中島「栄」発動機 透視図

下の写真は当時の「取扱説明書」より複写しました。

 

  星型のコンロッドは一つが大端部固定でクランクに連結されており、これに他の気筒のコンロッドがピンで連結されている。私は以前、この星型エンジンのコネクティングロッドがもつれないかと疑問で仕方ありませんでした。 

 もう一つの疑問はスターターで30リットルものエンジンをどうやって始動していたのか?も疑問でした。実はスターターは電動慣性方式なのです。過給器はクランク軸から機械的に増速されるもので、高度により一速から2速に切り替える方式で、回転中の切り替えクラッチは設計が難しかったという。プロペラ軸はクランクと同一軸であるが、プラネタリーギヤにて半分に減速されている。 また点火栓はその信頼性向上のために気筒あたり2プラグとなっている。

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