メシエカタログ編3 Messier catalogue 3 Topへ戻る 一覧へ戻る
ここでは、メシエカタログに掲載されている星雲星団のうち、M61〜M90までを紹介します。
メシエカタログのその他はこちらへ。
M1〜M30
M31〜M60
M91〜M110

    おとめ座銀河 M61
おとめ座の頭の部分、β星からη、γ、δ、ε、ρ、ο、ν星で囲まれる領域の ちょうど中央に位置しているので、探しやすいようで探しづらいです。

M100より大きく明るいはずなのですが、高度が低い為かあまりパッとしません^^;
右上にはNGC4292が写っています。左側にも非常に暗い銀河が写っているのですが、 なんでしょうね?(調べるの面倒…)

2008/02/28 28:38-29:03 (各5min 5枚コンポジット)
セレストロン C8-EX + レデューサー(F6.3)
タカハシ EM-200B + オートガイダーVST
キヤノン EOS 20Da (ISO 800,RAW)
広島県篁山
StellaImage5.0で処理後、Photoshop CS2 にてカラーバランス補正


    へびつかい座球状星団 M62
へびつかい座にある球状星団です。さそり座のアンタレスのほぼ真東にあるM19の 南に約4°の場所にあります。

小さい球状星団なのですがかなり星が密集していて明るく見え、 背景も天の川となっているために、見栄えがします。

2009/04/17 26:15-26:50 (各3min 7枚コンポジット)
セレストロン C8-EX + レデューサー(F6.3)
タカハシ EM-200B
キヤノン EOS 20Da (ISO 800,RAW)
広島県野呂山


    りょうけん座銀河 M63
りょうけん座のα星コル=カロリから、北斗七星のη星方向に少し離れたところにある銀河です。

肉眼での見た目はM94とそっくりで、油断すると滲んだ恒星状にしか見えません。 ですが、写真に撮るとその違いははっきりとわかり、M94よりさらに細かな構造があることがわかります。

2008/01/09 28:26-28:52 (各5min 5枚コンポジット)
セレストロン C8-EX + レデューサー(F6.3)
タカハシ EM-200B + オートガイダーVST
キヤノン EOS 20Da (ISO 800,RAW)
広島県野呂山
StellaImage5.0で処理後、Photoshop CS2 にてカラーバランス補正


    黒眼星雲 M64
銀河の宝庫、かみのけ座にある銀河です。
暗黒帯が特徴的で、“目”のように見えることから「黒眼星雲」と言われています。

2007/05/17 24:06-24:40 (各5min 4枚コンポジット)
セレストロン C8-EX + レデューサー(F6.3)
タカハシ EM-200B
キヤノン EOS 20Da (ISO 800,RAW)
広島県広島空港南


    しし座 渦巻き銀河 M65,M66,NGC3628
しし座にはM95,M96,M105という銀河のトリオがありますが、メジャーなのはこちらです。 右下がM65、左下がM66、上の細長い銀河がNGC3628です。大きさや角度などがそれぞれ違った姿なので、見ていても飽きない対象です。

2006/12/22 27:51-28:14 (各3min 3枚コンポジット)
タカハシ ε-180ED (F2.8)
タカハシ EM-200B
キヤノン EOS 20Da (ISO 800,RAW)
広島県呉市野呂山
StellaImage5.0で処理後、Photoshop CS2 にてカラーバランス補正


    かに座 散開星団 M67
かに座にはプレセペ星団という散開星団もありますが、 カニの脚先にも散開星団M67があります。たくさんの微光星が密集している姿が大変美しいですね。

2006/12/22 27:26-27:34 (各1min 7枚コンポジット)
タカハシ ε-180ED (F2.8)
タカハシ EM-200B
キヤノン EOS 20Da (ISO 800,RAW)
広島県呉市野呂山
StellaImage5.0で処理後、Photoshop CS2 にてカラーバランス補正


    うみへび座球状星団 M68
系外銀河が多い春の星空の中で、貴重な球状星団です。うみへび座にありますが、南の空低いところにあり、 さらに低いうみへび座からたどるよりも、からす座の四角形の左辺δ→βを延長してたどった方が楽です。

球状星団としては地味な方で、高度の低さもあってパッとしませんが、 粒ぞろいの星が群れている様は、結構綺麗なものです。

2008/01/09 29:39-29:48 (各3min 3枚コンポジット)
セレストロン C8-EX + レデューサー(F6.3)
タカハシ EM-200B + オートガイダーVST
キヤノン EOS 20Da (ISO 800,RAW)
広島県野呂山
StellaImage5.0で処理後、Photoshop CS2 にてカラーバランス補正


    球状星団 M71
M71は「や座」にある球状星団です。が、球状星団にしては星がまばらです。おかげで中心部までつぶれずに細かな星のツブツブまで分解して見えるという利点もあります(笑)比較的暗くマイナーなメシエ天体ですが、意外と楽しめます。

2006/05/31 26:27-26:40 (各3min 4枚コンポジット)
セレストロン C8EX + レデューサ (F6.3)
タカハシ EM-200B
キヤノン EOS 20Da (ISO 800,RAW)
広島県東広島市篁山
StellaImage5.0で処理後、Photoshop CS2 にてカラーバランス補正


    うお座 渦巻き銀河 M74
久々の、新たに撮った対象です。

うお座のη星の近くにある渦巻き銀河です。 εで撮るには少々小さすぎた感もありますが、この日は透明度もよく腕がはっきり写りました。 次はシュミット・カセでの大写しにチャレンジしてみたいですね。

2006/09/20 25:15-25:43 (各3min 5枚コンポジット)
タカハシ ε-180ED(F2.8)
タカハシ EM-200B
キヤノン EOS 20Da (ISO 800,JPEG(L))
広島県東広島市篁山
StellaImage5.0でコンポジット処理後、Photoshop CS2 にてカラーバランス補正


    惑星状星雲 M76
ペルセウス座にある惑星状星雲で、亜鈴状星雲M27を小さくしたような感じの星雲です。 しかし、亜鈴というより“落花生(ピーナッツ)”ですね。

2007/09/12 27:56-28:24 (各5min 5枚コンポジット)
セレストロン C8-EX + レデューサー(F6.3)
タカハシ EM-200B
キヤノン EOS 20Da (ISO 800,RAW)
広島県千丈ヶ原ダム


    くじら座 渦巻き銀河 M77
くじら座の“首”のあたりにある銀河です。 くじら座のα→γ→δとたどって、δ星の南東がわのすぐそばにあります。 ただし、見た目が小さいのでにじんだ恒星のように見えます。 ですが、17万光年という大きさはメシエ天体の中では最大の銀河なんだそうです。

撮影地がダム湖の横なので、ひどい夜露に悩まされました。 結局、撮影コマ数を稼ぐのに、2晩かかってしまいました。 その甲斐あって、多少は渦巻きの構造がわかると思います。

2007/10/15 25:27-25:32, 2007/10/16 24:03-26:20
(各5min 4枚コンポジット)
セレストロン C8-EX + レデューサー(F6.3)
タカハシ EM-200B
キヤノン EOS 20Da (ISO 800,RAW)
千丈ヶ原ダム


    散光星雲 M78
ウ○ト○マンでおなじみ(?)のM78星雲です。 ですが、オープニングに出てくる星雲とは明らかに違います(笑)
でもこっちがホンモノのお姿ということで…。

オリオン座の三つ星の側にあって、小さくて地味な星雲ですが、 中心部は結構明るくて、この写真のようにホントに彗星のように見えます。

2007/11/30 27:23-27:29, 27:36-27:51 (各3min 2枚 + 各5min 3枚 計5枚コンポジット)
セレストロン C8-EX + レデューサー(F6.3)
タカハシ EM-200B + オートガイダーVST
キヤノン EOS 20Da (ISO 800,RAW)
広島県野呂山
StellaImage5.0で処理後、Photoshop CS2 にてカラーバランス補正


    球状星団 M79
オリオンの足下、うさぎ座にある球状星団です。冬の星空では貴重な球状星団です。

2007/11/30 23:45-24:21 (各5min 4枚コンポジット)
セレストロン C8-EX + レデューサー(F6.3)
タカハシ EM-200B + オートガイダーVST
キヤノン EOS 20Da (ISO 800,RAW)
広島県野呂山
StellaImage5.0で処理後、Photoshop CS2 にてカラーバランス補正


    球状星団 M80
これもM4と同じく、さそり座にある球状星団です。
ですが、M4と比べると小さく、一見恒星と見間違いやすい対象です。

2007/04/25 27:31-27:42 (各3min 3枚コンポジット)
セレストロン C8-EX + レデューサー(F6.3)
タカハシ EM-200B
キヤノン EOS 20Da (ISO 800,RAW)
広島県広島空港南


    おおぐま座銀河 M81
おおぐま座の“耳”のあたりにある銀河です。
近くにM82もあるので同視野に見えることで有名です。

以前、2つ一緒には撮影していたのですが、気が向いたので(笑)バラバラに撮影してみました。 こうして撮ってみると、結構迫力ありますね。

2008/01/09 24:47-25:14 (各5min 4枚コンポジット)
セレストロン C8-EX + レデューサー(F6.3)
タカハシ EM-200B + オートガイダーVST
キヤノン EOS 20Da (ISO 800,RAW)
広島県野呂山
StellaImage5.0で処理後、Photoshop CS2 にてカラーバランス補正


    おおぐま座銀河 M82
おおぐま座の“耳”のあたりにある銀河です。
近くにM81もあるので同視野に見えることで有名です。

以前、2つ一緒には撮影していたのですが、気が向いたので(笑)バラバラに撮影してみました。 長焦点で撮影すると、M81との違いがよくわかりますね。

2008/01/09 25:34-26:05 (各5min 5枚コンポジット)
セレストロン C8-EX + レデューサー(F6.3)
タカハシ EM-200B + オートガイダーVST
キヤノン EOS 20Da (ISO 800,RAW)
広島県野呂山
StellaImage5.0で処理後、Photoshop CS2 にてカラーバランス補正


    おおぐま座 渦巻き銀河M81,不規則銀河M82
おおぐま座にある銀河2つです。南側の大きな方がM81、北の小さな方がM82です。この2つの銀河は、M81が渦巻き銀河、M82が不規則銀河と非常に対照的な姿なので、見ていて飽きない対象でもあります。
写真にはM81の東側に小さな銀河NGC3077が写っています。このように春の星空は銀河の宝庫でもあります。

2006/12/19 27:21-28:23 (各3min 9枚コンポジット)
タカハシ ε-180ED (F2.8)
タカハシ EM-200B
キヤノン EOS 20Da (ISO 800,RAW)
広島県東広島市篁山
StellaImage5.0で処理後、Photoshop CS2 にてカラーバランス補正


    うみへび座 棒渦巻き銀河 M83
春の南の低い空、うみへび座の領域にM83はあります。 視直径が約10'で10等級かつ南の低い高度という条件なので、 黄砂のシーズンの前にどうしても撮影しておきたかった対象でもあります。
薄明迫る条件ではありましたが透明度の良さもあって、 棒渦巻き銀河の特徴でもある腕をはっきりと撮ることができました。

2006/12/22 29:39-29:52 (各3min 4枚コンポジット)
タカハシ ε-180ED (F2.8)
タカハシ EM-200B
キヤノン EOS 20Da (ISO 800,RAW)
広島県呉市野呂山
StellaImage5.0で処理後、Photoshop CS2 にてカラーバランス補正


    おとめ座銀河 M84,M86
かみのけ座とおとめ座の境界線付近に連なる“マルカリアンの鎖”(Markarian's chain) の、 南西の端にあたる部分にあるメシエの銀河2つです。

右がM84、左がM86です。この辺りにはホントに銀河がたくさん群れていて、写真中央下端に NGC4388、その右上にIC3303、M84とM86の間やや下にNGC4387。写真左下端にNGC4425、 M86の上にはNGC4402、その左上に非常に淡いIC3355が見えます。他にもたくさん写っているのですが、 手持ちの星図には載ってないので、ご勘弁を^^;

ぜひとも、εで群れる銀河全体も狙ってみたいものです。

2008/04/03 25:34-26:10 (各5min 5枚コンポジット)
セレストロン C8-EX + レデューサー(F6.3)
タカハシ EM-200B + オートガイダーVST
キヤノン EOS 20Da (ISO 800,RAW)
広島県篁山
StellaImage5.0で処理後、Photoshop CS2 にてカラーバランス補正


    かみのけ座銀河 M85
おとめ座〜かみのけ座には、本当にたくさんの銀河があります。 このM85もそのおとめ座銀河団の銀河の1つです。

肉眼では周辺が滲んだ小さな光芒のように見え、写真にとってもそのままでした^^; 写真にはM85の下(東)にはNGC4394、上(西)側にはIC3292が写っています。

2008/02/10 25:17-25:43 (各5min 5枚コンポジット)
セレストロン C8-EX + レデューサー(F6.3)
タカハシ EM-200B + オートガイダーVST
キヤノン EOS 20Da (ISO 800,RAW)
広島県篁山
StellaImage5.0で処理後、Photoshop CS2 にてカラーバランス補正


    おとめ座銀河 M87
マルカリアンの鎖のすぐ隣にある銀河です。ぼぉっとした光芒があるだけの銀河ですが、 ここもまだまだおとめ座の領域ですから、たくさんの銀河が一緒に写ります。

M87の右下にNGC4478、そのさらに右に小さなNGC4476が見えます。 左側にはIC3443、IC3459、IC3457などの非常に淡い銀河がありますが、皆さん見えますか?

2008/05/05 23:55-24:16 (各5min 4枚コンポジット)
セレストロン C8-EX + レデューサー(F6.3)
タカハシ EM-200B + オートガイダーVST
キヤノン EOS 20Da (ISO 800,RAW)
広島県野呂山
StellaImage5.0で処理後、Photoshop CS2 にてカラーバランス補正


    かみのけ座銀河 M88
かみのけ座にある銀河ですが、いわゆるおとめ座銀河団の銀河です。

おとめ座〜かみのけ座にあるメシエ銀河で最後の撮影対象はこのM88となりました。 特に見つけづらいわけでもないのに、なぜ最後になってしまったんでしょうね?
渦巻き銀河を斜め上から見た姿で、腕や暗黒帯が複雑に入り組んだ様子がよくわかる、 立派な姿が印象的です。

2008/05/07 23:05-23:32 (各5min 5枚コンポジット)
セレストロン C8-EX + レデューサー(F6.3)
タカハシ EM-200B
キヤノン EOS 20Da (ISO 800,RAW)
広島県野呂山


    おとめ座銀河 M89
おとめ座の銀河団もようやくコンプリートに近づいてきました。
ですが、この辺のどの銀河を見てもただの光芒のようにしか見えなくて、 なかなか区別が付きませんね(笑)

同じ写野には入っていませんが、M89はM87の東側にあります。 まわりには当然のようにたくさんの銀河があります。 写真にはIC3540がM89の上に写っています。

2008/05/05 24:42-25:02 (各5min 4枚コンポジット)
セレストロン C8-EX + レデューサー(F6.3)
タカハシ EM-200B + オートガイダーVST
キヤノン EOS 20Da (ISO 800,RAW)
広島県野呂山
StellaImage5.0で処理後、Photoshop CS2 にてカラーバランス補正


    おとめ座銀河 M90
おとめ座銀河団の最後はM90となりました。これはただの光芒じゃなくて、 ちゃんと渦巻き銀河ですね(笑)

肉眼で渦巻きの姿を見るのは難しいですが、写真に撮ると結構立派な渦巻きがわかります。
M90の上の方には恒星に重なるようにして、伴銀河のようなIC3583が見えます。

2008/05/05 25:14-25:44 (各5min 6枚コンポジット)
セレストロン C8-EX + レデューサー(F6.3)
タカハシ EM-200B + オートガイダーVST
キヤノン EOS 20Da (ISO 800,RAW)
広島県野呂山
StellaImage5.0で処理後、Photoshop CS2 にてカラーバランス補正


    マルカリアンの鎖 Markarian's Chain
おとめ座とかみのけ座のちょうど境界あたりで、銀河が鎖のように連なっていて、 発見者にちなんでこのように呼ばれています。
写真左上のNGC4477からNGC4473,4461,4438,4435,M86と繋がり右下のM84まで、 いくつもの銀河が連なっている様子がとても美しいですね。 ほかにも、左下にM87とNGC4478、“鎖”からやや外れてNGC4425,4402,4388,4387、 その他非常に暗い銀河もたくさん写っていますね。

2009/03/31 25:43-26:04 (各5min 4枚コンポジット)
タカハシ ε-180ED (F2.8)
タカハシ EM-200B
キヤノン EOS 20Da (ISO 800,RAW)
広島県野呂山


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