Preface/Monologue2021年 6月


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箱根旧街道

ここまでのCover Photo:箱根旧街道

1 Jun 2021

体力筋力の衰えを自覚しているので、開眼片足立ちをしてみたところ、まだなんとか年代別平均の数値範囲内だった。

運動はするようにしないと…

2 Jun 2021

今でも十分暑くなってきているけれど、来月後半には耐えがたいほどになってくるはず。
そうなる前に、車道歩きの長い計画をこなしておくべきかと考えたりもする。(山に限らず)


J1、横浜FC-川崎、0-2。
代表五人が抜けてどうなるかと思っていたところ、後半立ち上がりしばらくは横浜FCに持って行かれそうになって緊張したものの、終わってみれば一安心。

試合開始前の一番の関心事は右SBのミキが抜けた穴を誰が塞ぐか。
答えはイサカ・ゼイン。雑なパスもあったけど破綻することなく90分。

本日はタツヤの奮闘が目立った。オフサイドになった幻の得点は残念だった。
ユウへの2点目のアシストはしかし絶妙。アシストのアシストである脇坂からのパスもまた。

アオがいないためか、シミッチのパス捌きも目をひいた。
シミッチ、あれだけ正確なフィードができるのだから、遠目からシュートを打っちゃってもよいのでは?

3 Jun 2021

A代表vsU24代表。連携の差は明瞭。

U24代表、あまり楽しそうに試合をしているように見受けられず。
あれだけ意思疎通ができていなければ、そうも見えようと。

遠藤航が凄い力量の持ち主だということだけはわかった。

5 Jun 2021

その見解が自分に都合がよいときだけ、「専門家先生の判断に従って」。
そうでないときは「自主研究」。


映画を観に行く。『ファーザー』。

認知症が進む老人の物語。時系列も登場人物も混濁する記憶。理解しがたいことが起こっているように思えるが、自分に問題がある可能性を認識できない。

主人公にはもちろん、見ている観客にも謎めいた場面と登場人物の科白の連続。「順調ですか?」。最後に謎が解かれるけれど、それは観客にしかわからず、主人公には永遠に回答は与えられない。なにが問題なのかすらわからなくなってしまっているのだから。


映画館を出て、坂東札所巡りで埼玉県の岩槻に札所十二番慈恩寺を訪ねる。東武野田線豊春駅から徒歩で20分ほど。予想外に大きな本堂は歴史あるものゆえか。

車道から本堂を正面にしたときは気づかなかったが、境内に入ってみると山門が左手の奥にある。山門から正しく入るとすれば石畳の参道が境内で左に直角に曲がって本堂に向かっているわけで、山中ならまだしも平坦な土地でのこれはなにか意味があったのだろうと思えもする。

少し離れた場所に玄奘三蔵法師の遺骨を収めたという石塔が立っている。15mあるという塔は遠目からも目立つが、現場に赴くと塔前にある三段の石段がおそろしく幅広の一枚岩を使っていて驚く。敷地内ではホタルブクロかなと思える白い花が咲いていた。

12 Jun 2021

金曜日に残業すると、土曜の朝が辛い年頃。好天だけど家に籠もる。


家に籠もってTVばかり観る。

EURO2020の開幕戦(の録画)、トルコーイタリア、0-3。

予選でオランダを破ったというトルコに大差を付け、しかもクリーンシートのイタリア。前回W杯予選敗退から怒濤の復活。ブッフォンすらいないチームの選手はみな若く、将来にわたって有望、しかし名前を覚えるのに一苦労。キャップ数100を超えるDFのキエッリーニとボヌッチくらいしか記憶にない。

対するトルコ、守備の堅さで前半までは0-0。どちらがイタリアかわからないようなスタイルだったけれど、OGで失点後、選手交代で攻勢にまわろうとした直後に2点目を取られて徐々に集中力が途切れた模様。終盤までシュートが1本だけだったというのが押し込まれ続けていた状態を物語る。

ところで、開会式セレモニー、試合会場がイタリアだったので、openingの開始は楽隊によるロッシーニの『ウィリアムテル序曲』から。有名どころの財産をたくさん持っている国はここぞの出し物に困らなさそうで。



日本U-24代表戦。対ジャマイカ本代表。

日本先制点の久保、驚くべき4人(3DF+GK)股抜きシュート。
守備陣が縦に並んじゃダメだろ>Awayチーム
(久保曰く、一人目は狙ったけど、あとの3人はたまたまだったそうな。
 それでも凄い。)

わが川崎のカオルも2アシストと結果を出す。
(とはいえ孤立気味に感じたのは気のせい?)

暑かったのか?ジャマイカ、時間が経つにつれてやる気が減退してきたように。
極東の若造集団(OA3人いるけど)に最終的に4-0にされたらか。

3 Jun 2021

日曜、一日費やして全試合観られるEURO(の、録画)。


ウェールズvsスイス、1-1。スイスが勝つべきだった試合。

前半のウェールズは防戦一方。ベール、ロングフィードはさすがだけど、あとはパッとせず。最も活躍していた左サイドのダン・ジェイムズ、後半で途中交代を命じられ、て「オレか?オレなのか?」という表情でピッチを後に。「ほかの連中以上にチャンスをつくっているのになんでだ?」という思いだったのだろう、じつによくわかる。

ベルギーvsロシア、3-0。FIFAランク1位の国の順当勝ち。

ロシアは連携が足らない。それでもウェールズよりは前に出て行けるのだけれど、GKクルトワに仕事をさせることがほとんどなく。ベルギー、レアルで不調のE・アザール途中出場、まずまずのプレー。ヴィッセル神戸のフェルマーレンも途中出場、問題無くプレー。トサカ頭のナインゴランは今回から不在。代わりにサポーターにトサカ頭発見。

デンマークvsフィンランド、0-1。いろいろありすぎた試合。

シュート数22対1。密集陣形でゴールを守るスオミの国は、たった一本のシュートで勝ってしまった。これでもかと打ちまくるデンマークの前に立ちはだかる最終守護神ラデツキー、PKまで止める。EURO初出場で初勝利の立役者。

前半終了間際のこと。デンマークの10番エリクセンがタッチ際で突然くずおれる。目を見開いたまま身動きしない。不安そうに、なかには背を向けて取り囲むデンマーク選手の輪の中で、心肺蘇生まで始まってしまう・・・

エリクセンは病院に搬送されて、意識を取り戻したという。相手選手と交錯したわけではなく、何があったかはわからないけれど、とりあえず命に関わらないでよかった。

試合は2時間の中断ののち、両チームの合意のもと再開。

14 Jun 2021

4日目にしてもう全試合を観るのはとうてい無理のEURO2020。


イングランドvsクロアチア、1-0。今回のThreeLionsは緩みがない。

かつては必要以上に受けに回っていた印象なのが、今回は両翼がスピードに乗って攻め上がる攻め上がる。全体にきびきびとしていて見ていて楽しい。中盤が豪勢なクロアチアがなかなか躍動できない。モドリッチは相変わらず元気だけど。

オーストリアvs北マケドニア、3-1。点は入ったもののかなり退屈。

初出場の北マケドニア、序盤は意気盛んだったのが、オーストリアの催眠サッカーに幻惑されて勢いを失い終盤に勝ち越されダメを押される。中欧の選手、ゴール前で敵味方が横一列に並んでいるところで、必ず目の前の敵選手にボールをぶつける。そういう戦術なのだろうか。

オランダvsウクライナ。3-2。入った点数以上にかなり面白い。

前半0-0のところから後半に2-0とオランダが突き放し、これはオレンジ軍団復活か、と思っていたらウクライナが終盤に追いつく。凍り付くオランダサポーター。しかし最後の最後にオランダが勝ち越し。振り切られたDFは悔しさに絶叫し、終了のホイッスルを聞いて敗軍のキャプテンは涙をぬぐう。


まだ各組第一試合なのにいろいろあって。しかしもう眠い。眠すぎる。

15 Jun 2021

隙間時間でしつこく見るEURO2020。


スコットランドvsチェコ、0-2。今大会初のスーパーゴール。

タータン・アーミー、地元の利を活かせず。チェコは2点目がスーパーゴール。ハーフウェイラインを少し越したあたりからのシュートが美しい弧を描いてそのままゴールに。おそらく大会最優秀ゴールになるのではないかと。スコットランド、大柄ながらきびきびと動き、チェコともども見ていて楽しいのだけど点は入らず。カードが一枚も出なかった好感度の高い試合。

ポーランドvsスロバキア、1-2。今大会初の退場者。

試合はスロバキアの作戦勝ち。終始守備陣形を整え、ポーランドに攻め手を与えず。シュート数、支配率など数字を見ると互角だったように思えるものの、実際にはポーランドが持たされている時間が多く。もう少し走り回るのがいないものかと思えるほど。

先制されながらも後半開始早々に同点に持ち込んだものの、黄紙累積で退場者を出し、さらに勝ち越されて窮地に。しかしそこから闘う闘う、終盤は猛攻。しかし追いつけず。

スペインvsスウェーデン、0-0。今大会初の無得点試合。

さすがにハイライトだけ。EURO最多優勝国が押していたように見えるものの、スウェーデンもカウンターに力あって脅威を与える。北欧の国には価値ある勝ち点1。

16 Jun 2021

やはりこれは見ておかねば。EURO2020、仏独戦。


そのフランスvsドイツ、0-1。西欧の勢力図は変わったまま。

得点はオウンゴールのみ。代表に呼び戻されたドイツのフンメルス、クリアのつもりで蹴り込んでしまった自ゴールを見上げてしばし呆然。しかしその後すぐ切り替え。そうしなければこの世界はやっていけない。

綻びのないフランスの守備の前に最期の一手が出せないドイツ。後半は攻めに攻めるのだけれどゴール前で突破は阻まれクロスは合わせられず。ゲルマン魂的なものは継承されているようだけれども、フランスの出来がよいのか、枠内シュートは1本だけ。しかしそれはフランスも同じ。シュート数にしてもドイツ10に対して意外なことにわずか4。それでも押し込まれているというよりは持たせていなしているという印象。恐るべきフランス。

ハンガリーvsポルトガル、0-3。C・ロナウド大暴れの模様。

こちらは結果のみ。ロナウド、試合終盤にPKを含む2得点。次戦はドイツと。これまた見逃せない試合。

17 Jun 2021

浴槽で寝てしまうほど寝不足をもたらすEURO020。


イタリアvsスイス、3-0。イタリア強し。最速で決勝トーナメント行き決定。

割と堅実な試合をするイメージのスイス、イタリアに翻弄される。フランスと違って守備が堅い上に攻撃も鋭い南欧の国、攻守の切り替えが早く隙がない。イタリアを破る国は出てくるのだろうか。

トルコvsウェールズ、0-2。団結のウェールズ、自滅のトルコ。

ウェールズはベール、ラムジーらのベテランに若手が融合してこちらも守備がよい。初戦でスイスに引き分けたのはまぐれではなかった。ベール、せっかくのPKを失敗したのはいただけないけど2アシスト。1点目はラムジー。故障気味のこの人が調子がよいとウェールズも調子がよい。2点目の若きコナ-・ロバーツ、喜び方がカワいくカッコよい。カメラに向かって座ったまま滑り込みながらユニの紋章にキスして両腕を大きく広げ満面の笑みで胸を張る。

トルコ、事実上のホーム(会場はトルコの隣国アゼルバイジャン)で無得点状態が続いて焦りが高まり、終盤に相手選手を挑発、乱闘間際に。両軍併せて4枚の黄紙。その後のウェールズのコーナーキックで油断して2点目を献上、万事休す。せっかくよい試合をしていたのに印象ぶちこわし。

フィンランドvsロシア、0-1。

結果のみ。グループBの行く末は混沌としたものに。さてデンマークvsベルギー戦はどうなることか。

18 Jun 2021

ここに書くのも追いつかなくなるEURO2020。


デンマークvsベルギー、1-2。前後半で勢いがまるで正反対に。

前半いきなり先制点を取ったデンマーク、その勢いで追加点が取れればよかったのだが、戸惑っていたベルギーが徐々に慣れてきて後半にひっくり返す。その立役者は怪我で出遅れていた「世界最高峰のMFの一人」デブライネ。1点目はゴール直前で相手DFの間を抜く冷静きわまりないパス、2点目は自らゴール左隅を打ち抜く。技術と広い視野とを併せ持った選手が連携のよいチーム内にいれば向かうところ敵なし。ベルギーがイタリアと戦ったらどちらが勝つだろうか。

オランダvsオーストリア、2-0。オーストリア、もう少し戦術練習をしてきたほうがよいのでは。

敗戦国、北マケドニアとの試合よりは動くものの、どうも攻撃が単発。オランダの守備がよいのかもしれないけれど、二人以上で崩そうとする試みがほとんどない気が。ひきずられてオランダの印象も薄く。

ウクライナvs北マケドニア、2-1。

結果のみ。北マケドニア、STATSではシュート数でウクライナにやや劣っているだけ。毎試合とも点を取っているものの連敗。次はオランダ戦、勝ち点をもぎ取れるかどうか。

19 Jun 2021

休日出勤のためせっかくの土曜日なのに昼日中に録画が見られないEURO2020。


イングランドvsスコットランド、0-0。意地と意地のぶつかり合い。

ブリテン島に共存する国同士の試合はところどころに肉弾戦を交えた激しいもの。しかし今回は北に位置する国に長あり。5バックを敷いてイングランドのサイドの攻め上がりを抑え込み、スピード勝負を封じ込む。攻めが単調になるイングランド。斜めのパスを入れることができず、走り込む選手も出てこない。引き出しの少なさを露呈してしまったサッカーの母国、今回もそこそこの結果で終わりそうな気が。

スウェーデンvsスロバキア、1-0。良くも悪くも、これぞスウェーデン。

スペインとの試合ではカウンターを繰り出すだけだったらしいスウェーデン、スロバキア相手に自分たちの時間を作り出す。しかしここも攻めが単調。違いを作り出せるのが10番を背負うフォスベリくらい。得点はそのフォスベリ、ただしPK。終盤、スロバキアは猛攻を畳みかけるも、得点できず。あいかわらずスウェーデンは守備が堅い。2試合でいまだ無失点(イタリア、イングランドと並ぶ)。

クロアチアvsチェコ、1-1。

結果のみ。得点者、クロアチアはサイドを駆け上がるペリシッチ、チェコはスコットランド戦でスーパーゴールを含む2得点を挙げたシック(これで3点目、今回はPK)。

20 Jun 2021

休日出勤した翌日の日曜日を、溜まっていた録画鑑賞に費やさせるEURO2020。



ハンガリーvsフランス、1-1。引き分けとはいえ、なかなかのupsetでは。

先制は東欧の国。鮮やかなカウンターで世界王者の度肝を抜く。フランスも追いつくものの、それ以上古豪のゴールをこじ開けられず。試合終了後、勝ったかのように喜ぶハンガリーの選手とスタジアムのサポーターたち。「あのフランスから勝ち点を取ったぜ!」(というところかと)。

自陣に封じ込められていたハンガリーが得点した際、得点者のフィオラ、サポーター席まで一目散に駆け寄る。駆け寄った先で真っ先にやったことは、観客席真下、ピッチ脇の机の上にあるパソコンを一心に眺めて得点に気づいていない(もしくは気づいていても平然としている)若い女性のいる机を力一杯叩いて何か叫んだことだった。おそらく「点を取ったぞ!」とかでは。

女性は何事かと振り向きながらも笑顔だったけど、ちょっと怖かったはず。なにせフィオラの後から次々と選手が雪崩れ込んできたものだから。別な選手が(おそらく)「怖がらせてごめんね」とか後から言っていたように見えた。そのあと画面から消えていたのは、野郎どもの騒ぎに巻き込まれないよう避難したからではと。

さてフランス、ドイツを破って前途安泰と思っていたけど、どうもそうでもないらしい。油断大敵。

ポルトガルvsドイツ、2-4。ドイツは復活したのか?

スペインと並んでEURO優勝最多のドイツ、先のワールドカップでグループステージ敗退(しかも1勝2敗の最下位)という醜態を晒し、今EUROでも初戦のフランスに負けるなど、予選突破がやっとの状態かと危惧していたところ、前回EURO覇者を(ほぼ)一蹴。点を取るごとに各選手のプレーぶりがのびやかになっていく。

のびやかになりすぎて2失点目はDF陣がセルフジャッジしてしまい、いともカンタンにゴールを割られてしまって。GKのノイアーが烈火のごとく怒っていた。

ポルトガル、先制して慢心したのかどうなのか、サイドを何度も狙われては崩されているのに最後まで修正できず。復活途上とはいえドイツに大きな穴を晒せば狙われるのは当然。次戦はフランスと。また複数失点したら、決勝トーナメントに行ける3位チームにも入れなくなるかも。

スペインvsポーランド、1-1。試合は下駄を履くまでわからない。

支配率70%超で押し込みまくるスペインの前に、試合開始後わずか25分しか耐えきれず失点するポーランド。ここで負けると2試合目にしてグループステージ敗退が決まってしまうポーランド、ときおりカウンターをしかけるもののスペインにすぐに取られるを繰り返す。

もうこりゃダメだな観るのやめようかな時間の無駄かなと思いながら後半戦も観ていると、後半開始9分でショートカウンターからレヴァンドフスキがヘディングで得点、同点に追いつく。その後もスペインが優勢なものの、ポーランドの時間も増えてきて。結果は引き分け。ポーランド、最終戦にグループステージ突破の望みを残す。「諦めたらそこで試合終了」は万国共通。

21 Jun 2021

勝ち抜けと脱落の第三戦に入ったEURO2020。


イタリアvsウエールズ、1-0。点差を遙かに超える実力差。

イタリア強すぎ。グループリーグ突破を決めたことから、先発を8人も変えてきながら試合強度はほとんど変わらず、ウェールズにほとんどサッカーをさせず。ラムジーが孤軍奮闘しているように見えるのは、連携を断ち切られているから。

イタリアはボールの刈り取りもセカンドボールの奪取も無理なく行い、選手間の連動鋭く攻撃に移る。ワールドカップの出場を逃す体たらくからわずか3年、いまや破竹の進撃を続けるチームに。監督のマンチーニの手腕が群を抜いているのか、いずれにせよイタリアの底力まさに恐るべし。

退場者まで出してさんざんだったウェールズだけど、Aグループの中では得失点差でスイスを抑えて2位通過、無事決勝トーナメントへ。イタリア相手に1失点で済ませたことが分相応以上だったということかも。

スイスvsトルコ、2-1。

結果のみ。2戦目でイタリアに3-0で負けたスイス、得失点差でAグループ3位。でも勝ち点は4取っているので、決勝トーナメント進出は堅いかと。

22 Jun 2021

夜更かしが過ぎて夏風邪までひくEURO2020。


ロシアvsデンマーク、1-4。北欧の国、土壇場での大逆転。

初戦第二戦と敗退して勝ち点0だったデンマーク、先のワールドカップで躍進したロシアを大差で退ける。決定力に難ありとみなされてきて、この日もボールを支配するものの決定機を作れないままでいたが、先制して勢いを増す。結果、大量得点勝利で得失点差を稼ぎ、終わってみればグループBをなんと2位通過。コペンハーゲンは浮かれて大騒ぎに。

ロシアはGKへのバックパスがミスになって2失点目が大きく、かなりやる気をそがれた模様。第二戦で勝ったフィンランドにも順位上で抜かれ、グループステージで姿を消すことに。

オランダvs北マケドニア、3-0。初出場国、旋風を起こせず。

北マケドニアがいまひとつのせいかオランダのよさがあまり目立たない気がするけれど、出足の速さやポジショニングの良さは段違い。かつてのダービッツみたいなダイナモがいないのが寂しいものの、各自の堅実度は高い。

北マケドニアもオフサイドになりはしたものの、ゴールネットを2度揺らしている。個々はそれなりのタレントが揃っているらしいので、あとは連携次第。この3月にワールドカップ予選でドイツを破っており、その実力が本物であれば、次のワールドカップでまたあの日章旗みたいな国旗を見ることができるかも。


フィンランドvsベルギー、0-2。

結果のみ。終盤に立て続けに得点したところからすると、フィンランドも長いこと耐えたらしい。勝ち点が3のままなので3位通過グループに入れるかは微妙。

ウクライナvsオーストリア、0-1。

結果のみ。両国のボール支配率とパス数は同等だけども、シュート数は音楽の都を首都に据える国が圧倒(5vs18)。オーストリア、これで2勝となりグループCを2位通過。強いんだか弱いんだか・・・。しかし決勝トーナメント初戦の相手はイタリア。多大な困難が予想される。


J1、わが川崎のアオ、海外移籍するとのクラブリリース。あのプレーが川崎のなかで見られなくなるのはとても寂しいが、本人の飛躍のためにはしかたなし。

23 Jun 2021

期待して観てみたらそれほどでもないというのもあるEURO2020。


チェコvsイングランド、0-1。こういうのを凡戦というのでは。

クロアチア戦同様に試合序盤で得点したイングランド(得点者も同じスターリング)、クロアチア戦と同様にその後は得点できず。虚を突かれて失点したチェコ、遅まきながらスコットランドにならってイングランドのスピードを殺す策に出るも、自分たちも前に出られなくなり。こうして双方ともにカウンターの迫力が減退し、遅攻の崩しも上手くいかず、後半は40分間近く双方にシュートなし。なのでGK大活躍、というわけでもなく、ほぼペナルティボックス間で試合をしていた印象。

クロアチアvsスコットランド、3-1。

結果のみ。観るならこちらだったかな。ワールドカップ準優勝国は面目を保ち、スコットランドも意地を見せたようだし。録画は消さないでおこう。

これでイングランドがDグループ1位、得失点差でクロアチアが2位に浮上。首位だったチェコは3位に。スコットランド残念。


夫婦同姓を法律で強制する国は世界でも日本だけだとか(これは法務省自身が言っている)。「選択的」別姓すら拒否する心性とはどんなものなのだろう。他人を型に押し込めたがる要素が入っていることは間違いない。

24 Jun 2021

文字通り息の詰まるような試合もあるEURO2020。


スウェーデンvsポーランド、3-2。ポーランド奮闘及ばず一次リーグ敗退。

ここで負けると決勝トーナメントに進めないポーランド、試合開始直後にいきなり失点。徐々に押し込みだすも、1-0のまま前半終了。後半も15分が過ぎようとする頃、再び失点。ポーランド、勝つには3点が必要に。

スロバキア戦でもスペイン戦でも1点しか取れてないポーランド、これはおそろしく難しくなったな、と思ったところにレヴェンドフスキ得点。再び1点差。この得点、ハーフウェイライン手前の自陣からのパスを相手陣内で受けたレヴァンドフスキがドリブルで持ち上がり、相手DF2人の間を打ち抜いたという凄まじいシュート。これで意気上がる古豪、さらに後半終盤に再びレヴァンドフスキ追加点、2-2に。沸き立つポーランドサポーター、凍り付くスウェーデンサポーター。しかし勝たねばならないポーランド、ロスタイムで前掛かりになったところをスウェーデンに逆襲され、致命的な失点。そのまま試合終了。

この試合、ポーランドはじつによく闘った。残念ながら、初戦、遅くとも第二戦からこの闘いができていれば。スウェーデン、追いつかれながらも勢いに呑まれず勝ちきるところが堅実さを身上とするこのチームらしい。


スロバキアvsスペイン、0-5。スペイン復活。

スロバキア、スペインの前にほとんどなにもできず、前半で0-2。後半は早回しで観た。スペインの得点だけが次々と増えていった。


ポルトガルvsフランス、2-2。試合終盤は両チームとも引き分けを受け入れて球回し。

なんと合計4点中PKが3点。ポルトガルは2点とも。決めたのはいずれもクリロナ。フランスは流れからの得点もあり。フランスの得点はいずれもベンゼマ。両チームとも決めるべき人が決めた。しかしフランス、スピードのある前線に攻撃を頼りすぎな気が。ドイツに粉砕されたポルトガルに勝ちきれず。フランスがドイツに勝てたのは幸運だったのかも。

両チーム、同時開催のドイツ-ハンガリー戦の試合状況を聞いて、後半ロスタイムにお互い攻めることなく球回しを始める。本EUROではこれが最初で最後では。


そのドイツ、伏兵ハンガリーに大苦戦。2-2。

引き分け以上で決勝トーナメントに進めるドイツ、楽な境遇と思いきや、いきなり試合序盤に失点、しかも前半は0-1のまま折り返す。前半の選手配置が機能しないとみたドイツ、後半からシステムを変えて臨む。なかなか上手くいかないところ、ようやくドイツ同点に。しかしなんとその直後にまたハンガリーが得点。試合は残すところあと20分。ドリブルで攻め込める選手を投入するなどして果敢にハンガリーの防衛ラインを攻めまくるドイツ、試合終盤に再び追いつく。勝たなければ一次リーグ敗退のハンガリー、最後に力尽く。

ハンガリー、初戦こそポルトガルに0-3で敗れたものの、失点するまでは素晴らしい戦いぶりだったと聞く。第二戦のフランス戦にしても先制したのはハンガリーで、しかも負けなかった。噛ませ犬じゃないのと思われていたハンガリー、じつに堂々たる闘いっぷりだった。対するドイツも、試合中に修正を加えて相手を攻略する。やはり侮るべからずドイツ。このチームもまた成長していく。

26 Jun 2021

EUROの真っ最中、ACLも始まる。Forza川崎。

しかしACL、15日間で6試合。だから中2日が2回、中1日が2回。高校生でもこんなスケジュールで試合はしないのでは。とにかく無事に帰ってきてほしい。

27 Jun 2021

決勝トーナメントという"ふるい分け"開始のEURO2020。

ウェールズvsデンマーク、0-4。デンマーク強し。

出だしはブリテン島の一角を占めるチームが優勢だったものの、対応力に優れるデンマークがすぐに抑えにかかる。いきなり停滞するウェールズ。デンマーク、守備と攻撃とを同時に活性化し、前半のうちに先制。

ウェールズはデンマークのシステム変更になかなか対応できず。後半開始早々に失点し、2点差を十分とみて守備優先のシステムに戻したデンマークを攻めあぐね、さらに失点を重ねる。集中力も切れ、退場者も出す始末。

デンマークが賢いチームだとよくわかった試合。次戦はオランダvsチェコの勝者。オランダかな。


イタリアvsオーストリア、2-1。イタリア強し、しかしオーストリアもまた強し。

オーストリア、グループリーグでの北マケドニア相手の催眠サッカーはなんだったのか。90分通してイタリアに得点を許さず。オフサイドになってしまったが、ゴールネットまで揺らしてしまう。イタリアやや優勢なものの、オーストリアも負けていない。自陣に押し込まれ続けているわけではなく、何度も南欧のゴールを脅かす。見ごたえある試合。


決勝トーナメント最初の延長戦の前半、オーストリアの守備がとうとう決壊する。10分で2失点。いよいよダメかと思われた延長後半、オーストリアがイタリアのゴールを陥れる。カルチョの国に初失点をもたらしたのはなんとオーストリアだった。残念ながら反撃もここまででタイムアップしたものの、中欧の雄はじつによく闘った。敬意を表するに躊躇なし。


EUROも熱いが、アジア大陸の中央にて開催のACL一次リーグも熱い。わが川崎、第一戦で韓国の大邱に3-2勝利。薄氷の状況だったようだが・・・。ダミアンが2得点、うち1点は得意のバイシクルシュート。どこかの国のチームがダミアンを掻っ攫わないことを祈る。決勝点はシミッチ。最初の失点のクリアミスを帳消しにする1点。いやいやシミッチがんがん行ってくれ、アオの不在を忘れさせてくれるまで。

影の殊勲者はGKのソンリョン。PKを止めて気を吐く。ところで大邱の2点目をアシストしたのはイ グノ。10年以上前に磐田やG大阪で活躍した選手。いまでも第一線で躍動。調べてみたらあのクリスチアーノ・ロナウドと同じ36歳。スケール感の差異はともかく、息長くやれていることに驚異と敬意。

28 Jun 2021

少しずつ寂しくなっていくEURO2020。

オランダvsチェコ、0-2。今大会決勝トーナメント初の番狂わせ。

なんだか全体に身体が重たい感じのオランダ、パスがつながらず、クロスも合わない。暑さのせいか、チェコの守備がよいせいか、それとも伝統的にオランダがチェコになかなか勝てないという呪縛のせいか。そのチェコ、よく走る。後半になってもよく走る。なんだかどこかで見たなこの光景、と思っていたら、そうかみなネドベドの後継者か。後半早々に退場者を出したオランダを容赦なく攻め立て、シックの大会四点目を含む2得点。オランダ、自慢の連動したコンパクトな攻めがついに炸裂せず、グループリーグ3戦無敗ながらここで姿を消す。


ベルギーvsポルトガル、1-0。ベルギー、じつは薄氷の勝利。

もうここで当たってしまうのかこの2チームその一。前半終了間際に先制したベルギーだが、後半は時間が経つにつれてポルトガルに押し込まれっぱなしに。ときおりFWルカクが一人で重戦車突撃をして味方DFを休ませるものの、ポルトガルの圧は増すばかりで終盤は自陣に釘付けに。しかしそのポルトガルも運には見放され、ベルギーの4倍にあたる23本のシュートを放ちながら無得点。試合幕切れ直前の怒濤の攻めも空しく、前回EURO覇者は16強で大会を去ることに。そしてベルギー、次の相手はイタリア。「もう当たってしまうのかこの2チーム」が続く羽目に。

29 Jun 2021

2点差を追いついても結果は様々なEURO2020。

クロアチアvsスペイン、3-5。クロアチア驚異の粘り、しかし延長で力尽く。

もうここで当たってしまうのかこの2チームその二。攻守各々の要であるペリシッチとロブレンを欠くクロアチア、スペインの無残なバックパスミスでのOGで先制したものの、後半77分までに1-3とされる。しかしそこからがクロアチアの見せ場。なりふり構わず攻撃陣を投入し続け、85分に2-3とし、後半アディショナルタイムに同点に追いついてしまう。これで勢いは東欧の国に、と思いきや、延長前半で得点を畳みかけたのは前々回での大会覇者だった。クロアチア、守備ですら楽しそうにしているように見えるモドリッチは35歳、もう少し活躍を見たかったな。さすがに次回のEUROには出ないだろう。ひょっとしたら来年のワールドカップには出るかもだけど。


フランスvsスイス、3-3、PK4-5。大番狂わせ。

前半早くにスイス先制し、0-1で折り返した後半の早い時間にわずか2分で逆転したフランス。しかも試合終了まであと15分というところで3点目まで取り、2点差として「これは勝ったな」と思わせたワールドカップ優勝国。しかし2点差は怖い点差という謂の通りのことが起こってしまう。スイスに3点目が入ったのは公式では90分でのことだった。スイス、クロアチアに倣ってか、土壇場で追いつく。

しかし、追いつかれたフランスは、スペインに倣うことはできなかった。延長戦は双方とも点が入らず、PK戦へ。ともに4人目まで成功し、5人目、先攻のスイスが成功させた後、続くフランスのエンバペ、左下に蹴り込んだのをスイスGKゾマーに止められる。EUROで初めて8強に進めたスイスは狂喜乱舞、対して座り込むのは世界王者。エンバペは誰にも近寄ることなく一人足早にロッカールームへ。

フランス、前半は人繰りが難しい状況で苦し紛れの3バックを取ったものの、攻撃はエンバペの速攻頼み、守備は効かず、なにをしたらいいのか戸惑っている選手も。後半から慣れ親しんだ4バックに戻したところ3得点。しかしどうしても期待されるFWエンバペが大会を通じて得点できず、最後の最後にPKまで外す。きっと彼は戦犯扱いされることだろうかと思うが、エンバペ一人をサポートなしで前線に送り込んでなんとかさせようとしていた戦術に問題ありではなかったかな。とすれば監督デシャンの責が問われるところ。

30 Jun 2021

守備から入っても試合の様相はいろいろなEURO2020。

イングランドvsドイツ、2-0。「最後にはドイツが勝つ」呪縛の終焉。

もうここで当たってしまうのかこの2チームその三。いずれも両翼が攻撃の鍵を握る両チーム、封じられたのは大陸から聖地ウェンブリースタジアムにやってきた面々だった。イングランド、グループステージでのスコットランド戦での手詰まり感を払拭し、ドイツを圧倒。見ていて楽しいイングランド。対するドイツ、GKとの1対1を見事に外してしまうミュラーに象徴されるように、最後が上手くいかず。選手交代も奏功せず、無得点のまま16強で終わることに。自分が点を取ってもチームメイトが点を取っても笑わないハヴァーツやハンガリー戦で交代で入って値千金の引き分けゴールを決めたゴレツカとか、まだ見ておきたい選手がいたのに残念。

スウェーデンvsウクライナ、1-2。選手も見ている方も我慢比べな試合。

とにかく安全第一の両チーム、とくにウクライナ、無理は決してせずにすぐバックパス。「ドリブルで攻め込む」とかがまるでない。フォスベリを擁するスウェーデンのほうが躍動的。しかし先制したのはウクライナ。終始攻めあぐねているようで、延長後半終了間際に勝ち越したのもウクライナ。結果だけ見ればよくやったと言うべきだろうけれど、ときおりやってくるスペクタクルの合間がじつに長く、眠くなる試合だった。


さてこれでポルトガル、オランダ、ドイツ、クロアチアが消え、有力と言われていたところで残っているのはイタリア、ベルギー、イングランド、スペイン。準々決勝はベルギーvsイタリア、スイスvsスペイン、ウクライナvsイングランド、チェコvsデンマーク。勢いがあるものの勝てばupsetなのがスイス、それ以上にupsetなのがウクライナ、他の2戦はどこが勝っても、というところか。


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