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諏訪之瀬御岳火口
諏訪之瀬御岳頂上
「トカラ」は霧島火山帯に属する火山列島である。
中之島と諏訪之瀬島には、今も噴煙を上げる御岳がある。二島の山がどちらもこう呼ばれている。これはトカラの人々が自然の強大な力を身をもって知っているからだろうか?
諏訪之瀬島の御岳は1813年に大噴火し、その後70年間人が住めなかったといわれている。その山が現在も活発な活動を続けている。
霧島火山帯の真上に「トカラ」の島々が位置していることは前に述べたが、そのおかげで各島には豊富に温泉が湧き出している。島民は無料でいつでも利用できるようになっている。
「トカラ」の人々は自然の脅威に晒されながらも、豊かな自然がもたらす恩恵に浴している。
噴煙上げる諏訪之瀬御岳
諏訪之瀬御岳
ここトカラ一帯は、動植物分布の南限、北限を区切る渡瀬線上にある。その為か本土や沖縄とは違った多彩な生態系を持っている。
鹿児島県では、この貴重な生物群と自然の保護及びその利用という両面の目的から「トカラ列島」を1992年4月、鹿児島県立自然公園に指定。

台風銀座「トカラ」
トカラは風の強いところである。1月の低気圧が通過する頃には、最大で25〜30m、通常でも10m、台湾坊主と呼ばれる低気圧の時は15〜20mの強風が島々を駆け巡る。

1年を通じて穏やかな日は少ない。殊に、6月の梅雨から9月の台風シーズンにかけては、雨、風共に強い日が続く。比較的静かなのは10月半ばまでだろうか?12月、1月には雪が降ることもあるし、山頂には積雪を見ることもある。

本土での台風の被害も相当なものであるが、ここのは別格である。港の入り口の波除に設置された数百トンのコンクリート・ケーソンが台風一過向きを変えていたり、鉄骨造りの牛舎の鉄骨がアメのように折れ曲がってしまう。
荒波に洗われる隆起サンゴ礁 セリ岬の奇岩
荒波に洗われる隆起サンゴ礁
台風の最中のトカラの絶壁
絶壁に打ち寄せる荒波
奇岩「ウネ神」
トカラの各島の奇岩の数々。
強風が岩の形を変える。

神秘の海「トカラ」
沖縄、石垣島等々綺麗な海がいろいろ紹介されているが、ここトカラの海の透明度は高い。グレートバリアリーフなど足元にも及ばないのではないかとさえ思える。
トカラこそ小笠原の海と並んで日本で唯一人の手が入っていない海なのである。
ダイバー垂涎の海、それが「トカラの海」である。
トカラの海は、島から少し離れると、500m以上の深さまで急斜面となって東シナ海の海底に落ち込んでいる。海流も早い。うかうかすると、スーッと流されてしまう。
トカラの海中写真
澄み切ったトカラの海
チョウウオ
チョウウオ
トノサマタイ
トノサマタイ
ツバメウオ
ツバメウオ
このような南の海特有のカラフルな魚たちがちょっと潜るだけで間近に見える。運がよければ港の岸壁からも見ることができる。深さ5mほどでも底にある小石がはっきり見てとれるほどに透明度は高い。

「トカラ」固有の生物群

トカラ」のその他の動植物

トカラ」自然の造形

 
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