Shuttleworth Aircraft Collection

公式サイト

 ハリーポッターで一躍有名になったロンドンはキングスクロス駅の9b番線(9−3/4番線ではなかったが・・・)から電車に乗って約1時間半。 途中、なんとものどかな田園風景が続きイギリスには山は無いのか?と驚きながら、ややその風景に飽きたころ、ビッグルスウェイド(Biggleswade)の駅に降り立った。これがまた典型的な田舎の駅で、駅前カフェは看板だけで休業、バス停も無ければタクシー居らず、如何にして目的地に行くのか? 日本で購入した慣行ガイドブックには全く記載が無いだけに不安は予め予想してはいたものの不安は的中である。 暇を持て余している駅員にやっとのことでタクシーの手配を頼み込み、目的地であるシャトルワースへと向かった。タクシーといってもメーターも何も無い普通の自家用車で普通のオッサンが運転して「まぁ8ポンドでいいか」なんて料金もいいかげんである。(2003年9月訪問)

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 田舎道を15分ほどで到着。胸躍る思いであったが、何やら様子がおかしい。 キャンピングカーが数え切れないほどで、あちこちで黒い煙が立ち昇り、昔懐かしい匂いが立ち込めている。 なんとスチームロコモーションといっても蒸気自動車の祭典をやっているではないですか! 蒸気自動車といえば、ドイツのミュンヘン博物館や米国のフォード博物館でガソリン自動車以前の歴史的乗り物として知ってはいるものの、その祭典とは??

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 驚くことに何十台もの蒸気自動車が目の前で石炭をたき、黒鉛を吐いて走ってくるではないか!(本当は「歩いて」の表現が正解!)それにしても。こういった歴史的なものを今なお保存し正常に走らせられる様に維持しておく国民性?には驚く限りである。これに引きかえ日本は・・・と恥ずかしくなる。

 

 さて、下はシャトルワースの飛行場である。滑走路は芝生のまま! 管制塔がポツンと有るだけである。 きっとバトルオブブリテンの時からほとんど変わっていないのだろう。滑走路端は牧場で、馬がのんびりと草を食べている。 しばらくするとチップマンクが飛来し老夫婦が降り立って蒸気自動車の祭典の見学に行ってしまった。

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格納庫が全部で8棟あり、最初の入り口には、「お決まり」の売店があって、元飛行兵士と思しき老人が居る。

 このシャトルワースは下の写真の Richard.O.Shattleworth氏のコレクションである。彼は1909年生まれで若いころは自動車でのスピードレースに熱中していたが、ファミリーの莫大な資産を元にコレクションを始めた。1928年からで今年2003年は75周年にあたる。兵役についてから北アフリカ等で活躍したが1940年に戦闘機に乗っていて戦死している。

Shuttleworth Website(http://www.shuttleworth.org/)

 

続く(ここをクリック)



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