それはそれとして,ベジャールが元気そうでよかったです。でも,上海バレエに新作を振り付けると語っていて,はて,飛行機に乗れるように体調が回復したのでしょうかね?というわけで,これだけいろいろ書けるというのは,あら,けっこう楽しんだのかしら〜?
☆本日のキーロフ 「日本文化フェスティバル」
メールでお知らせをいただいたのですが,能の公演だそうです。
で,調べてみたところ,ロシアでは「日本年」ということで,各種の文化を紹介する催しが続けられていたとか。そもそもは,2002年夏のG8でプーチン大統領と小泉首相が会ったときに発案された催しのようでもあります。詳しくは,ペテルブルクタイムズのこちら。上演されるのは『隅田川』と『船弁慶』のようですが,出演の「The Hakusyokai Noh theater」というのがよくわからない。もしかして宝生流とか?
04年3月27日(土) フィギュアスケート世界選手権で荒川選手が優勝
NHK教育テレビでローザンヌコンクールを途中まで見ました。
今年は,スタジオの大原永子さん(審査員もしたとのこと)が解説するという新趣向。去年の一人ずつの解説なしよりはマシですし,大原さんはかつてのクロード・ベッシーにはとうてい及ばないものの,けっこうはっきり長所と欠点を指摘するし,吹き替えでないから,気を遣って口ごもるところなどで言外のニュアンスも伝わるので,「なるほどー」は多々ありましたが,全然面白くはないですなー。
うーむ,こうしてみると,パストリさんとの掛け合い漫才というのが,この番組の最大の面白さだったのね。だから,ベッシー先生でなくなってもそれなりに楽しめたのが,今年は,これじゃまるで真面目な教育番組だわ。・・・ということで,お勉強は夜やるべきものではないので,今日はクラシック・ヴァリエーションまででやめて,残りは明日以降録画で見ることにしました。
出場者も今ひとつだったような気がするなー。まあ,コドモの踊る『海賊』を4回も見せられるのが私には苦行だということもあるでしょうが・・・他もなんか・・・特に女子は・・・。ううむ,いろいろ個別に言いたいこともあるけれど,プロではなく生徒さんのコンクールなので慎んでおきましょう。
よいと思ったのは,ガムザッティのヴァリアシオンを踊った韓国の女子の方とジェームズを踊った松井学郎さん。
ガムザッティはいきいきしていて,婚約式らしい華やかな雰囲気が出ていたと思います。
松井さんは,躍動感があるのがよかった。ちゃんとブルノンヴィル風に見えたし,大原さんもそう言っていたから,きっとよい踊りなのでしょう。(どうもブルノンヴィルはよくわからん)さて,このお二人はスカラシップはもらえたのかな?
☆本日のキーロフ 「日本文化フェスティバル」という催しらしいです。いったい,それはなんだろう?
04年3月26日(金) 魚釣島不法上陸の中国人7人は強制送還
あいかわらず仕事が忙しいのですわ。
でも,休日出勤はなくなったから(持ち帰りの書類はある),週末は,多少落ち着いて王子の心配ができそうですわ〜。(精神衛生上それがよいことかどうかは疑問だが)
04年3月25日(木) 尖閣諸島魚釣島上陸の中国人7人逮捕に中国が抗議
新国立劇場の来シーズンの主演キャストがファンサイトさんに載りました。
ファンサイトさんの個人サイトとは思えない情報収集の努力には感心し,感謝するわけですが,一気に酔いが醒めました。
小嶋さんは来シーズンも踊らないようです。
踊れそうにない状態だからキャスティングできないのでしょうから,それについてどうこう言う気はないですが,小嶋さんのファンにとってはつらい話だし,彼より前からずっと休演している宮内さんのファンにとっても事情は同様だと思います。
そういうことを,ボックスオフィスに問い合わせがあったからキャストを回答した,という形で公にする新国立劇場の無神経さには憮然とします。療養中のダンサーを余計なことで煩わせないのは当然のことですから,出てきて症状や見通しについて説明しろ,などと馬鹿なことを言う気はないですが,でも,ほかにやりようがあるんじゃないでしょうか?
小嶋さんが,出演するからといってチケットが売り切れたり,出演しないからといって問い合わせが殺到するようなスターでないことは知っています。
でも,「日本を代表するダンスールノーブルの一人」なんでしょう? いつもプログラムにそう印刷しているでしょう? 毎公演必ず主役級を踊っている正真正銘のプリンシパルでしょう? 新国立が始まったころは,彼なしでは公演が成り立たないくらいたくさん踊ってきた功労者でしょう?そういうダンサーが1シーズン休演する(としか思えない)というのに,なんの説明もなく,主演に名前がないからたぶんそうなんだろうと推測するしかないって・・・。
・・・というふうに怒るので忙しいので,悲しみが押し寄せてこなくて助かったかなー,と思ったりもしますが・・・ええと・・・もちろんものすごく心配だし悲しいです。
うん,でも,信じて待っているのは変わりないから。あなたでなくちゃだめなんだから,戻ってきてくださいね〜♪
04年3月24日(水) 学生無年金障害者放置は違憲(東京地裁判決)
えー,今日も休みます。明日も,お酒を飲むので,たぶん休むと思います。
☆本日のキーロフ 『愛の伝説』 ニオラーゼ,ジェロンキナ,シシェグロフ(←なんか久しぶりに名前を見たような)
04年3月23日(火) ヤシン師殺害でハマスが全面戦争を宣言。イスラエルはアラファト氏殺害も示唆
というわけで,今日も休みますね。
あ,そうそう,マリインスキー・バレエフェスの最終日のガラのキャストですが,パリオペラ座のマルティネスは出演せず,『エチュード』はファジェーエフが踊ったという情報を頂きました。(ありがとうございますー&実際に見られたとはうらやましいですー)
なので,修正しておきました。
04年3月22日(月) イスラエル軍ガザを空爆,ハマス創始者のヤシン師を殺害。
さあっ,本日から年度末決算期の恒例,残業と送別会が連日続く10日間ですわっっ。(どちらかに絞ったほうが生産性が上がりそうだとは思うが)
というわけで,ここはお休み〜。
04年3月21日(日) アルカイダが中央アジアの闇市場でスーツケース大核兵器を入手?
マリインスキー・バレエ・フェスティバルのページを更新しました。
海外のサイトをうろうろして演目とキャストはだいたいわかったかなー,という感じですが,複数の証言(というのも妙だが)があるわけではないので,あまりあてにはしないでくださいね。
あと,サンクトペテルブルクタイムズのサイトから,フォーサイスのインタビュー記事とフェスティバル最初のフォーサイス・プロとロパートキナ主演の『白鳥の湖』の記事。こちらとこちらね。
目下のところ英語を読む余裕がないので中身はわかりませんが,写真は,『ステップテクスト』のソログープらしいです。なんかやっぱりロシア風フォーサイスのような気もしますね〜。それから,副産物。コルプの公式サイトだそうです。
写真もいろいろあるので(ヴィシニョーワかな? とか,ザハロワかも? とか),彼のファン以外の方も一応チェックする価値はありそうな感じ。最後に,キーロフが4月1日から公演するトリノ(イタリア)のレジオ劇場(?)のサイト。『ショピニナーナ/シェヘラザード/火の鳥』,『白鳥の湖』,『ジュエルズ』というプログラムのようですが,最初のフォーキン・プロだけキャストが載っていました。こちらのページの左のほうの Cast をクリックしてくださいね。
ファルフさんもヴィシニョーワと『シェヘラザード』を踊るみたいですが,私としては,「へー,コルプも金の奴隷を踊るのかー」と思ってしまいましたよ。うーむ。
04年3月20日(土) 台湾総統に陳氏再選。独立路線継続へ。
今朝のんびりとごみを出しにいったら,なぜか他の家のごみ袋がありませんでした。いつになく早い時間に収集車が来た後だったのかなー? と思ってすごすごと戻ってきたのですが,あ,そうか,今日は祝日だったのね。土曜日と重なって1日損をした気分。
その後は持ち帰ってきた仕事に従事。今年は,年度末に見たい公演がないから助かりますわ。
というわけで,バレエの話題はないけれど・・・あ,ルグリの公演のチケットを予約しました。比較的あっさり電話がつながりましたが,たぶん,熱心な方は,会員予約とかセット券とかで手配済みだということなんでしょうね。
なんといっても,ルディエール/ルグリの『椿姫』とデュポン/イレールの『ル・パルク』が楽しみですわ〜。
そういえばイレール/ルグリの『さすらう若者の歌』もあるんですよね。この作品については,むかーしむかしにヌレエフ/ジュドで見て熟睡してしまったという,とんでもなく罰当たりな思い出が・・・。まあ,当時の私には「豚に真珠」だったのでしょうねえ,たぶん。それ以来見たことがないと思うのですが,今度は楽しめるかしら〜? (いや,もちろん眠らないとは思うが)
04年3月19日(金) 台湾陳総統,選挙遊説中に狙撃されて負傷
そういうわけで,95年に見た小嶋さんの舞台は,『ロミジュリ』だけでしたが,「うん,やっぱりこのコはいいわ〜,好きだわ〜」と再確認。
これは,このとき牧バレエ用に作られた版なので,マキューシオも当時の彼に合わせて振り付けてあるの。だから,若々しくて軽快でチャーミングで,衣裳が道化みたいでとほほの極致であるほかは,彼に関しては文句のつけようのない舞台だったのでした。だから,まあ,今回マクミラン版のマキューシオを見られなくなったのは,それほど傷は深くないかも。もちろんとっても見たかったし,今なら大人のマキューシオですごくすてきだろうとは思うけれど,どっちかというと『眠り』のほうがつらいです。私にとっては,彼はまず「古典で主役を踊るべきダンサー」なのよね。(客観的に言えば,本領はむしろほかのところにあるんだろうとは思うけれど)
そうそう,牧の『ロミジュリ』に話を戻すと,正木亮(亮羽)さんのティボルトがすっごくよかったですー。ハンサムだし背が高いし,若さの中に危うさと倣岸さが同居しているようなかっこよさで,おまけに,当時は細くて私の好みの体型だったの。小嶋さんと同じ舞台で見て「もしかしたら,こっちのほうがすてきかも〜」と思ったダンサーは,このときの正木さんだけです。
牧をやめたのかしらん,最近舞台で見かけないのですが,お元気なのでしょうか?☆本日のキーロフ 『白鳥の湖』 パヴレンコ,ゼレンスキー
04年3月18日(木) 警察庁,スペイン列車テロを受けて警戒強化を指示
《深酒したので休みました》
04年3月17日(水) 慈恵医大青戸病院腹腔手術死亡事件で担当医2人に医業停止2年の処分
95年に見た公演の続き。今日は小嶋さんの話。
と言っても,この年は『ロミジュリ』のマキューシオしか見ていないのですね。だって,前の年の秋からABTに行ってたんだもん。
でも,夏には帰ってきていて,牧バレエの『セレナーデ』に出演したりしていたから,うーむ,これも見ておけばよかったわ。(まあ,写真で見る限り,あの宇宙服のような衣裳が似合っていたとは言いかねるから,見ても感心はしなかっただろうけどー。でも,たぶん,その1回しか踊ってないのよね。新国立のレパートリーにないから今後も望み薄だし)
いや,当時は,平日に仕事休んで見にいくほど熱心ではなかったのよ。ああ,もったいないことをした。ABTではソリストで,『ジゼル』のペザントとか『ラ・バヤデール』のブロンズアイドルとか『ロミジュリ』のマンドリン・ダンスとかを踊っていたらしいです。ニューヨークでは主演していませんが,地方公演(←今でいうと,フェリやアナニアシヴィリやマラーホフのようなスターは参加しない)では,ソロルや『シンデレラ』の王子なんかも踊ったみたい。
と書いていると,今度は,そう言えばペザント・パ・ド・ドゥも見たことないのよねえ,と残念になってきます。これは,牧でも踊っていて,見ようと思えば見られただけに・・・。まあ,主役でなければ見にいく気が起きなかったからしかたないことですが・・・だから,青い鳥も見てないのよぉ。パ・ド・ドゥひとつではなー,と思ったから,『グラン・パ・クラシック』も『フラワー・フェスティバル』も見ていない。
当時の彼の舞台が今ほどのものでなかったのはわかっているので,たぶんその舞台を見ても「きゃああ♪」とはならなかっただろうとは思うのですが,でも,次にいつ見られるのかわからないような状況になってみると,見逃した舞台は全部惜しくなってくる。なぜ見ておかなかったのかと後悔してしまう・・・。(しくしく)
いかん,愚痴はやめよう。
ええと・・・ですから皆さん,お気に入りのダンサーの舞台は可能な限り見たほうがいいですよ〜。
主役でなくても見たほうがいいです。3回公演があれば3回見たほうがいいです。共演者が気に入らなくても見たほうがいいです。国際的スターでもぴんと来なければそういうダンサーを見るのは後回しにして,自分の感覚を信じてお金の使い道を決めたほうがいいです。って,大きなお世話ですわね。すみません。
あら? だいたい,95年に見た公演の話になっておりませんですね。というわけで,たぶん,明日以降に続く〜。
☆本日のキーロフ 『ドン・キホーテ』 タラソワ/ファデーエフ
04年3月16日(火) 田中真紀子代議士長女のプライバシー記事掲載で週間文春出版禁止仮処分命令
BUNKAMURAから,9月のニューヨーク・シティ・バレエ公演のお知らせメールが来ました。
えーと,私は前回の公演を見てかなり「?」と思ったので,特に強くお勧めする気はありませんが,せっかくメールが来たからお知らせしときます。こちらのページね。
まあ,面白くはあったんですよね。ほほー,こういうもんか,こりゃ意外だ,という面白さですけどー。詳しい感想はこちら。(いや,詳しくもないですが)
それから,For Ballet Lovers Only さんからサイト移転のお知らせメールが来ました。
新しいアドレスは,独自ドメインというのでしょうか,
http://www.for-ballet-lovers-only.com
だそうです。前のアドレスからでも飛ぶ設定だから大丈夫だそうですが,日本の皆さんもブックマークの変更をよろしく,とのことでしたので,一応お知らせしますね〜。
04年3月15日(月) オリンピック女子マラソン代表,高橋尚子選手が外れる。
仕事が忙しいので休みますー。
04年3月14日(日)
雑談
TVで名古屋国際女子マラソンを見ましたが,いやー,土佐礼子選手はすばらしい♪♪さて,金曜日の夜中にNHKBSで放送された「ロシア・バレエのスターたち」についてのメモ
ガリーナ・ムシャンスカヤの進行によるシリーズもの。ニオラーゼとゼレンスキーですが・・・同じ日に続けて放送した番組のような感じでした。1998年と書いてあったような。
イルマ・ニオラーゼ
『バヤデルカ』 婚約式のグラン・パ ガムザッティのヴァリアシオン
感想: うーん,ちょっと力入りすぎというか・・・たぶん,彼女,上半身があまり柔らかくないんですよね。ガムザッティはもっと「お姫さま」タイプの踊りのほうが好きだわ。『ドン・キホーテ』 1幕前半のヴァリアシオンとパ・ド・ドゥ バジル:ゼレンスキー
感想: 彼女のキトリはいいですよね〜♪ 威勢がよくて色気もある大人の女。チャブキアーニの映像 『バヤデルカ』影の王国と思われる場面
いやー,びっくりした。宮殿の中みたいなセットで,チャブキアーニは上半身裸で『海賊』のアリのようなサスペンダーを着け,下半身はハーレムパンツというよりバルーンパンツと呼ぶほうが適切な衣裳。(おまけに鼻の下に髭まである) でも,音楽も踊りもコール・ドのポーズも『バヤデルカ』に見えるんですけどー?『バヤデルカ』 影の王国のアダージオ ソロル:ゼレンスキー
感想: ニキヤはもうちょっと柔らくあってほしいですが,二人の雰囲気はよいと思いました。『シンフォニー・イン・C』 第1楽章(ですよね?)
感想: ううむ・・・どうなんでしょう? きれいなようでもあり音楽的でないようでもあり。リハーサル 『バヤデルカ』 影の王国 ベールの踊り
『ドン・キホーテ』 1幕 カスタネットのヴァリアシオン
感想: 雰囲気はいいが,踊りはあまりきれいじゃないなあ。『白鳥の湖』 グラン・アダージオ ジークフリート:たぶんバラノフ
感想: 叙情性は今ひとつですが,ドラマを感じさせてくれます。『シェヘラザード』 リハーサル・舞台を袖から映した映像 金の奴隷:ルジマトフだわ〜♪
感想: 舞台を見て「有閑マダムの昼下がりの情事」風と評した友人がいましたが・・・わかるかも。『バヤデルカ』 影の王国の最後の部分
感想: 硬すぎというか・・・好きじゃない。こういう場面の最後のキメで見得を切らないでくださいよぉ。グルジア地方の民族舞踊 ゼレンスキーと
『白鳥の湖』 黒鳥のグラン・パ・ド・ドゥ アダージオ ジークフリート:ここもバラノフ
感想: アクセントが効いていてよいと思います。バラノフは脚がきれいだねえ。『愛の伝説』 メフメヌ・バヌー 2幕のモノローグと3幕のコール・ドつきの場面・・・かな? フェルハド:ルジマトフ(カーテンコールだけ映りました。かわいいなー♪)
感想: ご本人が一番好きだと言っているだけあり,役に合っていると思います。強さの中に弱さが見える感じで感動的。全幕で見てみたい。
というか,誰が踊ってもいいから,キーロフでもボリショイでもいいから,日本で全幕を上演してほしいです〜。『白鳥の湖』 湖畔の場面の最後,去っていくあたり ジークフリート:やはりバラノフ
いわゆる「キーロフの白鳥」とは違うかもしれないけれど,ドラマチックで好きです。先生としては,トビリシ舞踊学校のセラフィーマ・ヴェクアとキーロフのニーナ・クルガプキナが登場。どうでもいいことですが,この番組で高齢の女性の先生の声の吹き替えが魔法使いのおばあさんのような雰囲気なのはなんとかならないものですかね?
あと,チャブキアーニが重要人物として取り上げられていました。(グルジアの偉人という趣。しかし,トビリシで教えていたという話なのに,ルジマトフも習ったというのは事実なのだろうか?)
ゼレンスキーとは家族ぐるみのつきあいで,グルジア語で話をしているとか。番組のための演出なのでしょうが,ご主人やゼレンスキーが外で飲んで帰ってきて2次会状態になるのが微笑ましいですー。
このご主人,実は最初のほうからたくさん画面に登場していたのですね。公演は毎回見るそうですし,仲良しそうでいいですわ〜。いや,しかし,ご主人に「ゼレンスキーといつもいっしょで心配じゃないか?」と質問するって・・・。わはは,そんなこと心配していては,ダンサーはパートナーどうししか結婚できなくなってしまうよねえ。
イーゴリ・ゼレンスキー
『白鳥の湖』 黒鳥のグラン・パ・ド・ドゥ 王子のヴァリアシオン
感想: おお,なかなかの技を見せとりますなー♪『バヤデルカ』 婚約式のグラン・パ アダージオ ガムザッティ:タラソワかな?
感想: よいですね。もう少しパートナーと合わせて踊るともっとよいかも〜。『白鳥の湖』 グラン・アダージオ オデット:ロパートキナ
感想: ロパートキナのオデットはすばらしいですー。ニオラーゼには失礼ですが,続けて見ると「全然違う」感じがしました。あ,ゼレンスキーも見事なリフトとサポート。『チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ』 コーダ・・・かな?
感想: よくないと思います。上半身が優しげすぎてキレがないのかな? あと,なぜあんなに脚が伸びないの? 舞台で見たときはもっとよかったと思うから,なにか体調が悪いときの撮影なのかしら?
でも・・・わかんなくなっちゃったのですが・・・サモドゥーロフの映像でも「?」だったから,この作品を映像で見るとこんなものなんでしょうかね?チャブキアーニの映像 『タラス・ブーリバ』
なにかのリハーサル
『ドン・キホーテ』 トビリシの劇場での公演だと思われます。 1幕の最初のほうの掛け合いとカスタネットのパ・ド・トロワ キトリ:ニオラーゼ
感想: 上手だとは思いますが,あまりきれいでないから,私の好みではないです。背が高いせいか脚を細かく動かすのは苦手みたいですね。チャブキアーニの映像 『パリの炎』
すごい回転速度でびっくり〜。ユニクロのCMより速いのではないだろーか?(←まさか)『ドン・キホーテ』 トビリシの劇場での公演 3幕グラン・パ・ド・ドゥのヴァリアシオンとコーダ
感想: 田舎に凱旋したからテクニックを見せて喜んでもらおう,という感じの踊り。実際大受けしているから,正しい判断なのでしょう。見事。『バヤデルカ』 婚約式のグラン・パのヴァリアシオンから
『スターズ・アンド・ストライプス』パ・ド・ドゥから はるか上のほうの席から記念に撮影したというか盗み撮りしたというか,そういう印象を与える角度の映像でした。
感想: なんか少々ロシア風かも。そうでもないですか? 敬礼が似合わないのがかわいいですねー。(というか,アレは誰がやっても似合わないよね)『ウエスタン・シンフォニー』 第1楽章・・・かなぁ?(自信はないです) 撮影の角度などは『スターズ・アンド・ストライプス』と同じ
感想: 愛嬌があってよいとは思いますが,なぜ当たり役になったのかは理解しかねるような気も。『海賊』 グラン・パ・ド・ドゥのヴァリアシオンとコーダ後半 パートナー:誰だろう?
『白鳥の湖』 黒鳥のグラン・パ・ド・ドゥのヴァリアシオン
感想: いいねえ♪ テクニックが強いからアリやバジルも踊っているけど,たぶん,本来王子なのよね,この方。マクミラン版『ロミオとジュリエット』 バルコニー・シーン ジュリエット:バッセル
ラブロフスキー版『ロミオとジュリエット』 バルコニー・シーン ジュリエット:ヴィシニョーワ
ニオラーゼに続いて,チャブキアーニとグルジアの話が多かったです。グルジアで踊ったときは収益を児童施設に寄付しているとか。施設訪問らしき映像もあったし,トビリシのバレエ学校で生徒がサインをもらおうと殺到している光景もありました。チャブキアーニの墓参りもしていましたね。
ところで,トビリシの劇場の看板を見てわかったのですが,グルジア語というのは,アルファベットでもなければロシア文字でもない,独自の文字を持っているのですね。普通だと先生が出てきて語るような感じでゲルギエフが出てきたのでびっくり。もしかして破格の待遇なのでは? もしやお気に入りとか?
恋人についていろいろな角度から質問されていましたが・・・ついに名前は白状しませんでした。うふふ。
あ,あと,バランシンが踊りたくてNYCBに入った話をしている最中に英ロイヤルでの『ラ・バヤデール』の写真がアップになったのはヘンだと思うんですけどー?
派生的な愚痴
ゼレンスキーにはたいへん失礼ながら,『チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ』を見ていたら小嶋さんで見たくなってしまいました。で,『ドンキ』でも同じ症状が出て,とても悲しくなりました。『白鳥』や『バヤデルカ』は大丈夫なのに,なぜだろう?
これがセルゲーエフ版『眠り』の映像だとでもいうならわかりますが,脈絡がないから予防できなくて困りますよ。まさか,バレエ見るのを全部やめるわけにもいかないしねえ。☆本日のキーロフ マリンスキー国際バレエフェスティバル 「ヤコブソンに捧げるガラ」
1 『ステップテクスト』(フォーサイス)
2 『ユダヤの結婚式(? JEWISH WEDDING)』
振付:ヤコブソン 音楽:ショスターコヴィッチ
出演:The Yakobson St Petersburg State Academic Ballet Theatre Choreographic Miniatures3 ディヴェルティスマン
『海賊』パ・ド・ドゥ
ヘレーラ,サラファーノフ『四季』より「夏」 振付:クデルカ
ホジキンソン,ボッレ『WITHIN YOU, WITHOUT YOU』 振付: Natalie Weir 音楽:ジョージ・ハリソン
スティーフェル『小さな死』よりパ・ド・ドゥ(キリアン)
デュポン,ルグリ『イン・ザ・ミドル・サムホワット・エレヴェイテド』よりパ・ド・ドゥ(フォーサイス)
ロパートキナ,コルプ『エクセルシオール』よりパ・ド・ドゥ
ホジキンソン,ボッレ4 『エチュード』
ピュジョル,マルティネス,パケット,キーロフ・バレエ
04年3月13日(土) 介護保険制度見直しで筋トレなど予防対策にも給付の方向
雑談
昨日の夜録画したキーロフのダンサーのビデオを見ようかなー,と思ってTVの電源を入れたらNHKのど自慢チャンピオン大会というのをやっていて,なんとまー皆さん上手なんでしょ,といたく感心。最初に出てきた方の「世界に一つだけの花」(でしたっけ?)なんか,SMAPよりずっとうまいよねえ。
さて,95年に見た公演の話の続きは,ファルフさんについて。まず見た回数の統計から
91 92 93 94 95 計 全幕 『海賊』 1 1 2 『くるみ割り人形』 2 1 1 4 『白鳥』(ボヤルチコフ版) 2 1 2 5 『白鳥の湖』(セルゲーエフ版) 1 1 『ジゼル』 1 1 1幕もの,小品 『アルビノーニのアダージョ』 2 2 4 8 『偉大な芸術家の生と死』 3 3 『タンゴ』 2 3 4 9 『ばらの精』 2 2 『ムーア人のパヴァーヌ』 3 3 『パキータ』 1 1 ベジャール版『アダージェット』 4 4 パ・ド・ドゥ等抜粋上演 『海賊』グラン・パ・ド・ドゥ 2 4 2 1 9 『ディアナとアクティオン』パ・ド・ドゥ 2 2 『ドンキ』パ・ド・ドゥ 1 2 2 2 7 『眠り』グラン・パ・ド・ドゥ 1 1 『バヤデルカ』グラン・パ・ド・ドゥ 1 1 『バヤデルカ』婚約式のパ・ド・ドゥ 1 1 『バヤデルカ』影の王国 3 3 『バクチ』よりデュエット 4 4 『シェヘラザード』より 3 3
えーと,お正月にはレニングラード国立バレエへの客演があって,アスィルムラトワと共演しました。彼自身がベスト・パートナーだと語ったりしていたから期待したのですが,うーむ,さほどではなかったです。
それから,このとき初めて全幕の『ジゼル』を見て,最後があまりに悲痛なので衝撃を受けました。キーロフやレニングラード国立のほかのダンサーで見たことがないから演出の問題なのか彼自身の個性や解釈によるものなのか判然としない面はあるのですが,あそこまで救いのないラストシーンというのは,ルジマトフ以外では見たことがないです。夏には恒例の「ルジマトフのすべて」がありましたが,今思うと,けっこうたいへんな公演でありました。
アスィルムラトワが参加する予定が(理由は忘れましたが,怪我だったかしらん?)パートナーが新人ヴィシニョーワに変更に。でも,ヴィシニョーワはローザンヌコンクール・グランプリで話題になっていた ♪期待の大型新人♪ だったから,ここまでは,世間は怒らなかったのですね。でも,結局彼女も怪我をしたため,同じく新人(ただし無名)のドゥムチェンコが出演しました。で,私は彼のファンだから「あらら,ファルフもたいへんだわね〜」と思っただけでしたが,一般バレエファンは怒ったらしいですねー。
あと,後日裁判沙汰になったベジャール版『アダージェット』も見ました。
ええと・・・私はこの件に関しては,法律的にはルジマトフ(というか光藍社とムジカ)のほうに非があってNBSの主張は正しいと考えていますが,でも,ファンだから,「踊ってくれてありがとう〜♪」と言っておきます。だって,見られて嬉しかったし,感動的だったもん。
あ,裁判の内容について興味のある方は,日本ユニ著作権センターという会社のこちらのページをどうぞ。本質的な話ではなく,公演主催者(招聘元)に責任があるかどうかの話に終始しているので読んでも意味はないような気はしますが。(それより,東京バレエ団が『春の祭典』の上演のためにベジャールにいくら支払っていたのかなどがわかって,そういうほうが興味深いかも〜)それから,『シェヘラザード』を初めて見ました。パートナーはリエパでしたが,衝撃的というか,あまりにアダルト向きで仰天したというか・・・。
そして,年末はキーロフでまた『くるみ割り人形』。ヴィシニョーワは大器だなー,と思いました。彼については・・・うーむ,まあ,『くるみ』だからねえ。(いや,もちろんすてきでしたけどー)
また長くなったので,王子の話は明日以降に〜。
☆本日のキーロフ マリンスキー国際バレエフェスティバル
復元版『バヤデルカ』 パヴレンコ,タラソワ,スティーフェル (うん,こういうふうにちゃんと書いてくれればいいのよ)
04年3月12日(金) 韓国国会が盧大統領弾劾を可決。首相が権限代行
表紙のカウンターが19万を超えました。いつもどうも〜。
さて,唐突ですが,95年に見た公演のページを作りました。こちらね。で,英語版はこちら。
この年は,ええと・・・ファルフさんの話はあとにして・・・3月から4月にかけてパリ・オペラ座が来日したみたいですね。
印象に残るのは,ヌレエフ版の『ドン・キホーテ』。なんかバジルの衣裳が妙だった記憶があるのですが,ゲラン/イレールとルディエール/ルグリで見て,とっても楽しかったです。
どちらも女性上位の印象のカップルだったのですが(年も女性が上だよね),ゲランはお姐さんでルディエールはお姉さん。で,イレールはしょーもない女好きのバジルでかっこよかったし,ルグリはしょーもない気の弱いバジルでかわいかったですー。(えへへ,うらやましい方もたくさんいらっしゃるでしょ?)バレエ学校も来て,ガラでデフィレも見せてもらいましたが・・・これは期待ほどではなかったというか,チケット代高すぎっ,と思ったような記憶が・・・。(今調べたらS席22,000円であった) 欠場者が多かったせいもあるでしょうし,NHKホールの奥行きのない舞台だったせいもあるのかもしれないけれど,結局バレエ団自体に思い入れがないとたいして楽しめない催しなのかもしれませんねー。
あ,そうだ。『ナポリ』パ・ド・シスにデュポンが出ていました。たぶんスジェだったと思うけれど,美人だったから覚えているの。あと,エマニュエル・ティボーも出ていました。こちらは踊りが軽くて見事で印象的でした。英ロイヤルも来ました。
これは,ギエム/コープの『ジゼル』とサンソムのデジレとバッセルのオーロラとダウエルのカラボスがよかった。特にバッセルのオーロラは,技術的にはサンソムと踊ったデュランテのほうが上だったと思うけれど,「天真爛漫」を絵に描いたようなオーロラで,とても幸せな気持ちにしてもらいました。うん,彼女とアスィルムラトワが,私が今まで見たオーロラの中では甲乙つけがたいベストです。あと,プティが芸術監督をしていたマルセイユ・バレエも見ました。ラカッラが名前も知らない新人だったのよね。
でも,これは,さほどでも・・・。プティのコッペリウスも見たし,フェリの『カルメン』も見たけれど・・・今ひとつ楽しめなかったです。うーん・・・たぶん,私,プティの振付ってあまり好きじゃないんだと思います。(小嶋さんが踊れば好きだけどー)あと,悪い意味で印象に残るのが,ミラノ・スカラ座の『眠り』ですね。あれはほんとにひどかった。ヌレエフ版なのも私向きではなかったのでしょうが,装置も衣裳もバレエ団もとほほでした。いや,イタリア人というのは,たまにボッレのような例外もあるわけですが,総じてスタイルがよろしくないのですね。技術的にも日本の一流バレエ団よりかなり下だったと思いますし。
ま,この印象は正しかったのでしょう。その後一度も来日しませんですねー。(※すみません,↑は間違いでした。スカラ座バレエは,その後,00年に『ジゼル』で再度来日しておりました。お詫びして訂正いたします)
あ,あと,スターダンサーズ・バレエ団の『ドラゴン・クエスト』の初演も見ました。西島さんがハンサムなので感心したなー。
長くなったので,ファルフさんと王子の話は明日以降に〜。
☆本日のキーロフ マリンスキー国際バレエフェスティバル
『ドン・キホーテ』 ヘレーラ (←しか載っていない。バジルは誰なのっ?)
04年3月11日(木) マドリードで列車爆破テロ。死亡者192人。バスク独立派かアルカイダ系か。
おととしの暮れあたりから,サイト内に新しいページを作るたびに,一番下にカウンターをつけることにしておりました。
深い意味はないですが,なんというか,市場調査のようなものですね。いや,調査した結果をサイト運営に生かすわけではなくて,単に自分で眺めて「ふーむ,そういうものか」と思うだけですが。でも,まあ,せっかくだから,去年見た公演の感想でたくさん見ていただいたモノはどれだったご紹介するとですね・・・。あ,( )の中が,さっき見たカウンターの数字ね。
1 世界バレエフェスティバル(3432)
うん,そりゃそうでしょうなー。皆さんご覧になったお祭りだし,Aプロ・Bプロいっしょのページになっているから,2回アクセスしてくださった方も多いでしょうしね。2 バレエの美神(2892)
なるほどー。豪華なガラだったし,ファルフさんも出たし,TV放映もあったし。3 K-Ballet 『白鳥の湖』(2828)
いやー,びっくりした。さすが熊川さんの人気はすごいのね。4 新国立『ラ・シルフィード/パキータ』(2144)
これもTVの力があるのかな。5 新国立『マノン』(2138)
6 新国立『ラ・バヤデール』(2038)
7 新国立『シンデレラ』(2008)
8 新国立研修所第1期修了公演(1866)
9 松山『ジゼル』(1716)
10 牧『ノートルダム・ド・パリ』(1666)
うーむ,いささか驚いたというか,不思議というか・・・。
あのー,皆さん,ルジマトフやギエムやパリオペやキーロフより,新国立のほうに興味をお持ちなのでしょーか? それとも王子のおかげなのだろーか?? いや,私が新国立の話ばかりしているからか???☆本日のキーロフ マリンスキー国際バレエフェスティバル
復元版『眠れる森の美女』 ヴィシニョーワ/ムッル (は? ムッルがデジレ? だいたい,出演予定でしたっけか?)
04年3月10日(水) 神戸連続児童殺傷事件加害者が関東医療少年院を仮退院
休みますー。
☆本日のキーロフ マリンスキー国際バレエフェスティバル
『マノン』 ソログープ,ボッレ (ほほー,そう来ましたか)
04年3月9日(火) 北朝鮮,経費日本負担の日朝合同の拉致調査委員会設置を提案
えーと,最近ウイルスメールが多いという話を何回か書いたのですが,わざわざ「私のせいだと思います。ご迷惑をおかけしてすみませんでした」というメールをくださった方があって,恐縮してしまいました。
なぜ恐縮したかというと,まず,私は全然迷惑をこうむっていないのですわ。それなりの感染防止策はとっていますので,「おお,今日もたくさん来とりますなー」と眺めて,かたっぱしから削除して終わり。(全然来ないと寂しいかもしれん)
次に,その方が原因ではないのですね。少なくとも,その方だけが原因ではない。だって,その後も毎日何通も来てるもん。まあ,そういうわけで(=私は別に困っていないから)詳しく説明する気力がわきませんが,全く対応策をとっていない方は気をつけたほうがよろしいと思いますよ。
どこのサイトが参考になるのかよくわからないので,とりあえず,公的機関らしい独立行政法人情報処理推進機構のこちらのページをご紹介しておきますね〜。☆本日のキーロフ マリンスキー国際バレエフェスティバル
『結婚』/『ショピニナーナ』/『エチュード』 (←今日もキャストが載ってないんですけどー?)
04年3月8日(月) 鳥インフルエンザ感染の農場会長夫妻が自殺
光藍社からのDMがやっと到着しました。
まったく,私のようなお得意様をこんなに待たせるなんて,どうかと思いますよ。ぷんぷん。(頼むから,週末近くに発送するのだけは勘弁してくださいよぉ)それから,NBSからもDMが来ました。
で,両方眺めていて気付いたのですが,ルグリの公演って,ちょうどモンテカルロ・バレエと日程が重なっているのね。2週続けて上京すれば,ルグリのほうもAプロ・Bプロ両方見られるし,モンテカルロも『ラ・ベル』と『ロミジュリ』と両方可能で,あら,これってとっても便利だわ〜。と喜びつつも,新国立やルジマトフのときは,ほかの日程を重ねるな,と文句を言うし,1回見たい程度の公演のときは都合がいいと喜ぶし,我ながら身勝手なものだと少し反省。いや,いつもわがままなことばかり書いていてすみませんですねえ。
☆本日のキーロフ マリンスキー国際バレエフェスティバル
『ショピニナーナ』/『放蕩息子』/『春の祭典』 (←キャストが載ってないんですけどー? なんか,ますますほんとにフェスティバルやってるのか不安になってきた・・・。目下のところ海外サイトまでチェックする余裕がないからわかんないけど,いったいぜんたいどうなってるの???)
04年3月7日(日) カラスへの鳥インフルエンザ感染を確認
今日の仕事は現場での作業だったので,非常に疲れました。(いや,私は作業をするわけでなく,「ああせい,こうせい」と指図するだけですが,やっぱり現場は現場なのであった) 腰も少々痛いですー。
日ごろオフィスの中にばかりいて,運動不足なのがいかんのよね。明日からの1週間に備えて,今日も早く寝よう。
☆本日のキーロフ マリンスキー国際バレエフェスティバル
フォーサイス・プロ 『イン・ザ・ミドル・サムホワット・エレヴェイテッド』/『精密の不安定なスリル(The Vertginous Thrill Of Exactitude)』/『ステップテクスト』
ロパートキナ,ヴィシニョーワ,ニオラーゼ,パヴレンコ,ソログープ,タラソワ,グメローワ,ゴルプ,イオシフィディ,ゴンチャル,ファデーエフ,コルプ,メルクリエフ,サラファーノフ,コルサコフ,クレフトフ,イワノフ (←と,書いてあります。ロパートキナのような慎重かつ完璧主義のバレリーナが,3日連続で,フォーサイス,『白鳥』,フォーサイス,という無茶なコトをするかなー?)
04年3月6日(土) 米国民間団体がパレスチナ紛争解決案をインターネットで募る試み
昨日に同じ。
それで,あの・・・ご質問,ご意見その他についてはお返事を終えたつもりですが,その他のメールについては,この際(王子のコトもあるけれど,年度末決算期に向けて仕事も忙しいのですわ)お返事は棚上げとさせていただきます。悪しからずご了承くださいませ〜。
明日は日曜なのに仕事で,しかも現場が遠いため5時に起きなければならないので,本日は以上。
☆本日のキーロフ マリンスキー国際バレエフェスティバル
『白鳥の湖』 ロパートキナ(←しか書いてないのよ。マリインスキーのサイトを見ていると,ほんとにフェスティバルが始まっているのかいな? と思ってしまう。ゲストダンサーがペテルブルクに到着するかどうか怪しいとかの事情でもあるのかしら〜?)
04年3月5日(金) 児童虐待防止法超党派改正案は警察立入権は見送り
メールのお返事書きに着手して忙しいので休みますー。
それとですね,しつこいですが,ウイルスメールが多いようです。皆さま気をつけてくださいね〜。
☆本日のキーロフ マリンスキー国際バレエフェスティバル
フォーサイス・プロ 『イン・ザ・ミドル・サムホワット・エレヴェイテッド』/『精密の不安定なスリル(The Vertginous Thrill Of Exactitude)』/『ステップテクスト』
ロパートキナ,ヴィシニョーワ,ニオラーゼ,パヴレンコ,ソログープ,タラソワ,グメローワ,ゴルプ,イオシフィディ,ゴンチャル,ファデーエフ,コルプ,メルクリエフ,サラファーノフ,コルサコフ,クレフトフ,イワノフ
04年3月4日(木) 静岡県警,カラ出張を認めて1000万円を返還へ(警察では初)
王子のことで忙しくしていたら,あらま,ファルフさんの秋の公演のチケットが今日からネットで発売されているそうで・・・。皆さま既にご存知かもしれませんが,光藍社のこちらのページ。
このページ,今日の昼休みにオフィスで見てみて,「ありゃ,こりゃマズイ」と慌てて閉じましたよ。わはは。
それにしても,「詳細は後日発表」でチケットを売り出すとはいかがなものか,とは毎度のことながら一応思うわけですが・・・もちろんDMが届き次第,条件反射で買うことでありましょう。会場が東京芸術劇場中ホールで1000人も入らないから,出遅れないようにしなくっちゃ,だわ〜。(光藍社さんへ)
舞踏の英語表記は,もしかして,「BUTHO」ではなくて「BUTOH」なのではないでしょーか?
04年3月3日(水) 米大統領選挙,ジョン・ケリー氏が民主党指名獲得
「バレリーナへの道」での小嶋さんのインタビューの話をもう一度。
客観的に評するに,小嶋さんというのは「待つ」ということが全くできない方らしいですなー。
リハビリをするとなれば朝7時半から夜の10時までだし,手術すれば早く治ると言われれば手術を受けると即断する,手術後3か月で舞台に立ってまた休演を余儀なくされる・・・。
私でさえ「少々性急すぎるのではないでしょーか?」と言いたくなりましたから,長い目で見れば賢明でないという意見というか批判というかは当然出ると思いますし,現在また休演中であることを考え合わせれば,たぶんそれは当たっているでしょう。そう思う一方で,私の王子はそういう人なんだよなー,としみじみ得心がいって,なんか・・・うまい言葉が見つからないのですが,そうねえ・・・ほのぼのしてしまいましたよ。根性入りすぎてて,前向きすぎて,いつも全力疾走で,休むことができない人なのよね,たぶん。今もきっと,早く踊りたくてじたばたしてるんじゃないかしらん。(今度はゆっくりでいいのよっ。お願いよっっ)
で,そういう人だから,そういうふうにしてきたから,国際コンクールでゴールドメダルも取れたし,若い頃からずっと主役を踊ってこられたし,王子もドゥミ・キャラクテールもできて,美しさとテクニックが両立していて,踊りでも演技でも表現することができる,すてきなダンサーになれたんだと思います。
うん,やっぱりかっこいい人だわ〜。
もし上司だったら絶対イヤだし,部下でいたらきっと使いこなせなくて胃が痛くなるし,夫にするのも遠慮したいタイプだけれど,でも,大好きだわ〜♪☆本日のキーロフ フォーサイス作品初演
イン・ザ・ミドル・サムホワット・エレヴェイテッド/精密の不安定なスリル(The Vertginous Thrill Of Exactitude)/ステップテクスト
ロパートキナ,ヴィシニョーワ,ニオラーゼ,パヴレンコ,ソログープ,タラソワ,グメローワ,ゴルプ,イオシフィディ,ゴンチャル,ファデーエフ,コルプ,メルクリエフ,サラファーノフ,コルサコフ,クレフトフ,イワノフ(←本当に全員出演したのだとすると,たいへんな総力戦だと思いますー)
04年3月2日(火) イラクでシーア派の行事を狙った同時爆破テロ。死者100人以上,負傷者500人以上。
04年3月1日(月) 小泉首相,参院選後の内閣改造で郵政担当相新設を検討
ええと・・・ここ数日の間に,このサイトについてご意見やご助言のメールをいくつか頂きました。ありがとうございます。
ですが,↓の理由で,頭の中は王子のコトでいっぱい。とうていすぐにはお返事できそうにありません。しばらくお待ちくださいませ。
さて,「バレリーナへの道」52号に小嶋さんのインタビュー記事が2本も載っていました。
一つは『マノン』の話で,酒井はなさんや湯川麻美子さんのインタビューもあるの。で,もう一つは,「ケガを乗り越え舞台にかける不屈のダンサー」で,ほかに貞松正一郎さん,佐々木大さん,平塚由紀子さん,田中ルリさん。
これを読むと,彼の膝がとても深刻な状態なのがわかります。なんというか・・・「小嶋さんたら,こんなことまで話しちゃって,これってまずくない? マキューシオやデジレ見ながら泣いちゃうわよぉ」というものなの。でも,それも見られないことになったので,読んだあとで少し泣きました。
でもね,すごくかっこいい人だなー,と思いました。
「大丈夫? と聞かれるのが大嫌い」なんて,なかなか言えることじゃないよねえ。おまけに,ずっとそんなに大変な状態だったなんて,舞台を見ても全然わからなかったもの。いや,それが仕事だから当たり前かもしれないけれど,うーん,見事に騙されたわ。次にいつ踊ってくれるのかわからないけれど(10月のジャン・ド・ブリエンヌでありますようにっ),でも,待ってます。
うん,また上手に騙してくださいね〜♪