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葺き替え |
古い棟を残して片方から葺き替えをします。
足場丸太は屋根の骨になるやな籠から取ります。
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やな籠 |
縦に太い杉丸太をヒソといい両方の屋根から合掌にして骨格を成します。
縦横の竹はやな籠といい、屋根に乗る萱を固定する基礎になります。
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屋根裏 |
丸太を縄で縛り固定します。
長年の煤やホコリが付いて真っ黒になります。
屋根裏は葺き替え用の萱を保管する場所として利用します。
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葺き替え |
長い萱、短い萱を層にして段々とふきあげていきます。
萱が屋根の勾配に沿うように葺く厚さを調節します。
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尾ひそ |
屋根の四隅にある丸太を尾ヒソといい屋根勾配の基準となります。
手前のトラロープは足場固定用の仮ロープです。
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屋根裏頂上部 |
両端から合掌で組んだヒソの上に棟を渡しています。
屋根勾配が緩い、雪が少ない地方の骨格で、雪国ではヒソの他に鳥居で組んで上からの重みに屋根が耐えるように丸太がしっかり組むようにしています。
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屋根足場 |
屋根四隅の尾部分を足場で痛めないように丸太をずらして取っていきます。
足場間隔は60cmくらい、よっこらしょと上がる程度でやな籠から取ります。
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棟の土台 |
下から葺きあがった萱は棟付近で左右の萱が交差し、折り曲げて棟を作ります。
左下の竹が棟の左右を決める基準となり屋根の厚さが決まってきます。
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左右合体 |
両方から積んできた萱が棟で交差します。
屋根の出来不出来がここで決まります。
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烏が乗った日 |
ここまでくれば後は屋根を鋏で刈り完成となります。
烏は奇数で京都美山は大型で数が少なく、丹波、播州は小型で数多く烏を乗せる事が多いです。
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へら切 |
へらを切って軒を作ります。
普通は屋根を刈り上げて最後にへらを切るのですが。
角度を保って切るのは難しいところです。
下から見て目に付きよいとこだし。
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散髪途中 |
足場丸太を上から外して、屋根を上から刈下ろしてきます。
その地方や屋根組によって屋根の形が異なります。
直線の屋根を基準として、むくんだ屋根、反った屋根(この写真)がありますが、職人によっても形が変わってきます。
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烏の上から |
黒いのはコールタールの色です。
交差した木を烏といい、栗で作るのが良いのですが、材料が無くて赤松で作ることが最近多いです。
化粧木は杉で京都美山では根の一部を残して飾りにします。
予算によって竹で作る場合もあります。
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尾の先端 |
四隅の角部分で、職人により始末の方法が異なり誰が葺いた屋根かわかる箇所です。
尾の先を持ち上げると尾の中心がわかりごまかしが効かなくなるので嫌う職人も多いです。
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煙りぬき |
小舞部分に瓦の庇があり屋根角度が取れない難しい箇所です。
勾配が少ないと雨が漏るのと瓦先端までは両端萱部分と中央部の勾配を合わせる必要があり腕の見せ所です。
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新築ひそ |
合掌やひそがよくわかる写真です。
萱葺きを新築するのはめったにない珍しい事です。
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やな籠 |
縦の垂木に細い真竹を渡してやな籠を作ります。竹の間隔が25cmで細かい仕様となっています。
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軒の土台 |
20cm束のかきばらをやな籠に縄で止めていき萱を乗せる土台とします。
縄で縛らないと角度が急ですべり落ちてしまいます。
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萱の積み上げ |
下から順に萱を積み上げ、足場丸太でさらに上に積み上げていきます。
古くなり右端しの押さえ竹が見えると葺き替えとなりますが、新品では60cmくらい奥で固定しています。20、30年は持つのでしょうか。
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完成した田舎家 |
出窓や煙抜きのある忙しい屋根ですが、完成した姿はきれいの一言です。
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