終戦となってから30年余り過ぎた1978年(S53)のころ、中島飛行機 荻窪工場(エンジン開発部門)の勤めていた人々があつまり、「中島は機体もさることながら、発動機も輝かしい成果をあげたが、その歴史をまとめた文献がない・・」とのことから、「いまここでまとめておかないと永久に歴史に埋もれる・・」という危機感が後押しとなり、新山春雄(中島1927年入社)氏を委員長に、中川良一(同1936年)氏、水谷総太郎(同)氏が委員となって編纂に取り組んだ。
そして1983年「中島飛行機エンジン史(若い技術者集団の活躍)」として中川・水谷両氏の共著として発刊(酣燈社)に至った。 ここではその巻末に記された中川の「あとがき」に中島飛行機の社風が端的に表現されているので、中川氏のご遺族の了解を得て、ここに紹介いたします。
(各種エンジンの写真は富士重工業に残されていた「中島全エンジンの写真帳」から、そのままで紹介します) |