境内と宝殿の仏像
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[Honzon]

これが本尊の薬師三尊像である。中尊薬師如来と両脇侍の日光・月光菩薩 の3体からなり、いずれも桂材の一木造りで、弘明寺(ぐみょうじ)の 十一面観音(重文)と並ぶ鉈彫りの傑作とされている。鉈彫りというのは 必ずしも鉈で彫ったわけではなく、のみの痕が表面に残ったものをいう。 中には未完成のものもあるが、この仏像は明らかに意識的にのみ痕を残した ものである。
本像は秘仏となっており、普段は公開されないが、1月1日〜3日、1月8日、 4月15日に開扉(10:00〜16:00)され、拝観することができる。

宝殿仏像配置図
        ○ +―――――+ ○       
      十 広 | 本 尊 | 多 十     
        目 |     | 聞       
      二 天 |月 薬 日| 天 二     
          |光 師 光|         
      神 ○ |菩 如 菩| ○ 神     
―――――+  増 |薩 来 薩| 持  +――――
     |将 長 +―――――+ 国 将|月光菩薩
     |  天         天  |    
阿弥陀如来|               |薬師如来
     |               |    
     |               |日光菩薩
―――――+               +――――
    


大江公資の妻相模が詠じた歌

さして来し、日向の山を頼む身は、
目も明らかに見えざらめやは   (相模集)

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