山門の天井には夥しい数の札が貼り付けられている。表向きは信仰の証と いうことなのだろうが、本音の所は暴走族のニイチャンと同じなのではなかろうか？ よく国道沿いの壁や住居の塀に「ブッラクエンペラ参上！」とか書いてあるよね。 強烈な自己アピールの応酬を思わせる。
中央やや上に「横綱大鵬」とあるが、 これは本物なのだろうか？

■金剛力士(Vajiradhara)

金剛杵（ヴァジラ）を手にする者の意。本来は釈迦如来の守護神だったが、 わが国では一対の寺域の守門神として寺門の左右に配されることが多い。 独尊の場合には執金剛神（しゅうこんごうしん）と呼ばれる。 東大寺南大門など例外はあるが、一般に向かって右側が開口して金剛杵を手にした 阿形、左側が閉口の吽形である。

「ア」は梵語の音声の初めで諸法の初めを表し、「ウン」はそれらの終わりを 表すとか、それぞれ陽と陰を表すとか、門の開閉を表すとか、実に多くの こじつけが存在する。

健康の象徴とみなされ、病を治すため紙礫を自分の患部と同じ箇所に投げて 当たれば願いが叶うという俗信仰があるが、こんなことをして管理者から 怒られないのだろうか？
また、健脚の神としても崇められ、浅草寺宝蔵門には巨大な草履が 貼り付けられている。