あのさ。
こういうのって、
どうもウトくて――
私は全然――
知らなかったんだけど。
もしかして今日は――
我が家でなにか、
いいことでもあったのかな?
ヒカルさんがなにやら家族の中の空気を読むことに苦心しておられる!!! ……ええ、なにやら「そちら方向」の展開にいやしくも敏感になってしまっているリアル俺たちとしては、タイトルに用いられている「鯛と赤飯」という2ワードだけで、大体のところが予想ついてしまったと言うか、薄々感じていた予感が的中したと言うか、もうどうしましょう的な気分になってしまっているわけなのですけれど!
ええ、俺ら二次元にどっぷり浸った身でなくとも、「お赤飯」という単語だけで、例の女の子的なイベントを連想するのは、それほど特異というわけでもなく、むしろ常識の範疇かとさえ思えるわけなのですが……ううむ、これってどうなのかなあ。気付かないのも普通といえば、普通……なのかな?
もっとも、ヒカルの場合、
こういうことって
よくあるんだ。
毎日――走ったり
ウェイトトレしたり
素振りしたり――
毎日忙しくしてるとさ、
なにか知らないうちに――
家の中で記念日とか
パーティーとか、
お祝い事とかが――
起こってて。
……この発言。誕生日や行事であれば、ヒカルにもちゃんと分かることでしょうから、ここで言ってるのは、いわゆる唐突なお祝い事の類ですよね。
もちろん、こういうパーティーの全部が全部、女の子の日を迎えた子のお祝いってわけではないんでしょうけれど……ほら、姉妹の人数が人数ですからして。基本的に年に一回は、女の子の日のお赤飯が炊かれてもおかしくない家なんですよね。
なので、さすがにそれだけ経験していれば、いくら直接結びつかなかったり、詳しい説明をその場で受けられなかったとしても、さすがに分かるようになる気はするんですが……
ただ――
とにかくあんまり
気がつかないんだ。
そういう細かいことに――
……
ヒカルのおおらかさが、ここではちょっと裏目に出たって感じでしょうかね。確かにヒカルって、しゃきっとしているようで、ところどころ、かなり抜けてるところもある子っていうか――同い年の男とプロレスしたりとか――まあ、ヒカルらしいなっては思うんですけれども。
しかしながら――
私の考えでは、今日はきっとなにか
お祝いがあるんだと思う。
だって、夕飯のメニューが突然
尾頭付きの鯛と赤飯、なんて――
あり得ないだろう?
う、ううむ……この口ぶりだと、ヒカルは「自分のとき」に、こういうお祝いをされていない可能性も? 部活の合宿中に起きてしまったとか、そんな感じでうやむやだったのかも。
あるいは……ヒカルって、「まだ」、なんてことは……高校一年生ですから、ありえないことでもないような……あまり踏み込める領域ではないので、これ以上は考えませんけれど、ちょっと気になるヒカルの態度なのでした。
まあ、なにはともあれ。
でも、こういうときいつも
丁寧に教えてくれる蛍も――
なにか含み笑いして教えてくれないし、
説明好きの氷柱に至っては
なんかしらないけど、真っ赤な顔して
機嫌が悪くてカンカンなんだ。
氷柱のリアクションが思ったとおりのもので、このあおりできっと蹴られたりであろうトゥルー俺としても大満足です。
ああ――どうしよう。
結局、わからないな。
でも、まあ――
オマエもわからないなら――
ま、いいか♥
フフ、今日はわからないもの同士
仲良くしよう、な?
海晴姉たちが責めてきたら共同戦線だ!
あ、い、いや……トゥルー俺が分からないかというと……その……。陽太郎だったらヒカルの期待通りって気もしますが、はてさて、ヒカルとは違い「知ってる」状態で、海晴姉さんに責められたりしたら……あうあう。
そりゃあ――
キミには――
わからないだろうけど♥
こう見えて
私達にも――
まあ、いろいろあるのよ?
姉妹のお祝いイベントを一通り回し終え、最年長者海晴姉さんが締めくくりに来てくれました! うむ、さすがに19人姉妹の長女であるこの人が「女の子の日」について語る様は、保健の先生ばりの信頼感と安心感がありますね。
まあ、ノリこそ「だって――女の子だもん♥」といつもの軽さではありますが、一応家族唯一の男子であるトゥルー俺に、このイベントをも含めて、「女の子」であることの楽しさと、そして大変さを、しっかりと語ってくれるのでした。
オシャレにお菓子に、ぬいぐるみにお喋り。……思わず「女の子って何でできている?」のフレーズを思い出してしまいますが、
興味津々のかわいい妹たちに
たまにちょっぴりだけ試してあげる
海晴お姉ちゃんのメイク講座だって
とっても楽しいし――
これはある意味、唯一の社会人である海晴姉さんの特権ですよね。春風さんならある程度、霙姉さんは……まさに謎ですが、そこから下はまだまだこれから身に付けるスキル……なのかな? 立夏あたりはかなり喰い付きそうです。で、みんなしてヒカルに教えてあげなきゃとか押し寄せたりと。
……などと、想像するだけで楽しい「女の子」ライフですが。
でも、同時に――
“女の子”でいることって――
楽しいけど、なかなかタイヘンなの。
そして、語られる数々の大変さ。……これもまた、一番年上の海晴姉さんだからこそ重みのある言葉ですよね。いやまあ、社会人とはいえ十台なんですから、まだまだ本当の意味での女の大変さには至っていないわけではありますが、高校生であるトゥルー俺が聞く分にはこれでも十分すぎるほどですね。
とりあえず、「チカンの心配」「視線」あたりがトゥルー俺的には心に一番響くあたりではありますが……
ま、そんなわけだから――
氷柱ちゃんのことは――
心配しないで♥
しばらく――
そっとしておいてあげて?
やっと“女の子”に
なったんだから――♥♥
さすがに今回ばかりは、変にいじったりしない、良いお姉ちゃんのあるべき姿を見せてくれるのでした。この人もお姉ちゃんというか母性の領域だよなあ、この妹達を慈しむ視点。
私は――
違うわよ。
……
“女の子”なんかじゃ
ないもの!
締めたと思ったらまだこの女の子の日の話題が続いてた――――ッ!?
しかも麗、麗ですよ。照れまくる氷柱の姿を見て、「明日は我が身か」的な防衛反応が働いたのでしょうか、そういうリアクションこそまさに海晴姉さんやトゥルー俺を刺激するというのに――いや、この子の場合、そうやって嫌がりつつも反応してもらいたくて仕方ないという内面があるからこそやってるって部分もあるんでしょうけれども。
ともあれ、小学5年生である麗にとって、それほど遠くない可能性も大いにある話題ですからして、反応するかどうかはさておき、気になることはもちろん気になるでしょうね。なんとなく麗って、けっこう遅いだろうって気もするんですが……たぶん、ホタとか早かったって印象。この麗の年ぐらいにはきっともう。
とまあ、そんな妄想はさておき。麗が鋭敏に反応してしまっているのは……「女の子」って言葉へのプレッシャーとコンプレックスからみたいですね。
だって本当に、
ちっとも――
“女の子”になんて――
なりたくないもの!!
だって、ほら、
私――
電車とか――
好きだし。
……
……もう、このへんだけで、麗のコンプレックスの部分は、十分すぎるほど――否、今日この日記を読むまでも無く伝わってきていることではあるのですが。普段の麗の反撥も、そのあたりが原因といえば原因の一つではあるんでしょうね。昔は麗みたいだったという海晴姉さんなら、きっともっと的確にその心理を理解してくれるのでしょうが……さすがに男子の身では、頭で理解できても、感情レベルで共感してあげるのは難しそう。してあげたいけど。
とはいえ、この「姉妹一の美少女」とまで言われるこの子が、女の子らしくないとか言ったら、それだけで世間一般からはやっかまれかねないという気もしないではないですが、そこはそれ、純粋に気持ちの問題ですからね。
基本的に麗って、家族の外の人から、「女の子」としての部分を褒められた経験がないって思うんですよ。まわりは小学生で、そもそも男子が嫌で女子校に通ってるぐらいですから。そういう学校や、トゥルー家の中みたいな女の子空間では、その趣味のせいで、自分が女の子からかけ離れていると思わざるを得ないんでしょうね。なんだか醜いアヒルの子みたいな話です。
男の子になりたいなんて
思ったこともないけど――
やっぱり。
海晴姉様が
言うみたいな
“女の子”にも――
絶対に絶対に――
なりたくなんか――
ないんだもん!!
それに男嫌いも加わって、可愛らしくて微笑ましくも、本人にとっては実に深刻な悩みになってしまっているわけです。なんとかしてあげたいところではありますが――
あなたは私のこと――
やっぱり男の子みたいだって思う?
それとも――
……
やっぱり“女の子”?
……もしかすると、この麗の抱いた思いを、誰よりもすっきりと解き放ってあげられるのが、トゥルー俺なのかも知れませんね。家族としてではなく、「男の子」としての意見を言えばいいだけなので。それはそれで重い発言にもなりますが……。
はーい♥
お呼びになりました?
今日は――
女の子の中の女の子♪
プリンセス・春風の番です♥
せっかく「女の子」の話をしていたのにまだまだ終わらせてもらっちゃ困るとばかりに春風さんが乱入してまいり! ……いやもう、いろいろ突っ込む気力すらなくなる表現の連続ではありますが、春風さんが絶好調であることだけは間違いありません。
まあ、このモーレツな勢いだけならまだアレなんですけど……。
王子様、今、嬉しい?
すっごい幸せ?
ウフフフ――♥♥♥
それならよかったな♥
春風も本当の本当に
同じ気持ちです――きゅん♥♥
……地味に、アプローチとしてもガチで強力っていうか、ここまで「嬉しい?幸せ?」とか言われると、なんだか心にぐっと来てしまうですよ。力押しでも不意打ち的な心の奪われ方ってあるよなあ。
とまあ、そんなトゥルー俺の気持ちを知ってか知らずか、七夕の日の出番でなかったことにきゅんきゅんしておられる春風さん。
春風の王子様も――
七夕はお好きですか?
春風はもう――
大好物です♪
だ、大好物て……まあ、恋のメルヘンを主食で生きている様な春風さんですからして、この表現も適切なのかも知れません。「きゃああああんっ♥
もう、なんて、ロマンティックなんでしょう――
ああ、春風もそんな恋がしてみたいな♪」と、その好きっぷりも改めて聞くまでもないほどに。
あ、ほら、春風と王子様はこうして――
毎日一緒にいられて――
なんていうか――もう、
春風ったら、なんだかとっくに――
若奥様みたいで♥
そんな春風はとっても幸せで
すごく嬉しいんですけど――
そうなんですよね。春風さんはわりとさらっと言ってますけれど、なにげにこれって、このトゥルー家族全体に言えることで、すでに現状で最高に幸せな形ができあがっていて、しかしそこから先に進みたい気持ちを抱いている子もいる――的な。だからこの春風さんの想いは、ある意味では姉妹に共通していることでもあるのでしょうが――まあ今日は春風さんのことだけを。
春風は、王子様のことが
大好きで大好きで大好きで――
本当の本当に大好きだから♥
王子様と色んな恋をしてみたいの。
何度も何度も――あなたと色んな恋をして。
世界で1番ラブラブな2人になりたい♥
……で、またも、ガチでトゥルー俺の心を鷲掴みな、本当に素敵なラブ発言なわけですよ。いや、春風さんの強烈きゅんきゅん押せ押せ言動は、その無茶苦茶な中にこういうガチがしっかり入っているのが強烈すぎる。本人ではほとんど自覚してないんでしょうけれど、かなり緩急ついててヤバいですよトゥルー俺の男心。
だから春風、七夕のお願いは――
こう書くことに決めました♥
「王子様と春風を七夕の主人公にしてください
でも、やっぱり1年に1度しか会えないのは
きっと淋しくて死んじゃうから、
毎日会えるバージョンでお願いします――♥♥♥」
……そして、こういうノリノリすぎる発言で、ちょっと微笑ましく余裕を持たせてくれ――なんというか、この激しすぎる緩急のおかげで、トゥルー俺と春風さんとの間って保たれてるんですよね。
こと座のベガと――
わし座のアルタイル。
2つの星の間の距離は
約15光年。
ですから――
織女と牽牛は――
どんなに急いでも
出会えるのは7年半後。
1年に1回ものペースで
会うことは不可能なのです。
七夕日の担当に際し、科学的側面から語り始める吹雪。……基本ロマンスな方向から楽しまれる七夕伝説ではありますが、ときにはこのような視点から見るのも知性を蓄えるという観点からすれば有益とも思える次第です。
とはいえ、このような説明も――
そう言ったら――
春風姉は跳び上がって――
「きゃ――、素敵!
愛は時空をも超えるのね!!
――きゅん♥」
と言い――
通じないどころかロマンス方向へのブーストに用いられました。さすが春風さん、とことんまで徹底しておられる……!
私は、春風姉に――
虚血性の心疾患など
起こされては困ると思い、
それ以上は、口を閉じる
ことにしました。
まだ十代だというのに、
春風姉はどこか――
調子でも悪いのでしょうか?
……それを受け、さすがの吹雪もなかなかにすごい表現に。いやまあ、あくまで感情よりも科学的な面から物事を判断する吹雪にとっては、こういう認識の仕方をするほかないようにも思えますが、ともあれ吹雪と春風さんではその思考形態にかなりの隔たりがあることは間違いなく。
そんなわけで、吹雪は日記のページの大部分を、きゅんきゅんパワーだろうと時空を超えることは不可能であることを丁寧に語ってくれるわけですが……うん、恐らくは通じますまい。
とはいえ、そんな吹雪も、宇宙に対するときめきがないわけではなく、
私はベガとアルタイルとの
出会いよりも――
確率的にはこの宇宙に
必ず存在するはずの
地球外生命体――
そちらの方との出会いの方が
余程興味がありますが――
うん。これはこれで、真っ当なロマンスであり夢ですよね。科学的な側面からそれがどんどん難しくなっていることもつけくわえてはいますが、やはり吹雪みたいな子にも、こういう夢を抱いていて欲しいですからね兄としては。そんなわけで、ちょっと嬉しい発言なのですが――
ですから今日はせめて――
地球外生命体に出会ったときに、
どんな調査をするか――
そのリハーサルをして
みようかと思います。
ああ、もちろん相手はキミです♥
キミは私達にとって興味の尽きない――
調査対象であることは、
地球外生命体とほぼ同じ条件ですから――
これはこれで、出会ったことから言われてることながら、宇宙人よりも優先度が高いということをはっきり示してくれて、うれしいなって思う次第です。
明日は――
みんなで映画を
見に行くのじゃ!
もちろん、兄じゃも――
いくのであろ?
あ、ああ……その映画って……。
はい、トゥルー俺の多くがすでに知っておられることでしょうが、リアル世界のこの週末は、べびプリOVAの上映会であり、我らがゴッド・公野櫻子先生が舞台挨拶に登場される記念すべき日なのですね。
当然、トゥルー姉妹も銀幕の中から映画館に赴く、というノリというか、こういうときにもやはりリアルとトゥルーは常に結びついてくれるのだなあと嬉しさをほとばしらせる次第でありますよ。
海晴姉じゃたちは――
映画の中身は
当日のお楽しみ、
などと言って――
なにやら秘密に
しておるがの。
……あくまでトゥルー側からは、表現を曖昧にしつつリアル俺たちの脳内補完能力を刺激してくれているわけですが、なにやら映画そのものを楽しみにしている観月のためにも、ここは一応、トゥルー俺側からの視点で思考するようにしようかと。
ええ、どんな映画か楽しみのあまり、日記上でリアルに何か唱えて異能っぽい力を発揮してくれておりますよ観月が。……ここだけ見ると、夕凪さんとそんな変わらないなあとほのぼのした気分にもなりますね。とはいえ――
うぅむ――
見えたぞよ♥
なんと言っても、
もうすぐ夏休みじゃしの、
きっと――
夏のアニメ映画に
間違いなしじゃっ☆
……リアル側からするとガチ当てになっちゃうわけで、やはり観月は観月だなあとも。こういう曖昧なところの表現には、この子はもってこいですよね。
とはいえ、あくまで観月本人が期待するアニメ映画はというと、例によってドラだのアンパン、コナンといった実名な定番タイトルがあがるわけで。……観月もこういうアニメとかかなり大好きみたいですね。このあたりはさすが実年齢相応っていうか、この子もさりげに、実際に遊んだり甘えたりするのを客観的に見ると、実に歳相応の子供らしさがあるわけで。
蛍姉じゃのすすめる
ゴーカイジャーという
可能性もあるが――
わらわは映画の中でまで
あやかしと戦うのはいささか――
気が進まぬぞよ。
そんな前提を頭に入れてこの発言を聞くと、やはり夕凪さんばりの微笑ましさが漂ってまいります。……それはさておき、ホタはやっぱり戦隊モノ推しなんだなあ。
ああ、兄じゃは――
何が見たいのかの?
ちまたでは海賊の映画や
錬金術師の映画なども
なかなか評判のようじゃが――
まあ、明日はともに
ハラハラドキドキの――
夏の映画会を楽しもうぞ♥♥
なんと、ハガレンまで名が挙がるとは……。さすがに一般的な幼稚園児にはちょっと難しい作品とも思えますが、トゥルー俺に勧めるために挙げてるわけですし、自身で観るにしても、まあ観月なら大丈夫かな。
ともあれ。この週末、「リアル」でトゥルー姉妹とともに映画を楽しめた人々、本当におめでとうございますと心より。
にじちゃんの
すきなおあそび。
おすなば。
おままごと。
おえかき。
おみずあそび――
あと、
おひめさまごっこ♥
虹子は本当にお姫様的な事柄が大好きだよなあ。もちろん、女の子であれば当然という嗜好ではあるんですけれど、やはりこのあたりは、特別におしゃまで可愛らしさを好む虹子の特質がよく表れているように思えます。ヘタをすると、マリー・アントワネットを自称するマリーよりもお姫様度やその主張っぷりが濃いようにも。
にじちゃんは
おひめさまになるのが
1ばん1ばんだーいすき!
キラキラぴかぴかの――
おひめさま♥
まあ、こんな風に何の迷いすらなくまっすぐ主張するのも、きっとお姉ちゃんたちや、他ならぬトゥルー俺が、「にじちゃんマジお姫様!」ってかわいがっているからに違いありませんね。
そんな虹子ですから、お姫様のごっこ遊びは最高に大好きなのでしょう。で、どうやら王子様役は、まだ幼稚園に通ってない組ということで、青空があてがわれることになっているようです。……うん、そういう事情を抜きにしても、あの雄々しさと元気っぷりは、王子様属性としてもなかなかにときめくものがありますよ。ちっちゃいかわいい、勇敢な青空王子様。うん、これはなかなか。年下の王子様ってあたりもロマンスです。
しかしながら、そんな青空王子様にも問題があるようで――ええ、すぐどっか行っちゃうんですね。元気すぎて。そんなわけで――
だからにじちゃん、
おにいちゃんのおうじさまが
1ばん好き♥
にじちゃんがおひめさま。
おにいちゃんがおうじさま。
うん、やっぱりこうこなくては。トゥルー家族唯一の男子として、これは義務でもあり、同時に大いなる喜び。
きのうね、
おにいちゃんおうじさま――
おひめさまのにじちゃんに
とーってもとーっても
やさしくて、だっこして
おかしをくれたの♥
にじちゃん、
おにいちゃんのうでの中に
ぎゅーって♥
すっぽりだっこして
もらったら――
にじこはにこにこ♥
ふわわぁ〜って。
おねむになっちゃった!
よし、なかなかにパーフェクトなる王子様的振る舞い。……っていうか、王子様に愛される虹子お姫様が可愛すぎて、王子様にならざるを得ないレベルですよ。
そんなこんなで夢見心地――というか、実際に睡魔に襲われたであろう虹子は、夢のなかでお花摘み。……いや、一瞬、「お花摘み」と暗喩される行為を眠りながらしちゃったのかと想像してしまったわけですが。
にじちゃん、
お花のプリンセスに
なっちゃった――くすくす♥
おにいちゃんはーー
お花のおうじさまだったのね♪
虹子のパーフェクトなお姫様ワールドにおいては、そんな生々しい概念などありえないのでした。お花のおうじさま……どこまでも女の子らしいよなあ。
今日は小学校で
夏の菜園の収穫日でした!
野菜の収穫! ううむ、学校行事ではありますが、これまた夏らしく、そして小雨という子にはよく似合うイベントじゃあないですか。
どうやら小雨の学年ばかりではなく学校全体で行う大掛かりなものだったようで、
ユキちゃんや吹雪ちゃんは、
ミニトマトがたくさん
とれて喜んでいたし、
星花ちゃんや夕凪ちゃんは
ちっちゃなゴーヤと
いんげんがかわいいって大騒ぎ!
姉妹の下の子たちの様子をしっかり見守ってくれていたみたいですね。さすが小雨、小学校が舞台になると、一番上のお姉ちゃんという側面が際立ちます。
……そんなナチュラルに立派な小雨を前に、「ちっちゃなゴーヤ」とか「いんげんがかわいい」などという表現から、あらぬM的妄想を繰り広げてしまうリアル俺は少しばかり猛省する必要があると感じました。生きてて申し訳ないレベルの。
それはさておき、小雨のみならず、高学年の子たちは、そんな低学年の子らの手伝いと、校舎の緑のカーテンづくりが主な仕事だったようで。これも節電絡みの涼み対策のひとつだったりするのでしょうか。
下の子たちが収穫した野菜はお持ち帰り可だったのか、家でのおかずに用いられたりと野菜の話題に。……夏野菜のことを語る小雨は実に活き活きとしているわけですが、野菜を食べるのが好きなのか、青々と植物を育てるのが好きなのか。その両方かもですね。
最近の食卓には――
そんな夏色のお野菜が
毎回たっぷり並んで――
小雨たちもみんな
元気をもらっています♥
この暑い夏に打ち勝つ力を
たっぷり――つけなくちゃ!
うむ、小雨がいつになくパワフル。あんがい夏って季節そのものも、小雨を活気づけてるのかも知れませんね。ちょうど梅雨が終る季節で、ここから先は、小雨といえどもありがたい季節になるから……といったりするのも影響していたりして。
ともあれ、そんな元気な小雨の勧められたら、トマトサラダは一皿丸ごと平らげる方向で。
あ、あと――
忘れちゃいけない、
みんなが大好きな
とうもろこし、は――
お野菜、で合っている
のでしょうか?
毎年、不思議に思う――
小雨の疑問です♥
最後に実に素朴な疑問で締めるというのも、小雨らしいなって可愛く思えるわけで。
今日も本当に
あっつい1日でしたね!
星花は今日もたーくさん
汗をかいてしまいました☆
星花の汗……たくさん…………なんて反応をするのは自重したいところではありますが、この夏の暑さがリアル俺の脳を狂わせる!(注・北海道なので涼しいです) しかしながらトゥルー世界は東京基準、すなわち猛暑と呼べる環境下であり。
こういう環境では、いろいろと熱対策を行わないといけませんが、星花が語るその方法は、すなわち水筒の麦茶。うむ、実に素朴で可愛らしいのう。三国志シールなども貼りつけて、実に星花らしいなと思う次第です。
さて、そんな過酷な環境となって、やはり星花は、自身のこと以上にトゥルー俺のことを気にかけてくれるわけで。
星花の敬愛する兄上様――
みんなのお慕いしてるその御身は、
もう1人のお身体ではないのですから――
えへへ☆
……うむ、真っ当な意見といえば意見なのかもですが、これまた面映くも嬉しいことを言ってくれるわけですよ。
夏休みになったら――
またお兄ちゃんと一緒に
たくさん遊べる時間が
できると思うと――
星花はとっても嬉しいです!
今年は――お兄ちゃんと
いっぱいプールに通って――
水泳を教えてもらいたいな♥
そしてこのアピールっぷり。星花さん基本礼儀正しい子なんですが、それだけにこういう正攻法での甘えが強力無比なわけで。
もっとも、これは単にいっしょにいたいというだけではなく、それなりの理由もあるそうで、
だって、クラスで――
まだ6級が取れてないのは
星花と――
あと5人くらいなんだもん。
星花って――
実は水泳はあんまり
得意じゃないみたい。
意外! 星花はあまり水泳が得手ではない! 基本星花ってスポーツ系で、体を動かすことはおおむね適正があるってイメージもあるんですけど、意外とこういうできないこともあるって感じなんですよね。
しかし姉妹の中では、すでに夕凪さんも25mを泳ぎ切れたり、お姉さん達もみな不得意な子はいなかったりと、ちょっと星花としては、そのままにしておきたくはない弱点みたいですね。
星花、誰に似ちゃったんでしょうか――
……うーむ。「お姉ちゃん達も上手」とは言ってますが、全員とも限らない……? もしかしたら誰か同じような子がいたりするのかも。
お兄ちゃんが教えてくれたら――
できそうな気がします♥
今年の夏は、よろしくお願いします!
お兄ちゃん様――♥
ともあれ、お兄ちゃん様なんて言われた日には、やらないわけにはいきませんね。久しぶりに主君的気分。
ふぅふぅ――
あっば!
あばばばばばばばばばばばばばばばばば――
うぇぇ……
にゃーにゃ! べべおっぱ!!
ちゃらっぱぽっぴー♥
真夏の暑さに負けぬあさひさんの雄々しき日記登場! この「あばばばば」連呼には本当に頼もしさを覚えずにはいられません。なんというか、本来赤ちゃんってもっと弱々しくて守ってあげなきゃ的な存在なんですけれど、あさひさんの場合はある意味そういう心配よりも、機嫌を損ねてしまうことをこそ恐れるみたいなところがどこかに。ええ、翻訳を通してとはいえ、赤ん坊時代の範馬勇次郎ばりの命令形にすっかり馴染まされてしまいましたゆえに。
さて、今回もきっと翻訳すると――
ふぅふぅ――
あついぞ!
もうあつくてたえられないからぜんぶぬいでやる――
おぇ、くびがしまった……
お兄ちゃん、あさひをぬがせろ!!
はだかんぼになったらくすぐりっこしてあそぶのだ♥
期待通りでありました――っていうか期待以上ですよ! 暑さに憤激! 脱衣! 自縛! そして命令! ――しまいにはなにやら刺激的すぎるスキンシップまでを要求しておられ……。
いやまあ、あさひさん=雄々しいという印象がますます深まってまいりますが、暑いっていうだけならまだしも、「脱がせろ!」とか、自ら脱衣しようとして「おぇ」とか、本当にYASEI味溢れすぎです。
赤ちゃんはみんなある意味猛獣みたいなもの、という子育て経験のある人の意見を聞いたことはありますが、それにしてもこのあさひさんはその規格外という気がしてなりません。成長するのが頼もしすぎる。
明日から――
連休よ、連休♥
ああ、なんて――
幸せな響きなのかしら。
れ・ん・きゅ・う♥♥♥
社会人が連休を迎えるまえのハイテンションっぷりを、海晴姉さんが存分すぎるほどに体現しておられる!!! ええ、海晴姉さんはすでに社会人というだけでなく、大学との兼業でありますからね。はたして連休に入ってもちゃんと休めるかというのは疑問なぐらいなわけですが、この口ぶりだと、この連休に関してはしっかりと休めるみたいですね。
ああん、こうして
口の中でそっと――
転がしてみるだけで♥
なんだかドキドキして
顔が熱くなってきちゃうような
この言葉――
キミだってもっちろん♥
大好きよね?
ウフフッ――♥
そのうれしさあまり、表現がいちいちエロティックな響すら帯びておりますよ海晴姉さんてば。いや、いつもこんな感じといえばこんな感じではありますけれどトゥルー俺に対しては。つまり今の海晴姉さんは二重の理由で挑発的なエロさにターボが掛かっている状態。ううむ……。
さて、社会人であるばかりではなく、姉妹の長女でもある海晴姉さんは、たとえお休みで家庭の中にいようとも、重責がその肩にのしかかってきているわけで。これからの夏休み、お仕事はそのままに、家の中が休みを迎えた小さい子たちのエネルギーで満ち溢れることに、今から少々気力を奪われ気味。それもまた、この嵐の前の連休に対するテンションの高さになっているようですね。
あぁん、そう思ったら、
こうしてはいられないわっ!
これから3日間の
この真っさらの空白――
素敵な連休――
どんな楽しいことを
キミとして過ごそうかって
考えただけで――
気持ちがあがって
楽しくなるけど、
そんなわけでテンションMAX! ……そしてすでに、その過ごし方が「トゥルー俺といっしょに」というあたりが確定しているあたりが、なんというか……捕食者のプレッシャーみたいなものを感じたり。ええ、こんなイケイケな性格ではあっても、妹たちの手前、普段はかなり自分を抑えることが多いでしょうからね。それを癒してあげるためならば、貞操ギリギリのところまでなんでもしてあげたいという気持ちはトゥルー俺として当然に。
さて、明日からの覚悟を、と思っていましたところ、
でも、やっぱり――
なんていったって、
連休の1番いいところは――
もっちろん♪
この、連休の直前の夜の――
よ・ふ・か・し♪
よねっ?
ウフフ――♥
――はい。バキで言うところの「もう開始(はじ)まってる」状態でした。い、いかんッ……! そう、さっき海晴姉さんは、普段姉として自分を押さえる局面が多いと言ったわけですが、それはあくまで、小さい子たちが起きてる日中の話。小さい子たちが寝静まった夜は……もちろん春風さんといった大物もおりますが、そこはやはり、年が近い中での最年長者の優先権が間違いなく。やばい、このシチュエーションはかなり――え、ええ、おしゃべりとかならいいんですけど、
妹たちに隠れてこっそり
ちょっぴり大人向けの
DVDなんかを2人で
見るのもいいし♥
……やばいですね。
もちろん――
いつもはできない体のお手入れ♥
なんかも――ありよね?
2人でストレッチとか――
足裏マッサージとか♥
……大変に、やばいですね。
あ、もちろん――
足裏なんかじゃないところの
マッサージでも――
私は全然いいんだけど♥
――ウフフッ♥
……っていうかもう、誘ってますね。明らかに!
ああああああああああああああこの人は本当、誘い受け、誘い受けなんですかもしかしてってぐらいに巧みに、「トゥルー俺から」なにかさせようとする手法をこれでもかと! 押せ押せな春風さんと比べても、さすがに年上ならではの魅力というか風格を感じます。これってあれですよね。トゥルー俺が必死に我慢するなら、そのさまを観るのが可愛いからよし。もしその気になったらなったらで、それはそれでよしという、どんな展開に陥っても海晴姉さん的には最高に楽しい時間という。……本当、この人には叶わないっていうか、もうこの際、本当にその気になっちゃってもいいんじゃ……とか思っちゃいかねませんよ。暑さでつい、なノリで!
わぁお♥
楽しみ!
今夜のキミはもう――
寝かしてもらえないんだから♥
……と思ったら、この誘惑的でありつつも、ちょっと幼い感じな喜び方に、やっぱひたすら弄ばれようと思ったりもする、激しい夏の一夜でございました。
くるよ、
くるよ――
きゃ――
たいへん!
にげなくちゃ!
台風が来て喜ぶ子とそうでない子にはっきり分かれそうなトゥルー家族ですが、もう明らかに前者なのが我らが1歳児・青空であります! 逃げなきゃっていうのが明らかに楽しむためっていう雰囲気バリバリなわけですが、なにより「たいぷー」って言い方が可愛すぎです!
一応、テレビの海晴姉さんとか、他の姉妹の影響で、台風=こわいという覚え方はできているんですけれど、問題はこの子、まだ「怖い」って感情をきちんと理解していないような……小さい子はみんな怖いもの知らずですけれども、青空のそれは本当に大丈夫だろうかと心配してしまうレベルですよね。保護者視点では。
そらちゃん、
いいこで――
おうちのなか
じってかくれんぼ
しないと――
ぴゅうう―――っ!
おそらのむこう、
とばされちゃうよ!!
……このように、教えられるべき警戒の仕方はちゃんと教えられているわけです。教えられているわけですが……
……
――きししししし♥
す、ごーい!
そら、とばされたい♪
やはり。青空は良い子ですから、それでもちゃんと家でじっとしているべしという言いつけは守ると思いますけど、それでも何かの表紙で外に出てしまって、本当に飛ばされてしまわないように注意しなければ。
おそらとんだら――
ぴゅう――びゅびゅびゅ♥
きっとすっごい
いいきもち!
……………………はい。とてもあぶないので、きをつけないといけません。やっちゃだめ。ほんとうに。ここんちの子たちはナチュラルボーンにギリギリな表現を本当にまったくもう!
たいぷー、すごい。
ぐるぐるぱわー♥
そら、ぐるぐる
みにいこう!
で、そんなワードでトゥルー俺を惑わしてそのスキをつこうとしておられますよ。阻止!
ぐるぐると――
渦状の白い雲と
風に乗って――
青空が彼方に
飛んでいくところを――
見てみたいと
少し思ったが。
いきなりとんでもないことを言い出しちゃうのが俺達の霙姉さん。いや、それこそOVAのあさひさんみたいに、うまくヒカルのやわらかおっぱいでキャッチできるのならば俺もちょっと見てみたいですけれど! コマ送りで確認する勢いで!
とまあ、リアル世界には、ついにOVA発売という超ビッグな台風が訪れた日でもありますが、実際の台風そのものに関しては、どうやら落ち着いてきた模様。とりあえず「よかったよかった」などとおっしゃる霙姉さんではありますが、台風が来たら来たでそれなりに楽しむであろう人ですからね。家族への被害がと考えると本当に安心しているのでしょうけれど、どこか残念そうに思える雰囲気も……
それにしても――
台風が来るとなると、
急に張り切って――
雨戸を閉めて回ったり
懐中電灯の準備をしたり
する人がいる――
という話をよく聞くが。
それは私のことだ
フフ――♥
と思ったら真っ先に肯定してくださいました。なんというか、さすがにトゥルー生活も長くなったおかげで、色々と読めるようになったよなあ。
とまあ、非日常的な雰囲気がきっと好きっぽい霙姉さん、そういうときの心境について考察を……。
吹雪の解説によると、
あれは種の保存本能が
そうさせるという説が
あるらしいのだが――
本当だろうか?
有事に対して人間の本能が――
種の保存をさせようと、
さまざまな準備に人を
走らせるらしいのだが――
――ふふふ♥
……って、なにやら話の方向がいつものように微妙に桃色めいてきた気がするのですが。ええ、言ってること自体は単に科学的仮説ですし、吹雪が言った時点では、全く含む所などなかったのでしょうけれど、霙姉さんの発言としては、最後の「ふふふ♥」が。もう先週の海晴姉さんと同じオーラが漂ってきていますよ。
今夜もまだ油断はできない
夜が続く。
ムズムズと――
眠れない夜になりそうだな。
海晴姉さんは「寝かせない」なのに対し、霙姉さんはあくまで成り行きまかせって感じではありますが。やっぱこう、姉妹だよなあ、とも。弟に対するスタンスがどこか近しいというか。
朝にはまだ――
パラパラ、
大粒の雨が降ったり、
ゴォーって
こわい音の風が
吹いたり――
ううむ、近づく台風の気配に姉妹もユキも怯え気味なのだろうか……と思っていたら、台風はなんか例によって尻すぼみでありました。「龍が飛び出して暴れそうな」なんて表現がカッコイイナなどと思いつつ――
だから、みんなで
思わず――
「うわ――いっ!」
って叫んじゃった♥
――うふふ♥
うむ、アクティブユキはますます盛ん! もう姉妹の元気な子たちといっしょに騒いでも違和感がないぐらいですよね。そのおかげで食欲も増進している様子であり、青空の食べる姿に母性もくすぐられてしまったのでしょうか、それとも引きづられたのか――
いつの間にか、ぜーんぶ、
食べてしまっていました!
うふふっ――ユキ、
カンショク、です♪
ユキ、完ッ食ッ! ユキ、完ッ食ッ! ユキ、完ッ食ッ! ……と思わず烈先生ばりに喝采をあげたくなりますよ! 本当にすっかり健康な子になってしまって……。
そんなわけで、今日からの夏休みを、最高にハイな状態で迎えられたらしいユキ、
そう、今日からいよいよ――
待ちに待った夏休みなんです!!
ユキね、今朝は早速――
「夏休みのしゅくだい」
やったの♥
もう始めちゃったの♪
――エライでしょう?
いつもよりも「褒めて褒めて」な甘える勢いも力強いですよ! やっぱ元気になってみんなと一緒に居られるようになると、他の子のノリがどんどん染み付いてくるんでしょうね。もうユキは、「思慮深い子」ではあっても「遠慮がちな子」なんて表現は用いれないかもしれませんね。
氷柱も思わず「夕凪ちゃんにツメノアカを飲ませたい」とか言っちゃってますが、まあ風物詩ゆえ仕方なし。
でも、ユキのツメは毎週
氷柱お姉ちゃんが切ってくれているから、
そんなことできるはずないのに――
ね♥
ああああああああ氷柱の表現をそのまんま受け止めてしまうユキ可愛いなあ! そしてさりげに氷柱の溺愛っぷりの片鱗も明らかに。そのうちユキがどんどん元気になって、そういうことも自分でやれるようになっちゃったら、氷柱の心境もいかばかりか。嬉しくあり寂しくもあり的な。
きゃっほー♪
台風、行っちゃったネェ♥
むしろ自分自身が台風みたいな子、立夏が、ライバル(?)の退場に大喜び! とはいえ、それにはもっと具体的な理由がありまして、
これで明日と明後日の
夏祭りは――
アメも降らなくて、
無事、カイサイだネ?
ヨカッタぁ〜♥♥♥
そう、恒例の夏祭りなのです。さすがにリアル俺のトゥルー生活も長いので、そのあたりの時期はだいたい体に染み付いておりますれば。そんな立夏の思いは早速、祭りのさまざまなものに向かっていますが、
やきとうもろこしの
こうばしい匂いと、
アマズっぱ〜いあんずあめ♥
キャ―――♥♪☆!
コーフンするなぁ、もう!!!
やはり、食べ物関係にこそ最大に興奮しているように思えるのは、トゥルー俺の気のせいってことはないように思える次第です。
そのほかのお目当てには、青空のために景品をとってあげたいダーツがある模様。おお、優しいお姉ちゃん……ではありますが、単に本人の闘争本能に火が付いているというのが大きそう。
オニーチャン、絶対ゼッタイ
リカのこと、ちゃんとオーエンしてよね?
リカの番がきたらスグ、
「ああっ! あさひが――」とか叫んで、
お店のお兄さんの気をソラす、とか――
くふふふっ♥
……ううむ、なかなかの策士っぷり。まあ、その場の思いつきっちゃあ思いつきなので、立夏らしいといえば立夏らしく。
それよりも、なにやらトゥルー俺にも、景品ゲットの期待がかけられているとのことで緊張。姉妹からのリクエストなら誰のでも絶対レベルですが、まして日ごろから世話になってるホタの頼みとあれば、命をかける荷すら相応しく。……戦隊モノのお面とは、これまたホタがこっそり欲しがりそうなアイテムを。是非にも手に入れねば。
もう一つの立夏の狙いとして、金魚すくいの金魚があるようですが……基本的に新しい生物禁止(今いる連中が一般的な「生物」のカテゴリに当てはまるかは置いておきましょう)というトゥルー家の掟があるので、どうやら難しそう。そこは家族の躾の問題でもあるので、トゥルー俺といえど、あまり掟破りはしたくないかなとも思うので悩ましく。
どっかな?
オニイチャンは金魚すくいは得意?
リカは真っ赤なカワイイ金魚になって
オニーチャンに捕まえられたいヨ〜♥♪☆
そのような金魚ならば大得意であり喜んで。……立夏、こういうアプローチもけっこう内面にガチが含まれているので、さりげない覚悟も必要なんですよね。ですがそれがまた。
夏休みが始まると
この家の中で1番――
大活躍を始めるもの。
それは――
涼しげな水色をした
ペンギンさんの――
かき氷機!!
かき氷機! 以前にもお馴染みの対夏用最終兵器がついに出動! ええ、日記でもしばしば出てきていたはずですよねこのアイテム。この暑さでは当然お呼びがかかるわけで。ホタは基本的に作ってあげる係でしょうから、より馴染みがあるのかも知れませんね。
そんな素敵アイテムをめぐっては、やはり争奪戦が生じており、「もちろん主に」とホタに言われるぐらい真っ先に頭に思い浮かぶ二人の名前。ええ、夕凪さんと立夏はもう改めて名前を出されるまでもない領域ですね。
しかしながら、この真夏のかき氷というシチュエーション。そんな本命二人にも……
そこにマリーちゃんと
青空ちゃんも参戦して
これがなかなか手強くて、
立夏ちゃんたちに全然
負けてないのがすごいん
ですけれど――
でも――
この時ばかりは珍しく。
いつもは大人しい吹雪ちゃんも、
みんなのスキをじっと
静かに伺っていたりして。
すっかり熱くなって
ぎゃんぎゃん言い合っている
みんなの大騒ぎをよそに、
1人こっそり1番にかき氷を
作っていたりして――
なんとそのダークホースは吹雪! これはもう本当にシチュ限定というか、夏に涼しさを得るためになら、争奪戦にすら参加する吹雪の姿を見られるわけですよ。これは超レアすぎて是非見てみたいですね。しかも非常に巧みなやり方を! かしこいかわいい吹雪ですよ。
さらにはマリーや青空も加わっているのは、負けず嫌いなのと、食欲魔人の血がそれぞれ騒いだってところでしょうか。
……その傍ら、姉妹のために必死にかき氷機を回し続けているのは、どうやらトゥルー俺の仕事のようで。相変わらず何も言うまでもなくいい仕事をしていますねトゥルー俺。文句なしの良き長男です。
ええ、そのうえ、こうやってがんばっていれば……
だから――
そんなお兄ちゃんに♥
今日はホタが――
もみもみ♥♥♥
その腕の疲れを
いやしてあげたいと思います!
ほうら期待通りのリワードが! 日頃、それほどには性的アピールが強いというわけでもないホタですが、やるときにはそれはもう。「もみもみ」とか、そのホタの柔らかで揉みごたえのありすぎる肉体でやられてしまった暁には、逆にお返ししてあげよう的欲求が抑えきれないことにもなりかねず!
え?
あ、もっともっと
下の方ですか――?
あ♥
やだ――
なんだかとっても
硬くなってます!
これはよく揉んで
あげなくちゃ、ですね♥
……今。瞬間最大風速において、ホタが春風さんを超えちゃったんですが。なにこのトゥルーエステ! なんかもう表現すべきではないことで頭がいっぱい過ぎですよ今!
こまるの。
さくら――
こまっちゃうの。
とってもとっても――
こまってるの。
――ぐすん。
さくらが久しぶりにのっけからのぐすんモード! ……もうタイトルの時点で「トイレ」とある時点で軽い興奮を抑え切れませんが、それより早く状況を訊いてあげないと。一体何ごとかというと……
だって――
さくら――
公園のおトイレは
すっごくすっごく
いやなんだもの――
さくら、そのこと
おもっただけで――
どうしてもどうしても――
泣いちゃうの!
うわあああああ〜〜ん!!!
……これはまた、なにげに共感できるお悩みが。いやまあ、公園でわざわざ済まさなくとも、お家でちゃんと済ましてから、と保護者的には思うわけですが、遊びにエキサイトしなければならない幼稚園児にとっては死活問題ですしね。
まして今は夏休みの真っ最中。さくらも非常に活動的になって、
ぞうさんのかたちの
大きなトンネルすべり台に
木のおしろもあるの!
そこであそぶのはとっても
たのしいの♥
うん、さくらは性格が泣き虫なだけで、ちゃんと歳相応にアクティブな子ですからして。さくらが元気よく遊んでる姿は、それこそ国の宝よと思うわけですが、それだけ熱中してしまうと、途中でもよおしてしまうぐらいの時間になってしまうのも無理なからぬこと。
他のことに関しては、ちゃんとお姉ちゃんから言いつけられた帽子の着用もきちんと守るさくら。青空はほっぽり出してるとかちょっと気になりますが、まああの子の場合は1歳ということもあって仕方ないか。
で、そんな重要な熱中症対策のもう一つ・水筒が……さくらの膀胱を危機に陥れていると。ええ、たとえ怖さなどない大人でも、へんなにおいがする公衆トイレはあまり使いたくないところ。まして小さなさくらには、一緒についていてあげてない限り使わせたくないですよね。……い、いや、ヘンな意図はないですから!
だから、さくら、
きょう、おしっこ
いっぱいがまんしたら――
……
おもらししちゃった。
うわああああああああああああん――
あ、あ、あ……いやまあ、さくらのおもらしは、それなりの頻度でありそうな気もしますし、さすがにこれでなにかアレな方向で昂ぶるほどにはトゥルー兄失格ではございませんとも。ほ、ホントですよ!?
そんなわけで、なかなか対策も思いつかない困った状況でありますが――
かみさま、さくら、
いい子にするから――
いまよりももっともっと、
いい子になるから――
どうかどうか
こうえんのおトイレが
このよからなくしてください!
おねがいおねがい、おねがいします――
……「このよからなくしてください」、と来ましたか。なんというか、子供だからというべきなのか、すんごい表現が飛び出してしまいました。まあ、恐らくは、「この世から男なんて――」とか日常的に言ってる麗あたりから学んだ表現なんでしょうね。
夏の闇は――
短くて――
太い。
そして濃い。
……いきなりまた微妙な反応を示してしまいそうな単語が3つも飛び出してきました。まあ、書いているのが観月ですからして、いかにもといえばいかにもですが。
なにやら夏のおどろおどろしさを醸しだした今日の日記――お盆を控えているがゆえなのでしょうか。まあ、夏と言えば、いかにもその手のが活発になりそうな季節でもありますゆえに。
真っ黒に光る射干玉の――
闇。
夏の夜の闇の底――
ここだけ抜くと中二病的。しかし観月はまだ中学どころか幼稚園児であり、すなわち同列に語れないわけで。……というか、それゆえに本格的な雰囲気にもなるわけです。
ともあれ、そんなおどろおどろしく、怪しげなこの季節の中。観月の身に――
満ち満ちて怪しく
うごめく無数の熱い
モノノケたちの気が――
わらわのこの――
ヘソの下、
丹田のあたりから――
ざわざわと。
流れ込んでくるのを
今宵は感じる。
……うん。特に「丹田のあたり」という表現で、思わず唾を飲まずにはいられません。そこって……いや、いやいやいや、丹田は丹田。なのですが……
ふと、気を抜けば――
この体を乗っ取られそうなほどに
確かに強く濃密で――
ああ――
このままでは、今宵――
わらわはこの身のうちに
得体の知れぬ何ものかを――
孕んでしまうやもしれぬ!
>孕んでしまう
>孕んでしまう
>孕んでしまう
…………………………ああああああああああああああああああああ! いや! その! どうリアクションしたら良いか! そのまんま受け止めると、観月の身に、それこそ二次元ドリームノベルズばりの陵辱的危機が迫っているということに! ……まあ、言葉そのもの「孕む」といっても、なにかよくないモノを体に憑依させてしまうとかでも、そういう表現は可能でしょうが……
兄じゃよ――
今宵のわらわはアブナイぞよ。
はい。危険日ということで認識しました。……まだ「来て」すらいないだろうとかそういう理屈も、脳から吹っ飛んでしまった次第。
などとトゥルー俺を悩乱せしめてくれる今日の観月の訴えけかけではありますが……
どうか――
わらわを守ってたもれ。
今宵はずーっとそばにいて、
わらわの五体を守ってたもれ。
…………この一言。この言葉だけで、惑いも妙な興奮も吹っ飛び、ただただ観月への愛しさと保護で心が満ちていくのが自覚できます。
観月って、なんだかんだで、保護欲をくすぐる子でもあるんですよね。OVAでトイレに連れていったシーンなどで、そのことを実感しました。どうあれこんな愛しい小さな子に「守って」と言われた時点で、奮起しない男の子などいるはずもなく!
この夏闇わらわの身を守るもの、
それこそはきっと兄じゃの――
愛じゃ♥
ぎゅっとBABY☆愛なんだBABY!
この1週間――
毎日ももを食べてるの。
真っ赤に熟れた――
ウットリいい匂いのする、
甘い甘い――
もも。
……なんでマリーは桃の表現をするのにこんなにも官能的になるのでしょうか。ええ、マリーだからですね。
などと、いきなり悩殺めいた雰囲気というか甘い匂いがぷんぷんしている今日の日記。なにゆえ桃なのかというと、ホタが大量に買ってきてしまったという、トゥルー家にはよくありそうな出来事が原因の模様。ふだん逐一描かれてないだけで、こういうことってけっこうありそうですよね。大家族あるある的な。
さすがにマリーが羅列する桃メニューの数々を眺めていると、それだけで桃の匂いが立ち込めてきそうです。……ええ、基本的に常にイイ匂いがしてそうなトゥルー家には、ある意味相応しい芳香という気もいたします。
しかしながら、さすがにちょっと辟易してるっぽいマリーとしては、そんなホタに言いたいこともあるようで。
まったく――
蛍お姉ちゃまったら、
お世辞と安売りに
弱いんだから――。
蛍お姉ちゃまが美人なことなんて
今さらやおやのおじさんに言われなくたって
そんなことみーんなちゃーんと知ってるんだから!
……と、避難しているようでその実持ち上げているこの話術。さすがですマリー。幼稚園児のレベルどころか、そこらの大人でも見習いたいぐらいですが……
もしかして蛍お姉ちゃまったら、
誉められ足りないのかしら?
だとしたら、これって、
フェルゼンの責任よ?
フェルゼンが蛍お姉ちゃまのこと
ちゃんとカワイイって言ってあげないから――
なにやら、ちょっとドキッとすることまで言われてしまいました。うむむ……マリーさん、大人びているとは常々思っているけど……これはこの子の歴代発言の中でも、トップクラスに深くてオトナな発言ですよ。完全に「女」の領域に踏み込んでる発想というか。この子の器、ほんと底知れません。
そんなマリーに驚嘆しつつも、言われたことはまさしくであり、大いに気に止めさせていただこうと決意した次第であります。
なんてことを思っていましたら――
ももって――
おしりににてるわよね?
マリーのぷりっとした
いい匂いのする、
おしりに――♥
ええ、来ました。マリーのトゥルー俺挑発タイムが。ええ、ええ、そりゃあ、「桃」って聞いた瞬間に、内心では「桃=お尻」みたいな発想がないこともなかったわけですけれど、そんな俺のかすかな意識すら見抜いていたかのような――!?
日ごろのスキンケアのことを語るマリー……いや、幼稚園児だからこそベビーパウダーなんですけれど、マリーが言うとなんかその!
その匂いが――
まるっきり甘いピーチの香りで――
うふふふっ♥
フェルゼンたら、
思わずかぶりつきたくなるでしょう?
いいのよ?
見境のない野獣のようなフェルゼンも――
たまには好きだわ♥
……これですよ。この挑発! 女豹って呼ばれるレベルの女だって、ここまで官能的な表現を用いるかどうか! ってか「野獣」て。「かぶりつきたくなる」て。さすがにここまで言われてしまったら、いかにトゥルー俺が理性の人とはいえ……
今日は2人で美女と野獣ごっこをして
あそびましょう――
楽しい夜になるといいわね?
ウオオオオオオオオオオオム!!!! とか叫ぶ5秒前!
さあ――
いよいよ!
やって来ましたっ♥
今週の土曜日の夜は――
いよいよついに――
今年の夏の旅行の
行き先を決める、
じゃんけん大会です〜♥♪☆
おお、今年もいよいよそんな時期に。この夏旅行の行き先、しばしば騒動の原因にもなっておりますが、そりゃあこの大家族で行き先を決めるわけですからして、もめるのもある意味当然というか。
とはいえ、それが必ずしもネガティブなことになっているかというと――
きゃ――、
うわお――
もー、めっちゃ
コーフンする〜!!!!!
これはもう
やっぱ絶対に
女として――
負けられない
タタカイ!
だよねっ?☆
少なくとも夕凪さんに関しては、ここぞとばかりに燃え上がっており、むしろこの決定合戦こそが楽しみとばかりの勢いです。そうそう、そういう姿勢こそがイイんですよ。夕凪さんは本当どこまでもひたむきにエネルギッシュでポジティブな太陽っ子よ。
さて、それに際して夕凪さん、自分の特性を活かし、マホウでじゃんけん勝っちゃえばいいじゃん、と思いたち、なにやらすでに楽勝モードに自分内部で入っておられるのですが――
ついチョキばっかりだして、
氷柱お姉ちゃんに
「夕凪のチョキはバカのひとつ覚え!」
なんて言われないですむ! やった!!
えへへ♥
……うわあ。まさに夕凪さん! って言いたくなるぐらい、夕凪さんらしいまっすぐさというか愛らしさというか……
もっとも、その自分の傾向さえ分かっていれば、逆手に取れるのではとも思うわけですが、
でも、あれって本当に不思議だよね?
氷柱お姉ちゃんに
何度も言われてるはずなのに――
なぁんか。
ジャンケンになると――
夕凪ってばなぜかついつい
いっつも――
チョキを出しちゃって――
そいで絶対に1番に負けちゃうの。
なるほど。筋金入りの夕凪さんであります。ああもう、どこまでまっすぐで猪突猛進なんだろうこの子は。わかっていてもチョキ。くそう抱きしめてもよろしいですか。
きっと周囲の姉妹も、そんないとおしさを噛み締めつつ、それはそれとして勝負の土俵に上がったからには――ということで。容赦なく。そりゃあ夕凪さんにしてみたら「ズルイズルイズルイ!」なんでしょうけれども。そこは自分あるいはマホウの力で乗り越えてもらわなくてはね。……夕凪さん自身は、もう克服した気マンマンっていうあたりがちょっとアレですが……
そんな夕凪さんの望む行き先は、ハワイ。……さりげに一番妥当なところですね。他の姉妹にもそれぞれに行きたい場所があるようなのですが……
氷柱お姉ちゃんは――
どこにも行きたくないって。
ひゃー、ありえないよね、
そんなの!
もし氷柱お姉ちゃんが
勝ったらどうなっちゃうんだろう――
出ました、氷柱のちょっぴりひねくれタイム。しかもこの前振り、どう見ても氷柱が勝っちゃうフラグな気がしてならないのですが……ユキが希望してる温泉なら、氷柱も選ぶのにやぶさかじゃないでしょうし、その方向かな? そして3Dぱらだいす再び。酸素持ちません! 理性も!
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