萱葺き屋根

自然素材を使い冬暖かく夏涼しい萱屋根を葺く職人の風景です。
 
萱屋根自体が少なくなり、職人も高齢化が進み前途多難ですが、1件でも多く残していけたらと思っています。
 
 

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へら切
へらを切って軒を作ります。
普通は屋根を刈り上げて最後にへらを切るのですが。
角度を保って切るのは難しいところです。
下から見て目に付きよいとこだし。
へら切

足場丸太を上から外して、屋根を上から刈下ろしてきます。
その地方や屋根組によって屋根の形が異なります。
直線の屋根を基準として、むくんだ屋根、反った屋根(この写真)がありますが、職人によっても形が変わってきます。
 
散髪途中
散髪途中

烏の上から
黒いのはコールタールの色です。
交差した木を烏といい、栗で作るのが良いのですが、材料が無くて赤松で作ることが最近多いです。
化粧木は杉で京都美山では根の一部を残して飾りにします。
予算によって竹で作る場合もあります。
烏の上から

四隅の角部分で、職人により始末の方法が異なり誰が葺いた屋根かわかる箇所です。
尾の先を持ち上げると尾の中心がわかりごまかしが効かなくなるので嫌う職人も多いです。
 
尾の先端
尾の先端

煙りぬき
小舞部分に瓦の庇があり屋根角度が取れない難しい箇所です。
勾配が少ないと雨が漏るのと瓦先端までは両端萱部分と中央部の勾配を合わせる必要があり腕の見せ所です。
煙りぬき



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