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今月の一言

バックナンバー/2007年



5年間連載してまいりましたがいよいよ最終回となりました。


懐かしい55人の先生と 
1期から55期までの 55人の卒業生
そして55人の高等部の現役生に
 毎回同じテーマで一言いただきました。

最終回のテーマは「クリスマス」です。

ご自身も卒業生でいらっしゃる渡辺先生
一番若い55期の代表幹事 北村さんと小西さん
そして来年には56期として同窓会にお迎えする 
現役高等部生の明石君が
クリスマスに寄せる思いを書いてくださいました。


今日は学院キャンパスでクリスマスツリーの点灯式が行われます。

高等部で経験したクリスマスの感動が
卒業後もながく良い思い出となりますように・・・・・。

                           (2007年11月30日)





#8テーマ:クリスマス

  渡辺 健 先生 (英語 H14.4〜 )

 クリスチャンとなって15年、高等部の教員となって7年がたつ今となっては、礼拝は1日の中でも楽しみかつ大切な時間となっているものの、高等部生であった当時は、貴重な睡眠時間となることが多かったと思います。そんな私にとってもクリスマス礼拝だけは何か特別なイメージがあり、ふだん部活動を中心に回っていた私の心になにか神聖な気持ちを宿してくれた気がします。当時のクリスマス礼拝のイメージを簡単に言うと、赤、暖かさ、神聖さ、という感じです。赤はきっと舞台にポインセチアがおかれていたのでしょう。暖かさは、アドベントキャンドルなど、明かりが普段より多かったことによるのでしょうか。またハンドベル部の演奏や聖歌隊の歌声に神聖な思いを抱いたのだと思います。いずれにしろ、当時はイエス・キリストが生まれてくるという意味よりもただ純粋にその礼拝がかもしだす雰囲気を味わっていたのだと思います。
 クリスチャンになってからは、12月は教会では一番忙しい時期なのであわただしく過ごすことが多いのですが、クリスマスそのものがもっと意味のあることとなり、ワクワク感とともに一人でも多くの人とクリスマスを祝いたいと思わされている今日この頃です。高等部の教員になってからは宗教委員という役割の中、クリスマス礼拝などでは企画側に回っています。第2部の祝会では現在、生徒有志の参加の年(クリスマスをテーマにバンドや演劇部など)と外部からのゲスト讃美を交互にしています。その中で印象深く思い出に残っているのは、ゴスペル界の先駆者的存在ラニー・ラッカー氏率いるゴスペルクワイヤの迫力ある讃美と、ABFが中心となって行った降誕劇です。特にABFの降誕劇は準備の大変さやハプニングがあった分、忘れられません。先生方も巻き込み、ミュージックベルで始まり、ヨセフ、マリヤ、イエスの他に預言者もあり、途中博士の衣装が脱げてしまうハプニングもありました。ピアノを担当してくれたのは絶対音感を持つオルガン部の女子で、難しい現代アレンジをした讃美曲をものの見事に弾いてくれたのには、感動しました。生徒たちの底力を垣間見る時でもありました。
 このように私にとってクリスマス礼拝は、様々な嬉しいことを経験させてくれる場となっています。これからも神様の祝福の中、素晴らしいクリスマス礼拝が持たれていくことと思います。ちなみに高等部の今年の祝会ではハープの佐々木冬彦氏をお招きしてクリスマスの音色を奏でていただくことになっています(同窓生や保護者の方に聞いていただけないのが残念)。
 最後になりましたが、今年も皆様のクリスマスが神様の祝福で満たされたものとなるようお祈りしております。

 ところで、この“今月の一言”という企画は今回が最後ということですが、先生方の思い出や、生徒たちの「ときには率直」で「ときには意外」な思いを知ることができたことは、とても有意義なことでした。今後も同窓会の企画の中で、高等部の伝統が刻まれていくことを期待しています。

 明石 悠 (3年HR307 )

 今年も暦の上では冬となり、寒い季節がやってきました。私の地元の商店街では「赤鼻のトナカイ」が11月に入ると流れ始め、もうすぐクリスマスだというムードが漂ってきつつあります。
 私は中等部生の頃から聖歌隊に入り、高等部でも聖歌隊に入部しました。この季節には聖歌隊が一年の中で最も沢山の行事を抱えています。私は中等部からクリスマスツリー点火祭・クリスマス礼拝には参加してきましたし、高等部に入ってからは病院での慰問コンサートや、オルガン部・ハンドベル部と合同でのクリスマスコンサートにも参加しています。
 病院でのコンサートは、お年寄の方々が楽しんで下さる様子がこちらに伝わってくることで、元気を与えようと思っている私たちの方が元気をわけて頂けますし、同時に本当に良い勉強になっています。クリスマスコンサートは、プロのオーケストラの方々が一緒に演奏してくださるという、高校生としては贅沢すぎるほどの行事で、舞台の上に立っていられる時ほど「クリスマスは素晴らしい!」と思える瞬間はありません。
 私はこの三年間、クリスマスをこんな形でエンジョイしていますが皆様はどのようにお過ごしでしょうか?もしお時間が許すのであれば、12月22日に青山学院大学青山キャンパス内のガウチャーメモリアルホールで行われるクリスマスコンサートにいらして下さい。聖歌隊の出番は大体5時頃から6時頃です。よろしくお願い致します!

    北村 隆裕 (55期HR306) 

 
季節は冬になりました。今年は例年以上に冷え込みが厳しく、コートが欠かせない日々が続いています。そして今年も残す所あとわずか。そんな1年の最後に待っているのがクリスマスです。クリスマスと言ってまず思い浮かぶのはカラフルなネオンでライトアップされた街。きらびやかな姿は普段からは想像出来ないもので驚かされます。そしてバックに流れるクリスマスソング。これを聞くと一気にクリスマス気分になります。さらに子供の頃のサンタクロースを待つワクワク感も忘れられません。
 そんななか、賛美歌の音色が心地よかったクリスマス礼拝や綺麗なクリスマスツリーなど高等部のクリスマス行事も印象深いものがあります。
 寒い寒いと言いながら心は温まる、クリスマスとはそんな日だと思います。

   小西 礼恵 (55期HR309)

 時が経つのも早いもので、私が高等部を去ってからいよいよ初めての冬がやってきました。思い起こせばキリスト教を重んじるこの青山学院高等部の中では冬になるといたるところでクリスマスを感じることが出来ました。毎日の礼拝では、ポインセチアが飾られろうそくの明かりの灯されたPS講堂で、クリスマスソングにもなっている賛美歌を唄い、点火祭の夜にはろうそくを手に持って電飾で綺麗に飾られた大きな木を見上げ・・・クリスマスの思い出は高等部での生活の中でも色濃く残っています。青山学院ならではのクリスマスの思い出を今年も作り上げられたら、と思います。



#7テーマ:修学旅行

  宇田川 雅子 先生 (英語 H7.4〜 )

 修学旅行ほど生徒で行ったときと、教師で行くときと印象がちがいすぎる学校行事も他にあるますまい。高等部の修学旅行は担任として3回、付き添いとして3回行きましたが、行った先々で色々と気を遣い、生徒のみなさまの健康状態を気遣い、いつも帰ってくると口がきけないほどグッタリ。いやータイヘンです。
 そんな中でも楽しいのは何気ないクラスの生徒とのおしゃべりでしょうか。柳川の船下りも慌しい日程の中でちょっとしたオアシスです。そうそう、どの期と行ったときも礼拝で皆が(いつもと違って!)大きな声で讃美歌を歌うのがとても印象深いです。旅行が終わって戻ってくるとクラスがなんとなく仲良くなっているのもうれしいことです。

 西村 梢 (3年HR305)

 私たちクラス45人+先生が修学旅行に行ってからもう一年が経とうとしています。一年たった今でも「修学旅行」というとたくさんのことを思い出します。一番楽しんでやろうと張り切って引き受けた修学旅行委員、お天気にも運にも恵まれたイルカウォッチング、ゆっくり流れた柳川下り…。その中でも印象に残ったのは、まず被爆者体験者の方のお話です。授業で習って資料を見てわかったつもりでいた自分が恥ずかしくなるほど衝撃的もものでした。亡くなった大勢の方々一人一人に大切な家族がいて、一瞬で引き離され悲しく辛い思いをしたことを思うと、胸が苦しくなりました。お話の前まではにぎやかだったみんなが終わったころには何も言えなくなったように静かになってしまったのが、とても印象的でした。でもこのお話しを聞くことができて本当によかったと心から思いました。
 そしてやっぱり修学旅行での一番の思い出は、友達みんなと四泊五日一緒に過ごしたことです。飛行機からバスの中までとにかくみんなにぎやかで、注意されたくらいです。けれど、みんなでいると本当に楽しくて、ホテルについてからも稲佐山の夜景を寒い中でも飽きずに見たり、一つの部屋に大集合して遊んだり、夜遅くまでベッドの中でしゃべったりしました。今でも鮮明に思い出せるほどこれは一番の思い出です。この修学旅行のおかげで私たちのクラスはとっても仲良しになりました。
 夜にはしゃぎすぎて翌日へとへとだったり、集合場所を間違えて迷子になる人がいたりと、苦い思い出やハプニングもありましたが、それも含めて私たちの修学旅行は高等部生活の中でとても思い出深いものとなりました。残りの生活の中で、それに負けないくらいの思い出を作っていきたいと思いました。

    井上 祐貴 (54期HR304) 

 修学旅行と言えば!?といったものは、野球好きの私にとってはやはり福岡ドームです。球場の内側を見学させて頂ける機会はほとんどないので、ここぞとばかりにはしゃぎました!(笑)
 次に思い出に残っているのは、宿舎でのフルーツバスケット(FB)と罰ゲームカラオケ大会です。FBで負けた人がカラオケをクラスみんなの前で披露するのですが、歌がプロ並みに上手い人、ハイタッチをしながら歌わされた人がいたなど大盛り上がりでした!!
 あと、うちのクラスは予めアンケートを取っておいて、それを修学旅行で発表しました。優しい人、美男美女、バトロワしたら生き残りそうな人(笑)・・・それぞれのランキングに一喜一憂、これもまた楽しかった思い出の一つですね。



#6テーマ:文化祭

  堀 一人 先生 (英語 H5.4〜 )

 私が高等部文化祭で今でも強烈に憶えているのは、赴任1年目に体験した教員劇の「青山座」の舞台です。「新任は必ず出演するんだよ」と言い含められ、渡された台本を開いて見れば、なんと長い独白がいくつもあるスカパンという道化者の役。他の先生方にご迷惑をおかけすることだけはできないので、毎晩台詞をブツブツ家の壁に向かって唱えては必死に頭にいれました。そして、台詞あわせから、立ち稽古、衣装合わせ、舞台稽古へと進み、なんとかやれそうな自信がついてきた頃、いよいよ本番の日となりました。
 「げえっ、やり過ぎですよ。こんなドウランべたべたの間抜けな顔して出たくない!」 でも、もう後の祭り。舞台に出るなり大爆笑の渦。それでも、このへっぽこ役者、結構がんばったんです。途中浅井(義継)先生との掛け合いで先生がスポッと台詞を忘れて立ち往生されたときなど(浅井先生ごめんなさい!)、 咄嗟にアドリブの台詞で30秒くらいもたせ、何とか浅井先生の台詞とつながったときは、我ながらガッツポーズを決めたい心持でした。でも、あんまり阿呆な役なので、その後数日生徒と顔を会わせるのの恥ずかしかったこと。今でも忘れられません。

 千野 友美 (3年HR309)

 私には3つ歳の離れた姉がいて、その姉の影響で中等部のときから高等部の文化祭には足を運んでいました。まだ中学生だった私にとって高等部の文化祭は、装飾の規模や、HRの出し物の完成度、見るもの全てが衝撃的でした。そしてなにより生徒一人ひとりがとても楽しそうにしていたのを覚えています。 私が初めて高等部の文化祭に触れてからもう5年が経ちます。高等部に入学して以来クラスのチーフや、パートなど様々な形で文化祭に関わってきました。そして高等部最高学年になった今年、文化祭実行委員長という形で文化祭に関わっています。実行委員長の仕事は思っていた以上に大変で、責任があります。しかし、今やっている全てのものが完成した時、5年間経験してきたどの文化祭よりもすごい文化祭ができると確信しています。
 高等部生が半年間ためてきたパワーが、当日今までにないくらいの「Big Bang」を起こします。史上最大の爆発を見に今年の文化祭、是非いらしてください。

    林 佑樹 (53期HR305) 

 卒業してから、もう三度目の秋。文化祭の季節がやってきました。
僕にとって高校3年の文化祭は、文化祭って楽しいんだ!って感じることができるものでした。
 個人的なことをお話しすると、作業中に足の指を切ってしまい、救急病院まで菅原先生に送っていただいたこともありました。今となってはいい思い出です。ありがとうございました。その他にも、部活、パート、クラスそれぞれの仕事は忙しかったけど、それが妙に心地よくてたまらなく楽しかった。
 後夜祭の出し物も、1、2年時の食いつきの悪さからは想像できないほど、どのクラスも素晴らしいもので、53期のポテンシャルの高さをひしひしと感じたものです。
 今ではみんな大人になり、暑苦しいと感じてしまうことも、あの頃は全て『アツイ』の一言で片付けられていたような気がします。
 早いもので53期の多くの人が、再来年にも社会人になろうとしています。学生時代の思い出は?と誰かに聞かれて、真っ先に高3の文化祭のことが話せる。そんな文化祭にしてくれた53期生、そしてVIVIDな実行委員4人にとても感謝しています。 ありがとう。



#5テーマ:夏休み

  田中 由紀 先生 (理科 H5.4〜 )

 夏休みにはたくさんの思い出がありますが、一番の思い出はずいぶん昔のこと、大学生のときに行ったアメリカでの短期研修です。それが今の仕事を選ぶきっかけとなりました。アメリカ東海岸のある大学が主催していたそのプログラムには、現地の大学生が多数アシスタントについてくれました。彼らは当時同じ大学生だった自分の目にとても大人に映りました。就職を一生のものと考えている人はとても少なく、むしろ企業に入ることも自分の勉学の一段階と捉えている人が多かったのです。それは私にはとても新鮮なことに感じられました。
 言葉はコミュニケーションの道具で、それを学ぶ過程において、人は多くのことを経験します。それがたまらなく面白く思えて、私はそういった喜びを若い人と共有したいと思いました。とても、とても重要な夏休みでした。

 島田 亜美 (3年HR310)

私にとって「夏休み」とは「青春」そのものである。中学一年生の時から始めたブラスバンド。私の夏休みはブラスなしには語れない。いつもと同じ時刻の電車に乗り、いつもと同じ表参道の改札を通り、いつものように音楽練習室に向かう、いつもと同じ私の夏休みの朝。そんないつもの私の朝も、今年の夏休みで最後になる。そう、今年の夏には最後のコンクールが待っている。私たち56期の代にバトンが渡ってから、本当にいろんなことがあった。たくさんの言葉に傷ついたり悩んだり。仲間との衝突もたくさんあった。でも、いつも支えてくれたのは仲間だった。共に笑ったり泣いたり、嬉しいときも悲しいときも、いつも傍には仲間がいた。仲間がいたから、ここまで来られたのだと心から思う。そんな仲間とも、泣いても笑ってもコンクールが最後のステージ。悲願の都大会に進んで、引退を先延ばしにしたい思いでいっぱいだ。本当にみんなのことが好きだから、ずっと一緒に音楽していたいって思うから、今年の夏休みは今まで以上に、自分にも他人にも厳しく練習に励みたい。そして、私たちを支えてきてくださった、顧問の先生方やコーチ、OB・OGの先輩方、お父さんやお母さんなど、たくさんの人たちに感謝の気持ちを伝えたい。恩返しをするためにも、最高の演奏をして都大会に行きたい。これから、みんなと演奏できる喜びをかみしめながら、一分一秒を大切に頑張っていきたいと思う。

二度とない「青春」を悔いなく過ごせるように。
吹奏楽人生、有終の美を飾れるように。

今年の夏、私は完全燃焼しようと思う。

    村越 悠子 (52期HR310) 

 個人的な話になってしまいますが、留学の名の元に日本を発ってはや五ヶ月弱。人種と文化が溢れるロンドンにおります。ここでの生活でひとつ気がついたのがイギリス人の休日に注ぐ情熱です。これがとにかく熱い。どんな休日でもその前しばらくは日常会話から広告までが休日色。理由がなければもれなく皆さんお出かけに。「ホリデー」という言葉の響きは日本における「夏休み」と近いのかもしれません。
 さて、夏休みはイギリスに負けじと活動的に過ごされますか?温泉でのんびり?扇風機とかき氷と昼寝、も実は和風な夏ですね。過ごし方は違えども「夏休み」。この言葉の持つ万国共通の魔力を味わえそうですか?



#4テーマ:ときめき

  西村 嘉 先生 (社会地歴 H4.4〜 )

 高等部は生徒にとって「ときめき」の瞬間が多い場所だと思う。
稲佐山や点火祭。「ときめき」と「そわそわ」。
 稲佐山でのお話。暗い展望台で生徒達は100万ドルの夜景が見える側に群がる。一方反対側は何も見えず人気がない。そこに生徒のカップルが…。
私が喜んである女子生徒に「あの2人、仲がいいねぇ〜」と言ったら、「んっもぅ!空気読めないんだからぁ!」と腕をぴしゃり。そう、本当はあの場にあの男の子といたかったのである。
 男子校に通っていた私には無縁の話。でも、そういえばいつも同じ電車の同じ車両に乗ってくる他校の女子3人組がいたなぁ。
私の方を少し気にしているようだった。エピソードも紹介したいけど制限字数になった。残念!

 丸山 奈那子 (3年HR304)

 部活や学校行事など何かに意欲的に一生懸命になって取り組み、達成感を得た時、その人はときめいていると思います。
 「明日はたっぷりお給料を貰って来い。」
 うちの部活のコーチが試合前日に必ずおっしゃる言葉。お仕事をしている大半の方がお給料を頂き、達成感を得ます。部活や学校行事もそれと同じです。
 試合という場所。勝つかどうかは日々の積み重ねや今までの頑張ってきた時間をどれだけ信じられるかで決まります。しかし勝っても負けても得るものはあり、それが選手たちにとってのお給料なのです。頑張ったら頑張った分だけ成績は残り、達成感を得ることができます。成績が良くても悪くても試合一つひとつを頑張ることで必ず達成感を得られると思うし、それがときめく瞬間だと思います。
 ときめき。喜びや期待により胸がどきどきする事。仲間と味わう「ときめき」ほど素敵なものはないと、私は思います。 

    河田 靖子 (51期HR303) 
 「やっこが社会人になる前にオーロラを見に行きたいなー…」 母のこの一言がきっかけとなり、2月にフィンランドへ行きました。条件が揃ってもなかなか見ることができないオーロラは、3日目の夜中、突如として−30度の夜空に現れました!肉眼では写真で見る程鮮明には見えないものの、その光は始め淡い緑色を放ち、徐々に濃い緑色へと変化をしてゆきました。その出現に圧倒されていたその時!夜空にすーっと一筋の光。オーロラが出ている中で長い長い流れ星が流れる光景は、言葉には表せないような感動でした。この極寒の中でのオーロラとの出会いは、一生忘れられない胸ときめく思い出となりました。
 一生に一度オーロラはいかがでしょう。.:*・゜☆



#3テーマ:入学

  倉次 秀夫先生 (数学 H4.4〜 )

 「入学」。 この言葉自体に初々さや、躍動感が秘められていると感じる。入学するということは、新しい環境に自分の身をおくことである。これは、非常な緊張を余儀なくされるわけではあるが、今までとは違う自分を出すことのできるチャンスでもある。しかし、この「今までとは違う自分」とは、どのようなものなのであろう。新たな自分を発見し、ヨシとするものをどんどん表現していくことではないだろうか。出し惜しみをしては新しい発見も何も無い。高等部は今年度も新入生を迎えるが、彼らはどのような思いをもって、高等部に入学してくるのであろうか。不安もあるだろう。しかし、是非、希望に胸を膨らませ、高等部の門をくぐっていただきたい。一人一人の個性溢れる活動に期待している。 

 小川 愛紗美 (3年HR308)

 今からちょうど2年前、私はこの高等部に入学しました。友達はできるのか、勉強と部活をしっかりと両立できるのか、新しい生活に対する不安に押し潰されてしまいそうだったことを今でもはっきりと覚えています。しかしその反面、大都会に位置するこの学校での高校生活への期待も入り混じった、すごく複雑な心境でした。周りに知っている人は誰一人としておらず、動揺していた私にクラスの友達はすぐに話しかけてくれて、緊張が一気に解けました。今ではたくさんの友達ができ、毎日を楽しく過ごしています。
 「入学」には常に新しい出会いがあります。小学校、中学校、高校、そのすべてで私は新しい出会いを経験しました。そしてもちろん、大学でも新たな出会いが待っていることでしょう。友達や、先生、先輩や後輩との出会いがあったからこそ、今の私があるのです。私の高校生活があの日の「入学」から始まったのだと思うと、「入学」とは、人生においても大きな節目であるのだと思います。 

   隅田 佑樹 (50期HR305) 

 入学は、期待と不安という、相反する感情を抱かせる。新しい環境への期待と同時に、今までと離別し、さらに新しい環境に馴染めるのか不安になり、躊躇する。中学まで地元の公立だった私にとって、高等部への入学というのは大きな変化があった。もちろん、青学に入学できることに大きな喜びと期待を抱いていた。しかし、それでも不安は拭えなかった。
 しかし、その不安は杞憂に終わった。そして、私はずいぶんと色々なことを学んだと思う。今更だが、本当に青学に入ってよかったと感じている。それは、青学によるところが大きいのは当然だが、不安ながらも新たな環境に飛び込むこと自体にもよると思う。
  同期の友人たちが今、学生から社会にでて仕事を始めている。これは、非常に大きな一歩で、きっと学生時代の1年よりも濃密な1年を過ごしたことだと思う。私も、それに倣って勇気を出し、大きな一歩を踏み出したいと思う。願わくは、常に自分から一歩を踏み出し続けられる人でありたい。



#2テーマ:卒業

  桂 誠一郎先生 (国語 H3.4〜 )

 「卒業」とはある意味で「出発」をいみする。私もこの三月に五十五期生を卒業させるが、いたずらに高等部を懐かしがるだけでなく、将来に目を向けて大きく成長して欲しい。青山学院高等部の卒業生として誇れるのは、君達卒業生がどれだけ社会に貢献できたかということで評価出来るのである。君達には素晴らしい能力・資質を備えたものが多い。その気になれば日本や世界をリードしていくことが出来る。君達の輝かしい未来の為に、一人一人が自覚を持って自己研鑽に励んで欲しい。教師は自分が播いた種の成果を直接見ることは難しい。しかし、どれだけ社会に有為な人材を輩出したかということで、間接的に成果を見ることが出来る。現に高等部は素晴らしい卒業生を沢山輩出している。若者よ、この高等部を卒業し、無限の可能性のある未来に大きく羽ばたいてもらいたい。皆の上に世界が待っているのだ。大成を心から祈るものである。

  市川 舞 (3年HR303)

 いよいよ受験シーズン到来。柔道場前に貼り出された合格発表の掲示板を見て、つい感慨にふけってしまいました。自分の受験番号を見つけて母と喜び合ったあの日から早三年、両手に余るほどの思い出を背負って門を出ていく時は、もうすぐそこに迫っています。
 終わりと始まりが同時にやってくるこの季節、皆さんは卒業と聞いて何を想いますか。かつて我が校の生徒であり、一世を風靡した尾崎豊氏は『卒業』と言う名曲を残しました。彼のCDを父から借りてこの曲を聴いたとき私はふと、自分はこの三年でいったい何を卒業できたのだろう、と考えました。時間の流れに身を任せて事実上学校を卒業することは簡単なこと。しかし、内面的に成長し、気持ちに区切りをつけることはなかなか難しいものです。
 高等部での日々を振り返り、私は「自分の自分自身への束縛」から卒業できていたことに気付きました。入学前は人に対しても何に対しても、自分にこんなことが出来る訳が無い、と決めつけていた私。自分の可能性を必要以上に束縛していたように思います。そんな私を変えたのはブラスバンド部と、素晴らしい友人たちとの出会い。土曜や長期休暇返上のハードな練習は想像以上に辛いもので、体の弱い私には到底続かないだろうと思っていました。しかし、二年でパートリーダーという立場になってから、誰よりもうまくなりたいと必死になっている自分と、頼りないながらも先輩として皆をまとめている自分を見付けました。また、今までの自分なら関わりそうもなかった人達との壁がいつのまにか無くなり、自分と違う価値観を持った友達を沢山つくることができたのも、昔の私では考えられないことでした。
 これも、まさに“十人十色”という言葉がピッタリな高等部の魔法の力のおかげだったのかな、と今となっては思います。寒さが緩んで穏やかな初春の風が頬を撫でる頃、胸を張って門を出て行く自分に会えることを願うばかりです。


   清水 美加 (49期HR308) 

 「卒業」というテーマをいただいてから、高等部を卒業して何年だろう・・・と思いをはせました。そして、すでに6年も経過している事を知り驚きました。高校時代は、ついこの間のことのようで実は年月は着実に流れているんだなと。ふと高等部の卒業アルバムをめくったら、懐かしい仲間との写真やクラスメイトからのコメントがあって自然と笑みがこぼれます。こんな温かい気持ちにさせてくれるということは、私にとって高等部での生活はとてもすてきで充実した時だったのだと思います。「卒業」はしたものの、気持ちはいつまでも高等部の一員でいる私です。



#1テーマ:礼拝

  池田 敏 先生(理科 H5.4〜 )

 何回経験してもいまだに始まる直前は足が振るえ、夏でも手先が冷たくなります。授業とはまったく異なる緊張です。そして、話し終えて後奏を聞きながらほっとする瞬間が、私は大好きです。昨年、片山先生は、その後の授業に行くのが怖いようなはずかしいような思いになると書いていらっしゃいましたが、まさしくその通りです。そして、はずかしさを抱えつつも、また生徒との関わりの中でまた気付かされることが少なくありません。礼拝を通して謙虚な思いにさせられます。神様ご自身が働いてくださることを実感します。
 教会での礼拝とは違うのかもしれませんが、神の前に捧げるという意味ではまったく同じだと感じています。喧騒だらけの世の中で、静まって神の前に立つ、ということができる恵みに感謝します。

 木津 愛子 (3年HR309)

 私は礼拝の中でも黙祷の時間を一番重要に感じています。気持ちを落ち着かせてお説教を聞かせていただくのになくてはならない時間であり、神様への感謝の心を思い出す時間でもあるからです。大勢の人が集まっているにもかかわらず、話し声一つなく静寂が保たれている空間が他にあるでしょうか。また、神様は時に私たちの現状にぴったりと合うお話を用意してくださいます。私の中で最も印象に残っているのは入学式の時に読まれた「あなた方が私を選んだのではない。わたしがあなたを選んだのである。」という聖句です。その時先生が「皆さんが学校を選んだのではなく、神様があなた方をこの学校に選んでくださったのです。」とおっしゃってくださり私はとても嬉しかったのを今でも鮮明に覚えています。礼拝でのお話を聞いて、懺悔したくなる時もあれば、感謝の気持ちにあふれる時もあります。そんな時間を与えてくれる礼拝は私にとってかけがえのない存在です。

   関根 英朝 48期HR301) 

 高等部卒業までの12年間、当たり前の様に出席していた礼拝も今では皆無となってしまいました。
今年で26歳という年齢になり、結婚式への出席の機会が急激に増え、今では結婚式=礼拝となっています。
当たり前のことですが、その際に賛美歌を歌えるというのは私の誇りですし、「結婚する方への賛美」の実感が沸いて心がとても晴やかになります。
礼拝というのは賛美歌を歌い、聖書を読み、お話を聞き、感謝の祈りを捧げ、頌栄を歌うというのが主な流れですが、心を落ち着かせ、感謝を忘れないということがいかに大事であるかを今更ながら感じます。
特に最近は様々なニュースが流れ、過激な内容に慣れてしまうという異常な事態が起こっているので、これらは一度心を落ち着かせれば・・・と考えてしまうこともしばしばあります。
そういう意味でも、受動的ではありながらも成長の大事な時期に参加することができた‘礼拝’には心から感謝しています。



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