萱葺き屋根

自然素材を使い冬暖かく夏涼しい萱屋根を葺く職人の風景です。
 
萱屋根自体が少なくなり、職人も高齢化が進み前途多難ですが、1件でも多く残していけたらと思っています。
 
 

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屋根裏頂上部
両端から合掌で組んだヒソの上に棟を渡しています。
屋根勾配が緩い、雪が少ない地方の骨格で、雪国ではヒソの他に鳥居で組んで上からの重みに屋根が耐えるように丸太がしっかり組むようにしています。
 
屋根裏頂上部

屋根四隅の尾部分を足場で痛めないように丸太をずらして取っていきます。
足場間隔は60cmくらい、よっこらしょと上がる程度でやな籠から取ります。
 
屋根足場
屋根足場

棟の土台
下から葺きあがった萱は棟付近で左右の萱が交差し、折り曲げて棟を作ります。
左下の竹が棟の左右を決める基準となり屋根の厚さが決まってきます。
棟の土台

両方から積んできた萱が棟で交差します。
屋根の出来不出来がここで決まります。
 
左右合体
左右合体

烏が乗った日
ここまでくれば後は屋根を鋏で刈り完成となります。
烏は奇数で京都美山は大型で数が少なく、丹波、播州は小型で数多く烏を乗せる事が多いです。
 
烏が乗った日



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