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 シャツ越しでは、やわらかな隆起にしか見えなかったのだが、いざはだけて見ると、いい感じ
にふくよかな胸が出来上がりつつあった。
 C〜Dカップといったところだろうか。
 俺のナニのサイズならば、楽々パイズリをして貰えそうなふかふか具合。
 ピンク色の乳首がまだ、埋まっている所が、何とも初々しい。
 「やだ、つ、ま……見る、なあ」
 必死に俺の腕の中から抜け出そうとするのだが、身体に力が入らない上に、強力な媚薬漬
けだ。
 ただゆるく抱き締めているだけの、俺の身体全体から伝わってくる熱ですら快楽に変わって
しまうの。
 ふるふると懸命に振られた首筋から、すっと汗の筋が伝った。
 髪の毛を掻き揚げて、首筋にひたりと唇をあてながら、そっと乳房を掌で包み込む。
 「や、だ……だ……め……」
 まるでいった時のように、ぴくぴくと身体を震わせる。
 唇でも、掌でも早鐘の鼓動は感じ取れた。
 「すっげー紅葉。ドキドキしてる。そんなに興奮してるんだ」
 「違う!……く、すい、薬……の、せいだ」
 掌では包みきれなかった、乳房をしたから上へと持ち上げるように揉む。
 「よせって……ば」
 「早く、気持ち良くなって、素直に俺を欲しがれって。しっかしすんげーやっこいいよ、この
  乳」
 汗ばんでいるせいもあるのだろうが、掌に吸い付いてくる。 
 少しでも指に力を入れれば、俺の思う様に乳房の形が変形した。
 掌を外せば、やわすぎる肉にはくっきりと指の跡が残るのだ。
 目に見える陵辱の形に、それだけで出してしまいそうな興奮を呼び起こされる。
 「紅葉、どう?揉まれて、気持ちいいだろう」
 唇を噛み締めて、湧き上がってくるのだろう淫蕩な熱を堪える瞼に触れるだけのキスを施し
た。
 ふるっと瞼を震えさながら開く瞳の色は、情欲に濡れ切っているにもかかわらず、まだ理性
が捨て切れていない。
 「……痛い、だけ……だ!」
 「痛い……ねぇ。感じすぎちゃってるだけだと思うけどなぁ」
 でもやっぱり乳房に爪を立てるのはまずいだろうか?
 爪や指に力を入れれば、どこまでも入っていきそうで、俺を受け入れてくれそうで、嬉しいの
だが。
 ただでさえ強姦という精神的な負担の大きい行為を強いているのだ。
 せめて多少なりとも気持ち良くなって貰わないと、俺も寂しい。
 「わかったよ。じゃあ、ちゅうちゅうにするし」
 んあ、と大きく開けた口でかぷっと乳房を頬張る。
 「嫌だっつ!」
 俺の髪の毛を懸命に引っ張って引き剥がそうとするんだけど。
 本気で、やっているんだろうけど。
 完全に女に変化した紅葉の力は、幼い男の子のそれよりも更に拙いだろう。
 唇で肉を挟み思い切り吸う。 
 「やあ!痛いっつ!痛いっつ」
 「……あ、キスマークついちった」
 白い乳房に爪の先ほどの赤が点る。
 「だっ!龍、麻ぁ」
 声に泣きが入ってきた。
 こんなに早く音を上げるなんて、やっぱり女の子なんだよな。
 どんな拷問にあっても、情報を漏らすくらいなら下を噛み切る性分の紅葉が、今、舌足らず
に悶えるギャップがたまならい。
 肉の弾力がどうにもたまらなくて。
 俺の証が着実についていくのが楽しくて。
 ちゅうちゅうと乳房を吸った。
 右にも左にも満遍なく五つ以上の花びらを散らしただろうか。
 「や……っつ……も……しな……でぇ」
 えくっとしゃくりあげる声が聞こえるので、胸から顔を上げる。
 見ればはらはらと涙を流す紅葉の瞳があった。
 細い切れ長の目が、真っ黒に濡れている。
 「なんで、もうしないでなわけ?だって、もう、痛くねーだろうが」
 鼻先で乳房を持ち上げて、その根元にも烙印をつけた。
 「……やだ……い、たい……」
 「……早く素直にならない?女の子になっても、頑ななトコは変わらんのかね。こんなに、感
  じやすくなってるんにさ」
 直接は触れずとも、周囲への愛撫だけで顔を出し始めている乳首に舌先で触れる。
 「や!」
 「てててて」
 髪の毛が何本か引き抜かんばかりに、引かれた。
 「やっぱ、ここが一番感じるんだな」
                
 ほんとに先っちょだけの出っ張りに歯を引っ掛けて、凹んでいる乳首を引っ張り出した。
 「や!痛いっつ。痛いよ。龍麻ぁ」
 痛い、なんてな?
 素直に吐く奴じゃないんだ。
 俺を庇って血塗れになったって『平気だよ?』なんて、つらっと言って見せる冷静さ加減。
 汗すらかかず、俺でも騙せる穏やかさで、何事も無かったように。
 だから、こんなにストレートに感情を露にする紅葉は本当に、珍しい。
 「よしよし。んなに痛かったかよ?じゃ。嘗めてやっからさ。痛くなくなるまで。ずうっと」
 ちゅうっと吸い上げれば、微かに鉄の味が舌に残った。
 やっべ!マジに傷つけてたんかよ、俺。
 と大慌てで、つんと片方だけ尖った乳首をよくよく見詰める。
 なんてーか、まばゆいばかりのピンク色の先端に、針で刺したような赤い雫がぽちっと一つ。
 この程度の激しさで、傷ついてしまう身体なら。
 このまま熱に浮かされて、犯し尽くした日には流血沙汰は避けられない。
 「はぁ。落ち着けよ。俺」
 ふうっと天井を仰いで、紅葉の様子を伺う。
 はっつはっと荒い呼気をついて、目をきつく瞑っていた。
 「紅葉、痛くしたいわけじゃねーんだホント。処女犯すんだからさ?お前の協力ないと、真剣
  に血みどろスプラッタになっちまうんだわ」
 瞼に口付けて、目を開けるように促す。
 震えながら開かれた瞳は、涙で濡れきっていて、俺のやってる事は陵辱でしかねーんだな
って、罪悪感を煽ってくれた。
 ここまで来て、やめる気は欠片もねーけどさぁ?
 「血みどろスプラッタで結構だ!協力、するくらいなら。痛みを与えられる方がずっとイイ!」
 本気で怒ってる峻烈な瞳は、ちょっとだけ俺のその気を挫く。

 こんなことしでかして、今更だけど。
 俺は、紅葉が好きで好きで仕方ないのだ。
 好きな奴に怒られて喜べる変態さんな性癖じゃねーしな、俺。
 「頼むよ、紅葉。俺が、嫌なの」
 「僕はっつ!強姦でいい!!痛みの方がまだ、我慢できるっつ」
 「……強姦でいいってか?本来なら萌える言葉なんだろうけどなー。俺が、本気でやっち
  まったら、それこそ洒落にならんからさ」
 犯り殺しかねないんだって。
 だいたい処女なんか、面倒臭くって食ったことねーんだからさ。
 手加減具合なんて、わっかんねーんだって。
 「とりあえず、ベッドにいっとくか」
 「ここで、すればいいだろうっつ」
 居間に敷かれたカーペットの上で処女喪失なんてな?
 可哀相なんだよ。

 


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